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それから、……本格的な凌辱が始まった。
kichiku
なんとなぁく、ほんとうになんとなぁく、狂った攻めが見たいなぁと思って、レビューを参考に手に取りました。
自分はバドエンも鬼畜も陵辱も大好き!と思っていたのですが、完全に思い上がりでした。上には上がいる。
近親相姦は大好きです。燃えます。執着も言葉攻めも、衆人環視でのプレイも好物です。複数人のプレイはもっと好きです。なのに、好きなはずの要素を全て兼ね備えたこの作品を、ここまで気持ち悪いと感じたのはなぜでしょう。序盤に至っては読むのが嫌になるくらいでした。
にも関わらず読み切ってしまう。この歪な愛と執着に絆されていく主人公がかわいそうでかわいくて、その先どうなるのかが気になってしまう。漫画ではあまり味わえない、小説ならではの尖った作品で良かったです。新たな扉を開きました。いっそ清々しいまでの神作品だと思います。
私の好きな系統で検索すると上がってくるし
よく見かけるので買って置いてありました。
仕事の休憩時間、電書でBLマンガ読むのは隣の席と近いので憚られるなって事で、BL小説を読む事があります。
そーだ、これ読んでみようとやっと読みました。
一年以上あたためてたかも。
読み始めて、うーん好みじゃない。もともと近親相姦苦手なのですが、今作は好きじゃない要素がモリモリでした。
・攻めの言葉遣いとノリが気持ち悪い。
18歳にして無邪気さの演出としてのあの喋り方、全然可愛くない。かっこいい子が言ってたとしても気持ち悪い。
ゲイポルノ写真集の顔部分を自分と兄の顔にアイコラしてるってマジ気持ち悪い。
・主人公がNOと言えない性格過ぎる。
どう考えてもいじめ、虐待レベルな事されてるのに呆気にとられて動けなくなってしまってされるがままになる。ちゃんと拒否しろよ。
子供の頃のナイナイごっこも気持ち悪過ぎる。
お尻の穴におもちゃとかいろんな物入れる遊びってゾッとする。
それに、嫌悪してるのに身体は反応してしまって気持ちいい〜ってなんないと思う。身体は強張るし痛みが優先するんじゃないの?
それか、本当に嫌よ嫌よも好きのうちってやつだったって?
うーん。
・攻めは本当に受けの事好きなの?
ただの執着にしか思えなかった。
好きなら相手に気に入られたい、好かれたいって思いません?彼はただ、おもちゃにしたいだけにしか見えませんでした。一方通行な独りよがり。
だって、父親にも犯らせるんですよ?これだけ兄に執着してるのに。ちょっと理解できない。
これも全て狂人だからで済ますのかもしれませんが。
相手を追い詰めて追い詰めて自分のものにするってただゲームとして楽しんでるだけに感じてしまいます。
全然好きな話じゃなかったな。
登場人物の誰1人として共感できなかったわ。
前日に東京まで突然呼び出されて新幹線で会いに来て、文人に告白されて付き合おうって言われて幸せの絶頂からの[まぁちゃんは、やっぱりブスとは付き合えないって]で天国から地獄に落とされたみどりちゃんは気の毒でした。
邪魔者として達也に殺された祖父母も。
結構有名な問題作だったようですが、なかなか怖くて手を出せませんでした。
勇気を出して購入したら、怪しさも相まって一気に読めてしまう作品でした。
今までだと兄弟ものの近親相姦の作品は親に見つかってしまい駆け落ちみたいなパターンが多かったように思いますが、母親にばれた後、弟の達也がお兄ちゃんの代わりに小学生を誘拐していたずらすると両親の前で宣言した時はおぉ!なかなか知恵が回るなぁと思いました。でもお父さんが参加した時は正直もういっぱい、いっぱいでした。本当に気持ち悪さを禁じえません。また、保険外交員のお母さんが保険に未加入はちょっと無理がある話かなぁと思いました。
サイコパスで変態のイケメン弟×美人の兄。
実の兄弟ものなので苦手な方は閲覧注意です。
という私も近親相姦ものダメなのですが不思議と最後まで読めてしまいました。
吉田珠姫先生の作品は20年ぐらい読んでいて大好きな作家さんの1人なのですが、この気色の悪さ、病み具合がいつも最高ですね。
似たような設定の作品を書く作家さんは他にもいますが、キャラクターもストーリーも強烈で圧倒的、それでいてここまで読みやすくまとめられる人は中々いないと思います。
ファッションでない本物の病んでる攻めを探していて見つけた作品ですが、もはや病んでるどころでなく完全に頭がイカれてて、とても好みでした。
体の成長に精神が追いついてないのか、子供っぽい仕草が多い攻めが特に最高ポイントだと思います。
赤ちゃん言葉が苦手という方にはおすすめできないのですが、私的にはそこもグッときました。
久しぶりにこんなに濃いサイコ攻めを堪能できたのでとっても感謝しています!
こちらの作品は「鬼畜だ、鬼畜だ」と小耳にしていたのでどんな鬼畜だ?と気になっていました。作者様の後書きから拝読したのですが「酸いも甘いも噛み分けたオ・ト・ナ」に読んでほしいとの事で噛み分けてるかどうかは置いといて結構な大人なので、と読み進めました。が⋯ひと言で言えば作者様のこの作品に向けた勢いは感じられました。でもあーんな事もこーんな事もさせてしまえ、させられてしまえとご都合に合わせられ過ぎた登場人物のキャラ設定に自分は結構序盤で冷めました。○イコパスヘン○イのシリアルキラーが周りもヘン○イにしていくお話でした。
なんてものを読んでしまったんだ。どエロいのでスカッとするつもりか、ひたすら気持ち悪かった…狂ったストーリーに耐性はあるつもりだったけど甘えた攻めの幼児言葉が嫌悪感を助長させる。姑息なのに幼稚で…最後まで読んだ私、エラい。レビューの趣味じゃないけどある意味神作が並ぶの納得の内容です。
横暴サイコパス野郎王道ストーリーとは思うんだけど(思うのもどうなんだ)弟のねっとり具合が本当に!!!!!ひたすらに気持ち悪い!!受けちゃんも堕ちるとこまで堕ちて、あ~~~~~って感じでした。
これまで読んでた鬼畜攻めは常識人だったな…と。後味悪いんやなくて、気持ち悪いってのがミソです…
執着≠ヤンデレ攻めだ!
