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nemurihime no yakusoku
表題作『眠り姫の約束』
90年代作品ということで、画風やファッション、生活感に
時代を感じつつも、BL作品としての古さはあまり感じませんでした。
所々で当時の価値観は反映されてはいるけれど、設定自体は
最近の作品でもありそうな「朝目覚めたらそこはラブホ…」という
王道の始まりでした。
そうしたシチュエーション萌えみたいなものは
今も90年代も変わらないんだなぁとしみじみ。
男前な執着攻めや同性愛に否定的ではあるものの流されがちな受けなど、
どこか憎めず基本的には明るいキャラクターたちも魅力的でした。
会社員の白石がある朝目覚めると、そこはラブホ。
しかも、隣には上司の野添が寝ていて、記憶はないけれど、
身体には一夜を明かしたと思われる痕跡も残っていて―。
その日以来、気まずさから避けつつも、
野添のことが気になって仕方ない白石。
けれど、野添はそんな白石の気持ちなんてお構いなしに
しつこいくらいにアプローチをかけてきます。
ある晩、「君を抱くために会いに来た」と訪ねてきた野添に
白石は流されるままに再び関係を持ってしまい…
心では拒みながらも野添に与えられる快楽に浸ってしまい葛藤する中、
野添と会社の重役の娘の結婚の噂を耳にし、無自覚に傷ついてしまう白石。
あともう一押し、というところで終えてしまいました。
ただ、既に十分にほだされていたので、
この先はなんとなく予想がつきそうですが♪
最後には納得のタイトル回収があり、なぜ野添が
白石にぐいぐい迫っていたか、その理由が明かされます。
結果的には酒癖の悪い白石の自業自得でした(笑)