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amai mizu
メイン二人がSITに所属する刑事なので、事件が起これば緊迫した空気にもなるが、全体的にはコミカルな雰囲気だった。独身寮のわちゃわちゃした賑やかさが男所帯のそれっぽい。
平河寮シリーズは初読み。他の作品を知らなくても問題なく読めて良かった。
最初のうちは、二人とも好きになれなかった。
遠藤が神宮司に嫌な態度を取る理由が、驚くほどくだらなくて子供っぽくて。
神宮司は知らない同僚をかばって罪を被ったけど、代理で出頭する自称犯人を逮捕して事を納めることについてどう思っているのか訊いてみたい。
そんな感じで好感度は低かったが、ゆっくりじわじわ印象が変わっていった。
遠藤は信頼した相手には心を開けるし、人の話を聞かないわけじゃない。食べ物に釣られ、快楽を積極的に求めていく無邪気さも良い。過去の出来事からくる刹那主義が変わっていくところを見たいと思う。
神宮司は遠藤相手にくじけず頑張れただけですごい。付き合ってからの方が心労が絶えなさそうな相手なのに……と思うと応援したくなっていた。
事件の捜査や突入シーンは描写がしっかりあって面白かった。訓練なんかも興味深い。ただやっぱり法律も捜査手法も背景も時代の流れで変わる点が難しそうな感じ。現代ものの宿命かな。
ラストは肉体的にくっついたけど、精神面ではまだまだこれからっぽい。この二人がどうなっていくのか、とても楽しみ。
一番好きだったのは篠口。悲しい過去があってどこか影があって思わせぶりな態度と意味深なセリフと。もうちょっとで主役カプを喰う勢いだった気がする。篠口メインの作品もぜひ読みたい。
わ〜、なんかもう最高でした。。
強い受け(肉体的・精神的に)大好き×刑事ものということで、どストライク!な作品✨
攻めも寡黙口下手攻めで格好いいんですが、この作品の魅力はやっぱり受けの遠藤です!!(個人的見解)
美人で気が強くて体も鍛え抜かれてて本当に強いんですよね。
そんな遠藤が抱える、普段は見せない脆さ…学生時代にテロで両親を失うという壮絶な経験を乗り越え、SATやSITで活躍する現在。
「猥談はできるけど、恋愛話はできない」「無意識のうちに精神的な支えを作らないようにしている」という先輩・篠口の遠藤評が切ない、、
思いがけずピンチを救われ興味本位もあり体は繋いだものの、まだ神宮寺に対し心を完全に預けたわけではない遠藤。
そんな遠藤をドン!と構え、優しく頬を撫でる神宮寺の男らしさに「どうか幸せになってくれ…!」と願わずにはいられません。
2011年の作品ということは、今からもう13年も前の作品なのですね。
全く色褪せてない…
素晴らしい作品にまた一つ、出会ってしまいました。
たまたま知ったこちらの作品、執着攻めが好きで高評価なので読んでみました。初読み作家様です。
シリーズ2冊目ですが前作未読でも大丈夫でした。
警察組織内の物語ですが、初めからかなり硬い文章で驚きました。硬派な警察小説という感じです。その合間合間にBL要素が挟まれます。
受け視点と攻め視点がかなり短いスパンで交互に入れ替わり、二人の心情がわかりやすく描かれます。
特に攻めの神宮寺はクールな外側から想像つかないような、受けの遠藤への長年の強い恋慕が伺えてとても萌えます。クールな顔をして心中は片思いでグルグルしてるのがかわいいです。
警察内(SIT)についてかなり詳細に描写されており、事件も起きてシリアスな展開もあります。
硬いお話の後の、後半の初めての濡れ場の場面は、描写が詳細でとても官能的でした。
遠藤は過去に背負うものあり、普段は男前で、かつちょっと空気読めないとか、とても多面性のあるキャラだなと思ったのですが、それが濡れ場になると艶っぽく誘ってくるのが、またギャップでとても魅力的です。
