みつきにいちど(表題作 みつきにいちどー骨ー)

mitsuki ni ichido

みつきにいちど(表題作 みつきにいちどー骨ー)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×219
  • 萌14
  • 中立4
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
17
得点
142
評価数
44
平均
3.4 / 5
神率
9.1%
著者
青山十三 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
白泉社
レーベル
花丸コミックス・プレミアム
発売日
価格
¥638(税抜)  
ISBN
9784592720492

あらすじ

「俺と君の三月後を占ってくれ」。妙な客の運勢を見ることになった自信をなくした占い師。実はその客は…? 三月に一度交差するさまざまな恋人たちの運命を描くオムニバス・ストーリー。 

(出版社より)

表題作みつきにいちど(表題作 みつきにいちどー骨ー)

同時収録作品みつきにいちど-占-

同時収録作品みつきにいちど-実-

農家 鈴原
システムメンテに伺うリーマン 仁科

同時収録作品みつきにいちど-恋-

同時収録作品みつきにいちど-銭-

大学文芸部 高山登
2年下の大学生 直

その他の収録作品

  • みつきにいちど-占-
  • みつきにいちど-実-
  • みつきにいちど-恋-
  • みつきにいちど-銭-
  • みつきにいちど-骨-
  • 約束

レビュー投稿数17

それぞれの三カ月

タイトル通り、「三カ月に一度」をキーにした複数カプのオムニバスです。
それぞれの登場人物はリンクしていません。
どの物語も短いながらじんわり心に残り、全ての続きが読みたくて仕方ないです。

エロは控えめですが、物語の内容に引き込まれてますので物足りなく感じることはありませんでした。

頁を追うごとにテーマがやや重くなってきますが、どすんとし過ぎて読んでて辛いしんどい…となってしまわないところが、青山先生の爽やかな作風であり、表現力の素晴らしさなのだと感じました。

0

3ヶ月

「3ヶ月」をテーマにした短編集でした。
それぞれサブタイトルのようなものがあって、それにそってストーリーが展開しています。
5つのお話が収録されていましたが、個人的には「実」が好きでした。
自分の恋愛対象に揺れる仁科の心はきっと自分がゲイであることに気付いているのに、それを認める勇気がなくて鈴原の好意も素直に受け取れなくて…
ゲイだと認めるのはこわい、でも鈴原に惹かれる自分をとめられない。
日常に紛れていそうなお話だったなと思いました。

0

最後にすべて持っていかれる

「3ヶ月に一度」がキーワードになっているオムニバス。
どれも「もうちょっと読みたい…」という気持ちにさせられます。

【みつきにいちどー占ー】
明日の寝食さえ不安になるほど客が来ない占い師と、ひやかし客風のリーマン。
「あのとき助けていただいた鶴です」的な展開。
このやりとり、もう少し見てみたいなあと思わせるテンポの良さが楽しい。
この2人だけで十分1冊ストーリーが作れるけど、あえての短編なんですよね…。

【みつきにいちどー実ー】
一瞬、1話目のリーマン!?と思ってしまうほど見た目がそっくり。
髪型もスーツもネクタイも一緒なので、「白井が3ヶ月に一度、誰かに恋をしていく話なの?」と身構えましたが、別人でした。ご安心ください。
3ヶ月に一度、システムのメンテに行くリーマンの仁科と、客の鈴原。
普通であることにしがみつくリーマンが、やりたいと思ったことへ飛び込む勇気と行動力のある相手に出会って…という話で、こちらは一応すっきり終わっています。
萌えるか萌えないかはあなた次第です。わたしは、うーむ…。

【みつきにいちどー恋ー】
この話、良かったですよ。
父親ではなさそうなリーマンと3ヶ月に一度、ファーストフード店で会っている同級生が気になる風紀委員。
「父親みたいなもの」と言いつつ、その表情は父親に向けるものではなくて…。
風紀委員の気持ちが透けて見えるし、同級生の気持ちも分かるだけに、後半で明かされる真実が切ない。それを知った風紀委員の願いも切ない。

