たおやかな真情

taoyaka na shinjou

たおやかな真情
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神16
  • 萌×213
  • 萌10
  • 中立5
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
15
得点
167
評価数
47
平均
3.7 / 5
神率
34%
著者
崎谷はるひ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
しなやかな熱情
発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784344822795

あらすじ

記憶を取り戻した慈英は、いまだ臣へぎくしゃくした態度となっている。そんなある日、美少女教祖を預かることになった臣は…!?
(出版社より)

表題作たおやかな真情

受様の恋人で画壇で絶賛の新進気鋭の画家
昇進の為駐在勤務をしている長野県警警察官

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数15

はなやか→たおやか→あでやか

三島はよっぽど友達がいないんだな…

ストレートに書くと、宗教絡みの作品はヤクザ絡みに近しい理由で苦手なので、読んでて少々苦痛でした。男夫婦の間に配置される小さい女の子(といっても壱都は成人男性らしい…BL的に三島とくっつけるためとしか思えないので、女の子であって欲しかった気持ち)というのもテンプレではありながら苦手要素の一つ。超人的な壱都にも全く心を寄せられなかった。でも、作品としてはレビュー後段に書いた辺りが好きです。

壱都のことが苦手な理由のもう一つに、照映と臣以外に対して慈英が心を見せるのが嫌だったというのもある。それもこの超人めいた力のせいで。慈英の情操教育(いい年ですが)には良いのかもしれないけれど、彼の作品に影響を与えるのは臣だけであって欲しかった。

「ゲイのくせに〜」発言は心底ギョッとしました。あの慈英にこの台詞を言わせる崎谷先生がすごい。あそこまで作り上がった慈英の根っこにはこのセリフが出せるモノがあるという、造り込みの深さ。

「はなやかな〜」のレビューで、「じっくり2人の関係性を書いてきた後での記憶喪失ネタ、この後さらにこの2人のお話が読めることが確定している」と書いたのですが、記憶喪失が解消された後の2人がここまで生々しく書かれることに度肝を抜かれました。記憶喪失についてはBL作品において"よくあるネタ"と思っていた私ですが、これはこの作品にしか出せない色ですね。「いまの自分をぶっ殺したくなる」と久遠に予言された通りだよ慈英…
写真を撮るのはお別れフラグ…と思ってしまった。

ねじれたウイットの面白さは分かる。私も皮肉は大好きだ。

細かいですけど、壱都が受診したとき健康保険証はどうしたのかな?無しで手続きしたのかな?5万じゃ足りなくないかな?
銃のくだりもかなり違和感があってちょっとモヤッと。

0

一難去ってまた一難‥

短編を除く本編ではシリーズ5作目。
慈英の記憶が戻って、さぁラブラブかぁ、と思いきや、
そう簡単にはいかないのね。
記憶がなかったのは、つきあって7年のうちのたった2か月半。
でも、その間の記憶は二人に確かにあって、
傷ついたことも、傷つけたことも。
それが、二人の微妙な距離感を作っている。
「はなやか~」でサイコホラーを繰り広げた三島が再度登場です。
三島の再登場で評価を下げている
レビュアーさんもいらっしゃるようですが、
二人にちょっかいかけるわけではないので、私はOKでした。
まぁ、「どの面下げて」とは思いましたが。

思えば、崎谷作品のシリーズものって、
「ブルーサウンド」や「信号機」シリーズみたいな
主人公変わるスピンオフものばかりで、
一つのカプのシリーズものって読むの私的にはお初かもしれない。
そういう意味でも、続きが楽しみです。

2

うーん。

さて。シリーズ六作目、本編としては五作目となりました。
前作、慈英の記憶は無事戻り、ようやくハッピーライブを送れるかと思いきや…ある意味前よりギクシャクしてます。

前作で、慈英は絶対臣に対して感情を引きずるな、とはふんでいましたが、やっぱり…と言ったところでしょうか。

好きな人のためなら、自分の気持ちを抑えてでも離れることを選ぶ臣。
俺のためなんて考えなくていい、臣の我が儘が聞きたい、行くなと言って欲しい慈英。

どっちも一緒なんです。
臣も慈英も、自分じゃなくて相手のことを考えているんです。
二人とも自分に自信がなくてどこか臆病で。
矛盾した言葉かもしれないけど、似てないのに、似てる。

