これはただの恋じゃない。

高3限定(1)

kousan gentei

高3限定(1)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神32
  • 萌×25
  • 萌4
  • 中立9
  • しゅみじゃない12

--

レビュー数
23
得点
201
評価数
62
平均
3.6 / 5
神率
51.6%
著者
梶本レイカ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
シリーズ
高3限定
発売日
価格
¥980(税抜)  
ISBN
9784893937506

あらすじ

全寮制の男子校に通う小野は教師のイケダに恋をしていた。高校3年の春、小野は彼が毎年、3年生からひとりの生徒を選び、1年間だけ肉体関係を持つという噂を耳にする。
古傷の語る謎、汗臭いセックスの日々、そして数々のウソ……一体、誰が本当のこいと言っているのか? 真実とは何か?

(出版社より)

表題作高3限定(1)

男子高の寮生3年生 小野
傷だらけの国語教師 イケダ

その他の収録作品

  • 第1話 開く皮膚
  • 第2話 願う歯
  • 第3話 嘯く舌
  • 第4話 縺れる腕
  • 第5話 屠る手
  • 親友トミーの証言
  • 土屋将隆の日記
  • あとがき

レビュー投稿数23

満を持して!

衝撃の「ミ・ディアブロ」の後、この「高3限定」も商業化されると喜んだものの流れてしまいました。
そして、時を経て商業誌で同人の再録が始まりそして新たな描き下ろし展開へ進もうとしている今、この時、満を持しての商業発売です!
若干同人に加筆修正は加えられていますが、同人の流れは全く壊してないと思います。
何より、同時のあの暗い暗い表紙に比べ明るくなった表紙。
しかし!!何と衝撃でしょう。
イケダの身体が、、、この装丁デザインもとても素晴らしいです。

本編における感想めいたレビューは、同人作品のほうへ置いてあるので改めて触れる必要はないほどに、この作品について新たに読んで見方が変わったという変化はありません。
新たな描き下ろしは「土屋将隆の日記」です。

痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い~

苦しい、切ない、苦しい、切ない、苦しい、切ない、苦しい、切ない、苦しい、切ない~

悲しい、悲しい、悲しい、悲しい、悲しい、悲しい、悲しい、悲しい、悲しい~

どうしようもない気持ちが怒涛の波のように押し寄せてきます!
醒めた目で見てしまうと滑稽な世界かもしれません、彼等を理解できないかもしれません。ただそれを受け入れられた時・・・

ある意味、狂ったような主人公達の過去と未来を裏付ける「親友トミーの証言」と「土屋将隆の日記」これによって彼等を客観視して気持ちを落ち着かせることができるのです。

未読の方の為に特記しておくと、グロな表現が多々ありますので注意が必要です。
そしてイケダの外見ビジョンは小野のビジョンだということです。
それは「親友トミーの証言」が裏付けていると同時に、小野の家が美容外科であるというそこから生まれた美意識の歪みがあるということを考慮してください。

何がこうも小野をイケダへ駆り立てるのか?
どうしてこんなに執着するのか?
そして彼等はどうなるのか、どうなったのか?
現在COMIC Beにて継続連載中です。
そちらも追いかけながら、この作者さんにしか出せない独自の世界観を見守りたいと思います。

14

オススメしませんが・・・表紙が芸術品!(同人版との相違点)

表紙が・・・!
この表紙素晴らしいです!イケダ先生のアイロン痕に凸凹加工が施されていて
斜めにして見るとアメーバのように・・・すごい!

通販で一冊、イベントでもサイン入りで二冊、ダメ押しでもう一冊通販した私が
感想に参りました。ただの信者です(笑)

リアルタイムでwebで読んだ時は学生だったため(六年前?)私はかな~りイタイ読者でした・・・
かなり入れ込んでおり、商業化の際は「愛ゆえの商業化反対」のお手紙を直接梶本さんにお渡ししたりorz
(そんな手紙にも懇切丁寧に梶本様はお返事下さったのでしたorz本当に謝っても謝りきれないです)
今は大大・大賛成!コミックスを五冊、虎の穴で購入し梶本様の邪魔はしないようひっそりと熱く応援しようと心から誓うのでした。

さて、イタタな感想は同人版の方に書いたので既に同人をお持ちの方の為に、コミックスと同人の相違点を比較しようと思います。既に「高3限定」同人版をお持ちの方は参考にしてみて下さい。