と、自信を持って言える一作です。
いきなり3ページ目で兄の帰りを始発から12時間待ち続ける弟。
さあ、この時点でもう「ヤバい奴だコイツは」という警鐘が鳴りました。
久しぶりに狂ってる攻めと出会いました。
執着を超えたヤンデレです。もう気が狂ってます。
成す行動が、途中からはもうホラーでした。
お兄ちゃんが可哀想で同情してしまうくらいなのですが、ちゃんと愛はあります。
好きすぎる故の行動でした。
愛がなければただの狂人で、もっと評価は低かったと思います。
ただ、こういった特殊な攻めを書ける人は限られていると思います。
普通の人には考えられない行動をする、常軌を逸している描写を書ける才能だと思います。
また、挿絵の相葉キョウコ先生のイラストも素敵でした。
漫画も全部集めるくらい大好きなのですが、こんなに攻めは狂ってるのにカッコイイ…。
「執着」で検索すると、良くて監禁まではあるのですが、狂気を孕んだ攻めには私もなかなか出会えません。
あと、めっちゃエロいです。
これは個人の趣味ですがプレイが凄まじい…。
オーガニックのようなBLに飽きて、たまには刺激のあるものを…。
という方には、持ってこいかもしれません。
これを読んだ後だと、他作品の執着が可愛く感じます(笑)
実兄弟ものが好きなら読んでくださいと周りの方々からおすすめされて読んだのですが、こんなのおすすめしてくるとか正気の沙汰ではないなと思いました。おそらく私なら大丈夫だろうという信頼の上でのおすすめだと思うのですが(実際に私は好きでした)達也が気持ち悪くて気持ち悪くて。
達也のセリフ読んでたら「こいつ何歳なの……」という感じの話し方してるんですけど、文人を見る目つきの表現は子どもの目ではないので気持ち悪いって感じますし、表紙や挿絵見ると普通にイケメンなので脳がバグります。
あと、実親子ものも好きだったらいいですよ。ともおすすめされてて……すごくすごくおいしいのですが、文人と文人に深くかかわった人たち可哀そうすぎて気が狂いそうでした。
「ビンビンおちんちん達也号ふーちゃんの(以下略)」このセリフがあまりにもインパクト強くて頭から離れないので助けてほしいです。
読むことをおすすめはしません。でも好きです。
とんでもない衝撃作です…
色々な方のレビューを読み、「そんなにヤバい内容なら一度読んでみたい笑」という怖いもの見たさの好奇心を抱いたのが全ての間違いでした。
これはホラー小説です。
私はあまりオカルトを信じない人間なのですが、この本からは何やら瘴気のようなものが漂っている気がして、読んだ後目につく場所に置いておくのも躊躇われました。今は扉付きの本棚に保管しています。(吉田先生ごめんなさい…)
内容については今更すぎるので詳細を省きますが、狂人の弟のせいで兄は人権を失い、家庭は崩壊するという救いの余地が微塵もない奇跡の鬱ストーリーです。当たり前のように人が死にます。
最初は弟・達也の鬼畜行為を笑っていられる余裕がありました。というのも余りに達也という人間がぶっ飛びすぎているので、その異常性に対し恐怖というよりもむしろ「おかしみ」を先に感じてしまったからです。
しかし、その「おかしみ」もすぐに感じられなくなりました。ページをめくるごとに達也の行為がありえない勢いでエスカレートしていき、もはや笑って済まされる状況ではなくなった時、ようやく私はこの本を読み始めたことを後悔しました。
達也は執着攻めとしてカテゴライズされるのでしょうが、そんじょそこらの執着攻めでは束になっても勝てる相手ではありません。彼はモンスターです。
特に、達也が風呂場で初めて文人を犯すシーンは恐ろしさのあまり身震いをしました。作中屈指の恐怖エピソードではないでしょうか。
吉田先生の文章は非常に読みやすいので、想像したくもないようなおぞましい場面もありありと目に浮かび、恐怖感を一層強めてくれます。文が上手いのも困りものですね。
長々と感想を書いてきましたが、まだまだ語りたいことは沢山あります。ですがこれ以上は際限がなくなりそうなのでやめにしようと思います。
最後に、私がこの本を初めて読んだのは実は1年ほど前のことです。最近になって無性にまた読みたくなり、本棚から取り出してきました。
一度読んだ後もう二度と読むまいと心に固く誓ったのに…
もしかしたら私もまた達也の虜になっているのかもと思い、ゾッとしました。
1P目の初っ端から既に狂気を感じます。
生理的嫌悪感に近いものを感じつつも怖いもの見たさが勝りグイグイ読んでしまいました。
なんといっても鬼畜と称される攻めの弟キャラが強烈すぎます。
彼がそこにいるだけで息苦しい。
ビジュアルは男前だし人気者とのことですが、一番きつかったのはこの見た目で幼子のような喋り方をすること。両親はパパママ呼びだし性行為中の下品な言葉のオンパレード。
個人的には萌え要素0ですが、キャラ立ちの面としては光っていたのではないでしょうか(笑)
そうなってしまったことに彼らを育てた家庭環境やら兄の存在やらありますが…BLという面からすれば受けが大好きすぎて狂ってしまった攻め…という後ろめたい魅力はぶち壊されているかんじです。
人間として異常すぎる…怖い。まるでホラー小説を読んでいるような気配がプンプンでした。
隠された関係…でもなくむちゃくちゃオープン!家庭崩壊ルートは驚きました。
どうなるんだと続きが気にはなるんだけど常に胸のあたりがムカムカしているかんじ。
薄ら寒い笑みがもれつつも眉間に皺を寄せてしまう…。
もはや好奇心VS生理的嫌悪ってかんじ。
行き過ぎた近親相姦モノ…というよりは犯罪者攻めってかんじです。
実の家族モノ系からイメージする背徳感、薄暗い恋愛…などは蹴散らされ終始胸糞展開でした。
これを書きたいと思い書き終えたことがあっぱれだよ。
受けの兄がもう少し行動派だったら未来も変わっていただろうに…ズルズルと沈んでいくどころかその狂った好意に答えてしまうようになり…ちっとも好きにはなれなかった。
この手の受けで好感持てるキャラってあまりいない気がする…こうしたらいいじゃん!っていう読み手の気持ちを体現してくれるような子を見つけたい。
女子とのメールもさ…取り繕っているのだろうがこの状況下で「w」を用いてやり取りするものか…。
現実的な恐怖…というよりお話らしい作り出された恐ろしさ…狂気さってかんじだったかな。
これはもう、最高か最悪か、だと思います。
そして私は最悪過ぎて途中放棄しました。
もう、嫌すぎ。怖い。
こっちのメーターを振り切る力量で弟がサイコ過ぎて怖すぎるし、兄はアホ過ぎ。
お人よしでは括れないほどに兄がアホ過ぎ。短絡過ぎ。
登場人物全員嫌い。
4分の一くらい読んだ時点で読み方が1行飛ばし2行飛ばしになり、斜め読みになっていき、それすらも耐えられなくなり止めた。
とにかく作品にすっごい力があるのは分かる。極めてる。
兄弟萌え~wなどと軽い気持ちで買ったことを激しく反省しました。
いつもは最後まで読めなかった本は「つまんね、、買って損した」と思うのですが、こちらはもう、、「ごめんなさい;」という感じでした。
本当に怖い。キモい。
最後まで読めなかったけど、買って損したとは思いませんでした。
この作品を最後まで読めなかったのが読む側の力量不足なら、その通りだと思います。
素直に、本当に無理でした。
この作品、「神」も「しゅみじゃない」も同じようなものの気がします。
これは…評価に迷う作品ですね…。
恋愛モノとしては「しゅみじゃない」ですが、サイコ物としてはこれ以上ないほどの恐怖を感じられる作品でした。
なので中間地点の評価で「萌」にしました。
正に悪魔に狂わされていくというお話で、主人公の文人とその家族たちの心境に私も引き込まれる感じがしました。
文人の弟の達也はただのヤンデレという程度ではなく、もう狂っています(まだ18歳なんですけどね…汗)。
タブーといわれる中でもかなりランクが高いタブーを犯しています。
常識の感覚がなくなっていく怖さです。
あとがきで作者さんも「黒い」と仰っているのですが、かなり強烈な黒さなので、ある程度耐性がある方にお勧めします。
狂気の愛とか、究極のヤンデレがお好きな方には最高の作品かもしれません。
吉田珠姫さんの作品は初めて読みましたが、かなり強烈な印象が残りました。
最初、弟の子供じみた言葉遣いにどうしても慣れられなくて、「表と裏を使い分けて、本性あらわした後は普通の言葉遣いになってくれたらいいのに」と思っていましたが、だんだんそんなことどうでもよくなった。
なぜなら本作の問題の根幹はそんなところにはないからです。“弟が装っていた仮面の言葉遣いに慣れられない”など、瑣末な問題に過ぎない。
電車の中でのイチャイチャ強制、ウエディングドレスを着せての試着室セックス強制、そして幼児語強制……という怒涛のプレイ展開こそが本作の大きな問題なのですが。
すべてが、最初は嫌悪感なんてものではなく生理的拒否反応が起きる。
なのに、何故だろう……プレイレベルが上がっていくうちに、「前プレイの方がましだった」→「いやむしろ前プレイは萌える」という風に感じ方に変化が起きていくのは……。
強制的に萌えが引き起こされるのです。
どんどんハードな展開になっていくのを読み進めているうちに、読んでいるこっちの許容範囲(萌え範囲)もどんどん広がっていくのです。
なんだか萌え調教をされている気分でした。
ラストの、父との一件に萌えられた(萌えてしまった)時は、「完全に新しい扉を開けてしまったな」という、諦念のような、よくわからない達成感がありました。
他に類を見ない怪作。
色々思うところはあるのですが、特に一点「うーん、なるほど……」と思ったのは弟の執着に愛があまり見えなかったこと。
個人的に、鬼畜行為の背景にはやっぱり「好きで好きで仕方がないから、愛しているから貶めるんだ」という感情が欲しいなと思うのですが。
もちろん本作の弟も、受けである兄が好きだ好きだとは言う。けれど、そう発言する時はいつも兄を煙に巻いている時なので、いまいち本気度が見えない。
むしろラストの父との3P中の「ふーちゃん(受け)が僕たちを狂わせるんだよ。僕たちは被害者なんだ」「ふーちゃんは悪い子だから、素直に脚を開くいい子にしてあげるんだ」という発言の方が本音なのかな、と感じました。
けれど、幼少期から兄に執着していた弟の感情と考えるには、それもまた後付けの理由(口先だけの理由)で本音ではないように感じるので、やっぱり愛が見えづらいな……という印象。理性を失わせて快楽の虜囚にしたいのだということだけは、よくわかるんだけど。
そんなこんなで結局、最後まで弟は何を考えているのかいまいち読めないままだった。
「好かれているから、愛されているから執着されて酷いことをされているのだろうけれど、決定的な言葉がないので、攻めの本音が見えない」という不気味さは、たぶん本作中で受けが感じている恐怖と同じで。
奥底が見えない不安感を読者にも味合わせる。さすが吉田先生だなと思いました。
鬼畜攻めが好きな私には最高の小説でした!!!
