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終わらない日々青春
home town blue back
恋か友情か。
「仕事とわたし、どっちが大事!?」と同レベルくらいに普遍的な命題ですが、BLの世界では「お前に恋をするか、友達のままでいるか」というふうに一般的な質問内容とはちょっとズレる。
ズレるけれどもすごく難しくて、いくつもの作品でテーマにされるほど大きな問題ですね。
家は二軒先。幼い頃からずっと一緒。
高校の体育教師・勇十は幼馴染みの消防士・穂(みのり)にずっと恋をしている。
この思いを打ち明けるつもりはなかったのに…。
バレました。
気持ちがバレた後に残るパターンは、いくつかあって
・相手も実は好きでした(一番ハッピー)
・相手の懐が大きくて、受け入れてもらうも温度差に悩む(やや不幸)
・これまでと変わらず友達でいる(現状維持だけどギクシャク)
・もう友達ではいられないッ!と距離を置いたら、相手が連れ戻しに来る(ハッピー)
辺りが有力だと思います。
この作品では何でも引き受けるけどひとりじゃできない穂にとって、常に縁の下の力持ちだった勇十が占める割合がとてつもなく大きいので、どう転ぶのかなとわくわくして読み進めました。
20年も抱えた「好き」という気持ちに、思いを打ち明けられたからと言って追いつけるのか?
好きになろうとして、ひとを好きになれるのか?
そもそもずっと仲の良い幼馴染みだから嫌いなわけがなくて、「ひととして」絶対的に好きなんですよね。
それを「キスやその先もする好き」に変えていこうとする穂のこころの変化を追っていくわけですが、ウノハナ先生、さすがでした。上手いです。
勇十にとっては「穂が好き」は20年続いたデフォ、だけど穂からしたら打ち明けられた瞬間からなので相手のことを考える時間の濃さが全然違うのは当たり前で。
いたってふつうに見える勇十にもやもやしてギクシャクしたり、「結婚」や「子供」のことを言う周囲に対して平然と社交辞令を言える勇十にやきもきしたり、「恋」を意識したからこそ、それまで違和感なく流せたことが引っかかる。
「気持ちに追いつく」というのは相手を意識して、考えて、そのひとの周囲にいる人間にやきもちを焼いた時点でもう「好き」になっているから追いついてるんですよね。
穂は20年分追いつくつもりだったのだろうけど、勇十が「もう追いついてる」という場面で何かがすとんと落ちたのだろうな。
しみじみ深いテーマながら、楽しく読めました。
最後のページをめくったとき、「あれ?もう終わり!?」という寂しさが込み上げてきたので、欲を言えばもう少し先も読みたかったです。
のどかな田園風景をバックに立つ二人。
青・黄・赤のコントラストが目に鮮やかな この装丁が大好きです。
【恋をしていた ずっと 幼馴染に 男に】
彼らの日常風景とは うらはらな冒頭のモノローグは、心の奥底にしまっている勇十の叫びのよう。
切ない「彼の秘密」に、胸が ぎゅっとなってしまう。
でも勇十には 一人で抱えているのが耐えきれなくなった想いを受け止めてくれた友だちがいる。
左官屋で女装技術がムダにスゴい(笑)耕生、整体院を開きながら農業もこなす スローライフな千春の二人だ。
そして勇十が想いを寄せる穂は消防士で、地元の青年団の団長を引き受けている。
そこに高校の体育教師である勇十が加わって、大人になっても ずっと変わらないままの関係。
幼馴染って言葉がツラくなってきてからは 近くて遠い穂との距離・・・
勇十の、墓場まで持っていくつもりだった「秘密」は意外とあっけなく穂にバレてしまう。
お互いがかけがえのない人であることに変わりはないけれど、好き の意味は同じじゃない。
二人の関係が変わってしまうことを恐れる穂に、勇十はありったけの優しさで「必要な分だけ側にいるから」って言うんです。
本当に大切なものって安易に言葉にはできない。
何度か出てくる『(穂の)幼馴染以外にはなれない』と、勇十が自分に言い聞かせるシーン。
こんな切ない胸のうちを、読者といえど私が知ってしまって良いのかなぁ…と真剣に悩むくらい、真っ直ぐで強い 二十年来の想い。
迷いと葛藤の中 つながりを深め、ゆっくりと手探りで新たな関係を築いていく恋のお話に、青年男子の わちゃわちゃ楽しいコミカルな部分が合わさった 一冊で二度美味しい、この先何度でも読み返したくなる物語です。
恋愛に関しては、ちょっと物足りなさはありますが、にやっとしてきゅんとして最後にはほっこり温かい気持ちにさせてくれる作品。
幼馴染の穂のことがずっと好きで、でも気持ちを押し付けることなく、幼馴染というポジションを守り続けようとする勇十と、そんな勇十の気持ちを知り、戸惑いながらも真摯に向き合おうとする穂、二人を取り巻く友達や、気さくな田舎の人たちを含めて、登場人物全員が優しさに溢れていました。
青年団メンバーの残りの二人のスピンオフなども期待してます!