【みつきにいちどー銭ー】
ナオが大学一回生のとき、三回生だった登に一目惚れされて絆されて以来の腐れ縁。
今は三ヶ月に一度、登がお金を借りに来るのが唯一のつながりになっていて…。
途中まで良かった。
ツンデレ嫌いがツンデレに寛容になれるという珍しい現象が起こってました。
ただ相手が悪かった。
変人を愛せるのは一途だからで、浮気性の変人に魅力を感じるのはダメンズ好きじゃないと難しいんじゃないかと思った次第です。

【みつきにいちどー骨ー】+描き下ろし
幼馴染みの男女2人に途中から加わった友人。
男2人に女1人というアンバランスな3人の関係は、気持ちのベクトルがひとりだけ宙ぶらりんでも、3人だから楽しくて、3人だからうまく行っていたのだが…。
ページをめくるごとに、自分の腕や背中にぞわぞわと鳥肌が立つのを感じました。
設定的には読んだことがあっても、心理描写や3人目の動き方で全く違う話になるんだな。
他の人には理解できなくても、自分たちが良ければ良いんだけど、結局1人は2人の人生に振り回されただけじゃないのかなと思って、2人がすごく勝手な人間に見えるけれど、1人もそれを望むなら、それ以上の幸せはないのかなと考えたり。
考えさせられます。
考え方は人それぞれだから答えはないんだけど、読み終わってからもしばらく考え込んでしまいました。

最終話で「3ヶ月」にこだわった理由が明らかになります。
ここで全身鳥肌でした。
こういうプロットの妙ってたまりませんね。
ストーリー重視派の方も満足できる作品だと思います。ぜひ。

0

さらりと読んでしまえるのに、テーマは重い!

「三ヶ月」をキーワードにした短編集。
どれもハッピーエンドではあるのだけれど、
そこはかとなくどこかに「哀」が漂う。
それでもやっぱり、どのカップルにも幸あれと願わずにはいられない。

それぞれ単品で見ると、なるほどね…と読み流してしまいそうな感じもしますが、
一つのキーワードに括られるだけで、
すごくまとまりのある一冊に仕上がっています。

最後に「骨」を持って来たのが印象深い。
ストーリーテラーな青山さんらしいお話だなと。

総じてどれも、テーマは重めですが、
さらりと読めてしまう。
それが「よかったねv」と読めるか
「物足りない!」と読めるかによって評価が大きく変わるかと。

私は前者だったので、「萌×2」の評価で!

1

表題作カップルがメイン

5カップル5作品の短編集です。

「みつきにいちど(三月に一度)」がキーワードとなっていますが、実際に「三ヶ月」がポイントであるのは、表紙イラストにもなっている最後の「-骨-」だけです。
人間の体は皮膚なら一ヶ月、骨ならみつきで入れ替わる。…変わらないのは死んだ小夜子の骨だけだ、それが言いたかったがための作品集だったのではと思いました。

他の、「占」「実」「恋」「銭」は、いずれも「三ヶ月ごとに会う」といっただけで、特に「みつき」である必要があるとは思えませんでした。

その分、テーマ的には薄味に感じますが、どのカップルも可愛らしく、この先も彼らの幸せを願わずにはいられませんでした。

ただ、「骨」では、主人公の片思い相手は、主人公の幼馴染(小夜子)と結婚しています。私は、主人公・片思い相手・小夜子の愛情と友情の三人関係が大好きなのですが、苦手な方はご注意ください。

0

タイトルは素敵

みつきにいちど、というタイトルと毎回一文字だけのサブタイトルはすごく効いていると思うのだけど、
かんじんの本編のテンションやキャラクターの会話がけっこう雑で、読んでいて置いてけぼりになる感じ。。勿体無い。

最初にこの作家さんを読むならほかの作品のほうがよいかな、という印象でした。

0

どれも、じんわりくる話でした。

最近読んで、妙にハマってしまった作者さんです。
こちらも購入してみました。
ちょっとずつ繋がっていくオムニバスかと思ったら、全く関係ないのですね。全く関係ない人たちでも、この時此処にいた!みたいな、後から気付いてくすりと出来たりしたら、もっと好きだったかもしれません。
お気に入りは、一番最初の占い師の話と援交っぽい高校生の話。
占い師の話は次に田舎の話に続くのですが、占い師の客の話かと思いこんでいて(似てませんか?)あ、続きかー。えー?占い師とはどうなっちゃうの??こっちに心変わり?と思って、途中で関係ない事に気付きました。(笑)うっかり、うっかり。

援交っぽい話は、途中からのどんでん返しがたまらないです。そうか!そうきたか!