最初は達也(攻)の一方通行なのが、最後は文人(受)が恐怖で堕ちるまでの鬼畜さがたまらなかったです!!
文人を手に入れるために親までも始末しようと考えながらズッコズッコはめる達也にニヤケが止まらない!!
恐怖を煽る話し方に気持ち悪さを感じました!そこがいい!
エロ本を全て達也と文人の顔に変えていたことを教えてくれた父も、最後はふたりに混ざり文人のためにお金を稼ぐ!とまで言ってしまい、鬼畜なのは達也だけではないところに思わず震えました!
ただひとつ、1度この本を読むと他の鬼畜攻めが物足りなく感じてしまいます…(申し訳ないです)。
ただただ鬼畜なだけでなく、ストーリーに抜け目がなくてシリアスなのは初めてでした!
読んでて楽しかったです!!
時折遠くを見つめながら(変な笑いがこみあげつつ)読みました。
何て本だ!
ヤバイと聞いて読んだのですが…ヤバイですね!
開始早々に片鱗が見え、壊れるのもかなり早かった。
まずこの本が世に出てきた事が嬉しい。(何度もポシャったらしい)
口調やら展開やら普通はこんなの「書けない」「書かない」所です。
口調一つとっても「さすがにこれはね」と憂慮するところ
作者さんが突き抜けて好きに書いている。
攻めの好感度?知るか!
という潔さすら感じる…。
人の感想を聞きたくなるようなちょっとした問題作。
こんだけアクが強いと当然好き嫌いが出ますね。
耐性強い方なら覗いてみては?楽しいですよ
1冊丸ごと表題作。文人(受け)の視点で進みます。
内容はまさにタイトルどおりの「鬼畜」。前半は達也(攻め)に恐怖し、後半は達也に堕ちていくという展開でした。
攻め>>>>>受けで、一瞬たりとも優位性の逆転はなかったです。
無邪気ぶりつつ計算し尽くしている冷酷非道な達也が不気味でしたし、そんな達也に執着された文人にとって恐怖なのでしょうが、達也は精神的に追い詰めつつも殴ったりの暴力はしないうえ、エッチが上手にエロく書かれているので、読んでいて痛くなかったです。
文人にとっては味方もおらず、事態の好転もなく、逃げられないという救いのないエンドでしたが、助けを求めた友人が達也に殺されるなどの酷な展開による絶望の後押しもなかったので、後味は悪くなかったです。殺人自体も実際残酷な描写があったわけではなかったですし。
私は近親相姦も3Pも凌辱系も苦手な方ですが、恐怖の中にも「甘さ」を感じて読みやすいかったです。
ただ、吉田先生の作品は初読みだったのですが、他の作品紹介がいずれも複数Pで…しばらくはこの作品で満腹かなと思いました。
本編レビューの前にまず、ときめきベストセレクション2016に掲載されています番外編SS「愛についての個人的考察」のレビューをサクッと致します(本当は別にするべきですがなかったので)
「愛についての考察」。兄を愛するあまりにタブーを犯しまくる弟、達也視点。なぜ、自分はここまで「彼」に惹かれ欲するのか、と自問自答しているところから始まり、考えても無駄だと結論づけて、子猫のように眠っている「彼」、文人にキスしてます。ようやく、こここまで懐いてくれた!と感慨に耽りつつ「ふーちゃん、ゆうべは僕のおちんちん入れられて、気持ちよかったでちゅか?」と語りかけ、「う、ん。気持ちよかったでちゅ」と返す文人。
ズブズブの二人の様子が窺えると共に、父親を始末するタイミングを計る恐ろしい達也。
彼の、魔性の尻穴に狂わせておけば、どんな男も理性が働かなくなるので、警戒が緩んだところで死亡保険をかけて処分、だそうです。
近親相姦の闇に堕ちてもなお、清らかな文人を守っていくのは自分であると決意する達也。
サクッと内容をご紹介するとこんなところでしょうか。ごく短い番外編ですが、達也視点の続編を読んでみたくなりました。
さて、ここからが本編レビューです。有名作品でありますのであらすじはなしで。
「タブー盛りの怪作」、感想を一言で言うとこうなりますかね。
私は近親相姦モノはあまり読みたくはない方で、この作品は兄弟だけではなく、父親ともなってしまうというドロドロの様相を呈しますが、アッという間に読み終えました。
文章が非常に読みやすいのに加えて、真面目な場面にもブラックな笑いがあるような感じもして。
幼児語が最初は嫌悪感がありましたが、終盤にはこれが普通の言葉遣いだったらそれこそ、目も当てられない感じになったかとも思いました。
間違いなく好みは分かれ、決して好ましい内容の作品ではないですが、こういう愛もあるのかなと思える作品。二人のその後が気になります。
こちらでのレビューや、某通販サイト、個人サイト様たちの感想を巡り歩いて、前々から読んでみたいとか思って思い切って読んだのですが...。
怖い。その一言です。
弟の幼児言葉が無理だった~という感想も見かけたことがあって、その時はそれぐらい恐怖を沸きたてる演出だと思えばどうということはない、と完全になめくさっていました。
で、読んでみた結果...気持ち悪かったです。幼児言葉もですが、もう最初から最後まで。弟は本当に頭のいい人間ですね。無邪気を装って(兄貴は若干気味悪がってますけど)、両親を上手く使って兄貴を追い込んでいく、サイコパスの鑑です。
兄貴が祖父母が事故死(実は事故死ではなく...真相を知ったときは震えました)したことによって弟の住む家に戻ってきたとき、何時間も前から兄貴が来るのを待っていた、という序盤のシーンからもうかっと飛ばしてくれちゃってます。汗だくになって兄貴の帰りを楽しみに待つ弟(18歳)。兄弟の何気ない一コマといえばそれまでですが...すでにここから微笑ましいを通り越した何かを感じました。
H系雑誌に兄貴の顔写真を貼りつけて部屋に置いてある、って、しかも親父もそれ見て守ってくれるとか言っといて実は兄貴のこと性的な目で見てて最後らへんでは一緒にやっちゃうし。もう最高です。カオスすぎて笑いました。笑うしかない。そうでもしないと最後まで読めません。
兄弟もの、無理やりが好きな私でもこれはマジモンだ...と思いました。
弟はもう鬼畜とかじゃないです。人として持っているはずのものを持たない、人の皮を被った化け物といっても間違いないです。
ガチすぎて引くレベルで、正直しゅみじゃないをつけたかったところですが、そのレベルが最後まで突き抜けていて、中途半端に甘々・イチャイチャ・ハッピーエンドになることなく、主軸である弟は狂ったままで、希望も救いもへったくれもないエンディングまで完走しきったことに敬意を表して神評価です。
初級者にはまず向かない作品だと思いますが、本物のサイコパスが見れる、マジキチ的な意味で突き抜けた数少ない作品の一つなのでそういう意味では読んで絶対損はしないと思います。
「攻めが受けを好きすぎて監禁」という設定のお話が最近好きなので、ずっと前から気になっていた吉田珠姫先生の「鬼畜」を購入しました。皆様の評価が様々なので読む前から覚悟をしていましたが、「弟攻め」「年下攻め」も好きなので、きっと萌えられるかも~!なんて安易に考えていました。
が…。
これは凄いです…。もう正に「鬼畜」そのものでした…。
鳥肌が立つし読んでいて吐き気も起こるほど。それぐらいに達也の文人に対する執着の仕方が異常でした。
嫁姑問題から父方の祖父母に引き取られ、幼い頃から家族と離れて田舎で暮らしてきた兄である文人。物語は、二十歳になった文人が東京で暮らすことになったところから始まります。祖父母が亡くなり、東京にやってきた文人を出迎えたのは、弟である達也で…。
始まりから達也の言動には鳥肌が立ちました。一人称も「僕」で、話し方は「○○だったんだよぉ~?」「○○しようねっ」等、18歳の青年には見えない話し方です。それがまた恐怖を煽るというか、なんとも言えない気味悪さを覚えます。
いやぁ…こんなに後味が悪い作品は初めてかもしれません。逃げ道は全て奪い、文人を追い詰めていく達也。今まで沢山の攻めキャラを見てきましたが、ここまで徹底しているというか、狂っている攻めキャラは初めてでした。
好き嫌い分かれる作品だろうな~。私はちょっともう読めない…。後味が悪いというか、精神的ダメージを受けるというか。夜に読んだのですが、夜中のお手洗いがちょっと怖かったぐらいです。笑
近親相姦、無理矢理、3P…なかなかエグい内容ですが、そういうお話が好きな方にはオススメかもしれません。ただ、最後のほうで実の父も絡んで文人を…な展開や、物語の中には殺人(殺人シーンは出ません)も出てきますので、そういった内容も大丈夫な方のほうが宜しいかと思います。
狂いすぎて最後は「あぁ…これはこれでハピエンなのかもしれない…」と思いましたがモヤモヤも残る…。
本当に評価が分かれる内容かと思いますが、一度読んでいただきたいとも思う作品です。
読了後に思ったことは「これはもう読めない…無理…」だったので個人的な気持ちで言うと「しゅみじゃない」なのですが、でも逆にこんな作品を書けるなんて本当に凄いと思ったので「神」評価にさせていただきました。
18歳とは思えない達也の幼児口調は本当に鳥肌もの…!うおおぉ…
評価に迷う、という皆様のレビューに深く同意です。
すごいものを読んでしまった・・・(@_@;)
無理矢理は私の好きなジャンルのはずなのですが、達也の言動に嫌悪感しかない。
でも、この「鬼畜」という題のBL本を選んで読んでいる私自身が、達也×文人のドロドロの鬼畜を期待していたはず。その期待通りに文人は達也に犯されていくのに・・・・・・
求めているものはコレだろ、と突きつけられて、その重さに私自身が耐えられなかった、ということなのでしょうか・・・私が簡単に検索している鬼畜というワード、とても恐ろしい言葉のような気がしています。
申し訳ないのですが、私はこの作品を好きになれそうにありません。
けど!読み終えた後の衝撃は凄まじい!!
