「しがらみのない男と後腐れのないセックスをしたい」

夜まで待てない

yoru made matenai

夜まで待てない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神58
  • 萌×246
  • 萌44
  • 中立8
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
35
得点
614
評価数
162
平均
3.9 / 5
神率
35.8%
著者
梶ヶ谷ミチル 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
シリーズ
放課後の不純
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784396783341

あらすじ

新宿2丁目。夜のバーで向井修司が出逢ったのは、狼のように精悍で強引な男・桐原だった。一晩のつもりでハメを外した向井だったが、翌日大学で隣に座ってきたのは昨夜の男で―――。リンク作「放課後の不純」の番外編に加え、描き下ろしも収録。

表題作夜まで待てない

桐原 大学生 酒屋でバイト
向井修司 大学生

同時収録作品放課後の不純 番外編/4年後の不純

高校生~大学生 沢木
高校の同級生~大学生 水谷宏明

その他の収録作品

  • bonus track
  • あとがき
  • カバー下おまけマンガ「171Pからの続き」
  • 電子限定オマケページ!1P

レビュー投稿数35

ちょっぴりビターな大人の。

「しがらみのない男と 後腐れのないセックスをしたい」
向井が選んだのは、
狼のように精悍で強引な男・桐原だった。


一晩だけのはずが、翌日大学で隣の席に座ってきたのは昨夜の男。
桐原は、再び向井に関係を迫る。

桐原の強引さに、少しずつ飲み込まれていく向井。



「好き」
という言葉が欲しかった

「信頼」
できる関係が欲しかった


強引ながらも、向井の「欲しかったもの」を与えていく桐原。
きっとこれからも、桐原はいろいろなものを向井に与えていってくれるのだと思う。


あとは、ふたりで幸せになるだけ。

7

元攻でキツネ系というのが気になりました。

新刊チェックで、特典ペーパー付きで発売されるというのに、
何故か完全に見逃していました。
全く別のBLコミック購入のために訪れた本屋さんで、
目的のBLコミックの隣の陳列棚に並べられているのを見て、初めて知りました。
「強引男前なオオカミ×元攻キツネ男子」という帯の煽り文句に
とても興味が湧き、帰宅後に作品をチェックして、購入しようかな
と思っていたところに運よく、いつもの書店で新たに特典つきフェアがあり、
フェアの機会に新本で購入しました。

3コマ漫画になっている表紙絵は、とても個性的だと思いました。
このような感じの表紙絵は他に見た記憶が無いので、初めてのような気がします。
それにしても、この表紙絵は、過激で露出度の高い際どい表紙絵とは別の
恥ずかしさがあり、目にする度に照れて恥ずかしくなり、
目を逸らしたくなります。 f(^^;

『夜まで待てない』
キツネ男子が一体どういった特徴を持っているのか、
犬やオオカミ、猫と違って、読むまで想像が出来ませんでした。
狐は化けるので、転じてキツネ男子は相手によって態度を変えたり
変装したりするなどして、相手を自分の意のままに上手く操るのを
キツネ男子というのではと思いながら、キツネ男子な受けは色々な
罠を攻めに仕掛けて、健気な要素がなく冷たい感じを想像していました。
しかし、読んでみると、強引というよりも自分勝手で傲慢な(という印象が強い)
攻めに受けが呑み込まれてしまったような形になったので、
健気さが強く出て、キツネな部分が見当たらないように感じ、
キツネ男子とは言えないのではないかと思いました。
受けも攻めも大学生ですが、仕事も遊びも上手く熟せるサラリーマンのような
大人の男という雰囲気を醸し出しているところに、より萌えました。
これが単なる平凡な大学生同士だったら、そこまで萌えられなかったと思いました。
特に受けに関して、心境の変化などが分かりやすく描かれていて、
繊細に動いていく気持ちなどが伝わってきて、とても読みやすかったです。

『bonus track』、表紙カバー下と裏表紙カバー下の漫画
4ページの描き下ろしで、桐原くんと向井くん、沢木くんと水谷くんの
4人で食事をする一場面で、穏やかな感じが伝わってきました。
また、表紙カバー下と裏表紙カバー下には、171ページの続き
(『bonus track』の続き)が描かれていました。