・一話ずつタイトルをイメージした表紙がついています
・同人と被っている収録は「同人晩・高3限定」の178ページ「前編-完」までと「親友トミーの証言」まで
同人版「高3・1」に収録されていた「プラス164」「アトガキ2ページまんが」は収録されてませんでした。(つまりカマボコのお墓を作るシーンがありません・・・好きだったのに…)

・第二話「笑う歯」に同人には無いシーンが加筆されていました!
大人になった(現在?)院長先生のトミーが現在の小野と対面するシーンがあります
どういうことでしょうか・・・「トミーの証言」のラストでトミーが持ってるビデオも気になります
関係あるのでしょうか・・・?うう^-

・(書き下ろしについて)
「土屋将隆の日記」という15ページの短編が掲載されています。
ツチヤ視点!子供のユリちゃんが拝めました~。ああ憐れ可愛い・・・(涙)
二人の交流が以前レイカさんのサイトにアップされていた「イーゾラ」という作品を思い出す、切ない可愛いお話です。
このお話は「高3・2」のツチヤの顛末を知ってると余計に切ないものです!
この書下ろしを読めただけでもかなり満足でした。(数年待ったファンとしては)

購入を迷っている方は参考にしてみたください。
二巻の発売はまだ未定?らしいので私は懺悔も込めて買って出版社さんを応援しようと思います。(二巻が出るか本当に心配・・・)

急かしたり怒ったりしないので(アトガキw)梶本さんのテンポで完結されることを待望しています!がんばって下さい!
私も少しは大人になり当時を思い出すと、商業化に反対だったのは自分の大切な世界が多くの人の目に触れて批判されたり拒否されるのを見るのが怖かったからかな~と反省しています。
たくさんの方に読んで欲しい作品!とは思いませんが、一部の方には理解できる世界だと思います。たぶん・・・解らない方にはどこがいいのか、理解する必要の無いさっぱり謎な世界というか(笑)
子供時代に孤独や痛みを抱えた方はぜひ読んでみて下さい。ショック療法的に癒されますよ(笑)

■注意■グロテスクで、ホラーの要素があるので ほのぼのや、かわいい、綺麗型の作品を好まれる方にはオススメしません(笑)
「ヘルタースケルター」や「ブラッドハーレーの馬車」など痛い系が好きな方ぜひ読んでみてください!

以上が私の感想(応援?)レビューでした!
出版社さん、梶本さんがんばってくださいコミックス出してくれて有難うございました!


12

茶鬼

のこのこ52987さん、こんにちはお久しぶりです!
「高3限定」とうとう商業発売になりましたね。
のこのこさんの応援ぶりにいたく心を打たれましたよ、ほんとうにほんとうに、心から応援したいです。
そして詳細な比較、雑誌掲載時も比較することなくスルーしてきてしまったので、今回詳しく1ページづつ比較してみました。
あわわ~確かに2話目に現在が挿入されていました!
改めてみて、トミーの証言とかぶせて今後の謎のキーポイントになるのかしら?
そして冒頭は原稿が書きなおしてありますね。そこは最初に気が付いたのですが、挿入は気が付きませんでした、よよよ~(涙)
あと、カマボコのお墓のシーン自分もちょっと寂しいです。これは2巻へということなのかな?
今も読みなおして見てたんですが、土屋の日記のところでもう胸が苦しくてたまりませんでしたし、あまつさえ涙まで。。。
現在雑誌は1巻の終わりのところです。
多分あと2~3号で2巻が終わると思うので、秋以降にその続きの新しい描き下ろしがみられるんだと今からワクワクしております。
この本の後書きをよんでも、梶本さんの気持ちが伝わってきてもう、あとがきに感動してどうするの?って状態でしたw
私も、ひっそりと、大々的に応援していきますよー!のこのこさんの情熱には及びませんが、一緒に見守らせてください♪
すみません、とりとめもないことをつらつらと(汗)

ついに、ついに読んでしまった

ずっとずっと気になっていた作品だったのですが、なかなか手を出せず…。
本屋さんで手に取っては戻し手に取っては戻し…
ちるちるではカートに入れては削除しカートに入れては削除し…
読みたくて、気になってしょうがない。でも…とそのループでした。
好奇心で、生半可な気持ちで手に取ってはいけないと皆様方のレビューからも
ひしひしと感じておりましたので、決心するまでにかなり掛かってしまいました。

しかし、現在連載中のCOMIC Beを何気なく読んでいると、どうしても1番最初に『高3限定』を探してしまうのです。それで、気になって気になって読む。
それを数回続けて、先日最新号を読んだときに『あぁもうこりゃあ読むしかない。彼らの
行く末が気になってしゃあない、買うぜアタイ!』とようやく決心しカートに入れる→
決定!のボタンが押せたのでした(長い!)
いただいたちるちる限定ペーパーでは梶本先生のあたたか~いコメントが…!

