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yagate itoshiki tablecloth
表題作シリーズと、短編が一つ収録されてます。
表題作は家族がらみのお話で、一言で言えば「いいお話だった〜」と心暖かくなるような読後感が得られます。
黒田(攻め)のアパートが全焼したので恋人の旭の家に泊まらせてもらうことになったけど、それがまさかの実家・しかも祖父に父に弟に……という男所帯。(母は海外に単身赴任中)
旭(受け)の身体目当てで付き合っているので飽きた頃に別れるつもりでいたのに、まさかの家族紹介&同居で詰んだ感いっぱいになる黒田。
しかしテーブルクロスが敷かれた食卓を皆でわいわいと囲むような暖かな旭の家族と過ごすうちに、黒田の気持ちは次第に変化するんです。
こんないい家族に愛されている旭だからこそ、自分なんかが付き合っていてはいけない、真実がバレたらかつての自分の家のように旭家族が崩壊してしまうかもしれない、そういう悲しい思いはさせたくないと。
そして旭に別れを告げる黒田……。
同居前は自分勝手なゲスい理由で別れを考えていたけれど、旭の幼い頃の写真を見たり、孫思いの爺ちゃんや父親と話すうちに、旭という人間が都合のいいオナホ的な存在ではなく、きちんと愛し愛され育ってきた大切にすべき人間なんだと気づいたからこそ、別れを告げる。
別れの理由一つにしても、旭家族と関わる前と後では全然違う。
ゲイであることで家族という心の拠り所を失った黒田が、旭と出会い、旭の家族と関わることによって気持ちが様々に変化し揺り動かされ、最終的には、旭に愛想つかされたらどうしよう……と思うまでに至るところまで丁寧に描いています。
なんせ旭の爺ちゃんがナイスだし、旭父もナイスなんです。
旭家族は、旭がゲイだと知っても「普通でも普通でなくてもおまえが幸せならそれでいい。」「それも個性だ。」と受け止めてくれます。
そして黒田の両親の気持ちもわからなくもないという旭父がいい。
けして君を否定しているわけではなく可愛いからこそ苦労してほしくない、かわいい我が子には幸せになって欲しいと願う親心ゆえ…というのは親である旭父だからこそできる話で、黒田や旭だけでは気づくことができなかったと思うんです。
ちなみに別れを切り出された旭が言う「黒田さんと別れたって俺はゲイのままだよ!」には、深く納得。
【ナポリタンエチュード】
あまり愛想がない新人リーマンが少しずつ懐いていくのがなんだか嬉しい先輩リーマン。
そんな後輩にはずっと片思いしてる人がいて、「この人のそばにいたいと思わせるような穏やかな人」だというのを聞いた先輩は、俺もそんな風に思われてみてぇよ…と返すのだけど……。
懐深そうな先輩と健気でいじらしい後輩という組み合わせがキュンとする短編。
何度も読み返しています。
読むたびに「好きだなあ」と思う作品なので、おすすめに参りました。
表題作とその続編が2つ+短編が収録されています。
表題作はリーマンの黒田と大学生の旭の話です。
高校生の頃、両親にゲイであることがバレて以来、家族とは疎遠の黒田。恋愛も長くて半年、あとは適当に遊ぶタイプ。旭ともカラダが目当てで付き合っているつもりだったが…。
黒田の住むアパートが火事のせいで水浸しになったことから、旭の家に泊めてもらうというところから話が始まります。
同性の恋人を家族と暮らす実家に連れてくる旭の感覚に若いなあと思ったのもつかの間、長男として結構考えていることは現実的です。
だけど旭の家族がみんな懐が広いです。母親は単身赴任中なので祖父、父親、高校生の弟の男所帯。みんなで囲む明るい食卓に、黒田が失って戻れない自分の家族との食卓を思うシーンに涙が滲みます。
きっと黒田の家の方が一般的な反応なんだとは思うし、旭の家族は理想であってなかなか現実にはいない家族かもしれません。でも「この子がしあわせなら」と認めてくれる、「しあわせ」の形が1つでないことを受け入れてくれる、そんなことが当たり前になっていけばいいのに、と願わざるをえません。すてきな家族です。
黒田が旭と別れようとした理由も切なくて、もう何なのー、どれだけ胸を締め付けてくれるんだー!という状態になります、ほんと。相手のことを思ったら一緒にいられない、相手に自分と同じ思いはさせたくない。愛です。それもものすごく大きな愛。
それに対する旭の答えもすごーーーーく良いのです。
旭のために別れるという黒田の考えを察して、「別れたってオレはゲイだし、他の人とじゃしあわせになれない」というようなことを言うんですけど、「それな!」ですよ。