両方の葛藤が分かるからこそ、辛い。
でも、そこから一歩踏み出さないと、二人の関係は終わってしまうんでしょう。
二人とも、踏ん張って。

と、ここまでの評価ならわたしは間違いなく『神』でした。
だけど読み終わったあとモヤモヤがあって、気分は『しゅみじゃない』でした。

なぜかと言うと新しく登場したキャラ、壱都と、以前悪役で登場した三島の二人が原因です。
二人のキャラ、決して嫌いではありません。以前悪役だったのが改心して一途、とか好きですし、カップルとしてはいいです。
なのでスピンオフ、という形でならすごーーーーく楽しめた。
だけど、主役カップルを食う勢いで出張ってくるのは苦手なんです。
さわり程度なら全然おっけー。むしろ次はこっちのカップルの読みたいなぁと食いつきます。
主役以上に目立つのがわたしは嫌なんです。あくまでカップルが、です。個人のキャラが際立つのは面白いと感じます。(照英とか久遠とか。難しくてスイマセン)
壱都と三島の場合カップルとは言い切れないけど…でも明らかくっつくでしょ、という雰囲気バシバシだし。

話の流れ上、二人のエピソードは必要かもしれませんが、でも別にこの話に練り込まなくても良かったんじゃ?と思ってしまったんです。

慈英は壱都に必要な言葉をもらい目が覚めたわけですが…自分で見つけても良かったんじゃ?まぁ他人から言われて気付く事の方が多いかもしれませんが。

読み終わったあと、わたしの中で臣と慈英よりも壱都と三島のほうが印象にのこっていて…肝心な臣と慈英の気持ちに寄り添えなかったというかなんというか。
この巻でお話は完結しなかったので、次巻でぐっと寄り添えることを期待しています。

あ、あと臣は甘ったれでいいと思います。
個人的意見ですが、人間表面上は大人になれても、根底では大人になりきれない部分があると思うんですよねー。
もちろん時と場所を考えて行動、落ち着くとこ落ち着いて時には自分を抑えて相手を諭し、精神的余裕を持つ、というのは大事ですが。
好きな人には甘ったれでいいんです。
三十路になろうがラブラブでいいんです。
ラブに年齢は関係なし!笑
二人の甘い雰囲気が大好きなので。

おぉっと長々と気持ちを吐露してしまいました。あぁスッキリしたー。←

0

話が面白くなってきた

第1部よりこちらの第2部の方が私は好きです。第1部はティーンズラブみたいな、若年層向けという感じだったのですが、第2部に入ってラブだけじゃなくお話も動いてきて面白いと思います。
いつまでもスキスキいわれてもねぇ、というか、年齢設定としていい年にもかかわらず完全恋愛脳っていうのもどうなのよ?と冷めてしまう部分もあったから。
相変わらず臣は甘えたヤツなので、ずばっとものをいう壱都やアインというキャラはいいんじゃないかと思いました。ただ、アインは人としてどうなの?という感じが否めなくて、あんまり好きじゃなかったです。壱都にしても、肝心なところ(慈英や臣の悩み)をそれ(直感とか霊感的なもの)で済ませてしまうのはいかがなものかと思いましたが、慈英にストレートに「いたしてやがったな」と突っ込むところなど笑えました。

