いとしい、ということ

itoshi to iukoto

いとしい、ということ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神20
  • 萌×240
  • 萌63
  • 中立19
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
33
得点
468
評価数
147
平均
3.3 / 5
神率
13.6%
著者
高崎ぼすこ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
価格
¥657(税抜)  
ISBN
9784812480861

あらすじ

大手企業で勤務するクールビューティ、嘉山智秋。仕事ができて頼りになる後輩の斉木圭一のお見舞いに向かうと、そこにはいつものイケメンぶりが嘘のような隙だらけの後輩の姿が。その夜の出来事が、上司と部下であるふたりの関係を変えることに。
失うことを恐れ、いつも他人に深く踏み込めないでいた嘉山だが、自分のことだけを見続けてくれる斉木に、あいつとならもしかして…という想いが芽生え始め――。

(出版社より)

表題作いとしい、ということ

27歳,大手企業のリーマン,受けの部下
31歳,攻の会社の主任

同時収録作品夏のコントレイル/ウィークエンドの憂鬱

じいちゃんの本屋を手伝う高校生
童顔のリーマン

同時収録作品暴君に刻まれた劣情

軍人、陸軍騎兵大佐
文筆家

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数33

必要とし合う関係

先生のデビュー作を読み返してみました。
現在の絵柄とはだいぶ違いますが、これはこれで美しかったなと思います。

表題作は会社の上司と部下のお話。
お話はあまり深くなく、恋の始まりも唐突。
どんなきっかけがあって恋に落ちたのか、とか
ゲイかノンケかすらもわからないふたりが惹かれ合い…
しっかりヤることはヤるし、お互いに好きという気持ちが高まっていくのは見えるのに
その過程がポッカリしているのは残念だなと思いましたが
でもタイトル通りに"いとしい"と想える相手と出会えたのだから、細かい部分は気にすることでもないのかもな、とも思えました。

0

それは、マヨネーズなのかい!?

3作品収録されていますが、すべて作画タッチから何から違うので、アンソロジーと言われても違和感がないくらいでした。

「いとしい、ということ」(3話) 中立
会社の先輩と後輩。
いきなり始まるというか、軽い人物紹介的な導入部分がありません。
3話目でやっと先輩は主任で、2人は4歳違いということが分かります。
あとがきを読んだらこちらがデビュー作で、最初は読み切りだったのだとか。
それで人物設定が曖昧なまま3話まで進んでしまったのかな。
1話目はキッチンでえろす。2話目は当て馬登場で、当て馬の勤めるカフェでえろす、3話目はあまあまえろすでした。
個人的に気になったのは、キッチンでのときにローション代わりに使ったものの正体です。キッチンといえばオリーブオイルが常ですが、これは…、このチューブの形状は…、マヨネーズでは!?という驚きがありました。

「夏のコントレイル」「ウィークエンドの憂鬱」萌2
この2人の話をまるまる1冊分読みたかった。
雰囲気のある本屋を手伝う美坂と、本好きのリーマン秋介の話です。
本屋の雰囲気とか「宝箱」と呼ばれる美坂の曽祖父と祖父の書庫がちょっとレトロでいい感じです。
年の差CPですが、美坂が初対面で高校生と勘違いしたくらい秋介が若く見えるのと、美坂が大人っぽいので「同級生」と言われても違和感ゼロでした。
1話目は出会いから結ばれるまで。コントレイルは飛行機雲のことですが、叙情的なラストに効いてます。
2話目は2年後の2人でした。
おすすめは1話目です。

「暴君に刻まれた劣情」萌2
和装もの、戦争絡みの時代ものに、無条件にこころをやられてしまいます。
軍人の佐野によって、冬月の背中に刻まれた寒椿の刺青。
出会いから8年もの間からだの関係はあったものの、その関係に名前がつくこともくちづけをすることもなかった2人。しかし佐野のハルピンへの出征が決まって…。
忍ぶ恋、言葉にしてはいけない一線があるような恋というのに弱い方はぜひ。
これだけものすごーーーーく妖艶な作品でした。

