泣いたカラスがもう笑う

泣いたカラスがもう笑う
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神14
  • 萌×212
  • 萌5
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
13
得点
135
評価数
35
平均
4 / 5
神率
40%
著者
糸井のぞ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784832288379

あらすじ

南の親友烏丸は恋愛体質。背も高いし、よく見ればイケメンなのに、ノンケに振られては泣きついてくる烏丸に、うんざりする毎日を送っていた南。 「なんで烏丸は俺のことは好きになんねぇの?」 男同士の恋愛なんて他人事だったはずなのに、いつからか胸のモヤモヤが消えなくて…!? 男限定恋愛体質男子☓ノンケ男子の親友以上恋人未満なじれったい恋。他、没落貴族リーマンの恋も収録した、豪華2本立て作品集! 後日談の描き下ろし付き★

表題作泣いたカラスがもう笑う

元クラスメイトのカフェバイト
ノンケに恋しては振られてばかりのゲイ

同時収録作品君の喜ぶ顔がみたい/ある晴れた日に

音楽家
没落華族の跡取り息子

その他の収録作品

  • カラスの勝手でしょ

レビュー投稿数13

純粋に好きな話です。

表題作は、背も高くよく見ればイケメンなのにノンケに振られる烏丸にうんざりノンケ男子南の
男限定恋愛体質×ノンケ男子の親友以上恋人未満な焦れったい恋の話です。

私は、表題作よりは没落貴族リーマンの恋『君の喜ぶ顔がみたい』が神だと感じました。
没落した貴族の家計に生まれた主人公が一枚のメダルによってある男と出会い、少しずつ育っていく恋の話です。

繊細な絵のタッチと主人公の繊細な心情がぴったりはまって、きゅんきゅんとツンと胸に染み渡るような、読んだあと好きだな…と純粋に感じさせてくれるお話でした。
秀良子さんの作品がお好きな方にあう作品かもです。
是非読んでみてください!

6

続編待機!

2作目を読み損なってることに今気づいた。
これは3作目なのですね。
デビュー作が重たいお話だったし、木原さんの臭い男の話(タイトル失念ですみません)のコミカライズをされると聞いていたので、これもまたてっきり重く暗い内容なのかなと思っていました。
表題作の前に収録されている「君の喜ぶ顔が見たい」これ、ええ話じゃった~。

没落貴族リーマンの白泉様が、小さなアクシデントをきかっけにヒタキという男に出会うのです。って、今するっと没落貴族リーマンって新ジャンルみたいに言ったけど、そういう設定なんだもん説明は割愛いたす。
初対面なのにいきなりお前呼ばわりでほぼ命令口調のヒタキ。お貴族様に対して!いや貴族ってことは当然知らないんだけど、そんな無礼な振る舞いなのに、不思議と厭な印象を持たないんだなあこれが。
小学生がそのまま大人になってしまっているような男だからかもしれません。
抑圧され窮屈で色のない毎日を送る白泉の日常に、ぐぐいっと入り込んできたヒタキの存在が、淡い色を落としていくような優しいお話でした。何度も読んだよ。

そして表題作ですが、仲いいんだか悪いんだか微妙な南と烏丸のやり取りが面白い。
でっかいオネエの烏丸は、ノンケ男に恋して振られるたびに、唯一の友達である南に泣きつきにくるん。
自分を可愛い女の子とでも思ってキャピキャピしてる烏丸は、ちゃんとしてれば背も高くイケメンってとこも肝。
そしてなにより楽しいのが、時々ふと男になるとこなのですよ。
南が倒れたときなんて「ねえっ!!大丈夫?」じゃなくて「おいっ!!大丈夫か?」と、こっちが素なのではと思わせるとこが憎いです。
ふざけて南を襲う時も、ものすごーく男くさい。これは久々にオネエ攻めキタかこれ!
あとがきに、まだ続くと書かれていたので小躍りしています。楽しみ。

しかしこの昭和ちっくな雰囲気がとてもいいですね~糸井さん。レトロな感じなのに新しい。
2作目も手に入れなきゃだな。

4

切なさがエッセンスのハピエ

やっぱり糸井先生作品、大好きです。
前半は作曲家ヒタキ×没落貴族リーマン瑛正。もどかしくて切なくて。攻めのヒタキ君が頑張ってくれるからこそなんとか成り立っていける関係性とか、ちょっと頑なな瑛正が徐々に解けていくとことか、ホントにうわわわわぁと心が満ちていきます。
後半はノンケイケメン好きのゲイ烏丸×ノンケの親友南。こちらも、まあ、こりゃもどかしい。最後までもどかしい。
糸井先生特有というのか、本人は受け属性なんだけどカッコいい男子な攻め。そしてうまくいかなくてモダモダ。たまりませーん!性癖のさらに奥の部分を乗り超えた愛の成就を感じます。
ハッピーエンドですが何しろ先生の作品全体にかかる切なさが、とにかく好きです。
特に後半CP、続きを期待してます!