0コマ目から恋が始まってる執着攻めが大好きなんですが、ちょっとバランスが悪い感じがしました。全体的にスローなほのぼのペースなので仕方なかったのかもしれませんが、ここまで長期間こじらせた挙句せっかく両想いになれているのでエッチは最後までいって欲しかったです。両想いのはずなのに攻めの気持ちの方が何倍も重いまま終わってる印象を受けました。あと、私はウノハナ先生の凝ったというかCPが置かれる特殊な設定が好きなので、今回の普通の田舎で普通の幼馴染同士の間で起こる恋はちょっと物足りなかったです。当て馬的なキャラもいなかったし(しいて言うなら勇十の教え子の女子高校生3人)、特に事件も起こらなかったし。こういうホッコリきゅんきゅんな幼馴染モノはもっと他に好きなのがあるなーって感じでした。好きなんですけどね。
大好きな作家さんで、コミック本は全作品読んでますが、1番好きな作品がこれです。最近読み直して、やっぱり神作品と思ったので投票しました。
なにも起こらない日常のお話なんですが、だからなのか登場人物の感情にピッタリ寄り添えます。しかも好きなんです、ウノハナさんの言葉の使い方が好みなんです。違和感なく、すんなりと入っていくというか。エロが少ないと思う方もいると思いますが、二人の気持ちに近づける力の作用で十分萌えます。ほんわかしたい時、読んでみて下さい。
さて、どろどろ系をあえて立て続けに読んでいた故もあるのですが
今回のお話は、なんともピュア!
最後まですごくホワンとした気持ちにさせられました。
お話のカップルは、幼馴染であり
なおかつ親友な関係。
いつも一緒で心許せる唯一無二。
なのだけれども、片方は長いこと片思いを募らせている。
思いを伝えるつもりは無い。
けれど、気持ちは薄れることは一度も無くて~というお話ですな。
関係を壊したくないがゆえに。
でも気持ちは大きくなるばかり~と葛藤の末の
カップリング。
カップルになったはいいものの=な二人の関係も
先に進まないっぷりが微笑ましかった。
最近のBLっこたちはみんなすぐ合体するのだけれど
受からのGOサインが出た後も、な
攻のやさしさに頬が緩んでしまいました。
幸せって恐ろしい!
正直、サイドの二人もカップリングしたら
面白そうな二人だよなと思って読ませていただきました。
ないのかなー耕生はでも意外と子沢山~とかな
将来ありそうかなとも思ってみたり。
面白かったです
■プロローグ
「こんな気持ち、伝えられるわけねぇだろ…」
子供の頃から幼馴染の一ノ矢 穂(いちのや みのる)の事が好きだった植田 勇人(うえだ ゆうと)。
「友達」という関係を壊したくないあまり、高校・大学とその気持ちを伝えられないまま時は過ぎていった。
地元に戻り高校の教師となった勇人は、ひょんな事から「自分が穂の事を好き」という事が本人にバレてしまい…!?