0

憧れはいつしか恋に変えられてしまう。味わい深い短編集。

最近のぼすこ先生の絵とは全然違うので。馴染みが無いなぁ、と思っていたんです。
一読して、それっきり。久々に再読してみると。
逆に最近のコントラストの強い画と違って、これはれで良いものだなぁと思い直しています。そもそも最初っからその絵の美しさには定評のあるぼすこ先生。
デビュー作だってしっかり美しいんです。攻め受け同体格が好み、というだけあって。
本作の方が、攻め受け共に男の人らしい雰囲気。最近の顎の細さ、華奢さとは違い、しっかりとした面立ち。少し面長にも見える張った顎のラインとか。今見ると更にカッコいい。
この頃の絵でまた描いてみて欲しいなぁ、なんて欲張ってしまいます。

さて。デビュー作「いとしい、ということ」
リーマン同士の 後輩 × 先輩。仕事が出来て美しい嘉山さんは実は引っ込み思案で、恋に臆病。そんな嘉山さんを大胆にも押し倒してしまう斉木。短編だからね。善は急げ。チャンスは逃さない。ストレートな気持ちをぶつけられて、拒みもせずに流されてしまう嘉山さん。
ノンケの筈なのに、結構大胆に乱れまくる。もうそれはそれは「いやらしい、ということ」
そんなはしたない自分を見せておきながらぐーるぐる。嘉山さんは仕事以外のことにはてんで無防備で。斉木は気が気じゃ無い。本当に短かい物語の中に、当て馬、看病イベント、仕事での成長。そしてエロエロエッチ。と、てんこ盛り。
さすがです。

同時収録はセンチメンタルな「夏のコントレイル」
私服だと高校生と見間違われるほど、可愛い秋介。休みの日を持て余す趣味のない彼は、ひっそりと佇む本屋で高校生の美坂と出逢う。
先に魅かれたのはきっと美坂の方。イケメンだけど、寂しい心を抱えた彼は秋介を得た事で、夏の終わりには大人になる。というセンチメンタルなショートストーリー。
フワッと終わるけれど、2人のその後まで描かれていて。美坂は大学生になっていて。互いに忙しくて すれ違うんだけど、逢いたすぎて頑張る美坂が、いつものクールさをかなぐり捨てていて良き。のけ反る秋介がエロい。

そして時々読み返したくなる耽美なショートストーリー「暴君に刻まれた劣情」
これね、痛々しい感じがして。最初凄く嫌いだったんですよ。
どうしたものか、今では鮮烈に記憶していたりする好きな作品の一つだったりもします。
大戦中であったか、軍人は愛だの恋だの、甘い事は言ってられなかったのだと思う。
佐野大尉は、まだ中尉であった頃。寒椿が美しいと言う、冬月と。短かい言葉を交わす。
それは冬月にとって。「憧れが恋に変えられてしまう」瞬間だった。無理矢理抱かれ、その背に寒椿を彫られた冬月はただ、熱い記憶だけを抱いて大尉を待つ。
大尉は戦地に赴いたまま、その消息も知らされず。ただ待ち続けた日々。
本当に短かいストーリーなのに。泣けます。

ぼすこ先生は、表題作の2人のなれ初めを描いてみたいとあとがきには書いてあるけれど、記憶にある限り、それは今も描かれていない。表題作以外の2作品もそれぞれのその後が気になってしまう2人なので、いつか見てみたいとは思うけれど。最近の絵だったら、それはそれで、もう合わない気もしている。

3

絵がすごくきれい!

みんな話が短くて、短い中に盛りだくさんな印象でした。

表題作いとしい、ということ
先輩後輩、お仕事、当て馬、流されエッチや襲い受けなどなど。
いつも受け身で流されてきた嘉山は後輩の斉木に、あなたかなり気になってるでしょオレのこと…とエッチされちゃいます。
この時点でえーいきなり!と思ったのですが、今度はランチで利用したお店の店員さんに襲われた嘉山をお仕置きエッチ?人前で!
そして斉木がお仕事頑張ってからの襲い受けエッチ。
斉木なら受け止めてくれるし大丈夫だけど展開早くて斉木はエッチになると主導権握って偉そうだしなんか…。

二人とも仕事ができる設定ですが主任がこんなに一人の後輩だけ懇切丁寧に仕事のノウハウ教えちゃうのどうなの?

