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恋をしたくない男と、恋愛は女としかしない男。恋になるはずが、ない――
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
表紙がとっても美しいです。
3つのストーリーが入っていて、表紙を飾るのは2つ目のカップル。
私はこれ、好きな表紙ベストなんちゃらに入れたいぐらい好きだなあ。
色出しも素敵なんですよ。
右側の子の瞳はエメラルドグリーン。
作者の作品はどちらかというと、読書中あまり自分のテンションはあがらないんです。でもそこがいい。躍動感を楽しむ感じではないけれど、必ずなにか、パートパートで心に響くものを残してくれるし、意気込まず読み始めても結局入り込んでいるんですよね。だから気がつくとやっぱりどの作品も手に取っています。
もちろん表題が心に残っているけれど
3つ目の話『わるい子と花と輪』がすごくよかった!
主人公は高校生のふたり。優等生のフリをしているが本当は「なりたい自分」があって、それを持ってるキミをいつも目で追ってしまう。だけど今までおそらくきっかけもない、自分じゃどうにも...。個人的にこのふたりのキャラが一番好きでした。弱かったりやさしかったり、ルックスも可愛くて最高なのです。でも優等生くんは制服のベストもパンツも真っ黒+ネクタイなのでどうしてもパチンコ店員に見えてしまうシーンがあり、そんなところで笑ってしまった。どこかにこういうのがあるところも、勝手に作者の魅力と思っています(笑)。
この3つ目の作品は30ページほどと短めなのですが、カップルになるかどうかを別にしてもふたりの世界ができていて、ほぼ全シーンに自分はグーッと萌えを覚えたので、ぜひ長々と読んでみたいお話でした。こういう、若いときに精神面でつながるようなふたりは未来が楽しみでしかたありません。まぁこれからいろいろなことに直面するのでしょうが、それでも学生時代はさっさと飛び越えて、社会人になって一緒に暮らしているシーンが単純に、すごく読みたい!職種まで妄想するほどです。
どの作品も、好きの気持ちやもどかしさがしっかり表現されていて、気持ちよく読めました。それに美人さん。しなやかで強い、"内田つち、ならでは感"を堪能できとっても楽しめた一冊です。
ぼくらの青に茜色の風船:先輩と人見知りの後輩。既に付き合っているところから始まって、なかなか先へ進めない系の話。左右不明。全体的に、「そう……(無関心)」って感じでした。
ぼくらが恋をするには:年下黒髪ノンケ攻め×年上ゲイビッチ。属性的に既にドストライクなんですけど、①受けが元カレに暴力を受けていた、②攻めが年上の受け(下の名前が「千鶴」)を「ちづ」と呼んでいる、③攻めのゲイヘイトな言動がやばい、④受けがビッチのくせに彼氏に対して健気……などのすばらしい萌え要素がふんだんに詰め込まれた神作品となっております。ビッチは「ぼくらの青に~」に先輩の親友、後輩の良き相談相手として登場するんですが、そちらでもほんとにいいこすぎてこんなホモフォーブ男と付き合ってもぜったいしあわせになれないし結局数年付き合ったあげく女に取られるんだろうなあかわいそうだなあと思って興奮します。
おまけ4コマの「引いてんじゃねーよ こんな俺も愛せコラ」ってかわいすぎるでしょ……。
わるい子と花と輪:マジメ委員長(鬱屈していて微妙に校則違反などする)と不良の文化祭準備の話。左右不明ですが多分不良×委員長。なんか何も感じなかった……。
かわいい!!
なんでそんなにちゃらちゃらしてるくせにじゅんじょーなんだくそかわ←
と悶えながら読ませてもらいました。
うん。
一個目の後輩ちゃんの話もよかったけどやっぱり表紙作のちずるちゃんがよかったと思います。観葉植物育てんの好きとかwギャップ狙ってますよね!やられましたけども!私も感化されて育て始めましたけども!
内田つちさんの作品は結構表紙買いしてしまう私で、ほとんど読んでいますが、個人的にこれ、「ぼくらが恋をするには 」が一番好きですねー。
まあ、あらすじは置いといて←
ノンケと真性・・・しかも二人ともちゃらんぽらんですからねーーーでもやっぱそういう子達が本気になったとき、ちょっとだけ自分の過去を顧みたり、後悔してみたり。そうやって大人になっていくんですね・・・
なんて、読み終わった後にしんみりほかほかになれる作品だと思います。
話自体はそんなに深くないんですが、表情とかセリフとか。読み手を引き付けるもおがあってエロもあんまりないので初心者の方でも読みやすいし、BLの素晴らしさを知ってほしい!友人に読ませるのもありかなーと思います。私は読ませましたwそしてはめましたw
なんかまとまりないし、すっごく個人的意見でレビューってこんなん?と思わなくもないですが、役立てばと思いまーす!
