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作家さんの新作発表
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久保田が時任を拾った時のお話です。
隣家に住む少年の目線で、彼等がどうやって信頼のある関係になっていたのかが綴られていきます。
怯えて毛を逆立てて牙をむく野良ネコのような時任が、少年に少し懐き、
それによって久保田の見えない気遣いを知り、彼の存在を認識し、
ラストでは、守られるだけじゃなくて守りたいと思うほどに、いつのまにか出来あがった信頼関係。
このニアな関係は前の巻でもそうでしたけど、激しい萌えをもよおす最高の展開。
久保田の一見無関心風の優しさと、時任の熱い男気。
知らない間に芽生える心の絆の結びつきほど、ワクワクさせるものはありません!!
久保田が道端で拾った男は右手が獣化している。
獣化してようがしてまいが、意外にも基本生き物に優しい久保田はそれを連れ帰るのですが、その場面に出くわしたのが隣に住む小学生の翔太。
久保田が平日家にいたり、何やってる人なんだろう?って興味がわいて、翔太は自分が書いてる漫画のイラストに彼等を描き起こす。
逃げ出した時任と偶然道端で出会った翔太は、記憶を失った時任が唯一敵ではないと認識した様子なので、久保田は家に出入りをさせ、そうして野良を懐かせるようにとりあえず時任は翔太とは話をするようになる。
久保田は、何も言わず無理に時任に近づこうとも話そうともしない。
翔太の眼には久保田がどんな人なのか?起こしたイラストのキャラの設定ができなくて不思議に思う。
一見久保田と時任が親しくしてる様子は全くないのに、久保田が外出先から帰らなかったとき、時任は久保田の危険を察知して駆けつけるのです。
本当に久保田は何もしてないんです。
でも時任には、自分を刺激しないように気遣っていたのを感覚で感じ取っていた。
沢山の会話や理解があるわけでもないのに、ただ時任が久保田と彼の部屋に世話になっているだけで生まれる信頼、そして熱い気持ち。
久保田は魔法使いのようです。
暴れる時任を、腕の骨折という身をていしてただ抱きとめただけで、
ただそれだけで、彼の本質を感じてしまう時任!
野生の感めいたものかもしれないけど、行動は時に言葉より雄大に心を語るんですね♪
自分からは時任に触れない久保田。
失くすのが怖くて踏み込まないのか、愛情を覚えないようにしているのか
だけど時任の言葉にハートを鷲掴みにされました!
「俺が要るって言えよ」
この瞬間、二人のコンビができあがる瞬間だったのですね。
時々本編の中にはさみこまれる作者さんのラフスケッチは、限りなくニアホモな時任と久保田で、より萌え心を刺激されるのです♪