これだけの読後感を与えられる作品、鬼畜なBLが好きだと自認していらっしゃる方には読んでみてもらいたいです。
ただ、ガチの近親相姦なので、地雷の方はご注意下さいね。
評価のしどころが難しい。
たいがいのキャラとかプレイとかわりと
範疇広いほうだと自負してきた私でございますが
この攻・・震えるほど気持ち悪い(ノД`)・゜・。
鬼畜っていうよりまさに狂気。
や、やっちゃいけないレベルに到達している気がするのです。
母は弟を溺愛している。
兄は、そんな家庭で生まれ、祖父母の強い意志で
祖父母にほぼ育てられた
ところが突然の火事で祖父母お亡くなり。
弟のつよい願いで実家に帰ることになったのだが・・・・
ここから始まる恐怖体験・・・キャーな展開がまっております。
こども見たいなしゃべり方で甘えてくる弟
やたらに近い距離
弟の部屋でみつかるゲイ雑誌には自分と弟の顔が
絡み合う男たちの顔にコラボレート。
有無を言わさない力でどんどんことは進み
挙句犯されてしまう。
一度はずみがついたらとまらずあれよあれよと言う間にー
という展開はめまぐるしい。
ガチ兄弟だけに飽き足らず父・・・
祖父母だけに飽き足らず母・・・・
ある意味評価は神でもいいのかもしれない。
いいのかもしれないのですが、なにぶん小心者ゆえな
今回評価となっております。
ある意味秀逸。エロ部分だけに特化すれば間違いなく
神をつけてしまうんですが、なにぶん(苦笑
ただ、これだけのパワーのある作品も早々ないので
一度トラウマ覚悟で読んでみるのもいいかもしれませんな
初読み時は しゅみじゃない と思ったのですが。
作中の異常性に押され追いやれている、登場人物らの人物像や、語られていない部分を深読みし、読み返しました。
そうすると理解出来なかった登場人物らの行動の全てが、受の尋常でない無自覚の魔性に起因していると納得できました。
受の幼少期の不遇とそれによる人格形成は、それらに感化された人物らによるものと生来の淫乱さによるもので、ある意味では自業自得、ある意味では受自身には罪はないと思えます。
攻の不気味な、どんな異常な行動、発言も無駄はなく、全ては受を心身ともに独占する為の布石なのだとして理解出来たとき、この作品に対する評価が変わりました。
この解釈で合っているかはわかりませんが…
受を追い詰め、追い詰め、追い詰め抜き、壊そうとする。
その上で自分好みに躾け直す。
受が壊れに壊れて、最終的に自分だけのモノになればいい。
そんな狂気が見たい方におすすめです。
好みは別れるかと。
とにかく異常です。
鬼畜攻めに目覚めてしまった私。
ものすごい究極の鬼畜を求めて、本作品を購入しました。
これぞ、ベストオブ鬼畜!
私のなかで、一番の鬼畜作品です。
ここまで、つき進むことが出来たなぁと、感動すらしました。
途中、ひぇーーーっと、なんども叫びそうになりました。
そこまで、するの?
本当に?
うげぇーーー
そんな内容です。
この作品を越える鬼畜作品は、なかなかでないのではないでしょうか……。
攻めの達也の口調が、なんとも言えない不気味さを引き出していてよかった。
これも言葉責めってヤツでしょうか……。
鬼畜を求めている方には、自信をもってオススメします。
シャレード文庫以外の版元ではプロットを断られたという、いわく付きでございます。このいわく付きはプレミアですね。
挿絵の相葉先生のコメントで「まさかと思いながら読み進めました」とありました。
普段は無邪気な明るい態度でヤンデレ攻めをする弟が、いざ兄の好きな人を紹介されたとき「あのブス…」と年齢相応の素の言葉遣いで囁いたときはゾッとしました。
母が家に帰らなくなった途端に、弟を拒絶する兄がものすごい喘ぎ声でスケべな本性を弟に晒す場面が印象的でした。
電車に乗車しているときに、ジロジロ見てくる女子高生がホモホモとヒソヒソ笑いながらからかうのですが、からかっていた女子高生軍団でさえも弟の病みようにドン引きする凄みも印象的です。
完全に狂ってます。今まで、こういう感じの話は何回か読んだけれど、ここまで狂ってる話は初めてです。一番まともだったと思っていた父親でさえも完全に狂ってました。
攻めの達也が、すごく恐ろしかったです。
幼児言葉も最初は違和感を感じてましたが、読むにつれて、違和感じゃなくて達也の恐ろしさが増している感じでした。
もうサスペンスの域でした。
ただ私としては終わり方が、ちょっと・・・って感じでした。
でも終わり方がそんな感じに思ってたけど、神評価になっちゃいました。
またこんな狂った話よみたいです。
初めてにはちょっと重かった(笑)でも執着ものとしてはよかったと思います。
ただ殺人事件が関与してくるので心底楽しめなかったです。
狂気の愛・・・?みたいな感じですね。
この、じっとり不快でもう読みたくないのにページをめくっちゃう感じ。なんか覚えがあると思ったら「黒い家」や「火の粉」を読んでたときと似た感覚でした。
BL としての萌えは一切感じません。ただ、弟(攻)があらゆる方法で、執着対象の兄の逃げ場を、未来を、矜持を奪っていくのを呆然と見ているだけ という作品。
弟の幼児語がもたらす破壊力は、多分筆者さんが意図した以上だと思います。新鮮な不快感。
ひとつの読書体験としてありかな、というだけです。
絶対に再読はしません。
風間一家は達也、父、母、みんな変だけど文人も変だと思います。
文人は可哀相な被害者なのかと思いきや、都合の悪いことは達也のせいにしたりして、いろいろと理由をつけながら快楽に身を委ねている。
小さい頃の「ないないゴッコ」も自分自身愉しんでいたじゃないですか。
気持ちいいまでは遊びで済むが、射精は越えてはいけない一線って?
文人弱すぎるんだから、もうあれこれ言い訳とかしてないで大人しく受けてなさいよー。
しかし、達也はなぜ幼児口調だったのでしょう?
この口調の方が鬼畜度が和らぐ?
頭脳明晰な達也のことなので、全て計算尽くのことですよね。
ともかく、ふーちゃんをバッチリ洗脳できたのだからお見事でした。
あとは父母のその後が気になったのですが、やっぱり父もそのうちどうにかされちゃいますよね?
最後まで書いてほしかったです。
私は重苦しいお話かと思って結構期待して読んだのですが、これはこれでギャグっぽくて面白かったです。
噂に違わぬとんでも作品。
攻め気持ち悪っ|壁|lll´Д`)))ブルブルブル
幼児言葉が異様さに拍車をかけている。
たまに使われる年相応の言葉づかいが怖い。
離れて暮らしていたのが駄目だったと両親や兄は考えているけど…一緒に暮らしていても確実にやらかしていたと思う。
だって物心つく前から「ないないゴッコ」でアレなことしていたんだから…。
…達也がこだわっていた「ふーちゃんの初めて」奪ったのって、ないないゴッコで使っていたモノじゃない?
