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shanikusai
タイトルになっている「謝肉祭」は何やら妖しい感じがしますが、モラルも何もない開放的なゲイバーの名前です。
お店の客はそのへんでやりたい放題…。そこに、妻の浮気に消沈してふらりと入ってくる主人公・桂。お店の常連たちに襲われて…というお話です。
古い作品なので、色々ありえないと感じる部分もあります。そもそも乱交できるお店が会員制でもないなんて…って感じなのですが、その辺は東里さんの少し古くもいい味を出している絵柄で何となく流せる気もします。
最初は嫌がっていた桂が、快感を与えられて、次第に自分を解放していく様が妖艶でBLとしては楽しめました。今は逆にこういうBL、あんまり見ない気がしますね。
その後、お店に居ついた桂のもとに、悩みを抱えた客が次々やってきて…というオムニバス形式の展開になります。
桂の最初と最後の変わりっぷりが見事です。
桂に最初にアレコレ手ほどきしてくれた誠二というキャラクターと、いつの間にか恋人になったのかその辺の経緯が曖昧に感じ物足りない感じもしました。でもこういう雰囲気の本は大好きです。
今となっては逆に手に入りにくい、昔のBLのこういう雰囲気って言葉では言い表せないですが、お好きな方は読んで損はないと思います。