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神様のハートは桃色片想い
mauri to ryuu
麻羽里与龙
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
帯の文句はある意味正しく作用しているのですが…
率直に言えばこの物語につけるにしては俗ッぽ過ぎますね。
でもその瑕も大した事は無いと本編が覆してくれます。
神と言う存在は常に聖邪の二面性を持つ、と言われます。
でもそれは神の自発性でそう言う二面性が生じるのではなく、
人間の鏡として神が作用する故に生じてしまう作用なので
しょう。
この一冊には想い想われる事で邪を抑え、応える様に
聖をもたらす神々の姿が描かれています。
その聖のお裾分けが我々の幸せな読後感なのでしょう。
かなり癒しオーラ満載の作品でした!
マウリと竜、常春の狩人が特に好きで、読んでいてほっこりとします。
過去の話、現在の話、日本以外(モンゴル)の話など。
すべて巡り神という存在の話。
子供にも読み聞かせてやりたい(一部無理ですが)感じです。
日本昔話とジブリを足してBL要素をちょっぴり取り入れたような感じでしょうか?
非常に読みやすい作品でした。
以前、本業が坊さんでバンドマンという友人から聞いた言葉なんですが。
日本人は海外の人(全てではありませんが)から見て、宗教心が非常に希薄とか、何でも信じる無節操な印象があるそうです。
でも、実は日本人には八百万の神々を信仰するという心が根底にあるとか。
すべてのものに神は宿る、という。
なので、神様でも仏様でも海外の宗教でも新しいものでも受け入れてしまうのだそう。
よくも悪くもオールマイティーなんですね。
この物語にも、巡り神や土地神様や八百万の神々が出てきます。
巡り神が、やがて土地神様になる場合もあって、竜神様はまさにその例でした。
その理由がちょっぴりBL的要素ではありましたが。
もともと神様仏様は性別が無いものが多数だそうで、これも有りだなぁ、なんて思いながら読みました。
こういう話はきっと、オールマイティーな日本人にしか描けない気がします。
そんな小難しい事を考えなくとも、ファンタジーとしてサクッと読める優しいお話ばかりです。
マウリの可愛さに加え、竜のツンデレさが最高です!
ことりの一途さと、ジーン(ハーフの狩人さん)のカッコ良さもかなり萌えます!
他の話も皆素敵でした!
ちょいちょい過去や海外なのに、現代の流行語が出てきたりするのもお茶目でした。
幸せな愛を信じる人に、とってもオススメです。
今回は「巡り神様」っていう神様と人間の物語。
どの巡り神様も好意を持った相手と同じ姿になれるということで
人間からしてみたら、神様が自分のことを好きか嫌いかすぐに解っちゃう。
竜・蛇・小鳥・馬と4種類の巡り神様のお話がありましたが
やはり表題作の竜の神様が一番好きvv
それぞれにいろんな力があるみたいだけど、そんな事より性格に笑える!!
威厳があってドーンと構えてるのかと思いきや、マウリにメロメロ?
そして素晴らしい事に、神様が思い人と同じ姿になれたということは
子も成せるという素晴らしファンタジー設定!!
そして竜の子供も誕生してました。
途中悲しいお話もありますが全体を通して本当に「ほんわか」で和むストーリーです。
みんな幸せになればいい。
そんな甘い話があってもいい。
無駄な傷は負わなくていい。
とっても良かったです(*´∀`*)
人外×人間を描かせたら右に出るものはいませんね元ハルヒラ先生。
なんだか専売特許になってきたなあ(笑)
表紙とタイトル見たときは、どんなBL系人外絵本なんだっ!と思いましたが。
短編集のような一冊になっておりまして、一つ目はタイトルのお話。
龍の生贄に捧げられたマウリという青年?少年?