無機物だから論外なの?w
まー達也のことだから超絶ポジティブ思考でねじ曲げてくれそうだ。
でもこの話に出てくるまともな人間って可哀想なミドリちゃんと電話出演のママの同僚さんぐらいな気がする。
皆どこかおかしい…家系ですか?←
魚介類アレルギーの息子に魚介尽くしの夕飯出す母親…怖いわ。
悪意しか感じられないし、もし本気で忘れているならそれはそれで嫌すぎる。
そして後半まで読むと1番「鬼畜」っぽいのは父親かとwww
誤字かと思ってた「目の前が真っ白になった」は伏線だったのかな?
だって普通はショックを受けた場合「目の前が真っ暗になった」っていうから違和感あったのですよね。
ってか数年後にはパパもサヨナラだな…。
執着心ものすごいのに共有したのには驚いたけど、パパの裏切り防止には効果的だろうな。
大切な人を次々と次男に奪われたから憎しみがあるだろうし、隙をついて摘み食いされるよりは管理下に置いた方がラクだろうから。
ただ…最期は他の面々よりも酷いことされそう(;´Д`)
ふーちゃんが段々と「素直」になっていくのを見るとゾワゾワ~とくる。
堕ちていってるなぁ…と。
「おにぃちゃま」って呼ばされたり、幼児言葉を強制されるとか…異様だよね…。
しかもそれに馴染みつつあるし。
とにかく色々と凄まじかった(´・ω・`)
じわじわ来ます
弟のキャラへの好き嫌いはあると思いますが、
一度読んでダメだった人も、また読みたくなる時が来ると思います
一言で言うと、中毒性があります!
ダメだと思っても手放さず、じっくり貯蔵することをお勧めします
いやー、予想はしていたもののかなりクレイジーなお話でした。
弟がクレイジーなのはもちろんですが、風間家みんなクレイジー。ある意味、自分の責任を取ろうとしない風間家の大人&兄への制裁者として弟が存在しているように思いました。
それぞれの腐った部分を凝縮して誇張したような弟のキャラは、ぞっとするような醜悪さです。そのことに何の罪悪感も抱いていないのもまた、人外・鬼畜そのもので、タイトルに偽りなしだな、と感心しました。
評価が低くなったのは、ラスト。殺せという兄に、火を使ってお仕置きと称し、自分がやけどを負って見せるエピソードが、ちょっと違うと思ってしまいました。
縛り付けるためなら我が身を傷つけることにもためらいがない、ということなんでしょうが今更兄への執着に理由づけして一途ぶって見せる必要があるのか?と。同情で何とかできる以上のことをすでにやってしまっているのに、そんなことで縛りの足しになるとは到底思えず、違和感を感じてしまいました。
ほかにも、幼児言葉(かなりきっつい)やら、異常に軽い話し方やら、ハメ撮り動画やら、笑っていいのかどうか迷う要素があるので、これから読む方は是非みなさんのレビューで心構えをしてから読まれることをお勧めしたいです。(それでも十分楽しめます)
中々に突き抜けた弟のキャラは一読の価値あり。・・・かな?
兄弟もの、ガチ兄弟で兄受け。
最初達也の口調「~だよ」「ママ」に抵抗感があったのですが、話が進むにつれてこれはこれでなくてはならない要素だと思いました。みどりちゃんに対する批判の口調で進んで行ったら、この作品の良さは半減していたと思います。あえての幼児言葉。狂気です。
最後に父親まで交ざってきたのは想定外でしたが、これはこれで良し。
一番萌えたのは、やっそんシーンでも「おにいちゃま」呼びでもなく、ラスト一行「初めて自分からした罪の口付けは、―――とろりと甘く、舌を痺れさせた」でした。
まぢ鬼畜です。狂った愛がここにはありました。
喘息持ちな長男と天真爛漫なようで頭脳明晰運動神経抜群、友達も多く生徒会長をつとめる次男。
家族でありながら一人祖父母の元で暮らしていた文人は突然火事により祖父母を失ってしまう。
田舎から都内の実家へ夏休みということもありとまることになった文人はたった2日で弟の竜也によって狂わされてしまいます。
祖父母を殺し、母を殺し、父をそそのかす。文人の初恋ですら平気で踏みにじり人目もはばからず己の欲望に忠実でありつづける竜也は読んでいてかなり怖かったです。
実の父に犯される文人は竜也に犯されるより嫌だったはず。
これはかなり衝撃的内容でいて読むのをとめられませんでした。
竜也の愛情はねじまがってるけどわかったけどさすがに「おにいちゃま」はセンスねぇだろ竜也ーと言いたいです。
だからっておにいたんとかも嫌だけど・・・。つうか自分が上に立ちたいんだよね。
可愛がってペットのようにしたいんだよね?
もう怖いから・・・・。 愛のある鬼畜の中でもまぢ鬼畜でした。
…という感想です。
評価としては、神にするか、しゅみじゃないにするか、相当迷ったのですが、この作品を世に送り出した出版社さんと、何より作家さんの勇気と手腕を買って“神”を付けます。
賛否が真っ二つに分かれそうな作品です。
何を書いてもネタバレになってしまいそうなのですが、「鬼畜って…、そういう鬼畜?」という、すさまじいビックリ感がありました。
常識が覆される衝撃と、信じていたものがなすすべもなく崩壊して行く様子。
あらゆる衝撃が一気に襲って来る問題作です。
突っ込みどころは多々あるのですが、
とにかく何も考えず、勢いで一気読みすることをお勧めします。
あっという間に読めてしまいますよ。
自分的に残念だったのは、主人公二人のキャラクターです。
文人(受け)はいい子なんだか天然なんだかで、攻めに何度おかしな対応を受けても「気のせい」や「自分が悪い」などとすんなり納得してしまうことが多く、これはもう少し、驚愕や葛藤、迷いの感情を掘り下げてくれた方がリアルで面白かったかも。
また、文人は実の息子ながら、特に大きな理由もなく母親からすさまじい勢いで憎まれていて、その点も違和感がありました。
むしろ連れ子設定の方が納得出来ましたね。
一方達也(攻め)の喋り方は最後までなじめませんでした。
気味の悪さを表現するために、あえてこういうテンションの高いおバカな喋りなのでしょうが、母親を「ママちゃぁ~ん」と呼んだり、「○○なんだよぉ~」みたいな語尾を伸ばすセリフが多すぎて、相葉キョウコさんの描く美しい攻め君の絵としっくりはまらなかったです。
色々な意味で問題作でした。
何度も読みたいと思える作品ではないのですが、おそらく忘れられない作品になりそうなので、ちょっと甘い評価ですが神とします。
恐ろしい話でした!
作品名通りでした。THE鬼畜!
面白すぎてほんの3時間でさくっと読めました。
まずは、ストーリーの持っていき方も上手でまとまっていましたし、
余計な設定も無く、文章も読みやすく、絵も綺麗でした。
読んでる途中では「何が鬼畜なんだろ、ただのSなだけじゃん」
と思っていたのですが!
最後残り10ページぐらいのところから、
壊れましたw
まさか、そんな展開があったのかと!
つい私も攻めの演技に騙され、涙していたところを!
裏を読まれていました。。。
怖い、鳥肌ものですよ。
BLというより一人のサイコパスについて描いた
大人向けの作品のようでした。
名作です。見る価値大有り!
まともでナイナイゲームをループする一家。
離れて暮らしていた弟:達也×兄:文人の近親相姦モノ。
あらすじ、レビュー等から自分なりに覚悟ができていた為か挫折せず読み終わりました。
読み始めのゲッソリ感がハンパなかったですが、もう途中から笑ってしまって…。
文人(受)視点で話が進むので最初から最後まで、どのページを開いても不気味な粘度が漂っています。
リアルでも超がつくほど苦手な幼児言葉がこの作品の不気味さを増量させ、ふざけた語り口も、あそこまでいくと、いっそ清々しい←誉めてます。
諦めが先だったのか麻痺が先だったのか…。
文人は達也を受け入れたわけではなく、自分が壊れないように痛みを小出しに逃がしているだけなんですよね。
それが何の解決にならないこともわかっていて、それでもそうせずにはいられない精神的な苦痛。
もともと流されがちな文人がひとつひとつ希望をつぶされ退路を塞がれた挙げ句、躰の快楽に縋る姿が哀れすぎる。
この作品、無理矢理や繰り返しは別として肉体的な苦痛(責め具系)がなかったのは、文人自身が【玩具】だからでしょうか?
