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3人の深く切ない愛の物語。
ai no hanashi
最初に言っておきます。皆様みたいに上手く話せなくてごめんなさい。
いや~ラストですっごく感動して涙が止まりませんでした。それで、皆様にも読んで欲しくてレビューでも……!と思ったのですが、文才がなく。上手く言えないのがもどかしいですが……。
波瑠と裕也に幸せになって欲しいと最初は思ったけど、裕也は亡くなってしまった。波瑠は裕也を死ぬほど愛していました。椢のことも愛していたと思います。
椢はいい男ですね。波瑠を死ぬまで守ってやって欲しいと切望。バイクもう乗らないで…!貴方まで死んでしまっては困るよ……!(余計なお世話かな?)
で、あんまり詳しく書くとこれから読まれる方がつまらないかもしれないので控えますが、最後の最後で、なんで出てくるのー!もう、その直前から泣いてたけど、その登場にはドキリとして、嗚咽してしまいそうでした。
いくつか読んでいますが、もっともっと凪良作品が読みたくなりましたね。
切ないお話が好きな方は是非。
9歳の息子を残して、好きだった男が死んだ。
波瑠はずっと10歳年上の裕也が好きだった。
9歳の時に裕也と出会い、裕也ができちゃった婚をして椢が産まれ、離婚して、それからずっと裕也と椢と三人で生きてきた。これからもずっと三人で生きていくと思っていた。
なのに、夏の日に裕也が海で死んだ。
裕也の死を実感出来ず葬式から抜け出した波瑠に、椢が自分の中に父がいると言い出す。裕也と同じ口調、同じ仕草、同じ笑い方で。
椢に誘われるまま波瑠は葬儀を抜ける。このまま椢と裕也との思い出と自分とで、誰も自分たちを知らない場所で暮らしていけたら・・・
けれど、そんな逃避行が成功するはずも無く、誘拐犯として波瑠は実刑を受け、椢は伯父に引き取られシンガポールへ移り住んだ。
それから10年後・・・・・・
そう!10年後がメインなんです!!
この過去の話だけで胸がいっぱいになっているのに!!!
椢が波瑠に送れないメールを打っている場面で、堪えきれず嗚咽しました。今まで読んだBL本で一番マジで泣きました。
椢と裕也と波瑠の三人で過ごした夏の日から、どこへも進めないままの10年を過ごしている二人が、せつなくてせつなくて。
視点が椢から波瑠に代わることによって、波瑠がこの10年をどんなふうに消費したのかが伝わってきて、また涙。
この10年間の波瑠のように、独りで誰とも繋がらずにいたら、愛なんて生じないし、生きてる実感も、生きたいという気力も湧かないと思います。
波瑠が「死ねない」じゃなくて、「生きたい」と思えたのは、傍に椢がいてくれたから。ただ息をするんじゃない、生きるってことには、愛が必要なんだよ、って言われたような気がしました。だから「あいのはなし」なんだなって・・・上手く伝えられないのが歯痒い・・・とにかく、素敵でせつなくて、いい話なんです!!
小椋ムクさんの表紙絵に惹かれて買い、凪良さんの作品を手に取るきっかけになった小説です。
本当にもう大好きな一冊です。オススメです!!
恋人という明確な関係はないけれど、ずっと一緒に暮らしていた波瑠と裕也そして裕也の子供である椢。
家族ではないけれど家族のようにいつもそばにいて、それでいて家族以上の存在。
そんな幸せな生活を裂くように、裕也が突然亡くなってしまいます。
大事な人を失った波瑠と、大事な父親を亡くした椢。
そしてその悲しみから大事な波瑠まで失ってしまうのではないかと幼いながら波瑠を守ろうと必死にふるまう椢。
椢に裕也の面影をかぶせてしまう波瑠。
亡くなった裕也を挟んで、波瑠と椢の複雑な感情が絡み合います。
亡くなった裕也を忘れられない悲しみ。
それぞれが、相手を思いやるせつなさ。
大事な人の死を思い出に変える勇気。
胸がぎゅっと掴まれるせつなく優しいお話でした。
また読み返すと思います(^^)
電子書籍版を購入。
丸ごと1つの話です。
3人の深く切ない愛の物語ってことですが、3人というより2人じゃないんでしょうかね?
ええ、わかってます。
裕也を、はずしちゃったらダメなんでしょうね。
3人の愛の物語ですとも。
今回、「神」にするか、「萌×2」にするか、悩みました。
ものすごく感動したし、泣きました。
でも、でも……裕也の扱いが……
私の好み的には、2人の愛の物語がよかった。
裕也には、でしゃばってほしくなかった。
存在を主張するな、さっさと成仏しておけよ……的な。
最後のオチで、急に安っぽいドラマになってしまった気がしました。
あの最後のオチがなければ、文句なしの神だったのに……
あのオチがあるからこそ、涙を誘って、感動するというのが大多数なのでしょうが……。
といいつつも、結局、神評価をつけさせていただきます。
素敵な話、ありがとうございました。
ラストで号泣…。
ファンタジー割合のさじ加減が絶妙でした。
波瑠は学生時代から裕也だけがずーっと好きで。裕也との関係は恋人ではなかったけれど、だからこそ別れる事もなく一番近くで過ごせて。
裕也と椢の波瑠に対する親子関係に萌ました。「二人で波瑠ちゃんを守る!」って親子共闘が萌です。
ラストで椢と伯父さん夫婦がどんな話し合いをしたのか気になります。
それも含めて続きがよみたいですね。
椢が俳優として人気が出れば過去の事件が取り上げられるだろうし、その時に波瑠との事をどう説明するのか、読みたいです!!