田舎の青年団仲間たちも巻き込んで、揺れ動く恋心を描いたほのぼの系日常物語。
■感想
本作の主な登場人物は勇人・穂の他に、高校生の頃からの友人で同じ青年団仲間の百武 耕生(ももたけ こうき)と繁野 千春(しげの ちはる)の計4人。
作中では勇人の純情な恋心と、それを知ってしまった穂の心情が実に繊細に描かれています。
また、耕生や千春のキャラ、青年団の活動、教師と消防士の日常など、ストーリーや脇キャラの設定もレベルが高く、魅力ある作品に仕上がっています。
BLコミックを嗜む者なら、是非一度は読んでおきたい作品と言っても過言ではないと思い、評価を「神」とさせて頂きました。
爽やかさ★5 優しさ★5 草食と思っていた攻めが隠れ変態に違いない度★5
1日:1歩=3日:3歩
幼馴染みの穂にずっと片想いしている勇十。大人になった今も告白せずにいる片想い。1話目はまるまる告白前の話で、せつないけれど幸せな片想いを十分味わえました。2話目で告白。突然襲ったり叫んだり泣いたりというようなことはなく、「おまえが大切だから告白しなかった」と、優しい告白。穂が「幼馴染みとしての勇十を大事に想う気持ち」を大切にした優しい告白だったからこそ、3&4話目で穂が勇十の事をゆっくり考える余裕ができたのだと思います。5話目で穂が結論を出し、ようやくハッピーエンドに。
両想いとなったその後の6話目。両想いになったからといって突然ラブラブな関係になるのではなく、これまでの幼馴染みとしての関係が持続しているあたりに萌えました。Hの進度もゆっくり。先に焦れたのは穂のほうですが、それでも穂を優しく扱う勇十。ですが、突然の素股って。挿れられるよりよっぽど恥ずかしくえろい感じがするのですがその辺大丈夫なんでしょうか勇十さん。大人の優しいお兄さんという勇十のイメージが一変して変態色強めになってしまいました。しばらく本番はないけどねちっこい焦らしプレイが続きそうな予感に萌えるラストでした。
同工異曲の作品はさりげなく多いと思われます。
しかしこの作品はどうも纏っている空気が違う。
輪が完全な円環ではないのですね。
視力検査のあの輪っかの様に何処か途切れて
そこから開放感を呼び込んでいる。
だから賛否両論を呼んでいるであろう
最後の最後のオチにしても、評者にとっては
御馳走だと思えるのです。
物語の〆を伝えるオチではなく、物語の途上を
伝えるオチですから。
そして多分連中は10年後辺りの設定でひょこりと
帰ってくるのでしょう。周りの空気と更に馴染んで、
自分達の居場所もしっかり確保して。
田舎を舞台に、
ノンケで鈍感な幼馴染・穂(受)に恋し続ける勇十(攻)のお話でした。
友情からの発展系…これは私向きの一冊ね、ということで手に取りました。
二人は「まつも市」という田舎町で生まれ育ち、そこで今は仕事をしています。
過疎化が進む田舎で奮闘する二人の姿はリアル事情の切なさがオーバーラップしてくるような話でした。
穂の鈍感どノンケぶりが良い具合でして、
穂は着替えの時に、勇十の体を触ったりするので、
心の中で「本当に困る」と苦い思いを噛み締めている勇十がたまらんかったです。
そして勇十が他の友達と穂のことを話している時に、
勇十が穂のことを好きだということが、穂に聞かれてしまいます。
いきなり自分の気持がバレてしまう勇十w
一生言わないつもりだったのに、こんな風にバレてしまうとはw
そして隠し事をされていたとショックを受ける穂。
穂よ、隠し事をされていたことがショックなだけで、
男が男の自分を好きになっているということに関してはそこまでショックではなかったのか!?
と思わずツッコミを入れる勇十。私も同じくツッコミました。
そして勇十の気持ちに気がついた穂は勇十と同じ気持ちになる!
と分かっているんだか分かっていないんだか…な反応。
愛と友情と全部がごちゃまぜな穂でした。
しかしそんな穂も徐々に気持ちが盛り上がっていき。
最終的には恋愛的な意味でちゃんと勇十のことが見れるという感じです。
もしかして、穂って気がつかないでそのまま結婚とかしてたタイプだろうから、
もし結婚してから勇十の恋心に気がついたりしたらどうなっていたんだろう…
なんて考えてしまった。
描き下ろしにて挿入なしのH描写があります。
ゆっくりと進む恋愛がお好きな方にオススメです。
幼馴染に長年片思いという王道もの。
お互いを思い合う二人の気持ちが、田舎の青空の下にゆっくりと描かれている。
体育教師の勇十と、消防士の穂(みのる)は、
社会人になっても生まれ育った地方の町で暮す幼馴染みの二人。
仕事は違うが、地域交流を目的とした「青年団」で一緒に活動をしている。
明るくお調子者のイケメン穂、
実は勇十はそんな穂を子どもの頃からずっと思い続けているが、
その恋は打ち明けることなく墓場まで持っていくはずのものだった。
ところが、偶然から穂本人に知られてしまう。
思いを知られた勇十が困惑する穂を気遣う優しさ、
幼馴染みを違う視点で見たり、関係が変わる時のぎこちなさ。
お互いが大事だからこそ、真摯に向かい合いたい、
だからこそ簡単にはいかない暖かく初々しい感じがいい。
友達の耕生や千春、皆のたまり場喫茶店のマスター、
そして何より町のゆるキャラ「まつもっち」がいい味出してます。
です、が!