他の短編もいいお話なんですが男同士の問題は一切なく恋に落ちてエッチに。

絵がすごく綺麗なのにもっとお話をゆっくり読ませて欲しいなあ。
とくに暴君に刻まれた劣情は8年恋人でも友人でもなかったと一行で語られ、佐野が戦地へ行く前に初めての口づけと激情を伝えます。
再会できて良かったし、短い中でうまくまとまっていたけどもう少し詳しく読んでみたかったな。

1

忘れられないエッチな台詞があるんです。

『それでも俺のものになる』が代表作になりつつあるぼすこ先生。
『それ俺』ももちろん大好きですが、エロ王道を美しい絵で綴ってるデビュー作もとても好き♪
あと同時収録で印象的なエッチな台詞があるんです。

●「いとしい、ということ」
年下強気リーマンに、美人リーマンがカラダから引きずられてしまうってエロ王道ストーリー。これがぼすこ先生のデビュー作。
カフェ店員がいきなり襲ってくる?そこにタイミング良くかけつけられる?さらに店員が見てる前で躾を始めちゃう?って無理矢理な展開もあるんですが、普段は頼りになる優しげな後輩がエッチの時に強気になってしまうのも、クール美人な上司がその言いなりになって「ひどくされて甘やかされるのがたまらない」と喘がされちゃってるのにも萌えさせられます!
『それ俺』よりもキャラが大人びていて、スーツを着こなしているビジュアルも好きです♪

●「夏のコントレイル」「ウィークエンドの憂鬱」
祖父の古本屋の手伝いをしてる高校生×読書好きのリーマン。
これも年下×年上だけど、高校生が大人びているのと、リーマンが童顔なので、見た目的には年上感はなく、受けはかわいい感じがします。
古本屋が閉店することになって気落ちしてる高校生を慰めたくて始まった二人の関係。
2話目の「ウィークエンドの憂鬱」は高校生が大学生になって、忙しくて会えず、お互い求め合う劣情が止まらないエロ濃いめのお話。
攻めが「俺にどうして欲しい?」と聞くと、受けは「そんなこと言えない」と恥ずかしがってたのに、「挿れながらおっぱい触って」とオネダリしちゃいます♪
このオネダリの一言が印象的で、ある時、この台詞だけ思いだして、読みたいのに作品が思い出せず数日悶々としていたことがありました…
普通な感じだったリーマンがエロに積極的になってるのがイイです♪

●「暴君に刻まれた劣情」
軍人×和装の時代物。強気な軍人がかつての同窓生を犯し、自分の所有物だと主張するように背中に刺青を入れる。それを全て受け入れて言いなりになってる和装の男が、儚げな美人ではなく普通の男っていうギャップがイイです!むしろ美人なのは黒髪の軍人のほう。
そして軍人が隠していた本心は…
軍服、和彫りの刺青、和装、悲しい別れもたくさんあっただろう時代背景、このストーリーにぼすこ先生の美麗な絵柄がすごく似合う!なにより刺青が美しい!
この話は、もう少し長く濃く読みたかったな。時代物もまた描いて欲しいです。

koboで購入。koboの竹書房は無残な白抜きがデフォなのに、そんなにハッキリ書かれてないものの修正は甘めです。

1

同時収録のほうが好き。美青年の軍服にぞくぞく。

【いとしい、ということ】
これ、自分の中では「マヨネーズのやつ」って覚えてます。それくらい最初読んだとき、うわぁ…と思ったので。
イケてるリーマン同士のお話で、攻めが風邪を引いたので受けがお見舞いにいった際、攻めが襲っちゃうんだけど受けもあっっさり流されてローションの代わりにマヨネーズ使われるんです。
んで受けは友人にも襲われそうになり、偶然通りがかった攻めに気づいて助けてくれたと思いきや、その友人の前で見せつけてしまう…しかも場所は飲食店。
飲食店で受けの友人に見せつけるかのように本番行為をしてしまう攻めが最低だな…と思った記憶が。ちっとも受けを大切にしてないじゃん…って。


でもその次のおじいちゃんの本屋さんを手伝う青年とそこに通う会社員との話【夏のコントレイル】【ウィークエンドの憂鬱は】は結構好きです。
夏と少年時代の終わりを語る表情が素敵。

【暴君に刻まれた劣情】
これが一番好き。お耽美です。
受けの背中に椿の刺青を入れて愛でる攻め。攻めが軍服姿の美青年でぞくりとする色気があって、本当に綺麗でうっとり。8年間も受けはなすすべもなく攻めに抱かれ続け、友人とも恋人とも言えない関係を続けてきたけれど…。

