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shouwa genroku rakugo shinjuu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
菊比古とみよ吉がお付き合いしていましたが、私にはどうも百合っぽく見えたんですよねぇ。
みよ吉は本気で菊比古を好きだったのでしょう。
菊比古はみよ吉を人として好き、いい女性だと思っていたとは思うんだけど。
菊比古が惚れているのは落語と助六ではないかと。
「お前さんといると何でも楽しいし 何でも分かち合いたくなる」
「ずっと側でお前さんの落語を聞いてられりゃね そんな楽なことはないだろうよ」
ってこれ、助六への愛の告白に聞こえて。
ま、ブロマンスになるのだろうけど、
「でもそれじゃ手前の落語と向きあえない」
とも言っている。
菊比古は落語の道を選んだ。自分の居場所をこさえるために。
だからタイトルが落語心中なんだなと(助六にとってのそれでもあるだろうし)。
傷心のみよ吉と破門された助六がタイミングよくくっつく。
助六はみよ吉を好きみたい。でも心の中にはいつも落語と菊比古がいる。
みよ吉からしたら菊比古への復讐か。
菊比古を通してつながる2人。
次巻でのこの辺りの深掘りが楽しみです。
レビューはちょっと迷ったのですが、やはり非常に繊細なニアBLだと思うので。
菊比古は自覚しているのかなぁ、まだ無自覚なのかなぁ、
菊比古、助六、みよ吉の関係は、芸と恋と肉欲がそれぞれの重さで絡み合って、その微妙なベクトルのズレが見事に描かれています。
菊比古と助六は、たとえ菊比古が自分の気持ちに恋愛的な意味が含まれていると自覚したとしても、それを助六が知って肉体的に応じようとしたとしても、菊比古が絶対拒んで成就しないだろうし、
菊比古とみよ吉も、菊比古の自覚無自覚関係なく、菊比古が応じないだろうし、
助六とみよ吉も、結果として二人の間で子を成すけど、お互いの気持ちがお互いの方を向いているわけではなく、多分、二人とも菊比古の方をみている。
菊比古は、いずれその結果を引き受けうる事はまだ知らず、今は自分自身の成長に夢中。
非BL作品なだけに、物語は、簡単に恋愛で終わらない。
その深さを見届けたいです。
待望の3巻。
巻末には、浅草演芸ホールの取材記がオマケについています。
師匠の過去、八雲と助六編の続きです。
生真面目な菊比古(のちの八雲)は、自分には落語は向かないかもしれないと悩みます。
そんな時に行われた鹿芝居、演ずるは「弁天小僧」、
「知らざァ言ってェ…きかせやしょう…」の名台詞とともに
菊比古の芸は新しい境地へと踏み出します。
その前段、舞台袖で彼の背を押すのは、やはり助六なのでした。
そして、芸風も対照的、生き方も対照的な二人は、揃って二つ目から真打へ。
真打昇進のお披露目での、助六の一席が圧巻です。
漫画なのに、ちゃんと落語が感じられる数ページです。
そして、最後は八雲襲名を巡って袂を分かって行く二人。
そこに絡む女、みよ吉…
全くBL漫画じゃあありませんが、最初っから八雲師匠は某師匠のイメージを彷彿とさせ、
男同士の色気のようなものが漂っていて惹き付けられます。
みよ吉と別れようとしている菊比古が、助六と飲みながら
「とにかく独りになりたい」というのに対し「じゃあ俺も邪魔か」と問うシーン。
「そうだよ」と語って、最後に睨む菊比古がいい。
あとがきによると八雲師匠の過去編は中盤ということで、不穏な予感の中待て次巻です。
与太くんは当分出番のない中、一生懸命落語のお勉強に励んでいるそうですw
来年年初夏に発刊予定の4巻ですが、
「雲田はる子デザイン、オリジナル手ぬぐいつき特装版、発売決定!」とのこと。
まぁ、楽しみに致しましょう。
※「鹿芝居」とは、鹿に関する芝居ではありません。動物の鹿も出演しません。
「噺家(はなしか)」が集まって芝居をすることを「鹿芝居」と呼んでいます。
「はなしか」の「しか」に動物の「鹿」を当てているわけです。
(国立演芸場の2月中席鹿芝居週間チラシより。)
伝統と言う名の道を歩き続けるのが美しいのか。
その道を大きく掻き分けて走るのが勇ましいのか。
非BL作品、雲田はるこ先生著。
雲田先生が好き、という気持ちだけで1、2巻を買い、そしてこの度の3巻。
私、落語の知識は皆無で御座います。
読んでいてたまに「ん?」となる単語や読み方が出ると、そこばかり読み返したりして、さらっと読めないのが事実。
けれど、魅力的な漫画なのであります。
見た目も性格も、落語に取り組む姿勢も真反対の菊比古と助六。
助六の言う通り、根底にある部分は一緒なのかもしれない。
でも。
師匠方の背中を見て、今までのように伝統を守らなくてはならないと思う菊比古。
いつも時代の先を読んで、このままじゃいけないと強く思う奔放な助六。
長く、いつまでも一緒に居られる訳がありません。
優等生な菊比古の方を上が可愛がるのは当たり前の話で、助六のような人間に目もくれないのも上の人間の常であり。
そんな助六の背中を見ている、と思う菊比古。
本人、助六に劣等感を持っているんですよね、背中を見ていると思って居るあたり。
けれど、菊比古が奔放な落語をしても、果たしてそれが『らしさ』なのかしら。
反対に、助六が菊比古の脆く儚い艶やかさは持てないでしょう。
全く持ってBLじゃないのに、菊比古には儚く気の強そうな色気。
助六には男らしい色気があって参ります、そんな目で観ちゃいそうになる(笑)
そしてそこに出てくるみよ吉も女の色気を醸し出す。
何とも3巻はとてつもない『ヒキ』を残して終わっています。
次巻は2013年初夏予定!? 待てないぃ!!
取り敢えず、それまでは3巻表紙裏の双六を眺めている事とします。
(※次巻特装版の手ぬぐいは何としてでも欲しいっ)
3巻出ました!次回は来年夏。
遠いよ(´△`)↓ そんだけども待ち遠しい1冊がコイツ。
シショーの過去編~です。次回にはカタが付くようでうがもう少し
主人公がだれだか忘れてた罠。
お話は、シショーと、シショーが競っていたあいて、助六。
死んだ助六との過去話。
なんだかんだでヤンチャしておりますが、優しくて男前な助六。
私もキライじゃないです(ノ∀`)オトコマエニヨワイ
そんでもって楽しそうに落語をする姿がイイのです。
師匠がたには不評でも、どんなに型破りでも、誰よりも客の心をつかむ落語家。
半生を描く上ではもう少しなのでしょうが、うんうん。
というかな、せっかくホモ臭がぷんぷんだったのだけれど
やっぱり違うのかなぁ。
違うんだろうけど、、、間に女がはさまるとやっぱり萎えますなぁ。
昔の時代の話。
今の恋愛とは少し異質な関係がなんとも言えずでした。
完結したときにもう一度まとめて読みたいな