孤独な犬の飼い方

kodoku na inu no kaikata

孤独な犬の飼い方
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×213
  • 萌11
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
141
評価数
36
平均
3.9 / 5
神率
30.6%
著者
日野ガラス 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
価格
¥638(税抜)  
ISBN
9784796409711

あらすじ

「……シロ?」
―――先輩、俺その犬みたいな呼び方、本当は好きじゃないんです。

一流大に通うエリートの城瀬には裏の顔がある。
ゲイバーで有名なドSの「ユウト」の顔だ。
今でこそドMたちを傅かせている城瀬だが、
かつてはイジメに遭い、おどおどした中学時代を過ごしていた。
ある日、城瀬は行きつけのゲイバーで当時を知る人物と再会する。
彼の名前は「牧優斗」…城瀬が仄かな想いを寄せた相手で―――?

表題作孤独な犬の飼い方

城瀬 大学生・ゲイバーでユウトと名乗っているドS
牧優斗 中学時代の先輩

その他の収録作品

  • その後(描き下ろし)
  • カバー下:漫画

レビュー投稿数4

ドSな年下ワンコとポヤポヤ天然くん

有名大学に通う、クォーター長身イケメンの攻めには、中学時代にいじめられていた過去があった。そのせいで人間嫌いで、ゲイバーでドMを見繕い、刹那的なSMプレイに興じる鬱屈した日々を送っている。
そんなある日、中学時代の先輩と再会して…。


あらすじを読んだ時はてっきり、現在ドSで鬼畜な主人公が、かつて自分をいじめていた先輩に再会して悪夢再び+受けになっちゃう、というお話だと思っていたのです。でも実際は先輩はちっこいポヤポヤ天然さんで、攻めをいじめていた連中とは別人だったので、ホッとしたような肩すかしなような複雑な気分でした。
というわけで、元いじめられっ子の超絶イケメン攻め×ポヤポヤ先輩受け、という再会ものです。

初っぱなから攻めが不特定複数の相手とSMプレイを繰り広げています。かなり鬼畜なハードなプレイです。
でも、先輩と再会してからはヘタレワンコに成り下がっています。そのドS鬼畜キャラと、ヘタレワンコキャラがどうも頭の中で融合しない感じ。昔いじめられていたから人をいじめ返したいというのも、そのせいでドSにというのもわかりますが、それからあっさりワンコ化しているのがいまいちピンと来なかった。
他にも、受けと受けの友達との行為や、攻めをいじめていたモブキャラの進退など、決着のついていないエピソードがちらほらあったのが気になりました。

とは言え、年下ワンコ×年上天然カプのすれ違いやほのぼのしたやり取りにはかなり萌えました。初エッチがどさくさまぎれだったのがちょっと残念ではありましたが、絵も綺麗だし、楽しんで読めた作品でした、

2

ドS王様攻めがかつての先輩に再会して…

元いじめられっ子の屈折イケメン攻め×王子様と呼ばれていた先輩との再会ストーリーです。

高身長の超絶イケメンで王者の風格すら漂う攻めの周りには、常にご主人様に嬲られたいドM男達でいっぱい。
その中から適当にチョイスしては、気の赴くままにドSプレイを繰り広げる攻めですが、それには訳があるんです。

実はかつて中学生だったころはニキビ面で冴えずおどおどしていたために虐めにあっていて、それで心が捻くれてしまった攻め。
かつて自分がされたように相手を屈服させたい、虐げたいという欲望が抑え切れず、ドM男相手に発散しているけど心の乾きはおさまる事がない…。

そんなある日、中学時代の部活の先輩にゲイバーで再会します。
この先輩は天然の人たらしであり、いつも笑顔で明るくて、分け隔てなく接してくれたたった一人の存在。

そんな先輩を「あの頃の俺の唯一の救いであり 最大のトラウマ」と称する攻め。
ここが日野さんらしいなぁって思います。

別コミックになりますが、この話よりも2年前に発行された「スウィートチェリーバイブ」というコミックの【わたぬきの悪戯】という収録作は、やっぱり元虐められっ子の攻め×優しかった先輩との再会ストーリーなのですが、成長した攻めが再会した後、大好きな先輩に「あなたの優しさはどんな傷よりも深く残った」と言うんです。
(セリフの意味は似てるけど、ストーリー展開もキャラも全然違います。)

先輩は昔も今も、その天真爛漫さで周囲を、そして攻めの心も明るくしてくれます。

だけど……
先輩といると思い出したくない過去を思い出してしまう。
変わろうと必死で築いてきたものが揺らぎ始める。
だから会いたくなかった…
だけど、先輩を求める気持ちが抑えられない。
そしてセフレ相手に爛れた過去を持つ汚れた自分は先輩を求める資格がない……と攻めが揺れに揺れまくってます。

あと一歩…というところでグルグルしまくるただのヘタレわんこです。
そしてそのせいで先輩を傷つけてしまう…。
冒頭のモブ達相手にオラオラしてたドS王様はいずこ??だけど、あの頃とちっとも変わらない先輩を前に臆病になる気持ちは充分理解できます。

先輩のことが好きで好きで好きでという気持ちの末のラストと、描き下ろしでのラブ全開の二人がとっても好き。

途中、いきなり先輩の過去(同級生とのお試し触りっこ)が入ってきたりと、え?それは?みたいな唐突さが多少感じられるのだけど、日野さん好きなので、多少評価甘めで萌萌です。

2

ドSといじめシーンを乗り越えた先に…

初読みの作家さんです。
可愛らしい受けの先輩と成長してイケメンになったクォーターの攻めで、ビジュアルは申し分なしですが最初の方は攻めのシロがユウトと名乗ってドSプレイ。これがなかなか病んでいて、ヤンデレ嫌いの私としてはちょっと辛かったです。加えて、なぜそうなったかと言う過去の話として中学時代に苛められていたシーンも出てきて、辛さ倍増。

でも、そんな時代に唯一のキラキラした思い出が受けの牧(ユウト)先輩なんですね。
この先輩と偶然再会し、そこからちょくちょく飲むようになって、と言う辺りからは、一気に純愛モードです。結局はその頃から二人とも思いあってたんじゃない!となんだかいろんな事が浄化された気分でした。

1

絵はきれい。

絵はきれい。
受けさんは、攻めさんの学生時代の最大のトラウマ。

随分良い子っぽい受けさんなのに、いじめられっ子だった攻めさんが180度転換して人間不信のドSのトラウマ持ちになるほどの、いったいどんな酷い事をしちゃったの!?と思ったら…………はー?

あ……そう、、それが攻めさん最大のトラウマなんだー?へぇ?
それで人生180度変わっちゃうんだ…。

随分簡単に「ドS」なんて言葉を使ってるけど、こんなのドSでもなんでもない。
ただの歪んで鬱屈したストレスを馬鹿みたいに他人に当たり散らしてはけ口にしてるだけの、中身卑屈なブサ男。
こんな卑屈なストレスのはけ口にされて喜ぶ奴なんて、同じように鬱屈した性癖をこじらせてる奴くらいでしょ。
そもそもこの「ドS」は相手を見てない。自分の過去だのトラウマだのばっかりに浸ってる。
いくらスペックが良くても、誰がこんな奴とやりたいもんか!SとMが全然分かってない、と思いました。

でも絵はきれい。

0

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