これで終わりですか?
いえ、別にスマタ止まりはそれはそれで萌えますからいいんですが、
ブツン!と切れたような最後……な〜んだ続くのか?と最初思ったのに
どうもこれで完結らしい……
う〜ん、ちょっとそこが残念な読後感でした。
幸せは案外、身近にあるものだ。
ブルーバック…映像、表示などにおいて背景が青い色をしている状態のことを言うそうです。
表紙で彼らが背負っているのも爽やかな青空。
そんな青空が似合う田舎で育った幼なじみ同士の高校教師:勇十(攻)と消防士:穂(受)がおっかなびっくり近づく様子がじっくり綴られた一冊です。
他人や周囲の幸せを思いやるあまりアレコレ引き受けてしまう穂をずっと好きだった勇十。
お調子者に映りかねない穂を柔らかい表情で見守る勇十の気持ちがページをめくる度に溢れてきて暖かい気持ちになります。
ある日、同じ青年団の仲間(この2人も昔なじみ)と話をしていたはずみで墓場まで持っていくはずだった自分の想いを穂に知られてしまう勇十。
困惑する穂を追いつめないように、いつもとかわらず接する勇十の人としての大きさを感じ、自分よりも穂を優先する優しさも痛いほど伝わります。
さらに中途半端にごまかそうとせず真摯に本心を伝えます。
穂の家の縁側に腰掛けながら、土手で寝転がりながら、今までの想いを伝えた上で穂に逃げ道を用意する勇十に穂だけでなく涙が出そうになりました。
年齢的に純愛と呼ぶには気恥ずかしい想いを穏やかかつ切実に伝える勇十の潔さにグッときます。
そんな風に自分の事を想ってくれていた勇十の長い時間を辿る穂の気持ちが少しずつ揺さぶられていく様子がじっくり描かれていて無理がなく素敵です。
それこそ気の遠くなるような長い時間、自分への気持ちを隠しながら隣にいた勇十の姿を思い、目を逸らさず向き合う穂もイイ奴!
穂はモテるけれど相手の気持ち優先な分、自分が相手を想うことに不慣れな部分があったと思うんです。
そんな穂の恋愛レベルがだんだん上がっていく様子を楽しみました。
くっつくまでの過程を楽しむストーリーゆえ、うまくいってからのふたりの姿をもう少し読みたいジタバタ感に教われます(笑)
幼なじみ仲間の千春と耕生でスピンオフを!と思ってしまうのは安易かな…と思いつつ、脇役スキーの私は行きつけのお店のマスター:万代さん(独身)が気になるー!
万代さんを密かに狙う千春の無口ヒゲ年下攻を見てみたい…。
千春ってウノハナさんの【ハイキュー!!】二次の旭さんに似ていて可愛いんですw
田舎へ帰ろう~ってなりますね。
じいちゃんばあちゃんや、沢山のイトコ達と遊びまわった、あの田舎の風景を思い出します。
今はすっかり過疎化の風景ですが…。
田舎町まつも市で青年団として仕事後もあくせく働く四人組。
彼らはとっても個性的。
消防署で働くリーダー格でモテ男、地元のユルキャラまつもっち=穂。
大学卒業して地元高校に勤める、地味にモテる体育教師の勇十。
左官職人でやんちゃなのに、何故かイベントでは女装する耕生。
都会からやって来た、スローライフを満喫しまくる不思議系整体師の千春。
いつもの喫茶店で集まり、次のイベントの計画を練ったり、反省会をしたり。
休みには、ジジババや子供たち、結婚に困っている若者たちの為に走り回ります。
高校時代からの四人組ですが、穂と勇十は小さい頃から幼馴染みで。
勇十は密かに穂へ片想いをしていて。
穂以外の二人には当時からバレバレでした。
ある日、不意に穂に勇十の気持ちを立ち聞きされてしまい、バレてしまいます。
穂も勇十は特別一番大好きで、いつも一緒にいた大事な存在。
だけど…勇十の『好き』とは種類が違う。
知ってしまった事で戸惑う穂と、知られてしまって悩む勇十。
あんなに仲の良かった二人は、何となくギクシャクした空気に。
そして、二人の向かう感情の先は…?