メインキャラを好きな人には物足りないかもしれませんが、私は三島×壱都は好きでしたね。どちらも惹かれた経緯が似てて、慈英×臣の別バージョンという感じでした。

1

微妙…

このシリーズ大好きなんですけど…今回の作品は駄目でした。
ストーリーはしっかりしてて読みごたえもあるんですけどね。
私の好みに合わなかったとしか言いようがないです。
もともと主人公に強く感情移入するたちなので、気に入った主人公がいると近すぎる人物のスピンオフは読みたくなくなるんです。
それで、今回の作中では2巻で悪役だった三島救済と三島の恋愛が主役達のストーリーの事件部分で語られる二重構造です。
悪役は悪役らしくして欲しいし、スピンオフならまだしも本編でやられると不快ですね。
臣が職業意識とお人好しと慈英の作品に対する思い入れ(設定上しょうがない
しじゃなきゃ臣じゃない)に三島がつけこみ、自分の大切な人(事件の鍵になる人物)を預けていきます。
図々しいにも程があります。しかも、臣を強姦しかけたり慈英に粘着質に付きまとったりしてたのにすっかり精神面を救済されて新たな執着対称までつれて出てくるんです。
しかも、絶対にこの二人はくっつくなとよめてしまいます。
凄いもやもや!
しかも、三島の大切な人は慈英の家に預けられ、二人の居住空間を侵しています。
うん。なんか色々モヤッとムカツクしイライラするんです。
そこを抜かして、慈英×臣の心情の変化とかは流石崎谷はるひなんですけどね。
もぉ、ホントに合わなくて。
三島の救済も恋愛も別な場所でやってほしかった…

1

シリーズ読んできてよかった・・・!

慈英×臣シリーズ6作目。本編としては5作目で第二部2作目になるのかな。

私は、個人的な好みで言うならシリーズ中では今作がいちばん好きです。なんかもうそれ自体ズレてるな~というのは自覚してます。

実は私、このシリーズはキャラクターはじめ苦手要素が多くてすごく好きとは言えないんですよね(決してキライじゃないですよ。好きは好きです)。
それでも確かに面白いとは思ってるんです。新作が出たら迷わず買って読みますし、シリーズ全巻を何度も読み返しています。

ホントに本も分厚いんですが、それ以上にいろんなものがみっちり詰まっている感じで読み応えもあり過ぎるくらいあります。
正直言って読むのにとても疲れます。

それでも、1作目『しなやかな熱情』と前作『はなやかな哀情』は、個人的好みはちょっと横に置いておいても、評価としては『神』しかないだろうと思ってそうしました。←確かに好きには違いないんですが『神級に好きなお気に入り』までは行かないんですね。

もともとメインキャラクターがあまり好みじゃないので、三島と壱都が乱入して来たのは却ってよかったと思ってます。←2作目『ひめやかな殉情』での三島のように、単なる悪役・敵役としての脇キャラクターはまったく別ですが。
逆に、慈英と臣のCPがお好きな方にはこの2人や教団関係のアレコレは邪魔なのかもしれませんね。

脇キャラクターで言うなら、私はアイン(慈英に強引に絡んでくるエージェント)の方がダメでした。女性だからじゃないですよ。

ラブラブは少ないと言われていましたが、Hはいちいち濃かったです。
もうそれはこのシリーズ(以前に崎谷さん作品?)の売りだろうから仕方ないと諦めてます。

私はもともとH描写はそれほど求めてないんですが、特に好みじゃないキャラクターのHはどうでもいいんですよね。あ、ラブはいりますよ、念のため。

ただ・・・私、こういう属性とかジャンルとかに疎いんですが、壱都って『男の娘』なんですか?
私のイメージ(とはいえ具体的にどうとは説明できないくらいうっすらとだけど)するところの『男の娘』ってこういうんじゃないんだけど。

少なくとも私は、読みながらも読後も壱都を『男の娘』としては捉えていませんでした。
まあ本筋とはあまり関係ないので、単にそう感じたってだけですけどね。

三島と壱都のスピンオフはいりませんが、シリーズ続刊でこの2人が出て来る(ストーリーが続いて行く)のは一向に構わないですね。
三島と壱都がCPになって欲しいというのとは違いますが、個人的には慈英と臣よりもむしろ三島と壱都の方が好みに近いんですよ。

6

慈英にとっての神は・・・

記憶喪失後の慈英と臣。なかなか以前の二人に戻れません。
そんな二人の元に三島が壱都を連れてきます。
壱都は新興宗教の教祖でトラブルに巻き込まれ中・・・三島は、二人を頼り、慈英と臣は壱都を預かることになります。
全作から引き続き、ぐるぐるまわっている慈英と臣。
以前から慈英に比べて臣の覚悟は足りないような気がしましたがやはり・・・この時期に壱都が二人の元を訪れたのは必然だったのでしょうか?
誰もが胸の中に持つたったひとつの「神」それを絵画で表現できる慈英がうらやましいと思いました。
臣の過去も無視できなくなり・・・次作へ続くようです。

