1限めはやる気の民法(文庫)

ichigenme wa yaruki no minpou

1限めはやる気の民法(文庫)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神40
  • 萌×27
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
231
評価数
48
平均
4.8 / 5
神率
83.3%
著者
よしながふみ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
白泉社
レーベル
白泉社文庫
シリーズ
1限めはやる気の民法
発売日
価格
¥762(税抜)  
ISBN
9784592890126

あらすじ

とある私大の法学部で出会った青年ふたり。育ちも性格も正反対の彼らに生じたちょっと奇妙な友人関係。そんな青年達のキャンパスライフとその後を描いたよしながふみの初期代表作を文庫化。

(出版社より)

表題作1限めはやる気の民法(文庫)

同ゼミの学生で議員の息子
外部入学の法学部学生

同時収録作品大学教授は優秀な学生に恋をするか?

貴明の弟
刑法ゼミの教授

同時収録作品彼は美しい人だった

優秀な宏明の先輩

その他の収録作品

  • 2限めはあぶない刑法
  • 3限めはけだるい商法
  • そしてその後
  • その後どうした!?田宮と藤堂
  • 藤堂のレーゾンデートル
  • 愛ある生活。
  • こっちの生活。
  • 愛はどこから来るの?
  • 言えないけど好き

レビュー投稿数6

新装版1,2で読んでます

<1巻>
よしながふみ先生の名作中の名作。20年経っても面白い。20年経っても世の中大して変わってないよなって気分になり、大学時代も思い返せる。

BL的要素は少ないのに、たしかに萌える。素晴らしいです。まだ手に取ったことがない方は、読んだ方が良いと胸を張って言えます。

◾︎藤堂(政治家の息子)×田宮(優秀な学生)
法学部(慶應がモデルですよね)の学生たちの日常の中にある悲喜交交。チャランポランに見えた藤堂が、実は真っ直ぐな男で、同じく真っ直ぐな田宮はいつしか彼の高潔さに気づいてしまう…
受けの属性は優秀なツン美人が大好きで、田宮は百点満点を更に超えてきます。

藤堂のいい男っぷりがすごい。1巻は言葉少なに田宮を愛している。汚職事件後のゼミ生のことも、疑われた寺田との関係も、一歩引いて冷静な藤堂は、誰よりも大人。そんな藤堂が親に対しては露骨に反抗しているところも愛しい。
寺田の名前も出しましたが、この1冊で2人を取り巻く登場人物達の物語も見せつつ2人の関係性を進展させる漫画力。決して箱庭の世界ではない、市井に生きる人々を描いてくれるのがよしなが先生です。

「3限目」で辿り着く色気あるシーン、セリフなしに彼らの思いが伝わり極め付けの「さよなら」…オチでほっとさせてくれるところがニクい!!

<2巻>
◾︎藤堂(院生)×田宮(助教授)
1巻であの終わり方をして、2巻では突如7年経ってるという。そして濃厚な絡みをしているという。

田宮がペラボーに可愛いです。1巻は藤堂が可愛いと思ってましたが、2巻は田宮の独壇場。乙女可愛い。

あ、そうでもないか。田宮の同僚 伊藤先生と、藤堂の弟ヒロくんもかなり強いです。伊藤は田宮とまたタイプの違う可愛い人で。真面目に生きてきて恋愛慣れしてないのかしら…こういう感じの教授居たなぁ。

ヒロくんはお兄ちゃんより更に要領よく人生渡ってます。法学と相性良かったのも幸いしたのか。
ただ「彼は美しい人だった」の凄まじさ。壊れてしまった佐々木…
ナウシカも20年経っても共通言語なのがすごいな。この作品が不朽であるのと同じように。
ヒロの決意は藤堂家をどうするのでしょう。家を既に出た頼れるお兄ちゃまがいることが、どれ程心強いだろう。

2

最初から最後まで萌えしかないので、いつでも誰にでも薦められる

 今までよしなが先生の作品は外国貴族ものしか読んだことがなかったのですが、日本の大学が舞台となったより身近に感じられる当作品も、素晴らしかったです。ゼミや試験前の雰囲気、教授による講義の違い、学生同士の会話もかなりリアル。そして、何と言ってもメインキャラ達の性格、ビジュアルが最高なんです。学力のポテンシャルはあるのに父に逆らえず、興味のない法学部でチャラそうな学生に甘んじる藤堂と、親の七光な学生達に囲まれても真面目さ、自分なりの考え方をけっして失わない田宮。水と油のような2人が、同類であることを敏感に感じ取った藤堂のアプローチから始まり、ゆっくりと距離を縮めていきます。

