snowblack
rosa alba
出る出ると言われながら、3巻のお預けが続いている「百日の薔薇」の、
(出して下さい~~っ!待ってます~~~っ!)
「耳のある方」(しっぽもあるよw)の同人誌です。
既刊の小冊子 Rosa Alba とRosa Alba II がまとまって、美しい表紙がつきました。
中身の鉛筆描きの絵も、相変わらず上手くていい味です。
舞台は、ルッケンヴァルデ、
クラウスわんこの飛行機部隊当時の同僚エンリコが、ある日複葉機に乗って降り立つ。
表向きの任務と、もう一つの任務。
その夜街の食堂で過ごす、クラウスとタキにゃんことエンリコ。
まだ飛行機に乗ったことがないというタキ。
エンリコの言葉で、クラウスが飛行機部隊のリーダーだったことを初めて知る。
真っすぐなタキの言葉に対するクラウスの反応。
その後の旧友二人のやりとりがいい。
耳のある方なので、ちょっとコミカルでほのぼの…なんですが、
根底を、本編を反映した切なくシリアスなトーンが流れています。
表紙は、耳のあるタキが半眼で正面を向いているもの。
淡いブルーの薔薇が取り囲んでいます。
そして素敵なのは、めくって黒い紙、更にめくると同じ構図のタキ。
こちらは、真っ白な薔薇に囲まれて静かに目を閉じています。
ところで、タイトルになっているRosa Alba。
16世紀以前からヨーロッパで栽培されていたと言われるクラシックローズの種類だそうです。
透明感のある白色か薄ピンクの半八重の花をつけ、葉は魅力的な灰緑色をしています。
「アルバ」はもともと聖職者の着る白衣のことだそうです。