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misshitsu no hisoka na hoshi
本棚の奥に眠っていたものを再読。
冒頭〜中盤にかけてはコミカルな探偵ものの要素が強いです。最初の方はちょっとアホの子が入ってる鵜飼がそれでも探偵を続けようとする流れにハマれなかったのですが、鵜飼の過去が明らかになってからはぐいぐいと話に惹き込まれる感覚がありました。
近道は作者の言葉を借りると「よゆうのあるいじわる攻」で、ストレートに感情が出やすい鵜飼よりいつも少し上手なのですが、謎が紐解かれていくにつれて鵜飼に対する並々ならぬ想いを抱いていることが徐々に分かってきます。
絵のタッチや基本的なトーンはほんわかしていて、そこにうまくシリアスな要素が混ざりつつも苦しすぎず、スッと胸に余韻を残していくような話でした。描き方次第ではもっと重苦しくなりそうなストーリーが穏やかに展開していくのが良かったです。
不思議な雰囲気の作品でした。根底に流れている過去からの経緯はかなりシリアスだけど、近道と鵜飼のやりとりは常に軽快で笑えるシーンも多く、温度差は激しめ。鵜飼の幼少期のトラウマは根深くて当然のもので、大人になっても彼がそれに囚われたままでいるのは本当に気の毒に感じました。
近道もそれをきっかけに鵜飼を好きになったというのは最初、ちょっと強引かな?とも思いましたが、彼も幼かったですから、あの時の光景が目に焼き付いて離れない、自分が僅かにでも救った子のその後が気になって仕方ない、という強い気持ちが再会で膨れ上がった感じなのかな、と解釈しています。個人的に2人のキャラクターがそこまで魅力的に思えなかったため、この評価に留めましたが、話の展開は好きでした。
近道と迂回…もとい鵜飼のおはなし。
雨隠先生の真骨頂、謎解きを主軸にお話が進みます。
コメディとシリアスのバランスが、うまく漫画らしく混ざってていいんですよね。リアリティを追求せずあくまでもエンタメにしてる感じが。
それにしても純粋無垢で不慣れな受けってやっぱ可愛い。それを大事にしたいから突き放したり、でもしきれず構ったりする攻めっていう構図が大好きです。
近道の葛藤の理由がよく分からない。これで鵜飼が死んでたり、例えばその数日間で身体に欠損があったりすれば別ですが助かってるのに、子どもの不可抗力の行いをそんなに重荷に感じなくてもいいのに。数日遅れたとしても発見したのは事実だし。
後悔が執着になってしまって、思い込みも膨れ上がってしまったのかなぁ。二人で幸せに向かえるようになれてよかった。
雨隠ギド先生の作品は何冊も読んでいますが、
これが一番好きかもしれません。
一冊まるごと探偵・鵜飼と近道のお話です。
子どもの頃に誘拐された過去を持つ鵜飼は、
誘拐時に自分の足に虫刺され薬を塗ってくれた人を探すため、
大学卒業後からフリーターを経て探偵になりました。
ある日、事務所の隣に高校の同級生・近藤がやってきます。
誘拐のトラウマを抱えた鵜飼と、誘拐事件の真相を知る近藤…
好きだからこそ言えないことがある。
でも、どうしても会いたかった。
近藤の気持ちは、彼の難儀な性格によって複雑になっています。
それに比べて明るく優しく前向きな鵜飼。
近藤が鵜飼に惹かれるのわかります。
陰と陽のような2人です。
2人一緒にトラウマという名の小屋を出て歩き出す…
とても素敵なラストです。
密室の星は近藤であり、鵜飼でもあるのでしょう。
また、描き下ろしがとても良かったです。
side鵜飼・近藤、どちらもキュンとしました。
助手?の花籠もいいアクセントになっていました!
高校の同級生との再会物ですかね。
高校時代友達だった近道に距離を置かれていた鵜飼、実は傷ついてました。
再会したら近道が昔はすきだったけど今は好きじゃないって友情のキスを!
近道はただ鵜飼をまだ好きで隣に越してきて仕事を手伝ってた訳ではなかったんですね。
近道は子供の頃に誘拐された鵜飼に遭遇したのにすぐ助けられなかったことを深く後悔しずっと鵜飼がきがかりで高校で再会したら鵜飼が明るく育っててでもトラウマに苦しんでいてまだあの体験にとらわれている。好きで気になって仕方なかったんですね。
普通に高校卒業して音信不通だったのが25歳で行動を起こして隣に越してきます。鵜飼の呪縛を解きたくて。
謎解きのようであり、その間に依頼や二人の関係が深まったり、そしてあの事件の真相へ。
近道が素直に鵜飼に好きだと言わないでチョロいとか思って振り回すのがちょっと。
でも想いが通じた後のラブラブ振りは良かったです。
ライトなようで練ってあるお話ですね。
この作品を読む直前に『犬とつばめ』を読んでいたのですが、この2つの作品は共通点が多いなと感じました。
ただこの作品は『犬とつばめ』ほど重くはありません。
主人公2人がトラウマを持っている事、攻め様が受け様に対して「つけ込んでいる」と自分で感じている事、2人が何年も経ってから再会している事等がその共通です。
2人の心情の深い所を丁寧に描いている作品なのですが、恋愛モノとしての萌となると私には今一つ心に来るものがなくて、評価は中立か萌かで悩みました。
が、『犬とつばめ』でもそうしたのですが、お話はいいと思うので萌評価にしました。
個人的になぜ萌を感じないのかな~と考えてみたのですが、多分、この2作品の主人公達の感性とはベクトルが違うのかなと思います。
主人公達が「カッコイイ」と感じる事に私がそれ程カッコイイとは感じられなかった事、途中で主人公が取った行動の理由が今一つピンと来なかった事が萌を感じられなかった理由かなと思いました。
受け様が慣れていない恋愛に照れるのは可愛いです。普段結構ツンなので余計ですね。
甘々よりサバサバしているカップルがお好きな方向けかなと思います。
雨隠ギドさんの作品は非BL作品も含めていくつか読んだもののハマれなかった経緯があったのであまり期待せずに読みましたが、この作品はとても面白かったです。一冊まるごと表題作で読み応えがあり、最後にちょっと甘めの後日談が掲載されていたのも良かった。
主人公は、幼少期に巻き込まれた誘拐事件を切欠に探偵になった青年・鵜飼。ある日、彼の探偵事務所の隣に開業した同業者は、高校時代の友人の一人・近道だった。日々の事件を解決しながら、鵜飼が暗闇を怖がる理由、近道の抱えた秘密、そして二人の過去が徐々に明かされていき――…というお話です。鵜飼のもとで押しかけ助手として働く有能な花籠くんもナイスキャラでした。
最後の最後、鵜飼が男前だったのが非常に良かったです。受で、可愛いけど、ちゃんとオトナで、男で、そういうの大事だなーと改めて思いました。
すごくすごく良かった…!!