『これはただの恋じゃない』とありますが、
本当に『恋』だけで片付けられるものでなくて、それ以上にもっと深くて重い、暗い何か。
誰が本当のことを言っているのか、真実とは?…気になります。早く教えてほしいような、知りたくないような…。
憶測だけ進み、ああでもないこうでもないと悶々考えてしまいます。
心臓を鷲掴みされるような衝撃で、正直恐ろしいとも思えてしまうけれど
目が離せなくて、どうして?と気になって気になって…。
イケダは一体何者なのか?高3限定の本当の意味とは?土屋将隆とは?
大人になった姿であろう小野は、トミーの冨岡記念総合病院に『お仕事に来てる』と
少女が言っていたのですが、現在の小野は一体?あの裏ビデオの意味とは?
気になり出したらもう頭の中はこの作品でいっぱいです。
これから読まれる方はお仕事がお休みの前日に読まれることをオススメします!(笑)

1巻を最後までじっくり読み終わりましたが、おそらく読み返すことは近いうちには
なさそうです。何度も読み返していろいろ考えふけるのもいいのですが、とりあえずは
本棚にそっとしまっておいて、心に余裕がある時に、小野とイケダについてまた考えたく
なった時にそっと取り出し読み返してこの作品に浸りたいなと思いました。
この作品を描かれるのに、かなりの労力・精神力が必要だったんじゃないかと
勝手に勝手に思っております。梶本先生、ありがとう!そしてお疲れ様です…!!

彼らの行く末を最後まで見届けたいです。
2巻の発売を心から楽しみにしています。

11

スゴイ

これはヤバイ。これはマズイ。
漫画は絵の上手さじゃないんだな~な読み始めからの感想だったのですが
読み進める程に、重たく、暗く、黒く。ムゴイという言葉がよく似合う。
猟奇的と言えなくもないのではないかと思えるほど
ズドンとくる作品でした(´Д⊂寝る前に読む本じゃないな。。。

ちるちる~でも同人誌の評価が高い作品だな。
いつか読んでみたいなと思っていた作品だったので
商業で発売されると聞いての衝動買いです。
よもやこんな話とは思わなかったヨ。

ただただ純粋に先生に恋をした生徒。
純粋であるが故にズルズルとハマっていく。
むごたらしい傷を称えた教師。
彼が抱えているもの、抱えていたもの、高3限定の本当の意味。
深まっていく関係、そして過去にさかのぼっていく程に見えてくる真実。
なんだか怖いと思うほどの作品でした。
というか、犬が気持ち悪いのだがorz
登場した時から気持ち悪かったのだけれど。。。

イケダさん。
そして代々伝わるビデオ。
傍から見た二人の関係性と、、、、
連載という形で最後までは読めそうなのでひとまず
見守りたいと思います。
軽目の話と思って読むと凹みます。ご注意ください

10

2回読んで納得。

悲惨すぎて、鬱になりました。(数日)

本当に注意して読んだほうがよい。

執着攻×???(どういう受けかは言えないかも)

誰が本当のことを言ってるのか分からないんです。
なので、1度目読んだ時には、
ページをめくるたびに頭が「?」でいっぱい。
それと同時に不安で怖くて悲しくて痛い。
あんまりにも残酷で、読んでられなくなりました。
こんな衝撃的な漫画初めてです。しかもこれがBLというカテゴリーに入ってること自体驚きです。
洋画によくあるホラーミステリーのグロい系のストーリーより容赦なかったです。

表紙の受けが綺麗なので、
暴力愛かなと思ってたんですが、そんな生ぬるいもんじゃなかったです。
読む前は、背中の火傷が綺麗だなと思ってました。
でも読んだ後、綺麗だなというより、
可哀想、見てられない。という印象しか残りませんでした。