戸惑い揺れる二人の感情の変化をキチンと描いた丁寧さ。
一人一人のキャラ設定の緻密さ。
田舎という土地のにおい。
周囲の人間との関係、温度差。
端から端までキチンと描かれ、非常に素晴らしい作品だと思います。
是非是非読んで頂きたい!!
正直、Hシーン無しでもかまへんで、と思いました。
ただ個人的な感情として。
消防団(消防署が無いので青年団が消火活動をやっている)に入ってるイトコと重なってしまい…。
色々切なくなってしまいました。
少子高齢化の町で、今後ずっと独身を貫かなければならない訳で。
その選択の重さは計り知れない。
二人の苦悩は、これからが本番です。
明るくさらっと読むも良し。
深く日本の未来に想いをはせるも良し。
それぞれの読み方の出来る、ちょっぴりリアルなお話でした。
小さな農村の町を舞台に、ゆっくり進む幼馴染同士の恋。
BL的にすごく萌え!ってことはないけど、
こんな町がどこかにあって、こんな恋が生まれているんじゃないか。
そんな町の息吹を感じる、ずっと読んでいたくなるような物語でした♪
青年団の個性的な仲間たちや、学生・お年寄りとの交流が
愉快だったり、温かく心に染みたり。
特に、穂のおばあちゃんのエピは、思わず脳裏にリアルばあちゃんが…(泣)
幼馴染の穂に片思いする勇十。
学生時代からモテモテの穂を見守り、
穂はここで結婚してガキ作って幸せに暮らすだろうから
自分の気持ちは一生黙ってようなんて考えている。
田舎で友人として生涯一緒にいる覚悟が、サラッと描かれている分、
今まで色んな葛藤があったんだろうな~と窺い知れて切ない(泣)
それに比べると、穂の気持ちは…やや予定調和な感が…?
ノンケとしての戸惑い、勇十との関係を壊したくない想い。
このへんの葛藤を、持ち前の前向きさで乗り切っていく展開を期待したのですが…
「実は自分もずっと好きで…」は、後出しでちょっとズルいw
伏線なり回想シーンなり1~2ページあれば、もう少し説得力を感じたかもしれませんが、台詞だけの告白なので、やや唐突な印象を受けました。そこだけ残念;
勇十が穂の痛がることはしたくないから
この二人のHはスマタまで。
これはすごく良いと思いました!挿入だけが男同士じゃない!
相手を大事に思う気持ちが素敵だし、
付き合いが長いからこその照れや初々しさに萌がありました♪
また、脇キャラが魅力的で、
男前な女装男子・耕生と、天然整体師・千春が
メイン二人を生暖かく見守る感じがツボv
目つきの悪い喫茶店マスターも良いし、
こうした細部まで活き活きした人物描写がドラマに厚みを出していたと思います☆
幼馴染、田舎、仕事着がつなぎ、
攻めが黒髪短髪、高身長。
これだけで、読まずとも半分以上の満足感を感じられた。
生まれ育った田舎で働いている。
攻めは高校の体育教師
受けは消防士・・・かな?
消防士って転勤あるのかな?
どうなんだろ、今更気になってきた。
それはさておき、田舎で地元密着その中でのお話です。
新鮮だったのは、攻めが受けに恋心を持っていることを友人が知っているという点です。
うっすら気がつくパターンではなく、自らの口で友人に伝えたパターン。それで引かれることなく、余計な応援をされることなく
普通の生活ができているところが
新鮮だった。
ストーリーとは関係ないのですが、子供時代を描く時に急に身体のバランスがおかしくなる
イラストをよくみかけます。
この作品もしかり。
本当の兄弟みたいに育ってきたと回想するシーンでの2人。
あきらかにバランスがおかしい。
好きだった回想シーンは
チャリを2人のりでアイスたべながら・・・これ可愛い。
幼馴染に片想いを続けて隠し通せず…という展開は
あらゆる作品でも見かける設定かもしれませんが
ウノハナさんのコミカルさと前向きなキャラで
とてもほのぼのしています!!