『放課後の不純 番外編』、『4年後の不純』
コミック『放課後の不純』の番外編ということで、本編を読んでから読もうと思い、
保管しておくつもりでいましたが、『夜まで待てない』の勢いで、
つい読んでしまいました(汗)。
先に番外編を読んだだけでも萌えたので、本編を読んでみたいと思いました。
やはり本編を読んでから番外編を読んだほうが更に萌えられると思ったので、
勢いで読んでしまったことを後悔しました。

今回の評価は、「神」と「萌×2」で迷いました。
物語の内容や展開、舞台設定や人物設定、絵など、不快な点などは一切なく、
全体的にバランスが取れていて、読んでいる時や読後も、あまり迷わず
「萌×2」評価をする予定でした。

しかし、奥付を見てみると、『放課後の不純 番外編』について、
「Animate Selection [jewel 2011](アニメイト)掲載作を収録」
と書かれていました。
この出典が現在も販売されている物なのか、フェアか何かの特典小冊子の
類の入手困難な物なのかは分かりませんが、後者のような限定モノの場合、
非常に貴重で、このように貴重な資料を盛り込んで、一冊のコミック、
一つの作品として作り上げたことに対して迷うことなく「神」評価を
付けたいと思いました。

つい先日、近い最近、今回のように全てのジャンルの中で貴重な資料を収録している
単行本に出合ったばかりだというのに、立て続けに貴重な単行本に出合えたことが
いまだに信じられないくらいです。
出合った他の作品と同じように、ファンだけではなく全ての読者のことを思っている、
とても良心的な作品だと思いました。

4

『水谷宏明くん』評価★★★★

【放課後の不純 番外編】【4年後の不純】のみ、評価つけました。
表題作【夜まで待てない】は残念ながら私の好みに合わなかったです。

【番外編】強引な彼氏(沢木)から『熱海』のお土産… 押し付けられて困っている迷惑顔な表情の水谷くんがとっても可愛い!
あのダサダサお土産は… ちょっと… 趣味を疑うよね… と、水谷くんと語りたい。

【4年後の不純】俺様彼氏(沢木)はあいかわらず4年経っても強引だ。
水谷くん、何かとおつかれ~。でも所々でお互いが思いやっている生活感が良かったです。
一息ついて首元を揺るめる仕草の喪服姿な水谷くんが超かっこいい!男前になりましたな。
二人の成長、ダイレクトにそれだけで嬉しかった。
沢木×水谷カプ、真っ直ぐで一直線な愛、たいへん満足。ご馳走様でした!

9

短髪好き、くせ毛も好き

個人的な印象ですが、梶ヶ谷先生、どんどん良くなっていってるなぁと思います。
少女漫画っぽさが強かった【放課後~】、少し古風なやりとりだった【成長痛】を越え、どんどんBL色が強くなっているというか。
過去2作を踏まえ、作中でベッドシーンがあると分かっても一切期待していなかったのですが、想像していたよりも絡んでいて驚きました。(失礼な物言いですが)こういうシーンも描ける方なんだ! と。また梶ヶ谷先生のペンタッチが柔らかいことや受けである向井の幼い顔つきもあり、一層“いけないもの”を見ているような気持ちになりました。

帯にある、「強引男前なオオカミ×元攻キツネ男子」の意味はあまり分からないのですが(たしかに攻めの桐原は男はオオカミなのよ~でしたね)、向井が桐原にハマらないようハマらないよう一線を引きたがっている、そこがもどかしくまたイイところでした。素直になってもいいのに、きっかけがそもそも 後腐れのない相手を見つけたい だったから、深い仲になるべきではないっていう頭があるのでしょうね。
表紙でふたりが口付けるまでの3カットも素敵です。
桐原が引き寄せているようにも見えるし、向井から近寄っているようにも見える。ふたりそれぞれの目もまたいいです。
一度肉体関係を持ったあとから、隙あらば所構わず向井の体を求めるようになった桐原が言い放つ、「お前見てるとおかしくなるんだわ」なんて、キザですよね~。
このキザっぽさがくすぐるというか、それでイマイチなタイプならNGですが清潔感のあるルックスが伴っているんですもの。納得してしまいます。
また、“見かけるたびに違う男を連れている”と称される桐原なのに、向井にのめり込んじゃっているあたりも憎めません。きっかけは非常に手慣れていましたがね。「呼ばれた気がしたんだけど?」もなかなか、役者です。
ここまで分かりやすいはずなのに、当事者である向井は必死に線引きをしようとしていて、でも合鍵を貰えば喜んでしまうし、求められることもまんざらじゃないわけだし。一目ぼれの力は絶大です。
傷心を癒し紛らわすために足を運んだ小林のバーで、向井と桐原が出会えて(運がキてる向井)良かったなと思いました。途中途中、挟まれる梶ヶ谷先生らしい甘酸っぱいモノローグもこちらの感情を揺さぶるんです。キスは熱いもの、でもそれは桐原とでないと、いけないんですよね。
最後に桐原のスーツも見ることができて大変満足です! 