どれも、じんわりする話でした。
あ、奥さんが亡くなる話は、奥さんが一番いい子だったので泣けます。ちょっと、二人が眼鏡に惚れた理由がよく分からなかったです。何かそういう出来事や「この子、すごい!」って思う様になる事件があれば良かったのかもですが。

話?会話?のテンポがとても好みなので、他の本も色々読んでみようと思います。あ、今月、新刊出ますね(にやにや)

0

ものたりない。

コミックについている帯ってよく見ることなく捨てちゃうのですが
この作品は帯がすぐさま目に入り購入しました。
雲田はるこさんのイラストがめちゃかわいかったので・・・

お話はダメ男というか、その日暮らしの生活をしているというか。占い師風。占い師かな。
でもインチキです!と自分で言ってしまう素直な占い師さん。
お客さんのお話。

身なりはかわれど、同じく占ってもらったことがある。占いではなく、親身に相談にのってもらったことが忘れられなかったお客さん。
そんな2人のお話。

色んな2人のキーワードみつきにいちど。
ひらかなでの、みつきにいちど。
それはぴったりくるなと思ったけれど、作品としてはピンとこなかった。

あっさり薄味。

1

着眼点が斬新!

3ヶ月間、というくくりでシリーズ化した短篇集。
キーワードが3ヶ月、ってことで、短編1つ1つはどれも内容が異なっており、全く違う話、世界観です。あるようでなかった着眼点だったので、うまいなーと思いました。
こういうテーマ設定は斬新で、今まで目にしたことがなかった試みだったのでとても面白く、好感が持てます。
また、作家さん独特のユーモアがなんとも小気味いい感じで、相性がいい読者はきっと楽しいはず。
文章、コマ割り、演出等、味があってセンスある作家さんだと思います。

特に、『みつきにいちどー骨ー』はよかった。
一組の夫婦と男性主人公との三角関係がなんとも切なく、爽やかに描かれている良作です。
BLに登場する女性キャラは大抵が「ホモの恋愛の当て馬」にされてしまいますが、この作品はそうじゃないのがよかった。
二人の愛すべき男性に、死の間際、別々の約束事をし、”立つ鳥跡を濁さず”を体現して潔く逝った女性の幕引きも見事だし、その粋なはからいがほっこり泣けるミニシアターみたいな、温かさのあるお話です。すごく好きだった。

難点をあげるとするなら、
コメディタッチの描写がちょっと粗いことでしょうか…^^;
なんか雑だな~、大ざっぱな人なんだろうな~と思わず苦笑しちゃうようなノリがなんとも惜しい感じ。
せっかくセンスがあって繊細なお話だったりするのだから、もう少し書き込んだり、丁寧に進めてもいいんじゃないかな…?と素人ながらに思ったり。
まあ、そういうノリの人なんだ、と割り切れば気にならないだろうけど、初見のひとはちょっとビックリするかもですね。

話作りはとってもセンスある人だと思うので、漫画としての表現力が上がればとってもいい味のある作家さんになれると感じました。今後が楽しみ!

《個人的 好感度》
★★★・・ :ストーリー
★・・・・ :エロス
★★★・・ :キャラ
★★★・・ :設定/シチュ
★★・・・ :構成/演出

1

副題がいい

5話+αが収録されています。
5つのカップルの、それぞれに「みつきにいちど」の「なにか」があります。
ネタバレがないほうが楽しめるんじゃないかなぁと思ったので、内容には触れません。
個人的には、‐実‐、‐骨‐、‐銭‐が好きでした。
5つのカップルそれぞれがそれぞれに違うところがあって、一冊で5度おいしい作品です。あと、カラー口絵があるのですが、萌えでした。そうか、そうかちゃんとそうなったのか…とにやにやモノでした。

1

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う