散々知り尽くしてきたはずの穂の思いやりや
皆のために頑張る姿に惚れ直す勇十、…わかるよ…。
自分の好きと穂の好きは意味が全然違うのに
それに釣り合わせようとする穂が健気で
でもそんな簡単に友情以上の気持ちなんていうのは難しい。
穂が「頑張るから!」と前向きに考えてくれていても、
「好きっていうのは頑張るものじゃない」
無理しなくていい、ちゃんとふってくれ、と男らしい勇十に
胸がつまりました!
勇十からきっちり想いを告げられた時、
「耕生も千春も知っててなんで俺だけ知らなかったんだ!」と
しっかり告白もされたし、大事だと言われても
なんだか避けられている気がして落ち込むとか
妻帯者の同級生の言葉に合わせ
「俺もいい加減落ち着かなきゃって」と言った勇十の言葉に
一瞬傷ついたところは感情移入してズキズキですよ(泣)
小さな頃バカやったことも高校の時の思い出も
みんな共有してきて自分だって勇十が大事なのに
急に突き放されるような気持ちに戸惑いを隠せない穂。
もし勇十が自分じゃない誰かと、と思って
秋桜祭りで女子生徒と一緒のところを見て嫉妬とか
やっと自覚しつつ「俺のことだけ好きでいろよな」
フラれる覚悟だった日に、まさかの大逆転ホームラーン!!!
涙ぐんで笑う勇十にまたぎゅーーーん……。
またするキスも嫌じゃないなら無問題!!
Act6の描き下ろしでは
キスから先に進めない葛藤が穂を襲いますが
家の中から勇十の車のエンジン音がわかるとか愛だわー。
勇十も、男ならしたくてたまらないだろうに
穂の気持ちを一番に考えてキス止まり、
更にせっかく穂が覚悟して肌を重ねたのに
素股だけって!!愛だわー……。
何年もかけて実らせた恋は、
お互いの思いやりがあればエターナルラブ!!w
なんだかんだで女装を張り切る耕生と
モテるんだけど天然過ぎて鈍い千春、
個性がありすぎて、でもいいヤツで嬉しかった。
こちらはくっつくとかないのかなぁ。
耕生がお弁当作って来て
二人で食べてるところなんて、ニヤニヤしちゃったから。
青年団で地元の為に色々頑張る若者たち、
読後感はすっきり爽快です!!
gateauで掲載分全話既読。単行本は絶対初エッチ掲載があるに違いない!と期待して・・・
毎度毎度ウノハナ作品の度に書くことは、自分的にこの作家さんの描く男性の身体の骨格を意識した男性らしいゴツさ、手の大きさが好きということ。
全裸とかそれのエッチシーンとか、元々エッチシーン少なめの作家さんなので、今回描き下ろしのFinalにて、ゴツゴツだけでないシナヤカサもともなった裸体エッチ描写を見られたこともますます色気増幅の源になったです。
お話は、田舎の地方都市を舞台に幼馴染同士の恋愛を描くもの。
片方がずっと「好き」な気持ちを抱えていたことを知ったことで、その「好き」の温度と質の違いを考えて悩んで片方にやっと追いつくという、幼なじみモノにありがちな展開ではあるのですが、この作品の特色は作家さんの絵がかもす独自性と、舞台が田舎で青年団、そして幼馴染の仲間たち、といった地方色豊かにほのぼのゆったりしている点でしょうか。
なのでタイトルに「スロー」を付けてみました♪
高校の体育教師の勇十は、ずっと幼馴染で現在消防士の穂が好きなんだけど、仲間には知らせていても本人にだけは言ってない。
仲間と話しているところを穂に聞かれてばれてしまうのだが、もう何年もずっと見守ってきたから、忍耐強くなっちゃって、本当は余裕もないとは思うのだが愛情が大きすぎて懐が深すぎて、勇十が男前すぎます☆
肝心なのが勇十が秘めた恋を抱いている穂。
明るくて優しくて甘えん坊で(仲間に)そして、ちょっとおバカ。
おバカといっても頭が悪いとかじゃなくて、単純で思慮深くないっていうか、ようは子供っぽい部分を持っている?
