江名
tenohira ni taiyou wo
原作「Giant Killing」の絵の印象と雰囲気をそのままに、
後藤と達海の関係を丁寧に描いてくれるウノハナさん。
ウノハナさんの商業本もとてもいいのですが(大体それで惚れたし)、
でもそれよりも、原作が元々好きなのもあってGiant Killing二次の方が個人的には好みです。
ウノハナさんご自身も贔屓のチームがあったりしてサッカーがとてもお好きな様で、
そのせいなのか、Giant Killing同人誌は恋云々だけじゃなく、
サッカーの魅力やチームの雰囲気も上手く織り交ぜて描いてくれていて、最高なのです!
ウノハナさんは、イングランドに達海を迎えに行く辺りから同人誌を描いておられて、
遡ってきているようなんですが、コチラは後藤×達海の馴れ初め本。
2013年春現在では③まで出ていますが、まだ未完。
夏には続きが見れるかな・・・せめて今年中には読みたい!というところ。
< 内容 >
後藤と達海が、東京に本拠地を置くプロサッカークラブ・ETUに入団したところから始まる。
達海がチームの前で自己紹介するところとか、
後藤と初めて言葉を交わしたシーンとかが見れる。
練習では、高校あがりのルーキーなのに偉そうな物言いをする達海、
そしてその達海の才能を認め尊重しつつ、チームメイトと上手くやれるように言葉をかける後藤。
この①は、
達海のサッカーセンスが光る、
そして達海がチームに馴染んでいくのに、後藤という男の存在が大きかったことがよく分かる一冊。
まだ恋は見えてこないため、
Giant Killing自体や、サッカーそのものに興味がないと面白くないと思うかもしれない。
でも、ここがあったから「ゴトタツ」になっていくんだし、
ちゃんと丁寧に前段階を描いてくれるって、素敵だな~と個人的には思ったのでした。
ウノハナさんのゴトタツ本。
シリーズその1です(4で完結)。
達海が18歳、後藤が22歳の頃の話。
サッカーを通じて徐々に惹かれ合う二人。
やがて達海は後藤に恋心を抱くが、
後藤は生来の真面目さと鈍さ?から、
自分の気持ちに蓋をしたままで…。
この1巻は、出会い編。
まだ友達モードな二人です。
BL的なシーンは3~4巻までお預けで、
二人の気持ちを丁寧に追っています。
ゆっくり展開で、達海の片思いが切ないですが、最終巻には情熱的なラブシーン&幸せな結末が待っています。
全4巻一気読みの方が、フラストレーションがたまらなくて良いかもしれません☆
ウノハナさんの二次同人誌は、原作をとても大事にされているところに好感がもてます。
絵を原作に似せていたり、
キャラ付けやセリフ回しが
とても原作っぽかったり。
それに何より素晴らしいのは、
受がちゃんと原作通り格好良いこと!
このジャイキリの達海について言えば、原作を読んでいて感じるカリスマ性・頭の良さ・優しさ…そんな魅力が同人誌を読んでいてもすごく伝わってくる!
BLらしくセンチメンタルな部分もあり、そういうシーンの切なさもすごく良いんですが、過度に湿っぽくならない。
原作の「サッカーを愛する男達によるサッカー漫画」な面白さが大事にされている点がとても好きです。