ガチ兄弟ものは大好物だし達也の粘着質な執着は覚悟していたので許容範囲でしたが、残念だったのは父親に文人を差し出したこと。
愛しているのなら、人には渡さないですよ。
強要はしても共用はしない。
愛玩物扱いはイヤだったなぁ。
達也がサイコパスなのか育ち方による後天性のものかはわからないけれど、あの両親が生み出したものなのは確かですね。
鬼畜はあの両親でした。
背徳感たっぷりな色調の表紙が好きです。
タイトルロゴもインパクトがあって目をひきます。
しばらくは読み返したくないけれど、手放す気にはならない…不思議な作品でした。
でも、私のようにアマノジャク好奇心いっぱいの人以外にはオススメできません!
ここまで ぶっ飛ばせるって逆にえらいです。
ハイテンションになっちゃいます。
受け止めてやるぜ!この俺が!
作者も 一つの話にいくつもの技を入れてありました。
つめ過ぎです。近親相姦すぎます!
家族全員 鬼畜です。
読んでいる途中からこの話はギャグなんだと思ってしまう凄さ。
笑ってしまうほど 話がトンチキでした。
「北陸」って言う言葉が出るたびに ちょっと!近くではないでしょうね?
って考えている自分がいました。
鬼畜でも 家族で団欒 幸せそうだよ。(俺の心の一句)
レビュー
あらすじを拝見して興味を惹かれたのと(兄弟モノが好きなので)、絵が好みだったので購入しました。
攻めである弟は、今までに見たことないような狂気を感じさせるキャラクター。赤ちゃん言葉で話しつつ兄である受けを犯していき、両親の前で自分達に肉体的な繋がりがあることをあっけらかんと公表してしまいます。その辺は面白く読みました。
しかし、細かいところが気になりました。まず、受けに誘われて東京にやってきたみどりの存在。彼女の行動や存在があっさりしすぎていて不自然に感じました。また、最後の方で兄と弟の性行為に父親が参戦する場面も、やや強引に感じました。序盤の、アルバムの存在を受けに教える場面は、一応伏線だったのでしょうか…。
全体を通して、ちょっとずつ無理矢理な感じが出ていたと思います。
おおおおおおーーーーーついにキターーーー!なにっ!?タイトルからして「鬼畜」だとぅ!?と、ワックワクテッカテカで読んだら…。
え…。
なんで最後、おハッピーな空気で終わってんですかぁ!
はっきりいって設定負け。
ちっとも鬼畜じゃないじゃん…。途中までは、サイコ・ホラーっぽくてよかったのにな。
ワタクシとしては読んでいる途中に本をぶん投げたくなる衝動に駆られるほど、胸糞悪くなる展開になるのかと期待していたのに。
【以下、ネタバレありあり】
簡単にレジュメしちゃうと、祖父母に引き取られたかわいい兄が、祖父母の不可解な死後、東京で両親&弟と再会したものの、弟は自分よりガタイもよく、しかも自分に性的欲望を持っていることを知る→弟は粘着どころかかなりヤバい、ぶっこわれてます→弟に犯された上、両親の前で盛大に「犯しちゃったも~ん」と披露され、昼夜かまわず犯されまくる→ついでに父も便乗
とまぁこんな感じなんですが、面白かったのは、弟の危険な視線におびえるくだりまで。
インセスト以外にひっぱりどころがないんですが、兄弟で肉体関係を持つことの背徳感がまったくといっていいほど書かれていない。サイコな感じの弟も、背景に何があるって感じじゃないし。身の毛のよだつような攻めでもない。ただの強引でぶっこわれた攻と、いやよいやよも好きのうちで溺れる受の構図でしょう。鬼畜な責めにいたっては全くナシ。
幼児言葉や、BL的には珍しい卑語がアイテムになるかと思いきや、なんか使いきれていない印象ばかりが目立った。
ま、早い話がエロ描写が多めで設定が親兄弟です、ってだけ。
男性向けエロ作品で「ママと息子」やら「姉と弟」があるのとどれほど違うんだ、という感じ。
比較するには無理がありすぎるけれど、精神的にイッちゃってる&家族問題を背景に置いている別作品を引き合いに出しちゃうと、「ダブルバインド」のほうが数倍、身の毛がよだった。
心理的な怖さや、読者イジメを期待している方はガックリくるかも。
とはいえ、近親相姦を派手にやります!っていうのはBLでは勇気のいることでしょうから、そこだけは拍手。
まず一言でいうと趣味ではなかったです。
きっと本棚の奥にしまってこの先ずっとそこに眠ったままとなる本です。
とにもかくにもいただけない。
では何故趣味ではないのか、それはもちろん物語の設定や攻めの言葉づかい、自分がもともと変態嫌いというのもあるんですがなによりも、
内容が薄くてものすごく読みごたえがなかった。
からなのです・・・。
きっとこういう本が好きな方もいるでしょう。
でもまず設定とか内容とか言う前に、あまりにも話がつまらなかった。
文章力がないというのか・・・?
読んでいて楽しいハラハラドキドキがないんですよね・・。
話に山や谷がないし、平行線で過ぎていって悲しかったです。
そこがとてもつまらなかったです。
なので、非常にもったいないんですよ。
内容も結構ひいてしまった。
なんか鬼畜、っていうかイカれたド変態みたいな・・w
もっとストーリー性に力を入れてほしい。
変態度はもう十分なんで。
もったいない、もったいない・・・w
読む前にこちらのレビューを参考にさせていただいていたので、
どれだけすごいのか、ドキドキとワクワク半分で読み進めました。
いやー、すごかったです!
吉田先生のあとがきにもありました、『どこの出版社でも断られていた』というのも
ちょっと納得!
衝撃でした。もはや執着を通り越してる攻め・達也の愛がホラーでした。
しかし決して目が離せないというか背けられないというか、
吉田先生の文章にぐいぐい惹き込まれ、ラストまで一気に読み進めました。
攻めの達也は18歳で、明るい性格と恵まれた容姿で、誰からも好かれる人気者。
受けの文人は2歳年上の20歳で、色白で線も細く、草食系男子。
2人はガチ兄弟で、文人は幼少期から祖父母の田舎で暮らしており、
達也は両親と東京で暮らし、別々に生活をしていました。
しかし、田舎の祖父母が火事により亡くなってしまい、
仕方なく帰省したことにより、お話は始まるのですが…。
達也は兄の文人を『ふーちゃん』と呼び、異常なほど懐いており、しかも、
『~でしょっ』『~よねっ!』というような語尾で話し、
幼児っぽいというか、18歳の男子とは思えないしゃべり方をするのです!
それがたまにじゃなくて、常になので達也の狂気っぷりが倍増で!
そして言ってること、やってることのどこまでが本気・正気で、冗談なのか、
いや全部正気での行動なのか…かなーり濃ゆい攻めキャラです。
そんな弟を、文人は鬱陶しいと感じながらも、達也の存在により実家での自分の居場所が
保たれており、数々の異常とも言える行動に怯え恐怖しつつも、達也の見事な口回しや
演技っぷりに騙され、突き放せず…。
最後の最後まで、達也の魔の手はヒートアップし続け、後半では『こうきたかー!』と
また衝撃でした。
『もうやめたげてー!』と達也の狂気っぷりにぞわ~っとしつつも、
『どうなっちゃうの!?』とむしろ先が気になってしょうがないぐらいの黒い展開で、
萌え~!とかいうのではなく、『こういう愛もありか…』とまたBLの新境地を教えてくれたというか、タイトル『鬼畜』にも納得でした!
なにより登場する女性キャラのみどりちゃんが可哀想でした…。
ぜひともドラマCD化して音声付で達也の狂気っぷりを聴いてみたいものですが、
厳しいですよね…。
こんなに怖いと思ったのは初めてでした!