片目が見えず、村の男の相手をさせられていたそうな。
(さらっとキツイ設定放り込んできますよハルヒラさんは。)
この龍がねー、『廻り神』と呼ばれる神様なんですが、
口調がエロいおっさんなんですねーただの。
「スケベしようや」みたいなね、言い出しそうなキャラなんですわ。
『子作りしようなー。』『なんだよ、照れてんか?(ニヤニヤ)』とかさらっと言いますからね。
一冊別々の短編集にはなってますが、だいたい「廻神」という
土地をめぐってゆく神様が共通して出てきます。
彼らは気持ちが通じた相手がいると、その相手の種族と同じ姿になってしまうそう。
・・・冷静に考えれば、なんとわかりやすい愛情表現!なんでしょうか!(笑)
小鳥(廻神)と人間のお話や、神様が見える人間と白蛇(廻神)のお話、
また「馬」と「キツネ(狐・・・?)」の一族に助けられた魂だけの少年のお話。
なんのことかサッパリ!だと思いますが、とっても暖かくてとってもせつない短編集。
ぜひ読んでみてください。
「愛する」って、「優しい」って、とっても大切でとても難しいこと。
実は、元ハルヒラさん、個人的にピンとこなくて
「なんで人気なん?」
な人でした。この本も作者名見ずに随分後に買った本。
いやー、よかったっすわ。
特に表題作。神様の感情表現が本当にピュアで人間くさくて。
「マウリは、だめーっ!」
なんて駄々っ子みたいな脅しを下々にしたりするとことか。
神バージョンは雄々しいし、人バージョンはイケメンなのに、
ただ単にカッコイイというよりむしろダメな感じすらするのがカワイイと思うのです。
こちらの神様シリーズ、
雑誌GOLDで読んでた時から大好きで、毎号癒されてました。表題作のマウリと竜だけ見逃していたので、コミックス化されるのを待ちわびてましたよ。
『マウリと竜』
タイトルのまま、村の少年マウリと竜の神様のお話。皆さん書かれてますけど、1ページ目からの「チェンジ!!」には笑いました。
生贄として食べられると思っていたマウリですが、神様は話し相手が欲しかっただけ。一緒に過ごすうちに恋しちゃうんです。マウリ可愛いってなってる神様が一番可愛い(笑)
帯に子づくりと書いてあるけど、Hは期待しちゃダメです。ほんわか癒し系BLですから、そんなシーンすっ飛ばして次のページでチビちゃん登場します。
表題作含めて4つの短編が入ってますが、どれも「巡り神」が土地を巡って恋をするお話。気持ちが通じ合った相手と同じ種族に姿を変えることができる。どの神様もどのお話も、とにかく可愛い!
ほっこり幸せなBLを読みたい方にオススメします!
私は元ハルヒラ先生とツボが似ているらしく、先生の作品は高確率で好きになるのですが、中でも虎穴ダイニングのほんわかした空気が大好きなのでこの作品も期待して読みました。
手に取った時は「ちょっと薄いかな…」と思いましたが、本の薄さを忘れるくらいに大満足でした。
すべてのカップルが微笑ましくて可愛いのですが、中でも私は表題作の竜神様とマウリのカップルと、大人な雰囲気のオルフェとキツネのカップルが好きです。
ずっと大切にして、定期的に読んで癒されたい、そんな素敵な一冊でした。
チェンジ、村々を廻る神様が生贄に来た少年に発した第一声であります。
ほのぼのしている中に痛さと辛さ、切なさが閉じ込められているような昔話。
神様と片目の少年との交流、健気なマウリ少年がいじらしくて切ない。
その痛さと辛さを緩和させてくれるような神様の存在がとても良かった凄く惹かれます。
色々な巡る神が出てくるのですが、どれも癒され感あって好きでした。
嫌いな蛇神様すら素敵に見えてくるから不思議。
イラスト独自の可愛らしいほのぼのした雰囲気のせいでしょうか。
廻る神が人の姿になる訳も素敵な設定でいい話読んだなと満足した作品。
元ハルヒラ先生のほんわか絵とストーリーに、癒されます。
いろいろな神さまと人との恋が見れて幸せですっww
ほんとに、おもしろいので癒されたい人はぜひっ読んでみてください!!