黒田と別れたからって女性を愛せるようにはなれないし、黒田といたいのに黒田以外の男性としあわせになれるわけがないんですよね。この返しがもうすごく良くて。今まで読んだ作品だと身を引いて数年後…みたいな作品が多かったので、このパターンは初めてでやたら感動しました。
良いです。本当に良い作品です。
同時収録の「ナポリタンエチュード」もすごく良い。
他部署の新入社員と喫煙所で親しくなったリーマンの話なのですが、この話、本当に好きです。
短いのでちょっと触れたら全部ネタバレしてしまうので言えない…。でも言いたい。
ちょっとだけ言いますと、イケメン新入社員くんには好きな人がいて、その人はイケメンくんが院生時代にバイトしていた店の常連だったひとという…。ああ、これだけ言っても何のこっちゃわからんのに、察せますね。きっともうネタバレしてしまってますよね、これ。
本当に両方とも良作です。
機会があったら、なくても是非作って読んでみてください。
ナポリタン食べたい…。
社会人×大学生。
家族ぐるみのお話で、ラブストーリーがメインというよりヒューマンドラマに近い作品だと思いました。
黒田は今までそれなりに軽いお付き合いしかしてこなかったのに、現在お付き合い中の大学生・旭の実家にしばらく居候することに。
ゲイであることで家族から縁を切られている黒田は、旭の家族と触れ合うことで旭の家族に対し後ろめたさが湧いてきて旭と別れることを決心する、というお話です。
旭の家族は弟、父親、祖父と男しかいないので普通の家庭ともまたちょっと違う感じですね。でも基本的に皆いい人なので、そこまでシリアスで重たいものではありませんでした。
逆に言うと、黒田が申し訳ないと家族に頭を下げるシーンが本当に感動したので、あと一歩!踏み込んでシリアス度が高かったら泣けただろうなあ~という感じでした。
黒田が年上だからかわからないけど、旭をゲイにして申し訳ないとか、同性同士の恋愛をしてしまったという責任を一身に背負おうとしてるのがちょっと気になりました。
なんだか女の人に手を出した責任をとろうとしてる男性のような…
これは二人で分け合うものじゃないのかな?とも。
「黒田さんと別れても俺はゲイのままだよ」という旭の台詞が印象的でした。
クールな黒田と可愛い旭で、結構会話してるとちぐはぐな印象があるんですが、この二人は家族公認で仲良くやっていくんだろうなあという感じです。
ただ、ほほえましいカップルだけど、カップリングとしての萌えはあんまりなかったかな?お話がよかったので星4で。
何とも理想的なゲイのお話。
旭くんの家庭が理解あり過ぎて泣けます。
もし自分がそうだったらと考えると、我が家は黒田さんの家タイプだと思うので、勘当コースです。
セクシャルマイノリティを個性って認めてくれるのは、本当涙が出ます。
BLがファンタジーたる由縁は、現実ではゲイは受け入れてもらえる事が少ない訳で。
自分はゲイである葛藤はあって欲しいけれど、その先に幸せが待ってる話を読みたい訳であって、例え現実的でも最後まで気持ち悪いと拒絶される話は読みたくないです。
そういう意味では、色々ほろりとさせられるお話でした。
旭くん、いい家庭に育ってよかったね。
表紙がナゼ黒田の単体だったのか。優等生メガネ風だから受けだろうと思ってしまいますよね。
私はその辺メガネはどっちでも構わん派なので、なんの引っかかりもなかったのですが、やっぱし受け攻めのイメージが逆だと、かなり違和感あるまま読んでしまうというものです。
もったいない。ツーショットの扉絵(裏表紙も同じ)が表紙だったらよかったのになあ。
BLでは割とおなじみなではありますが、家族にゲイだと知られて拒絶された過去を持ち、そのせいで誰とも本気の恋ができなくなってしまっていた黒田。
そんな黒田が軽い調子で付き合っている恋人の旭が、なんともまあ可愛いコなのです。旭の実家に居候する羽目になって、しかも相手がこのコだったからこそ、黒田は変わることができたんだろうなあと思えるようないい子。悲しい思いをさせたら絶対ダメだよ!というコだったので、ちょっと気が気じゃなかった母の気持ち。いや祖父の気持ち。
だんだんと黒田がデレて旭にメロメロになっていて、ほんとホッとしました。
もう一本のナポリタンのお話は、最後にデビュー作と知ってびっくり。
まあでもそうだよね。まだデビュー浅い作家さんだもの、デビュー作と言ってもほんの2.5年前だったら、絵も変わりなくて当たり前か。
内容も切なくて可愛らしいキュキューンなお話でした。
今後も追っかけますよ~!
