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hoshizora no kiritorisen
甘くてふわふわした雰囲気が漂う作風ですね。
前作の時、ちょっと手厳しい評価をしてしまったのですが、11,12年作品と描き下ろしということで、絵柄が違う感じのモノが集められていて変化を感じます。
1冊まるごと、何かしら食べ物にまつわる話と展開になっていて共通するものがあり、それぞれに工夫が凝らされているのと、キャラも今回は似通ったモノではないので、ユニークに感じます。
【星空のキリトリ線】【おなかいっぱいの夜】
専学の絵画コースの臨時講師に来た相馬は、写真科コースの七鳥(ななお)のずっと憧れた絵を描いた作家さんだった。
相馬の味オンチというべき悪食組み合わせに思わず自分の弁当を勧めて、それから一緒に昼食を食べる仲に。
先生が大好きが最初から丸解りの七鳥に、随分親しくボディタッチをしたりの相馬の姿に、もうこれって両思い?
と思いきや、七鳥は相馬の言葉で失恋したことになる。
それは大いなる勘違いで、相馬も七鳥が彼の絵を見て好きになってくれた時から七鳥が好きな人であり、七鳥もその時から相馬が好きであり、両思いだったんだよ、というお話。
味オンチの設定は、白飯+七味+マヨ+茶漬けとか、ジャムパン+練乳、とかギョエ!なものがあるが、餌付けが少なかったのがちょっと寂しい。
そして、相馬が小食なのにも理由があって、お腹一杯になるとセックスしたくなるというのも設定であるがちょっと生かし切れてなくて、
そうだから、エッチがしたくて七鳥がお腹いっぱい食べさそうとしているというシーンに使われるのみ。
餌付けと各設定が全体に上手く繋がって絡んだらもっと面白い話になるんじゃないかな?と少しそこが残念。
でも、かわいらしい話でしたよ。
【のこさないでね】
御曹司の息子がピザ屋のデリバリーを気に入り、毎週注文していくうちに、配達員は彼が好きになってしまうのだが、いよいよメニューの全制覇が終わり、お別れがやってくるとき、冗談めいて誘う配達員だが、御曹司の怒りを買い・・・
配達員を注文する御曹司が憎いです♪
【指先の蜜度】【恋のかくしごと】
好き嫌いが多くて食事を味気なく感じていた第二王子アゼルがある日から口にした料理は大変おいしく感じられるようになる。
その料理人は第一王子の側近の弟だという。
彼が気に入ったアゼルはその料理人ヒースを自分の側近にするのですが~
身分差と主従という立場がありながら、このヒースが強気です。
料理が好きなのに側近にしちゃったら料理はどうするんだよ?と、ちょっと疑問におもわなくもないのですが(汗)
ちょっと我儘な王子が一人でテンパって勘違いして、そんな恋の物語です。
が、結構王子にもかわいいところがあって、身長が8㎝も延びてヒースより大きくなったら嫌だと、食べ物を残すようになりヒースに説教されながらもどんなになっても王子が好きだと言われる、甘い短編もv
【手のひらの蜜度】
こちらはアゼルのお兄ちゃん、第一王子・マリノとその側近シンの物語。
こちらのカプは天然ぽわわん風味。
マリノが天然なのですが、シンがマリノがかわいくて溺愛しているというこちらも天然w
もう大きくなったのにお膝抱っこでアーンしていてヒースにあきれられています(笑)
マリノには至れり尽くせりのシンだが唯一苦手が料理!
ということで彼がフリルエプロンで料理をしてみる短編がありますw
【りんごの嫁入り】
呼吸器の病気で田舎での療養を勧められた凛吾は、林檎農家へ出向きます。
何もせず外にも出ず腐っている凛吾を外へ連れ出そうとするのは農園の息子の青汰。
彼によって外に出るようになり、彼への関心が高まり、そして恋人になるお話。
食べ物や食べることのお話ばかりの短篇集。
でも、一貫した構想の下の食べ物つながりの連作というわけではない。
コミックスにまとめてみたら結果的に、食べ物が登場するお話ばかりだったという感じなので、それぞれのお話は独立しているし、時代も場所もバラバラ。
絵も、お話も、クセが無くて、普通にかわいい。
受けの子はわかりやすくかわいいし、攻めの方はわかりやすく格好いい。
好きと気付いて両思いとなったら、あっさり美味しく召し上がられちゃうエチ展開も、短編だからこの位の重さで全然充分。
絵がかわいくて、肩のこらないような楽しいお話で、適度なエロもあって、手軽に楽しめていいと思うわ。