トーンのところに「あまあま」ってあるのだけれど、
そんなあまったらしいもんじゃないです。
甘くないです。
あまいんだろうけど、変な感じで、
あんまりにもストーリーが悲惨すぎて、セックスがあまくかんじられない。濃厚なのに、なんか痛々しいというか。
ストーリーに加え絵が個性的で余計不安にさせるっていうか。素敵です。

ただの暴力愛好きってだけの方にはオススメしないかも!
精神的にきます。全てが病んでます。

情報用としてレビュー書いてますけど、
ネタバレされてる方のレビューを確認されてから読んだほうがいいかもしれません。

私は確認しないで読んで色々後悔したところが多々ありましたので。

9

トガッてます、非常にトガッてました。

私も非常に話題であったのと、本屋でイケダの衝撃的な表紙に目を奪われて読んでしまった一人です。

皆さんのレビューを読んでいたので、怖いのは苦手でしたので昼間に軽いテレビ番組をかけながら読んだのですが、そうしてまで衝撃を緩和させたつもりでしたが夜になると色々思い出してしまい大変ですね。

なんといいましょうか、昔、『風と木の詩』とか本仁戻さんの『飼育係・理イ火』や山藍紫姫子さんの『幾千の河もやがてひとつの海になる』なんかに囲まれて過ごしていた時を思い出しました。
自分は本当にぬるま湯に今浸かっていたなと…。

特に幼きユリちゃんの目が、やはり幼きジルベール・オーギュにすごい重なりズーンと重くなってしまいました。
ユリちゃんの登場しているシーンが私には衝撃的であの頃から入れ歯かよと、本当に悲しくなりました。

あとあの代々伝わるビデオ…、ショッキングですよ…。
あんなモン見て、みんな大人になるのでしょうか。

しかし、こうは言ったものの色々と伏線がたくさん張られていて非常に続きが気になります。
だけどこういった作家さんが本当に魂削って作る作品は長期戦になりそうですね。
焦らずじっくり納得のいくものを作ってほしいです。
願わくば、自分が生きているうちになんとか~、と思ってしまいますが。
でもでも待ちます、何年でも十ン年でもウン十年でも。

8

ただの怖い話じゃない

第1話から頭をガーンと殴られたような衝撃を受け、話が進むごとにどんどん予想外の方向に展開するストーリーに終始目が離せませんでした。

読み始めた段階では、先生・イケダの手ほどきで好青年な生徒・小野がSに目覚めてどんどんバイオレンスな方向に…というようなドロドロのDVモノを想像して戦々恐々としていたのですが・・・
話のスケールも、小野(生徒)という人間も、そんな単純なものでは全くなかった!

イケダのボロボロな身体や情緒不安定な言動に驚き恐怖する暇もなく、
「なぜそうなったのか」「どうすれば救えるのか」という問いが圧倒的な迫力で迫ってきます。

イケダの今にも解体しそうな身体は本当に痛々しく(第1話の衝撃はすさまじかった)、
しかし読者を恐怖させようとするような露悪趣味的な描き方はそれほどなく。
理不尽に虐げられた存在、社会から黙殺された存在の生を真正面から描こうという強い意志を感じ、読み手としても目を背けずに受け止めたいと思いました。

山奥の学校の、1年間の「高3限定」の話ですが、随所に挟まれるモノローグや意味深なエピソードから、もっともっと広い範囲の時間軸・空間・場所を感じさせるのです。

そして、イケダに惚れ込んでいる一見普通の青年・小野も実は一筋縄ではいかない人物で。自らを「わき役」「選ばれない」人間と称する小野は、イケダの背負う悲劇性に強く惹かれている。イケダを守り、救うことでヒーローになることを望んでいて、傍にいるためなら手段を選ばない。

その愛情は同情や偽善と紙一重なのかもしれないけど。そのヒーロー願望故にか、元々の性格もあってか、小野のイケダへの態度は常に真摯で優しく熱い。そのまっすぐさが、イケダにとって救いとなっていれば良いと願わずにはいられない(小野がイケダに対して暴力的な方向にいかなかったのは読んでる側にとっても救いだった…!)。

高3限定とは何か。イケダを今のような身体や人格にした過去には、どんな共同体や組織が絡んでいるのか。過去を述懐する大人・小野はどんな状況にあって、イケダはどうなったのか。イケダの台詞や、傍観者である小野の親友トミーの証言はどこまでが本当なのか。