2

たくさんの笑顔がみたい人へ

読み逃していた一冊。

表題作はあとがきによれば、この続きとしてまだまだ先のお話が用意されているようです。表紙のような雰囲気を予想しながら読むと、ん?という感じではあるけれども、私は好きです。読者は、彼らのわからなさそうでわかる、そんな感情そのものを楽しめると思います。
作者のあとがきもワクワクする楽しみのひとつ。

ところでこの本は、一つ目の作品『君の喜ぶ顔がみたい』が...いやもう涙でした。これは何も語らない方がよいと思うのですがやっぱりなにか書いておきたい。この作品を読み終えた時点で私は一度本を閉じました、そのまま続きを読めそうになくて。お茶を淹れて一服、頭をからっぽにして表題へと移る。そんなことは久々だったなぁ。

純粋に絶品だと思います。
レビュータイトルはこちらに向けたものです。
運命や絆が存在するとすれば、そういうものの最上級クラスのなにかでつながっていくふたりのお話ではないかしら。頑張って「つながっていこうとする」ふたり、のほうが近いかな。個人的に、壁をぶち壊す系のストーリー展開がなにより大好物なので、こちらは迷わず好きな系統だったとは思います。けれどこの作品がめずらしいところは、ぶち抜く役が出逢いのシーンから一貫して迷いがなく、穏やかにかつ力強く攻め入り続ける。ぶち抜く役の行動はあまり描写がないのですが、その分すべてが想像できるほど強烈な印象(超自由な芸術家)で、気が付いたら完全に陣地に入られているのが不思議と心地よい感覚を残します。納得のラスト、主要人物が同じ場所で皆笑顔になれる、こんなに素敵なことってないかもしれない。深く沁み入る作品だと感じています。

ラストのモノローグは誰の心にも光を灯すものであってほしい。

6

ジ~ンとくるよ

表題よりも「君の喜ぶ顔がみたい」の方が読みごたえがあって面白かった。
受け様の心の揺らぎが切なくて、そこに受け様の背負うものが複雑に絡んでいて、
でも自分ではそれを解く事が出来ずに時間に置いてけぼりされたような家と
リーマンとしての現実社会にどこか疲れていた受け様が攻め様と出会う。
その攻め様は音楽家なのですが、ちょっと強引気味かと思えば優しくて、
無くした思い出のコインを切っ掛けに始まるスローな恋でしたね。
胸にジ~ンって染み入る様な作品でした。

3

心に沁みる1冊

読み終わったあと、心があったかくなる。
ああー、何かよかったな~。
こうやって自然に心が寄り添うのって一番素敵だ♪
・・・そう思えたのは実は表題じゃないて、同時掲載の【君の喜ぶ顔がみたい】
表題は、表題でそれなりにクスクスって、、もう時間の問題だよね烏丸くんwwwって感じで愉快ではあったのですが。
今までcitronの掲載作品しか見てこなかったのですが、それに比べて幾分かライトで、とてもわかりやすい作風の作品が載っていると思われます。

表題+【カラスの勝手でしょ】
ノンケに恋をしてはすぐ失恋ばかりしている恋多きゲイの烏丸猛。
彼の愚痴を聞かされるのは、元クラスメイトで烏丸の兄のカフェでバイトをする南。
烏丸はズカズカと上がり込んでは自分のペースで南の生活を乱す憎い奴♪
ところがある日、兄に「どうして南はスルーなんだろうね?」と言われた一言が南の心を見出して、急に烏丸を意識するきっかけに!?
しかし烏丸はマイペースに店で出会った店員など色々と熱を上げていて・・・
烏丸は意地っ張りなのか、南がいるから安心して片恋の道をまい進できるのか(笑)
近すぎて、中々近寄れない二人の関係が実に愉快だ。
もう、南は・・・だけどねwww
お調子モノの烏丸のキャラは憎めないし、南は哀れだけど結構烏丸を振り回すのは南のような気がするし。
その後を想像してクスクスしたくなるコメディでした。