最近、ホント珠玉な作品が次から次へと、…BL作家様の質も、厚みも増したからなんでしょうか?凪良ゆう先生、ライトなんだけど、じわっと胸に滲みるお話しを毎回楽しみ待ってます!(*´∀`)今作も、最後まで身をゆだねるように読んでしまいました…。とっても、よろしゅうございした♪o(^-^)o(あ・また、200字未満ですか…いいんです!作者様を応援して、ステキなお話し読みたいだけなんです!)
初読みの時はうまくハマらず読み流した感があったんですが、再読してみたら目が溶けるかと思うほど泣けた。
読書って本当に、その時の自分の状態が反映されるもんですね。
あと、凪良先生のバックグランド的なものをニュース(コラム?)で読んだ後だったのもあってそこらに散りばめられた言葉が刺さる刺さる。
比喩表現がすごくきれいで、言葉を辿るのが本当に楽しかった。
作中で出てきた天才って表現は先生にも当て嵌まると思うんですが、先生もずっと踏み留まり続けてるのかな。
痛いってのを身をもって知っている人のかく優しくお話です。
一途で不思議な愛の物語でした。
過去に囚われて抜け出せないというより、愛に見守られ続けてきたんだなと
想いは引き継がれて約束は果たされる、始まりは絶望でしたが、そうやって希望と未来を感じさせるものとなりました。
波瑠が裕也と出会ったのは波瑠が9歳、裕也が19歳の時。
それから兄弟のような存在で、デキ婚から出産して逃げた嫁が残した裕也の子供の椢と共に、穏やかな日常で3人が共にいられればよかったはずなのに、喪失は突然やってきます。
裕也の葬儀の日、雨の中椢と波瑠はそれとなく逃避行に出てしまいます。
しかしそれは未成年誘拐事件となってしまい、たった1週間の二人の時間は失われ、離れ離れになってしまうのです。
そして10年後・・・
血は争えない椢は劇団の俳優として活躍し、とうとう波瑠との再会を果たすのです。
物語の展開的には、こうしたものなのですが、
その中に語られるそれぞれの事情と気持ち、立場、想い、様々な要素が重なり「あいのはなし」を紡いでいくのです。いえ、受け継がれていくというのでしょうか。
裕也も椢も波瑠を大好きだった。
裕也と波瑠は幼いころからの付き合いがあり子供もあったことからきっと心は通じ合っていても恋人となることはなかった。
裕也の葬儀の時、椢が見せた裕也そっくりの仕草と、彼の言葉。
子供なりの必死の波瑠の慰め方だったのですが、本当に裕也が椢の中にいるのでは?という疑問を残しながら、青年になった椢が波瑠と再会するのも、ずっと波瑠を想い続けるのも、心の中の父親の存在が故なのか?
ひょっとしてそこに椢の本音はあるのだろうか?と若干オカルトめいた要素を感じながらこの愛って本物なの?波瑠を幸せにするという刷り込みなのではないか?疑ってみたり。
でも、何だか読み進めて行くうちに人格が同じだろうが別だろうが、支配されていようが、それはどうでもいいのだと思うことに気が付きました。
椢は固い信念を持っている。
子供の頃から波瑠が好きだった。
本当は悠也だって波瑠が好きだった。
裕也の想いと椢の想いは同じだったからです。
椢は父親が出来なかったことを自らの意思で引き継いだまでなのです。
裕也と恋人になれていたら、波瑠はまた違った人生を歩めたかもしれないのですが、そうでなかったからこんな運命になってしまったのかもしれません。
波瑠の父親にまつわる引き継ぐ血への恐怖が彼を臆病にしてしまっていたかもしれません。
しかし、服役して社会に復帰してその間の彼を想像すると、椢と再会してからの彼を見ても切なさと悲しさがまとわりついてたまらないものがありました。
クライマックスに、もうっ!!という技を出され思わず涙を誘われてしまいました(チクショー!またやられた)
これではっきりと、バトンタッチがなされた瞬間のシーンだったと思います。
二人はこれからです。
切なくて優しい「あいのはなし」でした
凪良さんには大きく分けると2つパターンがあって、
ダークでシリアスなお話と、明るくコミカルなお話に分けられるのですが(最近の作品にはどちらにも偏らない作品が増えていましたが)、今回は久しぶりの重め設定でした。
読む前、あらすじに「椢が自分の中に父親がいると言い」と書いてあるのをみて、『まばたきを三回』に似ているのかなぁと思っていたのですが、今回はあそこまでのファンタジー設定ではなく、どちらかといえばchara文庫さんの『天涯行き』を彷彿としました。