なんか絵も上手くなっているような。
鵜飼が可愛いしちょろいし、過去の誘拐からトラウマ抱えてるのも胸にくる!近道も過去の後悔から立ち直れてなくてそれでも鵜飼の事好きで側にいるのが素敵。
誘拐場所のプレハブで気持ちが通じ合ったラストも良かった。
しっかりストーリーが作られてて、キャラも個性的で愛らしい。
花籠くんいいわ~。笑
エチの時鵜飼が泣いちゃってるのが色っぽいのなんの!!
こっちも興奮するわ!!
描き下ろしが好き過ぎて何度も読み返しちゃう。
ギドさんの作品の中でも、とても好きな作品。
表紙のふたりの視線が絶妙です。
鵜飼は子どもみたいに無垢な目で近道を見ているのに
近道の暗い目線は下へと逸らされている...
物語のテーマが、巧く表紙にも描かれています。
高校の同級生で、同じグループでつるんでいた鵜飼と近道。
卒業後は音信不通で、今、鵜飼は探偵事務所を開業している。
ある時、鵜飼の事務所の隣で新たに探偵事務所を開いた男がいて
それがなんと近道だったー
ふたりの再会が意味するものとは...?
探偵ものなので、ミステリー仕立てなのですが、
鵜飼は探偵業に向いておらず(笑)、依頼のほとんどが
自然の成り行きで解決していくのが、コミカルで面白い。
近道や高校生の元依頼人花籠くんが加わって
わちゃわちゃと展開する物語の中、本筋として、
少しずつ織り込まれていく鵜飼の”過去”と、鵜飼と近道の関係性に、
読み手はどんどん惹きつけられていきます。
幼い頃、誘拐されたことがあること、暗闇が苦手なこと。
高校時代、近道と仲良くなりたかったのに
近道が鵜飼を絶妙に避けていたこと―
後半にかけて明かされていく鵜飼の過去の真相により、
トラウマは鵜飼にだけではなく
近道にも植えつけられていたことが分かります。
苦痛に顔を歪めながらも、なされる近道の告白、
それを涙ながら、ネクタイを噛みしめるように咥えて聞き入る鵜飼。
ふたりの因果な関係に、切ない気持ちになりました。
事件が解決されても、人生は続いていくことに気づいた鵜飼が
大胆な行動を取って、長い間自分自身と近道を苦しめ、
閉じ込めていた密室から解放するラストが、とても好きです。
特に、星ひとつをふたりで挿み合っているシーンは
ふたりにとって、お互いが星のような存在だということが
ぎゅっと詰め込まれているようで、すごくロマンティック☆
(少女漫画育ちのわたしには堪らない描写でした♡)
SIDE鵜飼のお話では、最後、涙を流す近道に見事持っていかれました。
ちょっと腹黒でヤンデレな近道だけど
いつも暗闇から鵜飼を救ってきた彼の一途さや後悔という名の闇を
今度は鵜飼が星みたいにきらきら照らして、
ふたり仲良く(喧嘩しながらも)生きていってほしいと
願わずにはいられません。
『密室の密やかな星』というタイトルも、とても秀逸。
表紙にしても物語にしても、
ギドさんのセンスが、本当に好きだなあと心から思える作品です。
評価は神寄りの萌×2とさせていただきます!
ちかみちの、鵜飼への想いが痛々しい。好きで、でも自分のせいで鵜飼が苦しんでいるのが辛くて、バレて嫌われるのも怖くて、でも愛していて、感情がぐちゃぐちゃだから行動もめちゃくちゃ。
そんなちかみちに振り回される鵜飼は、探偵としてはへなちょこだけど、強い生き方しててかっこいい!あととても可愛い!自主的に行方不明になって小屋で見つけてもらうシーンは痺れた。ほんと、ハッピーエンドで安心した。
なんか、話が素敵すぎてその後のエロシーンが少し蛇足に思えてしまったな…いやエロも大事だけどね!書き下ろしの、鵜飼が寝てるちかみちに朝食の湯気をふーってやって、ちかみちが「好きだ」って泣くとこ好き。
そしてっ!花籠くん超いいキャラ!花籠くん当て馬になるには面白すぎる…彼主役で普通に推理モノ読みたい!カバー下笑った。