勇十の心を知った時に、俺も好きだ!って言うのですが、この「好き」の内容が全然違うの(笑)
友達としての「好き」であってそこに欲情を込めた「好き」であることに気がつかないおバカさんw
オカズにされたと、キスされて初めてわかったその意味にグルグル考えるのだけど、それを邪魔するのが傷つけたくない、失いたくないという心配と不安。
青年団の仕事も、盛り上げはやるけれど実際の仕切りは勇十や仲間に投げている部分があって、自分で真剣に考えて自分と向き合ったのって、ひょっとして彼にとって初めての事だったのではないかな?
とりあえず、遅いスタートで「好意」だけはつうじあってひとまずの恋人になった二人。
その先は?が描き下ろしです。
先に進みたい、でも怖い、そんな穂ですが、やはり恋愛を意識する時と同じ流れで、結局えいやーっ!って清水の舞台から飛び降りることになるのです。
何せ勇十は穂が好きがゆえに優しいですから♪
スマタだけでしたが、それも勇十の優しさがゆえ。
きっと本番するアカツキ・・・穂は大騒ぎして真っ赤になって涙をこぼすハメになるのでは?と・・・w
友人たちの距離感もよかったですよね♪
あおるでもなく、見守る形でちゃんと本人達にケリをつけさせる。
ほんの少しだけ見えない後押しはするけれど、それもさりげなくて、いい友達です☆
穂のおばあちゃんもとてもなごんだし、
田舎のほのぼのが出ていて、ちょっぴり癒されます。
萌×2に非常に近い「萌」なのです。
7月に出た「ハイブリッド~」はエッチシーンが結構いっぱいでしたが、
一転、こちらはエッチまでなかなか辿り着かない一冊ですw
エロいの読みたい気分なの!という時向きじゃなくて、
なんだか、あったかい気持ちになりたいなぁ~
そんな時に読むといいんじゃないかな?という印象の本でした。
舞台は田舎で、農村風景や、カワイイおじいちゃんおばあちゃんや、
方言(田舎訛りって感じ)や、個性的な友人達とのワイワイに癒されます。
長年の片想い発のLOVEは切なくてキュンときて、でも最後はHAPPY~
ほのぼのあったかい気持ちになりました♪
高校の体育教師の勇十(攻め)は、
家も二軒先で子供の時からずっ~と一緒の幼馴染、
一緒に青年団をやっている消防士の穂に長い間恋をしている。
サービス精神旺盛で色々引き受けてきては周りを巻き込む、明るい穂(受け)。
高校時代耐え切れずに友達には打ち明けてしまったその穂への恋心も、
勇十は本人には言わずに墓場まで持っていくつもりだった。
だけれど、26歳にして何の前ぶれもなくバレてしまう。
失恋を覚悟するも、
当の穂は、自分だけ知らなかったことにショックを受け、
(幼馴染の男が自分に恋しているということよりw)
「何で言わねぇんだよ、まずは俺が真っ先だっぺ!!」と怒り出し、
「俺も、お前が俺を好きなように、好きになればいいんだべ?」ときたw
でももちろん、
それは友情であって恋ではないので、キスをすると逃げ出してしまって…
最初は片想いをしている攻め視点で話が進み、
告白を受けた後は受け視点でその動揺が描かれ、
昔のエピソードや、友人達の見方、青年団の活動も交えつつ、
攻め受けどちらの気持ちも丁寧に語られていきます。
どちらも自分より相手の気持ちを優先して考えるところがあって、
そんなふたりを包む町の雰囲気も友人達も温かくて、じんわり…きました。
雑誌掲載はキスしてどうやら付き合いそう…という5話まででしたが、
今回6話部分が描き下ろされていて、一応初エッチまで。
でも挿入はなくて(手でとスマタのみw)なので、
正直言うともうちょっと、更に後の展開や後日談も読みたかったなぁ~~!!
ちょこちょことしたところが面白くて、
(お年寄りとのやり取りとか、女装する眼つきの悪い友人とかが特に好き~)
全体のスローな雰囲気もとてもいいなと思ったので、萌え×2で☆