体だけの付き合いしかしてこなかった攻の家が
火事により、住めない状況に。
そのとき付き合っていた受の家に急きょ
住むことになるのですが、なんと、受の家は実家だったのです。
おじいちゃん、お父さん、弟までいるという実家に
仮暮らしをすることになったしまった攻め。
この攻自身は、自分がゲイということで、両親から見放されていることから、
受の家庭が温かいばかりに、ゲイとばれて、
その家庭から追放されてしまうことを恐れてしまうのです。
なんだか、ほっとするお話でした。
この題名の意味・・・家族の食卓を表わしているんですね!
ゲイであることで自分が家族から否定されたと思い、付き合いに積極的になれない男性が、住んでいるアパートが火事になったことで、まだ付き合い始めて2週間の恋人の家に同居することになって、紆余曲折ありながら、恋人の家族の在り方と、恋人の真摯な気持ちによって、自信をつけるというお話が表題。
これがですね、実にあったかくて、ほのぼのとして、そして少しキュンとさせて、実にイイ話だなーって思えたのです。
主人公・黒田が恋人・旭の家にお世話になるために行くと、なんと!祖父、父母(母親は海外出張中)弟、と家族と住んでる実家だったのです。
そこで仲睦まじい家族の様子を見て、家族からその性癖を否定された黒田は、ここに自分はいてはいけないんじゃないか?って思いだすのです。
こんなに家族に愛されている旭を自分みたいな目に会わせたくないという愛情もあったかもしれないけれど、きっとそれは黒田のコンプレックスをチクチクと刺激もしたんじゃないかな?
だけど、旭の家族は違ったんです!
おじいちゃんが、これまたとてもいい人で孫を愛してるから、旭には幸せになって欲しいと思ってる。
この、マイノリティを認めるというより、孫を人間としてみとめているという部分がかいま見えて、いいのです♪
だから旭が好きな人なら黒田も認めてくれて、そして初めて黒田も旭と前向きに向き合える事ができる!
こうした家族の登場って、都合いいよな、、って思う部分もあるけど、これがあって欲しい姿なので、とても好ましいのです。
その後の黒田が、すっかり甘くなって、旭にメロメロのラブラブになってる姿に、ますますニヤケるのですよ。
こんな家族の元に育ったから、旭はイイ子なんだね♪
『ナポリタン・エチュード』
何と!梅松さんのデビュー作品なんだそうです!?
確かにwww現在と思うと書き込みも細かくて、何となくウイウイしいかも?
残業の喫煙室で主人公と一緒になる経理の新入社員。
実は、この新入社員はずっと彼を見ていたという、リーマンもののほだされ愛の物語。
全然話は違うけど、カプの印象が「どうしても触れたくない」とかのイメージをほうふつとさせ、時々草間さかえさんの絵をほうふつとさせる。
デビュー作品らしい雰囲気に満ちていました。
基本、あったかくてほのぼのとした作風は安心して、癒される感じの作品だと思います。