(淡々と描かれているところや、逃避行・犯罪・海…といったキーワードが同じで雰囲気が似ているだけでテーマは違うので、『天涯行き』の近親相姦や凌辱設定は一切ないのでご安心ください。)
愛していた男・裕也が急に亡くなって、その喪失と向き合うまでのお話です。
序盤は裕也がなくなって裕也の息子・椢と二人で逃避行を図るお話で、椢は9歳、波瑠は19歳。後半3分の2は10年後、19歳になった椢と29歳になった波瑠が再会してからの物語。
設定としては重いのですが、凪良さんの文章はとても読みやすく、そして結末が気になって仕方なくてページを捲る手が止められなくなり、私は一晩で読破しました。
波瑠の繊細さと不遇な展開、そして椢の健気さに、ギリギリ胸が締め付けられて、気が付くと涙を流していました。読み切った時には枕が涙でぐっしょりでした(笑)
凪良さんの本は毎回萌えとかではなく、今回一番心に残ったのも9歳の椢の日向のような愛でした。子供だから不器用で無力な、でも精一杯の9歳の子供の愛がしんしんと波瑠に沁み渡っていることが分かったシーンは泣けました。
ムクさんのイラストと口絵も、切なく苦しいけどあたたかいイラストがとても作品によくあっていて、腕枕のイラストや砂山のイラストは見ているだけで泣けます。
読み終わってから凪良さんのブログを拝見したのですが、今年の春に愛犬をなくされたそうです。その体験があってのこのお話だったのでしょうか。ご冥福お祈り申し上げます。
ちなみに、chara文庫の『恋をするということ』の呂久さんの元カレで引っ掻き回し役だった奥田も登場し、裕也と椢は奥田の劇団「裏窓」に所属しているという設定でした。
奥田は今回も核心をつくようなことを言い、引っ掻き回しつつも、椢のことを見守るような親心もあり。劇団の大きさを見るに、『恋をするということ』のあとのお話なのでしょうか?
また作中に、Akeboshiの「peruna」を9歳の椢が鼻歌で歌っているというシーンがあって、実際の曲がBL小説の作中出てくるのは珍しくて驚きました。
ちょっと9歳が歌うには重すぎるし難しい歌だなぁと思いましたが、改めて聞き返すと、この本のイメージにぴったりの歌です。
凪良さんのお話は、よく受や攻が高確率で警察のお世話になっており、毎度無情に感じる(執行猶予がつかないことが多い)裁きを凪良キャラはしんしんと受け止めるのですが、今回終盤に出てくる警官キャラにとても救われた気持ちになりました。
ファンタジーに感じられるエンディングは賛否両論かもしれませんが、重い話の中にも優しさが滲んでいて、最終的に見えてくる希望に心が優しくなれるお話でした。
レビューを拝見して、少し痛い話なのかなと読むのをためらっていましたが、読んでみました。
内容は皆さま書いてくださっているので感想を。
出てくるキャラ全員が、お互いの大切な人をその人なりのかたちで愛している話だなと思いました。
裕也は不器用ながらも一人息子の椢の子育てをし、年下の友人である波瑠に恋心を抱いてはいけないと自戒しつつ大切にしている。
波瑠は孤独だった子ども時代に寄り添ってくれた裕也をひたすら想いながらも椢への思いを断ち切れずにいる。
椢は子どもの頃から一途に波瑠を慕い、でも自分の気持ちを押し付けてはいけないと自重している。
みんながお互いを想い、大切にしている気持ちに思わず涙が出て止まりませんでした。凪良作品の中で、一番号泣した作品かも知れません。
子どもの頃に過酷な体験をしたからか、ポキッと折れてしまいそうな脆さを持った波瑠を、9歳の時も、19歳になった時も、変わらず支え、愛情を注ぐ椢の男気に惚れ惚れしました。
裕也の想いもずっと残ってたんだと思うんですよね。椢が波瑠を見つける時の不思議な感じも、最後に手紙を書くのも、やっぱり裕也の想いだと思うんです。オカルトっていう意味ではなくて、人を愛する気持ちって、一番強く残るんじゃないかなって。最後に波瑠が裕也にきちんと別れを告げられて本当に良かった。裕也からしたら波瑠が幸せになれるかが一番の心残りだったんじゃないかと思うので。
あと駐在さん。波瑠の事をきちんと理解してくれている人がいたのも嬉しかった。
誘拐犯と被害者。この立場でいる二人にはこれからもしんどいことがあるかもしれない。でも理解してくれる人だっている。色々な困難も乗り越えていくこの二人のもう少し後まで書いて欲しかったなとは思いました。
小椋ムクさんの優しい絵柄がお話にあっていて、すごく良かったです。