お付き合いしているのに、身体の関係に今一歩進めないでいる臆病な恋人たちのお話
「ぼくらの青に茜色の風船」
と
身体の関係だけと割り切って付き合っていたのに、本気で恋してしまって尻込みする恋人たちのお話
「ぼくらが恋をするには」
この二つのお話はリンク作。
「~風船」の主人公・聖と、「~恋をするには」の主人公・後藤が同じ下宿に住む先輩後輩。
聖は今の恋人以前にお付き合い経験なしどころか、極度の人見知り。
ノンケの恋人との関係に悩んで、バリバリのゲイの先達である後藤を頼もしい相談相手として懐いています。
そんな経験豊富な後藤も、それなりの修羅場を経て、今は女しか恋人にしないという男と、身体だけの関係と割り切って付き合っているのですが、、、。
みんな少しづつ臆病で、なかなか次の一歩に踏み出せない。
そんなじれったい関係を繊細に描いている作品。
こういう、BLならではって言えるような展開そのものは好きなんだけど、一連の作品なのに、黒髪君の方がほとんど見分け付かないのがちょっと残念ポイントで、萌一つマイナス。
タイトルのように題名を思うほどに、初々しいのか器用貧乏なのか素直じゃないのか、全体的に「ああー!もうっ」って、それが切なさとともにキュンを呼ぶ一冊。
内田つちさんって、本当に一作ごとに変化していって、どんどんと新しい顔をみせてくれて断然に注目、そして成長株の作家さんのひとりだと思います!
全体的に可愛らしい雰囲気が漂うのだけど、かわいいで終わらない何かがある。
それがとても自分にとっての魅力なのです。
普通、女子でもいいんじゃないの?女々しい男はいや!と言い張る自分ですが、この作家さんのは許せてしまうものがあるのです。
それが何なのか、うまく説明をできないのがもどかしい。
フィーリングと言ってしまえば元も子もないのだが、そうとしか言いようがない?
まず【ぼくらの青に茜色の風船】という作品。
これは、お付き合いをしている大学生の先輩と後輩が、互いの気持ちをうまく伝えられずにヘタレてへこんで、勇気を出そうとするのにタイミングが悪くてすれ違ってしまいそうになるのだが、といったお話。
この後輩・聖は極度の人見知りという設定がとても可愛らしいのだ。
それがおつきあいにどう影響というと、実はあまり関係ない気がするのだが、相手に踏み込むのが怖いという部分を表しているのだとは思う。
二人はキスもできない間柄。
どうしたらいいのか、聖はついつい何もかも二人を知っている先輩で隣室の後藤に相談してしまうから、斎がまたヘタレてしまうのだ。
先輩の斎もこの先どうしたらいいのか、悩んでヘタレて、こんなヘタレ同志だからこそ、思い切ってどちらかが一歩踏み出さないと!
それをやってのけたのは、一番ヘタレだったはずの聖。
このカプ、絶対先輩受けだとおもうな♪
このとっても青い恋人がなんだかキュンキュンするのです。
そして表題【ぼくらが恋をするには】
斎の同級で聖の先輩で同じ寮の隣の部屋の、前の話で何かと聖の相談にのって斎がやきもちを焼いた相手後藤の話。
彼がバイト先で出会った年下の男隼吾。彼の名字は後藤がかわいがっているパキラと同じマサキという名前w
ノンケ(?)だという隼吾と体の関係を持ち、ひょっとして本気の恋人になれるかもしれないと思うとき、隼吾は「女の子だったらいいのに」という言葉を・・・
自分の性癖が認められなくて、でも後藤が好きで、そんな隼吾の結論は本当はもうでていたかもしれないのに、思い切る何かがほしい。
それは相手を「好き」という感情だけではだめなの?