0

そうきたか・・・

前回の『はなやかな哀情』が傑作だっただけに・・・
雨降って地固まるてきな。今回は三島さんのスピンオフか?というくらい周りくどいというか
慈英がうじうじしていてもやもやしました。
2人がこれから何があっても一緒にいる為には乗り越えなきゃいけない試練だとは
わかっていても、慈英は結局自分の感情をもてあまして、三島に匿って欲しいとお願いされた
教祖様・壱都(ひとつ)に答えをだしてもらったような形になってしまっているのが・・・う~ん
最終的に結論を出したのは慈英なんでしょうけど何だかすっきりしない。
もうほんとぐるぐるしすぎなんですよね・・・
まあ、臣さんももっと執着してみせてあげないとそりゃ不安になるわな・・・とは思いますが。
慈英の為なら自分の感情を捨てるくらい好きなんですもんね・・・
でも、そこは駄々こねられても一緒にいたいといわれたい慈英なんですよね。
入籍のお話がなんだか思わぬ方に伸びていますが、これってまさか完結までずるずると
ってパターンですかね。
最後にやっと臣さんと家族になれた、的な。
この度はあまあまイチャが物足りなかったので次の巻ではこれでもかというくらい
べたべたして欲しいです!

0

よかったなぁ

いつもいつも崎谷さんの小説には泣かされます。
今回も例のごとく泣きました^^;
多分、他の人はここでは泣かないでしょ?って所で泣いた気がします。
壱都が三島の痛みを引き受けるよと言ったことで、自分の中に二人せめぎ合っていた慈英が一つになった時に我慢できず涙^^;
まぁ後半は涙腺緩みっぱなしなんで、ずっとティッシュ握ってましたけど^^;
昔はこんなにすぐ泣かなかったのにな…歳、取ったよな。

あとがきを読んで少し納得して、そんなにモヤモヤした終り方ではない気がした。
確かに問題は山積したままだけど、次回作があってこそのものだろうと思うし。

宗教的な話が出てきて、ちょっと苦手だな…とは思っていたけど、さほど抵抗なく読めた気がしました。女の子のような男の子的なキャラも昔はあまり受け付けませんでしたが、なんでか嫌な感じを受けずすんなり入っていけました^^;

ぜひ、DramaCDを待ちたい。
三木さんと神谷さんの声が聞きたいな~~~~★
絶対発売されるとなんだか確信がある私って(笑)

3

山を乗り越えると

そこはもう、元の場所じゃない。

慈英の記憶さえ戻れば、元通りの生活に戻れると思っていた臣。
ところが、事はそんなに単純ではなくて、臣の記憶だけを失っていた間の事を、臣は、そして何より慈英はしっかり覚えています。
そのことに加え、慈英にはアメリカのエージェントとの問題も持ち上がり、二人の間には微妙な距離とすれ違いが生まれてしまいます。
そんな微妙な緊張感のただ中に、三島がある人物を預かって欲しいと、臣を頼ってくるのですが、、、。

人は誰でも、変われるし、変わってしまう。
そのことに対する、怖れや希望。

「はなやかな~」でも思ったけど、慈英と臣、二人の関係が更に上のステージに進んでいくためには、こんなにも痛みが必要なのかなと、
小説って、貪欲。

2

長いシリーズ、山あり谷あり

読む前に悪い評判を色々仕入れていたので、過剰な期待も無く読めました。

私はヒトツは「男の娘」としては読まず、性を超越した存在として見てました。
あ、でも、ヒトツと浩三さんのラブラブ振りには萌えました。
浩三さん、もう嫁にもらっちゃえよ(笑)

慈英のグダグダも、臣のみを価値基準とする閉じられた世界から一歩踏み出して大人になる過程、臣をもっと幸せにしてくれる為の回り道だと思い、我慢しましたよ。
1年後の次回作では、臣とのいちゃいちゃも見られるんですよね。
そして、アインとかいう人はきっとひどい目にあうんですよね。
期待して待ってます。