書き下ろしで不純のふたりとの絡みも“らしい”なぁと思いました。このときの向井の顔は確実に攻めなんですがね(笑)
4年後の不純ではしっかり大人のふたりにもなっていましたし、スピンオフながらも独立した世界観があって、それでいて梶ヶ谷先生の色も出ていて、多数のベッドシーンを描かれる新しい面もあり、色々な方向から見られる一冊でした。

7

エロに隠れた梶ヶ谷節

前作では脇だったので、振られてしまいましたが、今回幸せになってよかったね、と。
神評価でないのは、私にとってはエロがもう少し欲しかったからです。すいません、変態で。

一目ぼれをしてお互いに惹かれあっている二人ですが、欲しい気持ちを隠そうとしない攻めと、おぼれまいとする受けと。
どちらも経験豊富な設定なので身体先行な関係なのですが、そこはやっぱり梶ヶ谷ミチル作品。それだけではなかったです。
大筋としては特に大きな動きがあるわけではない。ただくっつくまでのお話と言ってしまえばそれまでです。
でも、惹かれあっているのにどうして素直にくっつけなかったのか。経験豊富なのに、どうして気持ちがすんなりいかないのか。
それはお互いに本気の恋は初めてだったから。どちらも初めて感じる自分の本気が怖くて、心をつなげることに二の足を踏んでしまう。それが雰囲気でじわりと伝わってきます。

遊んでいるようで純情な向井君が本当にかわいかった!どれだけ経験を重ねても、どれだけ大人になったつもりでも、誰でもどこかにこういう部分って持っているんじゃないのかな?そんな奥底にひた隠しにしている部分を見せられたら、そりゃあ萌えるに決まってます(笑)

気持ちって言葉で表せるようになるのはもう整理がついたときや嵐が過ぎ去ったあとで、本当に渦中にいるときには言葉にならないもやもやしたものを感じているだけですよね。設定やお話としてはBLなのだけれど、そういう気持ちの表現がある意味リアルだなぁと思いました。

それがほかの作品とも通じる梶ヶ谷作品らしさなのかもしれません。

もちろんこれまでと違って青い感じはなくなっているから、そういうのがお好みの方にはいまいちかもしれません。だけど、これも立派な梶ヶ谷節とでもいいたいものが流れていると思います。

私はこれが梶ヶ谷作品の中で一番好きでした。

5

ネタバレ注意

遊びから始まる関係だけどどんどん惹かれる2人が素敵でした。
修のキャラが大好きです。

放課後の不純のスピンオフですが、私は先にこちらを読みました。全然問題なく読めます。放課後の不純の方がここでの評価高いですが私は夜まで待てないの方が好きです。

4

スピンオフ

『放課後の不純』のスピンオフで、水谷の幼馴染み修司くんが主役。
前作では水谷に対して攻な感じでしたが、どちらもいけるようで今作は受。
バーで相手を探していて出会ったのが桐原。
よくあるのですが、あの出会い方って良いなぁとしみじみ。運命っぽいのです。
寝てみたら身体の相性も良く、一夜限りのはずが同じ大学で、互いに自分の気持ちを言わないままだったためセフレのようになってしまい、嫉妬と気持ちのすれ違いで衝突。

修司の色気がすごい!ホント綺麗なんです。もう、受としか見えない!
でも、水谷と会っている時は兄っぽい顔で、このギャップがいい!
桐谷はもう少し大人っぽいのかと思ったのですが、結構嫉妬メラメラだし、欲望に真っ直ぐ。でも、本人も言っていたけれど、それは修司だからで。ならありかなぁと思いました。

