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renai sousa
まず作画に驚きました。
『保健室へいらっしゃい』を読んだ後だったので、表紙の感じからして昭和テイストを覚悟していたのですが、本編は平成寄りでしたよ!
平成のイケメンと平成の綺麗系男子でした。
ごく稀に昭和な表情や体つきのコマがあったものの、全体的に平成でした。
作家さんの作画への努力には本当に頭が下がります。
ストーリーの方も有能なエキスパート的従業員たちも所属しているものの、内情は傾きかけている探偵事務所を継ぐ2代目の奮闘記というか、ある特定の従業員の受難というか、キャラも設定も面白かったです。
各話ごとの事件もきちんと作り込まれているし、解決するたびに「何だこいつは!?」から始まった有希の高柳に対する反応が変化していくさまの描写も伝わりやすかったです。
そして当て馬というのではないけれど、高柳の昔のパートナー登場からの記憶喪失辺りは何とも言えない切なさを味わえます。
前半は軽妙なテンポで、後半はちょっとシリアスと、1冊で2度おいしい作品でした。
探偵ものや「まほろ駅前〜」みたいなゆるいバディっぽい雰囲気が好きな方にはオススメです。