優しいSの育て方

yasashii s no sodatekata

優しいSの育て方
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神70
  • 萌×247
  • 萌23
  • 中立10
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
25
得点
617
評価数
154
平均
4.1 / 5
神率
45.5%
著者
榎田尤利 

作家さんの新作発表
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イラスト
草間さかえ 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
価格
¥860(税抜)  
ISBN
9784813012436

あらすじ

立派な身体に繊細な心を持つ大学生・栄田惣は、生まれて初めての恋に落ちた。ひと目惚れの相手は通称『殿下』。整った容貌、穏やかな雰囲気から人気の文学部准教授・宮隆由紀だ。声を聞くだけで、姿を見るだけで、栄田の心も頭も宮でいっぱいになってしまう。だけど、宮にはある秘密があって──!? 心優しい栄田と、一筋縄ではいかない宮のちょっと変わったピュアラブ誕生! 恋のときめきご教授します。

表題作優しいSの育て方

20歳,大学生
39歳,大学准教授

レビュー投稿数25

本当に優しい

面白くてただただ可愛らしかったです。
年の差もあるのですがピュアラブって感じです。年齢を重ねるとなかなか素直になれないんですよね。そこに若さ溢れる攻めが純粋に素直に想いをぶつけてくる訳ですから、絆されずには居られません。
個人的には調教師の王さんが大好きです。他のレビューで書かれていた方がいらっしゃいましたが、私も彼のスピンオフが出れば読みたい!!と思えるほど魅力的な登場人物です。タイトル通りSMですが優しい可愛らしい初々しい作品です。

0

栄田の入る余地なし…

 栄田の入る余地なし! って感じがする。
 宮と王の二人で十分な空気が……w
 宮と王のSMを見せて学ばせるシーンで、宮ではなく栄田がセーフワードを言って終わらせた時は唖然とした。お前よくもやってくれたな……と。

 王と宮のセッションシーンはよかったんですが、それ以外は微妙でした。盛り上がりがないというか。平坦。
 様子がおかしい宮とコンビニで鉢合わせたシーンは、あー後ろに挿れてるんだろうな〜家に戻ればプレイ相手がいるんだろうな〜と読めたけど、盛り上がりました。

 趣味じゃないとかそういうのではなく、本当にただ単に萌が少なかった。

0

面白かったけど、複雑な気持ち。

お話としてはなるほどなぁ!!と思ったし、なかなか楽しく読めました。

でも、こういう真っ直ぐで純情なワンコが大好物すぎるゆえに、愛しのワンワンがかなり酷な目にあわされている姿には大いに同情せざる得ないというか、かなり複雑な気持ち。
いまどき希少なくらい汚れなきピュアワンコなので、永遠に純粋無垢であって欲しいと思うんだけど、そっちにどんどん引きずり込まれるのね…と。

最後の「Wの考察」つまり王視点によると、恋人同士になった後も指導するために王もセッション参加してるそうで、栄田かわいそ…と。

宮隆を愛しているからこそ、必死に理想的なSになろうとしてるのはわかるんだけど、「愛のため」という名目で栄田があれこれ背負いすぎというか……。
宮隆は苦労もせず理想なパートナーを得られて良かっただろうけど、栄田の「好き」という気持ちに甘えすぎ……と思ってしまうというか……。

0

かわいいSM

こんなSMも素敵だな!!という作品でした。

Mにつきあって、Sぶるのはされどあれど
こんなに心根が優しくて、血を見るのも嫌なのに
宮のために、めちゃくちゃ真面目にS修行に取り組んでるのすごい!
宮のことを好きで好きでたまらないって気持ちがすごい!!
これは絆されるよ~
でも宮の根底に根ざしたものはなかなか変えれない…とこは苦しかったり。
そんな宮の変化していくのも可愛かったです。
特別な存在で自分好みに育ててく、この人は別ってのも愛だね~