背中の椿には二人が学生時代初めて出会った時の思い出が込められているのが判ってゾクゾクします。攻めの執着心が素敵です。

1

絵が綺麗

絵がものすごく綺麗で、特に表題作品は、リーマンの色気が漂う作品でした。ただ、ストーリーとしてはあまりに唐突な気がしました。一話読み切りだからページ数が限られていたのだとは思いますが、こうしてコミックで読んでしまうと、突然襲いかかってきた後輩にあっさり流され過ぎだったり、初回から拘束して、準備してないからってマヨネーズは可哀想すぎる。しみそう!
次のカフェみたいなとこで、襲われている嘉山を助けた斉木がそのまま相手に見せつけてやるとあれやこれややるのも、あり得ないでしょ。と引いてしまいました。

二番目の本屋さんの話はよかったです。
同じく短編なのにこちらは二人の距離が縮まっていく様子が丁寧に描かれていて、くっつくのが自然でした。

2

同時収録作品に萌

初読み作家さんです。
表紙と切なげなタイトルに惹かれて読んでみました。
表題作がデビュー作だそうです。
絵柄はスッキリと綺麗な絵でした。
ただ、表題作に関しては個人的に不自然なストーリーの流れが2カ所程感じられて、萌え度はいま一つでした。
一番気になったのは、攻め様が想いを受け様に告げた後、二人の関係がギクシャクしていたところにある出来事が起こるのですが、人前でHするシーンの所です。
もし自分が受け様なら嫌だな~と思ってしまって、「いとしい」とタイトルにあるけれど、これが愛しい相手にすることなのかな?と疑問に思ってしまいました。

同時収録の2作品の方が萌えました。書店のお話『夏のコントレイル』はストーリー展開が表題作より自然に感じられましたし、時代物の『暴君に刻まれた劣情』は和の色香が感じられる作品でした。

1

私好み

高崎ぼすこさんの作品の中では一番好きなのですが、あまり評価は高くないのですね。残念。
表題作の『いとしい、ということ』はリーマンのオフィスラブです。仕事ができる上、美人なくせして人付き合いが苦手という設定が美味しいです。もう少し、二人が恋に落ちる瞬間の細かいエピソードなんかが見たかったです。
『夏のコントレイル』は出会い頭に衝突するというベタな展開からスタートする、DKとリーマンモノです。白川がどう見ても10代に見えますが、いくつなんでしょう?
『暴君に刻まれた劣情』は明治から大正辺りを舞台とした、軍人×文筆家の耽美なショートストーリーです。冬月に椿の花の刺青を入れさせる、というドSな佐野に滾りました。ただの陵辱強姦ではなく、一生消えない傷を冬月に刻んだわけですよ!どんだけ執着してんだってはなしですわ。軍人が大好物の私はもっと続きを読みたかったです。

11

絵が美しくて表紙買い・・・

レビューは前後しますが、高崎先生の絵と作品にはまるきっかけとなった一冊です。表題作がデビュー作なのだそうです。

以前、某小説を表紙買いした時の挿絵を描かれていた方だと、漫画を買ってしばらくしてから気が付いたのですが、それ以来意識してチェックしています。
この本も表紙買いでした。
ただ、実際の漫画絵とは私の中のイメージとほんのちょっとギャップがあったかな・・・
中の絵も素敵なのですが、表紙の雰囲気からもうちょっと繊細そうなイメージかなと思っていたら、案外骨太なキャラ絵だったなぁ・・・という・・・
あと、再読してみると、最近の高崎作品とは絵の感じがちょっと違う感じの印象でした。
受け様が強引に押し切られるシーン(本命と当て馬、それぞれから・・・。但し当て馬は未遂)、強引攻め好きな私としてはとても嬉しいシーンでした。とても気に入っています。

表題作のほかに、短編3編収録されています。
その中の1編、「暴君に刻まれた劣情」は「耽美」な世界でなんだか懐かしかったです・・・(BLではなく「耽美」という言葉がふさわしい感じ・・・)
明治後期から大正初期、軍服、和服、学生時代からの知り合い、こじらせ系・・・と私としてはたまらない要素も盛り込まれていて、とても好きな作品です。
このコミックスの中で一番好きな作品です。

2

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う