一冊丸々二人の話で読み応えあります。
できるなら、『放課後の不純』を読んでからの方が楽しめます。

3

スピンオフ作品だと知らなくて・・・

なので私は純粋に【夜まで待てない】を読めました。

こうゆうお話大好きです!
元攻めだとゆう事でもっとそうゆう所の攻防戦みたいなのがあるのかと思いきや、向井くんすんなり受けちゃいますが・・・。
でも私的にはよかったです。あまりその事にとらわれすぎて大事なLOVEが長引くのとか嫌なのでこれでOKOKです。思いのほか肌色シーン色っぽかったです。

ワイルド攻めスキーとしては桐原くん少し物足りないかな~と思い萌×2にしました。
放置3週間は長すぎでしょ。嫉妬ももっとしてほしかったよなぁ。

【放課後の不純】も読んでみようと思います。

2

ずっとずっと、ほしかったもの。

後腐れのない関係でいいと、
一夜限りの関係の付き合いを望む向井。
漁るために向かったバーで桐原と出会った。

一夜だけのの熱を求めるクセに、ずっとずっとほしかったものを
桐原がくれた。言葉も気持ちも、快楽も。

桐原にハマってゆく自分を抑えるために、
いつものスタンスを取り戻そうと、他人と寝るが…
桐原の事を忘れるためにしたのに余計に頭から離れなくて。


遊びだとか言い切るくせに桐原から、お前に興味ないとか言われると
傷ついちゃうってところも、恋する心の現れですね。

2

じりじりする胸の痛みをご希望の方

こちらですよ!

一番最初に「おはようからおやすみまで」を読んでしまって、「放課後の不純」を読んでからこちらに辿り着きました。
この順番で読んでしまったので修ちゃんの立場が最初は「どちらさま?お連れさんもどなた?」→次に「当て馬か!」とあべこべになってしまいました。順番大事ですね。

態度は軽薄だけど、年下の幼馴染を一途に(?)想い続けた修ちゃんというイメージだったのですが、違ったようです。
馴染みのゲイバーあり、マスターとは旧知の仲、21才(推定)だし、アメリカに行ってたはずだし、よく分からなくなってきました。ちょっと整理させてください。
中学生くらいで親の仕事の都合で渡米(「放課後の不純」より推測)→大学2年までアメリカ(本作)
高校は水谷と同じらしい(ギックリ腰の山田先生が恩師、「放課後のー」で水谷に「俺の後輩か」と言っていることから)→水谷高2のときに3年ぶりの一時帰国(「放課後のー」より)
分からない…。
アメリカに行くときに盛大に告白したけど、高校入学を機に帰ってきたの?中学生に見えたけど、渡米するときにもう高校生だった?高2で渡米(17才)→3年後帰国(18、19、20才は在米)→大学編入(3年次・21才)として、マスターは多分高校の同級生?一夜限りのお楽しみは帰国後に改めて水谷にフラれてから?それともアメリカに行く前から?高校生でゲイバー通い?それでマスターとも顔なじみ?
ザ・混乱!3冊の本をあっち見てこっち見てした結果よく分からなかったけど、こんな細かいことは置いておこう。

幼馴染の水谷への長年の想い破れて傷心の修ちゃんは久しぶりに訪れた馴染みのゲイバーで一夜限りの相手を物色中。マスターおすすめの男の話を聞いて、その男が現れるのを待つが…。

という手練れ同士の恋の話でしたが、手練れと言うには大学生は若過ぎる…。てっきり桐原はリーマンか、大学講師もしくは院生か研究生という設定だと思ってました。
「このひと!」という相手にめぐり逢えずに一夜限りを繰り返して、ついに「このひと!」を見つけるという王道的な展開ですが、ずっと胸がじりじりしてました。
遊びと割り切りたい、ハマりたくないと思いながら、頭の中は相手のことで埋め尽くされていく。相手はどう思っているのか。自分は?という修ちゃんの胸の内が痛くて痛くて、ちょっと泣きました。

登場人物にどのくらい感情移入するかで萌え度が変わりそうな作品です。
一歩引いてしまったら、とことん「よくある設定」になってしまうし、修ちゃんに憑依する勢いで読んだらこの切なさは神レベル。
わたしは細かいところですっきりしなかったので、切なさは神レベルでしたが、全体的には萌2となりました。

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