本編の最後、二人の気持ちが少し寄り添ったようなシーンではキュンとしました。
BL小説としては、少し糖度少なめと感じる方もいるかもしれませんが、私は警察小説とBL小説、両方の側面が楽しめてとてもよかったです。
ちなみに書き下ろしの「Aqua Dulce」は、その名の通り高糖度の甘っあまで最高でした〜♡
まだお付き合いには至ってないので、今後2人の関係がどう展開するのか楽しみです。2巻も必ず読もうと思います♪
北上れん先生の挿絵はイメージぴったりで良かったです。巻末に数ページ、スーツ姿の2人のイラストが付いていて最後まで萌えました〜。
天使のささやきの続編、平河寮シリーズ2作目です。
前作天使のささやきで生意気なSAT所属だった遠藤がSITに異動して1年後、同じくSATから異動してきた神宮寺が同じ平河寮に入ってきた。この2人、年は同じだが学年は1つ違いで神宮寺は遠藤が気になる存在なのに過去の誤解から遠藤に完全に嫌われてしまっているという不憫な状況。
当たり前といえばそうなんだろうけど、かわい先生警察の取材や過去の事件などもしっかり調べておられるようで、SATとSITができた経緯や担当した事件なども分かりやすく書かれていて、警察のことが分からなくてももちろん読みやすいお話になってます。
遠藤は大学生の頃にハイジャック事件で両親を亡くしていて、当時母親が入院していた神宮寺はその状況の過酷さを僅かなりとも分かる状況にあって、そこから警察での再会(遠藤は神宮寺のことは知らない)からの誤解を招いた過去の事件。でも神宮寺は大学の頃から遠藤のことが気になってたんです。
そして遠藤はムードもロマンスも何も無い男(笑)。快楽に流されるような生き方なんだけど、やっぱりそれは両親を失ったことが大きく影響していて。そこも含めて神宮寺は遠藤を守りたいと思う。
遠藤が神宮寺に向けてる思いが恋情なのか、そもそも恋愛感情を遠藤は理解しているのかっていう所に関しては疑問もあるけど、たてこもり現場に突入する時に身を呈して庇ってくれた神宮寺にようやくその気持ちを理解できるようになったのかな、とSITならではのストーリー展開にアッパレです。
「墨と雪」を読んで神宮寺×遠藤カプに興味を持ったのでこちらを読みました。
黒澤×篠口カプも素晴らしかったけど、こちらのカプの方が親近感がありました。
そして先に「墨と雪」を読んでて良かったです。でなければ篠口のキャラがただ嫌な奴で終わってたと思います。
「墨と雪」を先に読んでても、こちらの作品では篠口のキャラは好きになれたかったですから…。その理由はやはり神宮寺のキャラの魅力に尽きると思います。
一気に好きになりました。不器用なところだとか、口が達者じゃない点も良かったですね。遠藤の背中を守る発言と実行力に痺れました。
何を考えているのかを悟らせない篠口よりも、表情や行動に出やすい神宮寺の方が遠藤にはお似合いだと思いました。
遠藤が篠口をそんな対象に考えられないのは、遠藤の野生の感なのではと思ってしまいました。なんたってずっと黒澤がいたわけですからね。www
遠藤さん、かわいいです。
細身だけど強いところ、空気読まずに発言するところ、ヤンチャ受けの良さを再確認できました☆
神宮寺さんのひたむきな感じがまた良いです。
そんな流れあり?!って思って読ませていただきました。
宮津さん、篠口さんなど、周りの人達がにぎやかで楽しかったです。
みなさんしっかりキャラが立ってて好感が持てました。
とくに篠口さんの底知れない感じが好きです。
2人のお仕事のストーリーもしっかりあって楽しめました。
これをきっかけにシリーズで読ませていただきました。
楽しく読んだのですが、受(遠藤くん)のキャラにハマれず…。
いろんな意味でめちゃくちゃ”男の子”だわ~という印象を受けました。
もうちょっと情緒が欲しいというか…、男子としてはいろんな意味で正解なんですけどね~。可愛いヤツではありますが、好みの受ではなかったw