そんなお話は自分に素直になることの大切さを見せてくれた、切なくもとても甘酸っぱいお話となりました。
この話、ダントツによかったのです♪
【悪い子と花と輪】高校生モノ
優等生を演じていた高校生は本当は何もかも嘘で塗り固めた生活をしている。
文化祭をやる気で手伝っていても、本当は参加したくない。
ゲーム禁止といわれても、トイレでこっそりやっている。
そんな取り繕う彼の意識したのが、自分を偽らず本音を平気で口に出せる同級生。
彼への思いに罪悪感を感じながら主人公が「ごめんなさい、ごめんなさい」と言いながらする自慰シーンが切ないな~
恋愛の展開がどうのとか、ストーリーがどうの、とかいうより、この雰囲気と心情を見せる部分がとても好きだ。
描き下ろしの4コマの”おもちゃ”つながりの後藤と聖の対比が、後藤のあっけらかんが、本編せつなかっただけに、これが彼の本性だ!と、見たような(笑)
「ぼくらの青に茜色の風船」から始まるのですが、恋してるって気持ちが胸に響くような
ほのぼのしながらも恋する切なさが伝わってくる内容で、キュンキュンします。
男女間では考えなくてもいいような未来の命の事まで考えてしまう。
恋すると同時に嬉しい気持ち以上に不安になる心が描かれていてストレートに伝わる。
この作家さんの作品はこれで2作読んだのですが、この作品は素直に良かった。
表題の「ぼくらが恋をするには」アダルトショップでバイトする大学生の受け様と
年下大学生で恋愛対象は女だけど、男とするのが好きって言う攻め様との話。
この受け様、かなり男運が悪いのです、今回の出会いだって性欲はけ口は同性でもOKで
恋愛は女なんてのたまっている年下男ですから、やっぱり男運は悪いみたい。
でも、受け様はしばらく恋はいらないと思っているし、攻め様は恋は女だと思ってる。
そんな二人は欲望のはけ口としてセフレ関係になるのです。
それでもセフレ関係で互いに恋する相手じゃないと思っていても、
次第に変化してくる気持ち受け様、なんて男運が悪いのかしらと切なくなります。
でも、攻め様の俺はノーマルだと思い込もうとしているような葛藤も感じる訳で、
なかなか目が離せない内容の作品で引き込まれる。
この作品の前に読んだときは、左程心に残らなかった程ほどに楽しめる作家さんだと
思っていたのですが、この作品を読んでなんか素敵じゃんって思いました。
先生の初コミック『オオカミ少年の甘噛み』から早3年半、先生の作品を初期の頃から読まれている他の読者の方も思われているとは思いますが、先生の作品は、確実に、そして目に見えて進化し続けています。今回の作品は「萌x2」と迷ったのですが、、その「進化」が明白だったので、応援する意味で「神」をつけさせて頂きました。
まず、表題作「ぼくらが恋をするには」は前後編があり、そのスピンオフ作「ぼくらの青に茜色の風船」も前後編があります。先に登場してくる、スピンオフの主人公を応援する一歩大人の「後藤先輩」が、あとに出てくる表題作の主人公となります。
つまり、スピンオフ→表題作(→短編別物)と、全体としては今までにない長編作品です。
ですので、目次通りに内容を紹介していきます。
スピンオフの「ぼくらの青に茜色の風船」のお話
とてつもなく人見知りの斎は、同じ下宿先の先輩、後藤の後押しがあり、聖(斎の先輩で後藤のマブダチ)と付き合っている。がしかし、付き合って1ヶ月、ふたりはキスすらできない「清い関係」。やっとキスするかというタイミングには後藤が登場し、その内ふたりの間がギクシャクしてきてしまう。斎はもっと積極的になろうとして空回りするし、温厚で面倒見の良い聖は、後藤への嫉妬を必死に隠そうとして斎を避けてしまう。果たして2人の恋の行方は?
表題作「ぼくらが恋をするには」のお話は、面倒見が良く、ゲイとして経験値の高いところをみせた「後藤」が主人公。「あらすじ」の通りです。
対する読み切り「わるい子と花と輪」は、全く別のお話
時は文化祭前。主人公大瑠璃(受)は、市長の孫で大真面目の優等生クラス委員で先生からも一目置かれているが、実はそのプレッシャーに心を閉ざしている。一方で、不真面目さを注意される自由奔放な同級生である浅井(攻)は、受の片思いの相手。ふたりは単なる同級生という関係だったが、大瑠璃はある日トイレでゲームをしているところを浅井にみつかり、心の内を告白する内に急接近する。しかしふたりで話をしているところ、先生にゲーム機が(受のポケットから滑り落ち)見つかってしまい、浅井が咄嗟にその罪を被ろうとするが?という展開。
① 巧いな、と思わせたのは、スピンオフで後藤のキャラクターを面倒見が良く、恋愛経験豊富な大人であるようにみせておきながら、表題作で読者は、後藤が実は本気の恋をすると脆くなる、ところを見せつけられる為、後藤の表情や動きに心が動かされる、という点だ。
② 今までの短編では、すぐに行為に及んでしまって、受や攻への感情の変化が追えなかった分、今回の長編では、行為よりも主人公達の感情の変化や動揺を繊細に描き出すことに成功した。絵が綺麗な分、とても読みやすく素直にキュンときた。その分、最後の短編は、攻の感情が少し追いづらかった。
私としては、彼女の描くHが何ともいえず好きだったので、次回作は是非とも、主人公達の繊細な感情を描き出しながら、エロもたっぷりと盛り込んで欲しいと思います。内田先生の作品達がこれからどのように進化していくのか、本当に目が離せません!!