それに、こんなに面白いと思ったのも初めてでした。
個人的に、吉田珠姫先生の作品は、大好きで昔の作品も読みました。
これからも応援してます♪
表紙にインパクトがあったので発売当初から気になっていました。
他の方のレビューを参考にして、精神的ダメージを受けるかも、とかなり覚悟して読んだのですが、
自分の地雷があまり無かった為、意外とすんなり読めました。
・普段の攻めチャラけた幼児言葉
・受けを手に入れる為には手段を選ばない(邪魔者は容赦無く消す)
という攻めの設定がかなり人を選ぶ所です。
自分はそのあたりは事前情報として知っていました。
知らなかったらまた違う感想だったかもしれません。
設定の割にプレイ自体は割と普通で、肉体的にグロい事は一切していません。
ただ終盤の3Pは複数物大好きの自分でもあれはちょっと…と思いましたが、
(自分が好きなのは攻め→受けに愛がある複数物)
攻めは父親を引きずり込む事で、父親の裏切りの可能性を完全に潰したのかな?と思いました。
父親は攻めに愛する人達を消されているから、攻めを裏切る可能性は充分にあったと思います。
父親も数年後には消されそうですが。
兄弟離されずに育ったら、まともな兄弟関係になったのだろうか…と思ったが
攻めは受けを好き過ぎてヤンデレになったと言うよりも、元々がおかしかったという感じがしたので
どう足掻いても攻めと受けはああなったのかもしれないですね。
しかし受けは祖父母には大切にされ、それなりにモテてそれなりにリア充だったのに攻めのせいで人生狂わされ…
もっと上手く立ち回れ!と思いながら読みましたが、どう考えてもあの攻めからは逃げられないですよね。
受けは堕ちたり正気に戻ったりしながらどんどん深みに嵌まっているように見えるので
話が終わった後もそれを繰り返す気がします。
そして受けは身体弱めの設定もあるので長生き出来そうに無い気がします。
間違っても万人にオススメ出来る話ではありませんが、自分は結構好きです。
肉体的なグロさは無いですし、試着室のシーンの挿絵は綺麗で萌えました。
帯『それから、……本格的な陵辱が始まった。』
兄弟スキー&執着スキーとしてはこれは萌えツボの予感~~と発売前から期待しつつ買ってきましたですよ!
感想としては鬼畜ってよりは変態+性格異常者かな?
変態度合いの方が強い気がしました。
執着度の凄い変態って感じかなー。
弟クンが兄の事を好きで好きでたまらん訳ですが、その追い詰め方がじわじわ来ます。
笑顔で真綿で首を絞めるごとくに!!
最後で父親まで参加してきたのはちょっと意外、自分的には兄弟だけの方が良かったなあ。
作中にケツ○んこ等の隠語が沢山出てくるのでそういうのが苦手な人はちと要注意かも。
自分はガチ兄弟&変態執着は好きなので楽しめました!
レビューを拝読して、覚悟してたのですが。想像以上でした。予想を超えていました。
弟の、兄への執着ぶりが、本当に異常だった。
そして、「萌え」はない、と言い切ってしまいます。正直、兄弟萌えのあるわたしにも、コレはちょっと…違うものと感じました。
わたしには実の兄弟モノって、むしろ好物です(断言)。でもこれは「違う」。
怖いもの見たさ、やBLのジャンルのサイコホラー(というには…ちょい軽い?)を読むつもりで挑むのが良いかと。萌え目当てでは読めません。
それでも続きが気になってページをめくる手が止まらない。そういう面白さをもった作品です。
エロい雰囲気にひたれるような代物じゃない、甘くないどころでない、キモチワルイッ。
弟がどこまでも---時には効果的に大人のことばを使いますが、基本、「幼児のようなことば…ふーちゃん(兄)とデートしたんだよお~、ナントカカントカ駄目じゃんかあ~」てなふうに(すいません、確認してない、読み返すのがイヤ)して、兄にも、母にも幼児的に甘えるのがキモチワルイ~~。
合体も。BLによくある、ゴーカンなのに受けに奉仕かよ~、イヤンイヤンもスキのうちー、みたい、ヌルいエロファンタジーではない。
愛のある犯し方ではないんです。イヤといいつつ、感じちゃうー、みたいのでないっ。兄を犯しながらの、弟のおちゃらけたことば使いが、兄を侮辱し続けるようで、キツかった。
いや、兄も快感は得るんですけど。自分も幼児語を言うよう強制され「入れてえ~」とか言い始め、良さそうになるんですけどね、一応。。
あと、私には、父親からの罵倒されながらのエッチが読んで、ちょっとつらかったです。「俺のマラがいいんだろう、オラオラこの淫乱なケツが!」っていうような感じのヤツ…。
バッドエンドっぽいけど、耽美調みたいなくどいく面倒くさい文章でなく。
さくさく読めてしまって。つい、読感の悪いお話なのに、次どうなるの、どうなるの、って手が止まらなかった…。
(わたしには)「萌え」はないのに、先が気になり手が止められなかった。
そういう意味で。「面白かった」ので。評価基準に迷いますが、この評価にしました。
…付け加えると、わたしは逆らえない兄の気持ちがわかる気がしました。吉田さんの描写に説得力があったということかな。あまりのことや、性的暴力にさらされてたら、そりゃヘンになるだろ、と…。
非常に惜しい。
色々なところで物議を醸し出しているこの問題作、評価がある意味高かったので(苦笑)久々に食指が動いて買ったBL小説だったのですが。
まず、この作品の題名にもなっている「鬼畜」部分。レビューで読んで期待していた攻めの非人道的な思考、行動は非常に楽しめました。
「攻めが終始幼児言葉で嫌」という方が多いのですが、幼児言葉が狂気ぶりを上長させる良いアイテムになっていて、幼児言葉は必然だったのではないかと思います。私は全然気になりませんでした。
というかこれだけ性格が破綻してると今更なけなしの格好良さなど無用の産物なのでは…。とことん良いトコなしの攻めを貫いてくれた吉田先生の姿勢は素晴らしい。
その破綻した性格と口調で読み始めて50ページくらいまではコレは面白くなりそう!とワクワクしていたのですが(元から私がキワモノ好きなこともあり…)、段々と「んん?」となってしまい、最後の方は超速読。
素材は凄く良いのに料理人が不器用で上手くいってない印象。
ハッキリいえば、もっと感情表現や構成の上手い某先生とか某先生が書けば相当面白くなっただろうなと…凄く失礼な言い方ですけど、読んでる最中にずっとそう考えてしまいました。
というのも、攻めの鬼畜設定だけで乗り切っていて、ストーリーテラーである肝心の受けの設定が非常に甘いのではないかと。
攻めが狂人で受けが常識人という設定であるならば、受けには攻めの狂人ぶりを徹底して常識人の目線(つまり読者の目線)から客観的に受け止めて欲しいのですが、もー都合よ過ぎるよってくらい主観的(泣)
展開を作者が望む方に持っていき易いようにそれは無理矢理だろう…と思うような妙な解釈を受にさせてしまっているのが分かってしまって物語にうまく入れません。
いや、その解釈はちょっと無理じゃない?馬鹿なの?この子馬鹿なの?と何度も突っ込みをいれたくなります。
作者が望む展開へ持っていくようにキャラを誘導させるのは勿論当然のことなんですけど、その舞台裏を見えないようにするのが物語を読む醍醐味。
この作品は舞台裏が見え見えでした。
こうなると最後のオチにかけるしかないのですが、オチが…また無理矢理なんですよねこれ…。
作者と受け両者から「こうなったのは仕方ないんだ~」と言い訳された終わり方でガッカリ。
最後の3Pに至っては必然性が無い+作者の趣味全開+また妙な理由つけて展開の必然性を高めようとする。ゲンナリ…。
「異常性」や「驚き」で読者を惹きつける作品にはそれなりの必然性をともなった展開じゃないと辛いんだなあ、というのを変に納得した一冊でした。
ラブラブ甘々BL作品だと必然性などなくても幸せならそれで良いと許せるのですが。(それはそれで駄目だろう…)
攻めの設定は非常に好みなだけに、惜しい作品でした。
あとは個人的には挿絵がなあ。
表紙がなかなか良いデザインで、全面にグレートーンひいて明度彩度共に抑えてイラストは控えめにしつつ、ショッキングピンクで題名をどーんと見せるっていうこのデザイン、BLでは結構珍しい筈で。フォントも良いし、手にとってみたくなる表紙になってていいなーと思っていたのですが(食指が動いた理由の一つでした)
中身は構図が上手くないのと表情が乏しく、あの「エロ本」部分の挿絵は本文が無ければギャグシーンにしか見えない…。
もちょっとキラキラ度低めの方に担当して頂きたかったかな…。
以下どうでも良い余談。
この作品の口絵がお約束の超肌色なんですが、カバーをかけて貰う際、書店員さんに思い切り見られました。