 なかなか自身の恋愛対象を認められない田宮に、藤堂はけっして強引には迫らず、最後の最後まで思いやりを持ってアピールし続ける。多分本気を出せばいくらでも田宮を手籠めにできるんだろうけれど、自分はあくまで田宮に好きになってもらいたい下の立場なのだ、というスタンスを常に徹底していて。軽薄そうなイメージに似合わず、とても紳士なところが本当に素敵でした。一方の田宮も、藤堂をあしらう態度が時に冷たい、潔過ぎると感じることもあるのだけど、ふとした時に藤堂に甘えたり頼ったり、他の学生達にはない周りの空気に左右されない真っ直ぐさを見せてくれたりして、やはりそのギャップに惹かれてしまうのです。

 他にも、第三者の介入で2人の仲が裂かれるような出来事がほぼなく、彼らの関係に集中して読めるところも推しポイント。あまりハラハラせず、2人のやりとりに集中して読みたいという気分の時にはオススメです。そういった出来事がない分、濡れ場は多く1つひとつのプレイも濃密。ありがちな舞台にほのぼのとした表紙ですが、恐らくそこからイメージするよりもずっとエロに重きが置かれている作品だと思います。そして、この藤堂と田宮の流れから、藤堂弟である宏明とそのゼミの教授である伊藤の話に持っていくのがまた憎い流れ。藤堂からワンコ感を取り除いたような常に大人びた色気を漂わせる宏明に、とにかく人が良くて純粋培養な伊藤が丸め込まれてしまうのには、萌えメーターが振り切れるくらいたまらないと感じました。講義でも私生活でも宏明の存在を嬉しがる伊藤が、とっても可愛かったです。

3

知性あふれる人々のお話

某有名大学が多分舞台になっている、学生、院生、講師や教授らの恋愛のお話。主に男同士の恋愛ばかり。でも才女の恋愛絡みの話もあって相手の男が最低過ぎてモヤモヤしました。

男同士カップルは2組出てきましたが、彼らは色々あっても概ねラブラブでした。よしながさんの描くインテリツンデレ男可愛くて好き。料理も上手くて。小学校から上がってきたセレブな学生達は嫌な奴ばかりでしたが最後ザマミロって感じで良かったです。

よしながさん自身あのような環境に身を置いていたからこそのリアルな所が面白かったです。その頭脳を腐女子の為に使って頂いて感謝しかありません。一般の漫画も描いていらっしゃいますが…「昨日何食べた?」も大好きです。

「彼は美しい人だった」というお話は番外編で過去のお話でしたが切なかったです。難関試験だからああなってしまう人も多いんだろうな、とこれまたリアルでした。


2

誰がお前の女房だって?

皆様 ご存知の通り よしながふみ先生は 素晴らしい!天才であります。

私が 1番萌えた所は 攻め藤堂さんが大学から久しぶりに帰ってきての

SEX場面!!!!

受け田宮さんの 襲い受け!!!

あ~~~~萌 え た あ~~~~

そうです!男同士が対等にSEXすることにこの物語の意味があるのです!!

2人とも やり手でバリバリ働く これぞ男ってもんやろ。

藤堂さんの めちゃ乙女チックという所も つぼる。 裏表があって バスンと決める所は決める そりゃツンデレの田宮さんも落ちまっせ。

とにかく お薦め!! 読んで熱い思いを たぎってくれ~~~~!!!!
 

4

未読ならば是非読んでほしい。でも・・・

同人誌もコミックも持っているので「文庫本は買わなくてもなぁ」と思っていたのですが
やはり発売日当日には我が家の本棚に並んでいました。
新しい表紙の本を手にできるだけで800円は惜しくはなかったのです。

「そこまでよしながさんに惚れ込んでないよ~」という方は
もちろんコミックか文庫本、どちらかだけの所有でOKな中身です。
違いは、本棚の置き場面積の差と修正の有無、それに尽きるかなと。

本の後半は最初に同人誌で出されたものだけあって、エッチ度が高め。
ナニを掴んだり、口に入れたり、あごヒゲを擦りつけてみたり・・・等々
その際に形があるのとないのと、どちらがよいのかは個人のお好みでしょうかね?
自分は断然!形アリ希望なので、正直に言ってしまうとコミック派。
なのでこちらの評価は萌萌で。(コミックだと神!レビューはしていませんが・・・)