まだまだ謎が多いですが、きっと今後も予想を裏切り且つ期待を大きく超える展開が待っているのだろうと楽しみにしつつ、やっぱり戦々恐々としながら最後まで追いかけたいと思います。

8

読んだことを後悔したけど


悲しくて辛くてこの気持ちをどこかにぶつけたくて初めてレビューしました
初めは皆さんの注意が気になって恐い物見たさで読んだんですが
ホラーの恐いとかそういうのじゃなくて心の底から腹が立つ酷さなんです
イケダが受けた傷というのが
どうしてこんなの読まなきゃいけないんだろうって腹が立って悲しくて許せなくて腹が立って可哀相で涙が出ました
でも気になって気になって一日中この本のことばかり考えちゃうんです
それで出来ることならこの人を助けてあげてほしいって気持ちで一杯になるんです
恐いもの見たさで読むと後悔すると思います
そういうのじゃないと思う。もっとぐにゃっと神経を引っ張られる感じがあって同じ世界に落とされる恐さがあります
私はまだ尾を引いて辛い

解らない人は解らない関係無い世界
私は足を踏み入れちゃったので最後まで見届けようと思います
2巻が出たら絶対買います
早くイケダさんを助けてあげてほしいです

ヘタなレビューですみませんでした

7

すっぽんぽん。

初めましてで失礼します(*´∀`*)

全く同意見!です(笑)
私も似た感情でレビュー書きました。
何か尾を引くものがあって、辛いのだけどなぜか気になって最後まで見届けたい作品です。

あまりにも共感しちゃったので
突然のコメント失礼しました(;´∀`)

混沌とし恍惚なこの世界の中で

久々のレビューでこの作品について語っちゃうのはハードルが高すぎる気がしますが、この衝動というか、想いを抑えられなくて…捌け口とさせてください。

傷だらけの教師に恋した、普通の純粋な男子高校生。その2人はどこに向かっていくのだろう、どこに堕ちていくのだろうと、精神的にギリギリのところで読み進めることになると思います。何が嘘で、何が真実なのか。その鬩ぎ合い、葛藤が読み手の中でも続くし、この作品じゃ正しさと過ちの区別なんて到底できません。

テレビ見ながら読み始めたんですが、そんな悠長なことできないと1ページひらいて気づかされました。大げさですが高を括ってはいけません。みなさんおっしゃっていらっしゃる通り覚悟して読むべきだろうし、この作品から私自身、土屋同様に逃げてはいけないなと強く思いました。

まだまだこの1巻だけでは何度読み返しても混沌とした世界観での2人の関係を理解なんてできないし、受け入れられることなんてできません。自分の中で簡単に片づけられないんですよ。そんなこと至難の業です。
しかしながら、この作品が完結し、2人の行く末を見届けたとき私はきっと何か大きなものを得ることができるだろうと、1つ大きく成長できるだろうと確信しています。例えそれがどんな終焉だったとしてもこの2人の全てを受け入れられたらいいな…。

この作品にこんなにも悲しみも痛みも、人間のすべての負の感情を詰め込んで、読み手を虜にしてしまう梶本さん。作品はもちろんですが、私は“梶本レイカ”という人物に一番興味がわきました。梶本さんについてもっともっと知りたいです。

5

ソノサキニ ナニガアルノカ。

日常には【そこ】から先に進めないようにする最後の【ブレーキ】があります。

オノはイケダを好きであることに一生懸命すぎて。

必死になりすぎて。

守りたくて。

好きだという気持ちが大きすぎて。

それを信じてほしい気持ちが膨らみすぎて。

【ブレーキ】がきかなくなりつつあることに気づいてなくて。

だって、好きだという気持ちの前では当たり前のことだから。

…と、するとオノにとってはこれも日常なわけで…。

リミッターをふりきるのが痛いほどの気持ちだとしたら……なんというか…私は年をとったんだなぁ。


読んで2週間以上たつのにまだ言葉が纏まりません。

でも、何かが突き上げてくるんですよ~。
助けて…文盲がツライ(泣)

間違いなく私の中で本年度衝撃ランキング上位です。

踏み込んでしまったから…最後まで見届けたいです。

ソノサキニ ナニガアルノカ。


…しばらく隣のワンコの鳴き声にビクついてしまう私がいます(-"-;)


5

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