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yubisaki ni fureru made ichibyou
「春の嵐まで一秒」
社長である父の再婚に不安になって家を出てしまう航と、その社長の秘書の柊の話です。柊の秘められた気持ちに気づきながら、次のお話に進んでいきます。
「指先に触れるまで一秒」
大人になった航は父の会社に就職し、そこで柊と再会します、久しぶりに会ったというのに、どことなく距離がある二人、そして、柊のお見合いが持ち上がります。淡々と進んでいくお話や、柊の静かな告白シーンが好きです。
「きみの好きな歌」
歌手の環は、あることをきっかけに声がでなくなり、歌うことができなくなります。その後環は、一成がいる喫茶店で働いているのですが、その原因は分からずじまいなのです。途中回想の場面で、声が出なくなった原因が明かされるのですが、後半では、声の出なくなった環をそっと助けるように一成が好きです。
どこか淡々とした絵と、物語ですが、心に優しく響いてくるような物語です。
表題作は、ずっと片思いしていた人と同じ顔をしたその息子が、今度は自分をずっと想っていてくれて、、、っていう
帯の惹句
「あきらめたはずの恋が、ちがうカタチでおとずれた」
は、本当に言い得て妙。
表題作は親子で同じ顔っていうのがポイントだが、他の作品も、作者さん、よほど双子がお好きなのか、はたまたキャラのお顔の書き分けに自信がないのか、「きみの好きな歌」には脇キャラに双子のウエイトレスが登場するし、「青い星と~」は男女双子の取り替えデート話。
それにしても、キャラ同士の会話が、なんだかとっても堅苦しい。
表題作は社長の息子と社長秘書っていう設定だから、砕けた口調になりにくいのかなって思いながら読んだけど、他の作品でも、やっぱりキャラ同士の会話が妙に遠慮がちで堅苦しい。
だから作品全体の生命感が希薄なのかな。