nekonyanko
gomennnette iwaretemo
初恋だと思う。大きな身体にふつりあいな
モジモジ感で伝えた。
同じ部活に入っているものの
それほど親しいわけでもない
帰る方向が同じため一緒に帰ることが多い。
とくに多く話すこともない
そんな関係だった
はつこいと思うと言い残し
スタスタ去ってってしまった。
2人は17才。季節は夏。
告白の答えを求められることもなく
時間がすぎる。
キモいとつ言ってしまう。
傷つけてしまった。
弁解するけど後悔する
告白してごめんねって言われる
本当はちょっと嬉しかった・・・
そんな夏。
ほろ苦い行き止まりのその先を読みたいです。
ノンケ同士、部活と帰り道が一緒なだけの特に仲良しでもない山崎の突然の告白により敷島にもたらされた戸惑い。
同性に告白されてどうしていいかわからず素っ気なく返事したり恥ずかしがったり。
ちょっぴりギクシャクした日を重ねたある日、山崎から告白を『なかったことにして』と言われ、何も考えていないと思っていた山崎が自分のことを気遣ってくれたことを知る。
告白されて困ったのは本当で、その反面、気になりかけてもいた。
でも、どうしていいかわからない自分がいちばん多くを占めていたという敷島の揺れる気持ちが素直に伝わります。
17才だからかもしれない、恋愛に未熟だからかもしれない、でも敷島は『思いがけず揺さぶられて』しまっていたんです。
夕日が綺麗で敷島が可愛くてつい、後先考えず告白してしまったという山崎も青臭いけど、自分がどこかに置いてきてしまった純粋さを見ることができます。
あとがきで『恐らくこのネームのまま提出してオッケーをくださる出版社さんは多くない気がする』と仰ってますが…十分、イケる気がするのは私が素人だからでしょうか(笑)
リーマンde再会!な感じはダメですか?←個人的趣味。
あの切ない『ごめんね』の後、付き合うとか、別れるとかの決着ではなく次の気持ちへのプロローグとして読みたい。
ふたりとしては始まらなかったけど、気持ちの中では何か始まったはず。
数年後に綺麗な空を見て『好き』だった日を思い出し、その気持ちを持てたことの喜びやほろ苦さを思い出すような。
山崎が穏やかな微笑の下ではどんな想いを巡らせていたのか。
彼らの気持ちがどう続くのかを読みたいので、どうか編集の方々、サルベージ願いますっ!