王の曲者っぷりも楽しかったです。

0

攻めの良さが分からなかった

好きな人にSM嗜好があると知り、懸命に勉強して性の不一致をどうにかしようとするお話。
残念ながら、攻めの栄田の良さが分からなかった。

大学で講義する宮に一目惚れする栄田。二十歳になっても恋愛経験がなく、一気に宮しか見えなくなる。アプローチは宮にも多少気があったから良かっただけで、全くなければ迷惑そのもの。付き合ってもいないのに付き合い方に不満を漏らす栄田は、勘違いストーカー一歩手前に見えて気持ち悪かった。
宮は立場的に生徒をひっかけたら捕まると意識しているが、栄田にはその気配がない。本人にその気はなくても、弱者の立場を利用してぐいぐい迫る人を見るのと同類の嫌悪を感じた。
片思いのごたごたが長く、SMが出てくるのは真ん中あたり。これを見て勉強を始める栄田は、一途で素直で可愛いのかもしれない。私にはただの愚鈍な男にしか見えず、やっぱり魅力が分からなかったが。

興味深かったのが、宮のSMに関する考察。M側の悦びが簡潔で分かりやすく書かれていて、なるほどと思った。きっかけは酷いものなのに歪んでいないのは、元々宮に素質があったということなのかな。

鶴見が登場してからの急展開は、唐突感があって戸惑う。しかも結構胸糞だった。

ラストがノーマル甘々エロなのはお約束。性の不一致はこれで解決ってことでいいのかな?栄田が他に目を向けることはなさそうなので、カップルとしては安泰っぽい。宮は捕まっちゃったね、って感じ。
王は好きなキャラだったかも。

0

甘々SM作品はいかがですか?

定期的に読み返したくなる作品のひとつです。
テーマは、一言で言ってしまうとSMもの。
SM=痛い・痛そうというイメージが強いかなと思うのですが、なんもこちらの作品はSMなのにすっごく甘いんです!
そしてラブコメという、テーマとのギャップがすごい。
さすが榎田先生。愛に溢れたSM作品です。
キャラクターも立っていて、感情描写やSMに関する表現も丁寧で面白く読めますよ。


以下、内容と感想です。
大学教授である宮に一目惚れをしてしまった大学生の栄田と、健気なくらい一途に猛アピールを繰り返し、自分への好意がダダ漏れな栄田に徐々に絆されていく宮。
しかし宮には人には言えない性癖があって…
純朴な大型ワンコ系大学生を、20歳年上でMな大学教授が自分好みのSに育て上げるというお話です。
年齢がかなり上の宮ですが、外見は麗しく若々しいという設定ですので、いわゆるオヤジ受け感はないかなと思います。

どこか凛としていて品のある佇まいの宮が、日常的にSMプレイ(セッション)を嗜み、目隠しをされたり、玩具を挿れたまま買い物に行っている…というギャップに、栄田ではなくてもちょっとドキドキしてしまう色気があります。
好きな人には優しくしたい栄田と、栄田を悪からず思っているけれど酷くされるのが好きな宮というすれ違いがまたなんとも言えない…
それでも、大好きな宮のためなら!と、宮のセッション相手である王の手解きを受け、Sとしての指導を受けることになりますが、これがまた栄田の持ち前の優しさから難航してしまいます。
一生懸命な栄田も可愛らしければ、「この子は優しすぎてだめだろうな」と思っていた健気で初心な大型ワンコからのストレートな好意に絆され、純粋にキュンとしてしまう宮も可愛らしいんですよね。
セッションはしていても、セックスはしていないと気付き、自分の性癖を抜きにしても栄田の事が好きだと自覚してからの愛のあるセックスの流れが非常に良かったです。

SMとは痛めつけるだけ・痛めつけられるだけではなく、お互いの信頼関係から成り立つもの。
誰でも良い訳ではなく、君にだけ支配されたい・愛されたいと、全てを委ねられる自分だけの優しいSと巡り合えた宮は幸せ者ですね。
今後この2人はもっと良きパートナーとなるのではないでしょうか。
その後のお話も読んでみたいです。


ところで、要所要所で大活躍をした王のスピンオフはないのでしょうか…
こちらもずっと気になっています…

0

誠に勝手ながら

んー、やっぱり愛のないSMは私はどうしてもダメなようです(そういう場面が出てきます)。山場を迎える前に2度ほどもう読むのやめようとくじけそうになりました。そして極め付けは、実の父と息子がらみの話の展開。。。これも苦手分野。なので勝手ながらこの評価に至りました。

1

お見事!