【君の喜ぶ顔がみたい】
元貴族の称号があったけど、年月と時代とともに衰退して幽霊屋敷と呼ばれる屋敷とプライドだけが存在する白泉の家には、現在、その過去の栄華を未だに引きずってそれにしがみついて生きている厳格な祖母と、その祖母の使用人、そして孫息子の瑛正の3人が暮らしている。
瑛正はごく普通の会社員だ。
祖母に縛られ、彼のよりどころは父の思い出のメダル。
それを落としてしまった雨の日、一緒に探してくれたのが音楽家のヒタキ。
ヒタキと親しくなることで、彼の日常は楽しいものになるのだが、反面過去を引きずる祖母への対応と、自分が家を守らなくてはならいという使命感へのプレッシャーもあり。
そんな瑛正の葛藤が胸に迫ってくる。
現実を見ながらも、負わされた使命との間で戸惑い迷い、あきらめ
そんな彼を導き、彼の肩の重荷を軽くしてくれる存在・ヒタキのキャラクターがとても自然で、素敵だ。
彼は優しい人なのだが、人の懐に入るのが上手いな~と。
それが番外の【ある晴れた日に】
ヒタキが音楽家である意味が充分に生かされた設定であったと思う。
瑛正の強くあろうと頑張ってでも疲れて、会社ではごく普通の会社員で、ほんとうは資産家なんかじゃないからつつましい生活をしていて、そうした面もちゃんと表現されていて、祖母→瑛正←ヒタキ この関係の三角形のバランスが非常によく
中編の長さの中で充分に表現されていたのではないだろうか?
ひょっとして、ヒタキって意外に有名な音楽家だったりして?・・その辺りは謎www
でも、この話自分的に何かツボをついてくる話で、とても優しくてよかったのです。

2

タイムスリップ感覚

不思議な感覚に陥りました
これは、良い意味でです
イラストには抵抗があり
なかなか読む気にならなかった
この作品

雑誌掲載時にもしっかり読むことはしないで、めくるくらいな感じでした
マスターの髪型がツボだったくらいで・・

コミックになってなぜが、急に読みたくなりました

・泣いたカラスがもう笑う
互いに近過ぎて気がつかなかったパターン分類ではありますが
その描き方がおしつけがましくなく、まわりくどくなく
読みやすい
続きがあるのかわかりませんが
個人的にはこのまま終わってほしい

・君の喜ぶ顔がみたい
この作品が不思議な感覚
久しぶりに感じる不思議な気持ちになりました
いつぶりなのか、何に似ているのか思い出せないのですが
何かの作品に似た感覚をうけました

没落貴族の白泉さん。。。
風貌からして怖い
気持ち悪いなと思ってしまった記憶が蘇ったのですが
しっかり読んだ後には、色気に感じました
人の印象ってすごい

唐突に出会ったヒタキさん
彼がとにかく、行動的で素晴らしい

でも、ヒタキさんが、白泉さんをどう好きになっていったのかは
全くわかりませんでした
ヒタキの口調や行動
生活スタイル、外見

何がヒタキなのかちょっと
不透明でした
音楽を作る方のようですので
そういった芸術肌の系統なのかな

ヒタキ側のことはわからないままですが、白泉さん側のことは
よくわかりました

不器用ではあるけれど、慎ましく粛々と運命と生きている
白泉さんに幸せになってもらいたい

2

続編期待

非常にかわいい|●´∀`)ノ)ナンダコレw
表題作「泣いたカラスが~」のほうが後半に収録されているわけですな。
なるほどなるほど。
惚れっぽい上に、かなわないノンケにばかり恋してしまうオカマ。
毎度毎度、好きだと浮かれては泣きつかれて恋バナを聞かされる主人公。
この二人の掛け合いがかわいくて好き。
いつの間にか日常になっていたこの関係。
ノンケで、しゅっとした男前が好きならなんでお前のこと好きにならないんだろな。
の一言がきっかけで、「え?あれ?そういえば・・・」から始まるなんだか複雑な心理描写がなんとも言えず良い。
気づかなければよかったのか、あまつさえいつかは結局なのか。
気になってどきどきハラハラしてしまう地点でそれは「アリ」なんだろうなと思うのよな。
攻守はどちらかといえば、オカマ攻希望w
オカマちゃんの、突如見せる“男”のギャップに萌です。
普段のクネっとしたオカマちゃんが・・な押し倒し!いいと思う!
ノンケはにゃんこな方がかわいいと思う。
続編も出るようなので、首を長くして待ちたいと思います。

さて、打って変わっての前半。
身も心も束縛されて、かごの中の鳥だった主人公が
みつけたひとつの光~な雰囲気というんでしょうかな。
雰囲気的には好きなんだけれど、いまいちインパクトが弱かった。
可もなく不可もなく。かな。

