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いじめっ子×いじめられっ子=逆転ラブ!?
kodomo otona no houteishiki
表紙イラストはこども編のカプ、そしてその前におとな編があります。
妻と離婚して男手一つで子育てをしなければならなくなった父親が子供を幼稚園に預けたところから話が始まり、子供編が高校生ですから実に・・・10年以上の物語!?
実を言うとおとな編は、子連れモノによくあるストーリーと展開だったのですが、
こども編が、この大人に関係して子供の性格がひねくれてしまうというものや、幼稚園の時の苛めっ子&苛められっ子の関係が友人関係に発展しているあたりの結びつきなどもあり、その持って行き方がなかなか新鮮で1読目は萌×2出そうか♪と思ったくらい(再読したら、ちょっと落ち着いちゃいましたw)
【おとなマニュアル】
新卒で保育士になった相葉のいる幼稚園に新しく入ってきたのは父子家庭の息子・千春。
過保護で無意識にのうち子供に我慢を強いる父親に、千春の寂しさを解らせてあげたいと家に通うようになります。
こうして、父親の南條が相葉の助けを借りて父親として成長していき、千春も元気になっていくという中、南條が相葉を、相葉が南條を好きになる話。
キャラクターの性格付けが話しの後についている2コマのミニマンガになっているのが、本編に組み込まれなかった分残念ではあるのですが、それを手がかりにするとこの南條の父親がかなりユニークなキャラクターでした。
相葉を好き=お母さん=結婚(お付き合いを飛ばしてるw)
この図式が自分の頭の中にできちゃっているみたいで、気持ちが通じ合った後いきなり「千春の母親になってもらえませんか?」なんて天然風味を見せているところが、ある意味の魅力でしたw
ここに男を女性扱いするという嫌悪感は感じなかったので、天然風味が効いているのかと。
またお父さん、普段は髪を上げてクールな印象なのに家だと髪を下げて若い外見なのもギャップ的に注目☆
そして【こどもマニュアル】中学編と高校編があります。
千春は、父親と相葉がつきあってるって気がついてないのです。
家に通ってきてくれて父親と仲が良くて、いつまでも幼稚園の延長みたいな感じで、しかも恋心を抱いていたのですが、高校受験を控えた頃、事実を知ってしまうのです!!
失恋しても愉快に話しが進めばいいのですが、彼は家にいたくないと、寮のある高校へ進学してしまうのです。
普通のBLだと反抗とかあったりするけれど、ここまで傷付いて逃げ出しちゃう展開は珍しいと思うのですよ。
入学が決まったら先生とネズミーランドに行きたいと言って用意していたチケットがゴミ箱に捨てられているひとコマが、切なかった~
この進学した高校では、千春は実家へも帰らず門限破りをして同じ寮の仲間や先輩に迷惑をかけているのです。
同室になったのが、幼稚園の時千春を苛めていた聡。
彼は幼馴染の友人として中学も一緒で、高校も一緒になったのですが、千春よりかわいくなってました☆
ずっと幼馴染で一緒にいたから、一番千春を理解して側にいてくれる人、それが聡。
本当は傷付いて、それで反抗的な態度をしているのだと千春の力になって彼の気持ちをほどいて上げるのです。
いや~鼻にバンソウコウ貼ってた苛めっ子が、、、可愛く男前に成長したもんです♪
こうして見ると、中学編は千春が主人公だけど、高校編は聡が主人公っぽいかな?
こうして、主人公が沢山いてそれぞれの展開を見せるので十数年もあっという間でコンパクトに間延びしないで楽しめるお話になっていたのだと思います。
【乙女男子の放課後レッスン】
女子にモテモテの男子・小宮が、手芸が得意なことからも人気の手芸部員・星野を見て自分ももっとモテたいと手芸部に入のだが、
やっていくうちにやりがいと楽しみを見つけます。
だけど周囲に意地を張った発言をしているのを星野に聞かれてしまって・・・
かわいいお話でした。
それにしても星野の格好が・・・おかしい(爆)
ありがちオムニバスですけど、展開にちょっと意外性があって面白かったです。
息子の不器用さが切ない~
『おとなマニュアル』
パパ編。
奥さんと離婚して息子を男手ひとつで育てるも過保護になりすぎてるパパと、息子の幼稚園の担任の先生のお話。
パパのアプローチの仕方が「千春(息子)の母親代わりになってくれませんか」って感じで、千春ちゃんありきで進むのでラブストーリー色は低めです。
どっちかと言うと終始千春の愛らしさにキュンキュンさせられました。
天使のように可愛くて、一人称が「千春」だわ、口調がお上品だわで、きゅんとします。
『こどもマニュアル 中学生編』
成長した千春くんの報われない初恋のお話です。
お相手はお約束通り、パパの恋人である幼稚園時代の先生。
先生とパパが恋人同士だと知らない千春が、先生をデートに誘って「もしかしたら意識してもらえてるのかな?」なんて嬉しそうにしてるのがもう切ないです。
そして意外性があったのがココ。
↓
『こどもマニュアル 高校生編』『こども×こどもの方程式』
パパと先生のことを知って逃げるように、幼稚園からの幼馴染み〔聡〕と一緒に寮のある高校に入学した千春の高校生編です。
ネタバレ避けに多くは書きませんが、小さい頃から知ってる幼馴染みの存在ってのはやっぱりいいもんですな。
聡くんよく頑張った!
主人公をちっちゃい頃から読めるものって近所のオバチャン的な気持ちが混じるせいか、幸せになってくれるとホッとしますね(笑)
欲を言えば、親子関係を修復した後の家族団らんを見たかったかなと思います。
子供マニュアルが表題ですが、初めは大人マニュアルからです。
父子家庭で子供に愛情はあるものの、不器用でどうしていいか分からない父親。
そんな父親が出会うのが息子の保育園の先生で後に恋人になる相葉くん。
子供がいるから疑似家族的な流れは解るのだけど、相手を好きの前に
息子の母親になって家族になって欲しいと言うニュアンスはラブ的には残念。
もっとも好きだから出る言葉ではありますが、大人マニュアルでの最後の展開は
ちょっと物足りない気がしました。
そして大人マニュアルと連動するような子供マニュアルですが、小さかった千春も
受験生になり、父親が大好きで、いつも自分たち親子を気にかけてくれていた先生の
相葉が初恋で今でも大好き、成長してそれが恋愛の意味で好きだと自覚して
いつも自分を子ども扱いしてくる先生に高校の合格祝いに二人で出かけたいと願う。
言われた先生の様子にもしかしたら自分の恋は実るかも知れないと思った時に
父親と先生の関係を知ってしまう。
そこからは、本人たちに何も告げないままに二人と距離を置き、
高校の寮生活に入りながらも寮を頻繁に抜け出し、不健全な遊びをし始める。
そこに、全ての理由を知っている幼なじみで腐れ縁の聡が千春を心配し、
初めは構うな的な千春が聡の思いに応えていく内容です。
でも、家を出た後の父親と千春の関係にそれを心配する先生とのその後は皆無で
思春期後のその後、父親と先生との家族の関係が無かったのがちょっと残念。
個人的には後味すっきりとはいかなかったです。
でもあの天使のような千春くんが思春期のお悩み失恋でこうなるのねってギャップは
かなり凄いですよね、可愛かっただけにあのいじめっ子幼なじみとの
いつの間にか逆転している関係も、成長の時を感じさせました。