前までは「ぎゃーもうここから消えたい~早く終われえ~」と乙女ちっくに恥じらっていたのですが、腐女子歴も二桁のいま、「書店員さんwwwごめんwww」とレジ前で爆笑しそうになるのをこらえるレベルに。
もう女として終わっているのかもしれないです。
レビュー下手です。すみません。
とにかくインパクトがすごい作品でした。
こんなにすごい「ヤンデレ」は初めて読みました。
鬼畜と言う言葉って本当はこんな意味なんだと目からウロコでした。
攻めの弟がとにかくやばすぎます。
鬼畜・鬼・人でなし・悪魔・絶対的支配者・・・むちゃくちゃな人間です。
兄への執着心がものすごくてそれを邪魔する人間は誰であろうと全く容赦しません。
そんな弟の本性にうっすら気づいていたのか、受けの兄は最初から弟に対して腰が引けてます。
おどおどした感じの流されやすそうな兄です。
後ろの方に少し父との3Pシーンがあり、そこは「ピジョン・ブラッド」と似ているなと感じました。
そして最後に弟との関係に堕ちていく兄。
気持ちが悪くなるほどの弟の異常さと妙にリアルに感じてしまう文章で一気に読んでしまいました。
エロエロは間違いないのですが、拒否反応が出る人と面白いと思う人真っ二つに割れそうな
ダークな作品です。
邪魔をする人間は身内でも殺してしまったり、電車の中でのプレイの強要(もちろん周囲にばれてます)や家族に兄弟の関係をばらしてしまったり(ばらし方がすごくて家族全員引いてます)というのがまったくダメな人はおすすめしません。
私は買って良かったと思います。
普段はラブラブなのとか好きなのですが、たまにはこういう作品もいいなと思いました。
一気読みした翌日もまた読みましたし。
いろんな出版社で断られたという作品(あとがきから)で、この作品を出してくれたシャレードさんって
本当にすごいなぁと思いました。
タイトルからしてうっきうきに期待しすぎたのが悪かったのか・・・
読了後、もやっとしてしまいました。
攻めの弟のいいこちゃんモードの口調が赤ちゃんプレイ(そういう部類の表現ではないのですが)っぽくて、受けをスマートになぶり殺す攻めが好きな私には、気色悪くて鳥肌ものでした。
ホンマか!とツッコミを入れたくなる行動(人としてそれはどうか、というレベル)をどしどし起こしてくれる攻めですが、なにぶん、根本的な原因というか主人公の家庭環境やヤバい攻めの行動のその後の展開だとか周囲の反応だとかが、背景が妙に現実的に描かれていて、萌える以前に冷や汗ものでした。
ある意味、ホラーかもしれません。
吉田さんは作家買いしており、今回もタイトル『鬼畜』。
吉田さん曰く、「自分史上いちばんヤバい攻め」ということで果たしてどんな攻め様が登場かと楽しみにしていたのですが、はっきり言って大変に厳しかったです。
気持ち悪いも気持ち悪い、読中、最悪でした。
読後、吉田さん最後の追い込みさすがです、の一言。
つまらなく、もう読むのを止めようとかではなく、もう吉田さんの腕ですよね。
一気にその勢いと文章力で読まされてしまいました。
はたしてこの攻め様は鬼畜なのでしょうか。
彼は終始、ちゃらけてしゃべります。
時折ちゃんと話すのですが、空気読めない人の如くにまくし立て、ちゃらけて一人進んいくのです。
本当に嫌い!と思わせたのが、衆人環視と幼児言葉の強制。
また、受けが攻めに逆らえないんです。
言いくるめられたり、トロかったりと。
もっと頑張りなよ!と何度も思いました。
そして受けが終盤、頑張るのですね、言うのです。
「殺せよ」
と。
私がすっきりしたのはそこくらいでした。
本当にこの本にOKしたシャレード文庫さんは太っ腹ですね。
もし、これから読むわという方は心して読まれたほうがいいかもしれません。
大好きな作家さんの新刊にドキドキワクワク、だってタイトル鬼畜!!
BL鬼畜にはかなりの種類があるけれど、この作品の鬼畜はグロイ!
見た感じ端から鬼畜だとわかる感じゃない、表面的には良い子で
明るくて優しくて全てに於いて完璧すぎるくらい優秀な攻め様
兄をこよなく愛する無邪気な弟が実はヤンデレ系で壊れているんです。
兄の受け様は病弱を理由に田舎の祖父母に引き取られ、弟の攻め様は
東京で両親と暮らす、年に数回しか会えない兄弟、母と祖母の不仲で
引き離されてしまった兄弟なのです。
攻め様の兄に対する執着はヤバイなんてもんじゃないです。
それに目的の為ならどんなことでもしてしまう攻め様、鬼畜と言うよりは
まるでエクソシストのダミアン少年のような悪魔と思った方が正しいかも
受け様に物理的な攻撃をする訳でもないのに、逆にそのほうがまだいい
なんて思ってしまうくらい怖い攻め様です。
二人の育った生い立ちが多少関係はしてるように感じるけれど
ほんの子供の時から受け様に何やらしてることを考えるとその手の
因子が既に攻め様に有ったのではないかと思わずにはいられないお話です。
兄弟の禁忌もの以前の衝撃インパクト!狂ってるって言葉がすんなり
嵌る、そしてそんな攻め様に引きずられるようにまわりも狂ってくる。
そんな精神的にも怖くてグロいストーリー展開になってました。
似たような作品だと「ピジョン・ブラット」がエロ描写は近いですね。
エロは多めですし好き嫌いの出る作品かと思いますが、たまにこんな
エログロ禁忌な狂気の世界を楽しむのも良いと思える1冊です。
うわーっ!!また吉田珠姫さんヤりましたよっ。
これは絶対評価が分かれるなーーー。
多分絶対ダメっていうのと、ゾクゾクしちゃう♪っていうのと、まだヌるいわね、、って3段階評価位?
題名に鬼畜ってありますけど、読み終わって”キチ”までは合ってますが放送禁止用語のキチの方でした、、と、思います(断言)
そのキチの方は実の弟です。
そう、ガチ兄弟モノ。
そして、すみません、、、ネタバレですが
父親も入ります。
自分的には、異常な弟は全然アリで、こういう狂った気持ち悪い男というのもあっていいと思いますが、
ちょっとお兄ちゃんがヌるかったと思います。
でも、ズルズルと流されてアリ地獄に吸い込まれていくような、不快感を感じさせるのはこのお兄ちゃんだと思いますので、
もし作者さんが、それを狙ったとしていたら、それは成功なんじゃないんだろうか?
嫁姑の確執から、それと軽い喘息のせいで親から離されて祖父母の住む北陸で育った主人公・文人。
彼はそちらで大学に通う2年生ですが、夏休みになって不本意ながら実家へ帰ってきます。
祖父母は原因不明の出火で二人とも亡くなってしまったのです。
駅に迎えに来たのは、始発からずっとホームで待っていたと言う弟の達也。
まるで小さい子供のように文人に甘え、また文人が年下のように甘やかし、とにかく兄を溺愛してる風な達也の登場は気味悪さを呼びます。
家に帰ると母親の達也しかみていない、まるで親子でないような態度と姿にこの家族の異常性を感じます。
魚介アレルギーがある文人なのに、達也に御馳走にしてといわれて達也の好きなものばかりが魚介ばかりで、達也に激しく叱られる母親。
父親は存在感が薄く、まるでこの家は達也を中心に回っているようです。
達也がお兄ちゃん、お兄ちゃんと言うからかろうじて、文人は家にその存在を残していられる、、そんな感じです。
そんな導入部分から始まって、恐ろしいほどの達也の姿が暴かれていきます!
しかし、それが実は達也の生まれ持った性質だったとは!?
幼いころからの危ない遊び。
『ないないゴッコ』・・・衝撃です!!
文人は小さい頃は、よく解ってなかったから、それにまだ家に心があったから、達也が可愛いとおもっていたから、その遊びを一緒にやっていたのに、分別がついて自然に卒業することになったのに、
達也は・・・
文人を自分のものにするために巧妙に画策していました。
父親が達也の部屋のエロ本に隠された真実を知り、文人に忠告するので、ここで何か救いがあるかと思ったのですが、それすらも達也の計画であり、
ゴミ箱に今更ながら見てくれといわんばかりに入れられた、祖父母が亡くなった日の駅弁の包み紙!
どんどんと気持ち悪い程に達也の毒が本いっぱいにまん延して行きます。
それは息苦しささえ覚えて、目をそむけたくなる、耳をふさぎたくなる(バーチャルじゃないのに)ような毒を撒き散らしていくのです!!
そして、とうとう、、、
ラストでさえ、読者的にはまるわかりの、文人の心を自分へ完全に向かせるための身を犠牲にするお芝居をまんまと演じるくらいの、とんでもない奴です!
達也の異常は生まれつきでいいのでしょうか?
それとも母親のせい?
何だか、この家に悪魔が生まれてしまったような、そんな設定でした。
一応、それでも愛があります。
歪んでるけど幸せな(当人にとっては)エンディングです。
ゲテモノ喰い、、そんな表現がぴったりのお話なんでしょうか。
イラストも少しホラーめいていて、ちょっと怖いです。