2

ほのぼの系

個人的には、エロ無しほのぼの系のイメージが強い糸井先生。
表題作は、幼なじみの、くっつきそうでくっつかない、無自覚なすれ違いを描いた、ゆるめのギャグテイストの作品。
一応、ノンケの主人公の方は恋愛感情に気づき始めているが、一方のふられてばかりいるゲイキャラくんの方は無自覚で、ゲイキャラくんの兄にはバレバレで面白がられているところで終了。
この続きって描く予定があるように後書きあるけど、描かれているのかな?結末はどうなったのか、コミックスにはなってない?
元々、糸井さんの絵が手書きっぽいアート系なので、この作品でもギャグ顔と普通顔はきわめて自然で自由に行き来するのでで読みやすい。

コミックスの前半分は全く味わいの違う作品。
没落華族の末裔と現代音楽家のお話。
私はこっちの話の方が好き。

2

趣の異なる二作品、どちらも好き

二つの作品が収録されていますが、それぞれ趣きが異なっていてどちらも好きです。

【君の喜ぶ顔が見たい 1 2 3】【ある晴れた日に】
作曲家×没落貴族のリーマン
ある日、亡き父からもらった思い出のコインを排水溝に落としてしまい焦る瑛正。それを見かけた青年・ヒタキは雨の中一緒にコインを探してくれて…。

瑛正の背景にある没落貴族。時代物ではなく現在に生きるリーマンなんです。
財力はなく「名家」なんてもはや形骸化しちゃってるけど、誇りや血といったものを忘れず気高く生きる祖母にやんわり鎖を繋がれているような日々で半ば諦めたような面持ちで過ごしていた瑛正。それが音楽家ヒタキと出会って彼の生き生きとした感性に触れて、固く凍っていた瑛正の心がヒタキの作る音楽とともに少しずつ揺れ動いていく様子が描かれています。
そして家と自分のことを見つめ直した末の「これが僕の家族なんだ」という言葉がいいです。だけどやっぱり自分に課せられた「血」のために愛するヒタキと諦めようとした瑛正と、俺は諦めるつもりはないからお前も諦めるなといって別れたヒタキ。
【ある晴れた日に】でまさかのお祖母様と茶飲み友達としてヒタキが仲良くなっているところが好き。ヒタキって男前だなぁと。もうただただ惚れるしかないです。
そしてそこには外堀を埋めていく狡猾さみたいなものは感じないんです。(そういう下卑た考えはあのお祖母様なら絶対気づくはずなので)
強引さは全く感じさせないのだけど、穏やかにかつひたむきに(コインも決して諦めずに探し出してくれたし!)いつのまにか受けだけではなくその家族そのものも笑顔にして包み込んでいたような包容力、しかも全く押し付けがましくなく自分が好きでやってるんだといったような独特の超自由人さみたいなものを感じさせる攻めの魅力が良かった。(言葉にうまくできないのが悔しい!)
祖母も夢見たものと失ったもの、この狭間で生き続けてきた女性なんだけど、それを決して悔やまずに気高く生きてきた人物としてお話に不可欠な存在でして、お上手だなぁと。

【泣いたカラスがもう笑う】
いつもノンケに果敢に恋をしては振られて泣きついてくるゲイでオカマの烏丸。そしてせっかくアドバイスしてもちっとも聞く耳持たず、懲りずにノンケ相手の不毛な恋を繰り返す烏丸にうんざりしている南。
ある日、バイト先の店長(烏丸の兄)に「涼しげ美形のノンケなら南くんがぴったりなのに、なんであいつ南くんはスルーなんだろう?」と言われて、確かになんでだろう?と気になり始めちゃう。
だけど下手に聞いてしまうと、まるで自分が烏丸のことを好きだと思われてしまうからそれだけは避けたいと思っていたのに、熱中病で朦朧としていた最中、「なんでお前オレの事好きになんねぇの?」と言った直後に後悔するような最悪な聞き方をしてしまい…。

それまでオネエ言葉だった烏丸が「誰がお前みたいなへぼいカマ野郎好きになるんだよ。」と南にいなされた直後に「犯すぞコラ」とオス全開で迫ってくるところが好きです。
そしてまさかのノンケと付き合えるようになりウッキウキの烏丸にモヤる南と、憧れのイケメンとのデートにちっともときめかない烏丸。
南は微妙に自覚しつつあるんだけど、烏丸はまだ無自覚な状態で終わってて、この二人の続きが読みたいな。

2

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