清々しいほどタイトルでネタバレしている上に、読む人を選びがちな「SM」がテーマであるにも関わらず、最後まで本当に楽しく、喜怒哀楽と萌えを感じながら読むことができる作品でした。

今まで読んだSMモノの作品って攻と受のどちらか一方(あるいは両方)がSかMに目覚めるという展開の場合、そういう変態ちっくなプレイが快感になるのは愛ゆえなのだ!…というロジックが多かったような気がするのですが、この作品の宮(受)はそうではなく「Mだから」とはっきり言い切っているのがなんとも痛快です。

自分は読んだり見たりする対象としてのSMモノにもそこまで興味はなく、実際の性嗜好としても現時点では持ち合わせていないので、SMはどこか遠い世界のことのように感じていました。この作品を最後まで読むと、ちょっとリアルなSM市場の片鱗を感じたり、「ご主人様と奴隷の間に大事なものは?」なんて読者が気になってしまうようなエピソードもあったりと、変な言い方ですがSMという性嗜好が身近なものに感じられて不思議でした。

宮の同僚でありプレイのパートナーでもある王さんのキャラクターがとっても素敵でした。幸せになって欲しいなぁ。

4

愛と信頼

全編タイトルの通り優しいお話でした。

優しく温厚な惣はサディスティックとは正反対の性質で、宮の性嗜好を満たすことは不可能と思われました。
彼女いない歴=年齢で、ましてや一目惚れとか恋という言葉とは無縁の人生ですから。
それを『UFOを信じないのに自分が乗ってるみたいな状況』というたとえ話が笑えました。

SMとは、筑波山にも登ったことがないのにチョモランマをイメージしろといわれても…
そんなハジメテの恋それも年の差のある同性への戸惑いと、SMという未知の
世界への恐怖と混乱が目一杯伝わり、シリヤスなのにおかしい。
大学で宮の研究室の助手でもある調教師の王について真面目に学ぶ姿が健気でした。

ガッツリSMものが読みたい人には物足りなく不向きかもしれませんが、ビギナーには入門編としてよろしいかと思いました。

興味のない分野の話でどうなのかなと思いましたが、榎田さんの巧みな文章に乗せられあっという間に入り込み読んでしまいました。

惣の実父は、DVで母親と離婚しています。自分も暴力を振るわれその時のトラウマから逆に優しすぎるくらいの性格になったんだそうです。
そして、宮はそんな惣の父親に20年前暴力で支配され捨てられた過去からM奴隷としての快感を求めるようになったのです。
ふたりとも惣の父親の暴力の被害者なのですが、不本意ながら彼なくしては二人が出会い結ばれることもなかったとしたら、ナルシストなDV男の存在も必要だったということになるのでしょうか。

SMとか陵辱とか心身ともに痛いのはあまり好きじゃないという私でも逃げたくなるような場面はありませんでした。
また、肉体的な痛みが快感になるというのは全く理解できませんが、SMとはどんなものなのかのほんのさわりですがいろいろ勉強になりとても楽しめました。

大事なのは信頼なんですね。

2

SM初。

SMモノとしてはビギナー向きとの事で、榎田センセだし、、と思ってスタート。
導入に違和感なくスムーズに進めました。
どうしても先入観で怖いモノ痛いモノって括りで終わってしまいがちですが
SMたるもの、その片鱗をちょっとだけ理解できたように思います。

信頼なくして成り立たない関係は、愛よりも強い。
すばらしい。

読んでいくうちに「Sは究極のMなのでは?」とか考えたりもして。
まだまだケツの青いかりんしゅには底知れないものを感じました。

いや、単なる読解力不足かな、、、もう一度読み込みます( ´ ▽ ` )ノ

2

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