本作では最後まで両想いになりきれてないところにじれったさをおぼえました。
神宮寺が遠藤くん大好きなのはわかるんですけど、遠藤くんのなかではそこまで感情が育ってないようにみえました。今まで不仲だった1つ違いの先輩後輩の誤解が解けて、それどころか実は神宮寺が中学生みたいに遠藤くんを意識しちゃってただけ、というところから、、”え、俺のことそんなに好きなの?”で、キスも嫌な気はしなかったし、信頼できる奴ってわかったし、試しにやっちゃう?的なノリに見えてしまいました。”一緒に気持ちよくなろうぜ!”、清々しいんですけどね。もっと後ろ暗い感じでもいいんだよ、遠藤くん。
とはいえ、神宮寺の遠藤くんへの恋心が尊くて、、これからきっと両親を失ったときに遠藤から欠落してしまったなにかを二人で補填していく、もしくは、それに代わるなにかを見つけていくのではないか、という期待のもてる雰囲気がいいな~と思いました。
あと、個人的に好きなベッドサイドトーク”どっちがどっち問題”。遠藤くんが、”今日は、どっちが入れる?”と聞いてくる一連の会話が好きなんですけど!”両方男なのに”ではなくて、”こっちめっちゃ気持ちいいから、お前もどう?”っていう優しさ?からの提言というところが、もう徹頭徹尾ブレないキャラだな~と思ってニヤニヤしてしまいました。面白いヤツ!
カラッとした強い受け(根は拗れてる)が無骨ながらに大きな愛情で絆されていくの大好きです!お前なら良いかって思わせる包容力を持つ攻め!!
なんといっても遠藤が!!美人、強い、強気、切れ者、義理堅い、さらに開けっぴろげで飄々とズケズケしてるいのに心に抱えるものがあり恋愛下手。で感じやすい!!最高か!
遠藤の逆恨みでギクシャクしていたけど、神宮寺の真っ直ぐさ、緊迫した任務で守って体現してくれたことで絆され、軽く誘っちゃうとか!ヤバい!!!色気ムンムンな絡みじゃないのにヤバい!!!からかい気味だったとこからの快楽追っちゃう姿!全てにおいて、神宮寺が、あーーもうっ!!ってなるの頭抱えたくなるほど分かる。
神宮寺は口下手な分、時折出る言葉がどストレートで刺さる刺さる!遠藤の奥底の不安を包み込んでくれる愛情深さ!命の選択を任されるほどになって感無量。体育会系恋愛下手な2人は微笑ましく、真に心を通わせるシーンは胸熱、事件はシリアス見応え抜群、ぎゅうぎゅうでした!
「甘い水」ってタイトルの意味を知った時は遠藤の儚さ寂しさと生命力も感じてギュッとなりました。執着しようとしてこなかった遠藤が未来を約束したい、神宮寺になんかしてやりたいって思えるようになったの良かった。バディものも好きで、オトコオトコの世界、アサルトスーツのカッコよさも沁みて、あ~こういうの好き!!が詰まったお話でした!!!
Kindle版挿絵なし。北上先生の描く男性が好きなので見たかった(泣)
SITとSATの区別すらよくわからなかった無知な私でも、最後まで面白く読めました。遠藤が人気なのは納得だけど、かわい先生の年下攻めが元々好きなので、神宮寺もかなり好きなタイプの攻め。受けへの尊敬や思慮深さが、なんとも言えず良い…。簡単には手出しできない相手への、抑えきれない想いがにじみ出ていて、キュンとしてしまう。
ある日キスをされたことで、神宮寺を意識するようになった遠藤が、戸惑いながらも徐々に惹かれていくという感じも良かったです。体の関係はラストまでないけど、そこで一気に萌えが爆発するので全然物足りなさもなし! 思わずニヤニヤしながら読んじゃった。
上司や先輩後輩など、脇役の面々もみんなかっこ良かったので、挿絵なしなのが心底悔やまれる。女性キャラが一切出てこないのもイイ!
ようやく恋愛が始まった、かも?というところで終わるため、すぐさま2巻を読まずにはいられない。続編もまとめての購入がおすすめ。