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sekiyou ni oyobu
ブラコンの玲二と生徒指導をする芳塚先生のお話。
兄とのことに悩みながら、少しづつ先生に心を開いていく玲二。
キスをしている現場を他の教師に見られてしまい
芳塚先生は退職、玲二のもとを去ります。
先生と生徒(男性同士)・・・まあ、先生が手出したら問題ですよね、実際。
玲二のことを愛してしまったことを自覚しながらも
教師として心揺れ動く芳塚先生の気持ちがジーンと伝わり
夕陽・・・という設定からか、別れのシーンはすごくせつなく感じました。
愛し合う2人が身分の違いによって離れ離れにならないといけない・・・的な感じで。
「卒業したら会いに行く」最後にそう言ってキスして別れた2人。
約束通り再開した玲二と芳塚先生ですが、ここからがラブラブで可愛かった。
最後に2人がハッピーエンドになり安心して読み終えた気がします。
高校に赴任してきたばかりの芳塚は、不登校の小野崎の面倒を見ることになります。いきなり問題を押しつけられた感の否めない芳塚は、仕方なく小野崎との面談に望みます。別にたいした話をしたわけでもないのに、次の日から登校するようになった小野崎。何度も面談と称しながらとりとめのない話をする二人ですが、芳塚は、小野崎にキスをしてしまうのです。
教師と生徒、現実の中で生きるものとして、決して手放しで認めることはできない行動だと思いました。「嵐のように人を愛せたら」「激情のままに身を焦がせたら」という思いがよぎる芳塚。でもそれをしたら、きっといろいろなものを失う。
一方、小野崎も兄のことを、兄弟としてよりも人として苦しみながらも愛想としているのです。
もっと兄と小野崎のことを知りたいなと思いつつ、やはり芳塚と小野崎メインでお話は進んでいきます。芳塚はきっといろいろなものを失ったはずです。でも最後に小野崎は幸せそうだったのです。芳塚はどんな気持ちだったのか、もうちょっと知りたかったです。
前作『恋愛軌道』にあった【レッドライン】に登場した超ブラコンの弟怜二のお話。
ちょっとコミカルな雰囲気がしていましたが、その執着はものすごく深そうでしたので、一体どんな展開に?と思えば意外にも!
題名の如くいつもの日野ガラスさんらしい切なさを演出しながら、
それでも、攻めとなる学校教師が、ちょっとポワワンとした雰囲気の人であったため、かなりソフトな仕上がりになっていたような気がします。
学校が始まってまだ4日しか登校してこない生徒の怜二の生活指導を任された新任の副担任芳塚。
どんなやんちゃが?と思えば意外にも、金髪ピアスではあるけれど、見た目のきれいな美少年。
そして話してみれば、素直そうな。。。
兄弟の話から互いに男二人兄弟であることがわかり、怜二はなついてくるのだが、ふとしたきっかけに芳塚は怜二にキスをしてしまう。
その時、怜二から投げつけられた「気持ち悪い」という言葉に、ショックを受けながらも、この気持ちが恋情であることに気がつく芳塚。
若干のスレ違いをうみながらも、怜二は芳塚を拒否も否定もしておらず、兄の事で色々悩んでいる怜二は、芳塚に甘えるようになっていくのだが・・・
先生の生徒への恋愛の衝動。
だけど、それを理性でおさえ、相手を尊重し急がず、かなり理性的。
最初のキスの衝動は一体どこに行ってしまったの?と思わなくもないのだが、これが年の差というものだろうか?
超ブラコンの怜二が兄を卒業して先生の好意に前向きに向き合うようになる成長物語になっていました。
ちょっと先生がいい人というか、優等生な大人すぎて(子供っぽさも見せるけど)キャラクターの面白みという意味では、ちょっと過去作品より弱いかな?という印象です。
日野さんといえば、結構エロい~♪な印象もある作家さんでしたが、先生×生徒の組み合わせだったからでしょうか?かなり今回は薄かったです。
これも規制の影響?
何だか絵の雰囲気が宝井理人さんに似てきました。