ですが文庫本であっても、やってる時の表情がとても多彩なので
ナニがどういじられているか多少ナゾでも、十分ふたりの快感と気持ちが伝わってきます。
事後に受けの口から出てくる言葉もかなりイイですし
どちらを読んでも満足なエッチシーンをご覧になれるのは間違いないかと。
そして前半は大学生時代、後半は8年後のお話ですが
過ぎた年月や成長ぶりもきっちり描かれていて
長く一緒に過ごしているふたりの仲に現実味を感じれるのもとてもいいのです。

出会いからいくら年月が経っても、一緒にいることに慣れすぎることなく
相手を想って成長できたり、相手の言動で一喜一憂したり、「好き」の一言が大切だったり
そんなふたりがとても眩しいお話です。

※文才の無さと好き過ぎて冷静になれない為、まだまだ書きたい気持ちはあるのですが
 これ以上はやめておきます、というか無理です・・・。
 詳しい内容につきましては、下記もしくはコミックの方に素晴しいレビューがあります
 ぜひそちらをご覧下さい。
 

10

まさに理想の!!

ひょっとしてよしなが作品初レビューだろうか?
好きすぎて書けない作家さんのお一人ですし、何だかとにかく「好き!」としか言えないんですよ(涙)
こちらは新装版の単行本を、文庫版で1冊にまとめたもので、新装版に多少の加筆修正がくわえられているそうです。

付属からエスカレータで上がってくる金持ち学生が多々おり、外部入学生との間で学ぶ姿勢に隔たりのある大学。
(余談・・・すごく懐かしいですね~今はどうかわからないですが自分が学生の頃、こんなんゴロゴロいました!!めちゃリアルでした)
きちんと目標があって学びたい田宮と、同ゼミになった目的のない方の学生・藤堂。
自分の性癖がまだよくわからない田宮が、ゲイだという藤堂によって少し認識させられ、そして臨時の先生が来たときにそれをはっきりと自覚し、そこからなにげに始まるゆる~い友情関係。
ここには、青春の悩みと学びの姿勢と生き方と迷いが、全部詰め込まれていて、
そしてシンプル且つ的確に表現されているような気がします。
そして、エッチ部分や恋人としてのあれやこれは、同人作品を載せることによって、恋愛というものを描いているような気がします。

素直でない意地っ張りの田宮が、藤堂に体で溶かされる描写!
これはですね、一番自分の理想とする描かれ方なのです!!
会話もなく、息遣いだけ。
涙でちょっとくしゃくしゃになる顔、攻め受けとも、同じ表情をしながら、同じタイミングで同じ快感を共有しているのだ明らかに分かる表情描写。
このときばかりは、普段意地張っている受けも、まるで女子かとおもうような色気のある顔に変身していくのです。
この、よしながさんのえっち描写は本当に最高です!!
心が伝わってくるなにものでもない。
たとえそれが理不尽なものであろうと、相思相愛の愛情に満ちたものだろうと、全て物語ってくれるのです。
物語の秀逸さもさることながら、これが同人でだけというのが本当にもったいない気がするのですが、ま、これについては単行本収録になり、こうして文庫版で一冊にまとまったのでとても有意義な一冊なのだと思います。

藤堂の弟と、田宮の同僚教授・伊藤のお話も載っているのですが、
この藤堂兄弟、「ヒロくん」「お兄ちゃま」と呼び合っているのがたまりません!!
さておき、このカプも非常に愛おしい。
藤堂弟はフケ専であること。
本当は狙われていたのに、自分が策を高じて自分の手元にとどめたと、勘違いする天然おっさんの伊藤のとてもとても可愛らしいこと!!
これもまたおっさん受けのひとつの理想の形♪♪

弟のゲイのきっかけを作った先輩の話は、切ないですね。
プレッシャーから壊れてしまった先輩。
ある種の藤堂兄弟との対比かもしれません。

変にたくさん書きすぎると野暮だし、これが素晴らしいんだ!ということは伝えたいし、
もう脈略なく書き連ねてすみません。
とりま、エッチシーンをみてくれ!これは絶品なのだ、ということだけは伝えておきたいのです。
もちろん、人間関係もとてもいいですから!!

15

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