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hanaarashikoikusemono
「雨色廓手練」の続編。
恋人になったはいいが、自分はともかく篤次郎にとってこれでいいのか?男同士では外聞が悪い、と柄にも無く(?)思いを巡らす巳之助。
一方篤次郎は上野の出合茶屋に巳之助を誘ってルンルン。
茶屋の亭主の此一が古い知り合いらしく…
この此一が何だか訳ありと言うか…
当て馬ではない、なのに篤次郎とやけに親しげで、妙に巳之助に突っかかってくる。
篤次郎が席を外す間に、巳之助にゴロツキもどきだなんて。廓者なんかが篤さんとは釣り合わないなんて。
巳之助がふて寝してると篤次郎と何やらイチャイチャ?
巳之助も堪忍袋の緒が切れて…
だけどね。
これも篤次郎の思惑絡みっていうんだから、清らかさっていうのも案外タチが悪いものなのかも。
短編なのにメインストーリーの起承転結、それどころか脇人物の人生模様まで組み込んで読ませる。
百卍作家様の初期作というなら、やっぱりさすがですね。