あとがきに書かれていた「男の娘」ですが。
私、「男の娘」って、男性向けジャンルの言葉だとばかり思っていました。
乙女男子はOK女装もOK。でも「男の娘」は生理的に駄目です。

あと、三島×ヒトツのフラグも私としては要りませんでした。

2

男の娘。。。うん。。。好きな方には。。。

今回は先生が念押ししてラブラブじゃないよっておしゃったのでラブラブは期待しませんでしたが、三島とか男の娘とかが突然割り込んでしかも宗教の話になるのが好みハズレ。。。というか、全然受けつけないネタでした。
あと書きに担当が男の娘について熱烈に語ったと書いてあったが。。。うん?って思うしかありません。。。担当ね。。。
しかも男の娘に対して美しいだとか微笑むだとか描写が多すぎのと、超能力だとかの話まで出てきて。
慈英と臣の世界には唐突な感じがします。特に、人の心を読める超能力というところが。。。ね。
次回作もあの男の娘の神様が出てくるなら二冊買いはやめてしまうと思います。

しかし、最後のベッドシーンは最高に思えます。二人の関わり合いが切なかった。
臣のあの絵に対する見解が驚きで、臣さんならではって感激しました。

次回作は二人の話がもっと見たい。。。
二人がごちゃごちゃという時に三島とあの子がちょっと目障りだった。全部飛ばして読んでた。
男の娘がお好きな方には楽しめる?という一冊でした。

0

評価しづらい

記憶を取り戻した慈英がどうして臣に対してぎくしゃくしてしまうのか疑問だったんですが、なるほどアインという女が持ちかけた慈英の海外進出の話が原因だったんですね。

記憶を失った時に何も分からない慈英のため、身を引こうとした臣。
そんな臣だから慈英の海外進出の話を知ったら、きっとまた自分のために身を引いてしまうと恐れてしまう慈英。
慈英が長野にいるのも全部臣のため。
臣が思っているよりずっと慈英も臣に執着し、依存しています。

だけど事件に巻き込まれ出会った宗教団体の教祖・壱都と触れ合った事で乗り越えていきます。
この子は…何とも言い難い…。
宗教団体の教祖として幼い頃から躾けられ、コミューンからほとんど出られない生活を送っているため人とは少し違う感覚を持っています。
本当は成人している男性なのに女の子の恰好をして羞恥心はないし、外に出られただけで嬉しいとはしゃぐ。
そもそも子供の姿のまま時が止まっています。
それが何かもう、抑制の象徴のように描かれている気がして何とも言えません。
先代の教祖が亡くなったことで内紛がありましたが、壱都はかなり勘の鋭い子ですし、見た目も美しいし、教祖として十分やっていけると思います。
でもそれが幸せには見えず複雑な気持ちになります。
だから全くのハッピーエンドに見えずもやもやした感情が残りました。

ただ、この子のおかげで臣と慈英がお互い執着しつつも依存はしなくなったのは本当です。
見事なサポートでいつものサポート役である照映が今回でませんでした。
崎谷先生は「親離れさせたかったのかも」と言っていましたが、そうかもしれません。
二人は成長し、二人の関係はまた進化しましたから。

最後に臣のお母さんの話がちょろっと出ていたので今から登場が楽しみです。



1

前に進んでいくためには。

前作よりも少しだけ未来の世界。
二人がより、前に進んでいくためには必要なことなのでしょう…と思える作品でした。
今までのようにいちゃいちゃだけではなく、どことなく緊張感がある。

挿絵の絵柄がちょっと変わったかな…?オトナっぽい絵柄にガラリと変わってる気がしました。と思ったけど最初から7年経過してることだし、このくらいでアリだなとか。

あと、臣の身長が意外とでかかったのに驚いた(笑)176センチをお姫様抱っこ…。もう5センチくらいは低いと思ってました。

次は臣の母親が出てくるんでしょうか?
1年間待ちきれませんが、はやくすっきりして幸せになってほしい。

あと、この1年の合間にイチャラブの短編出たりしないのかなぁ…という勝手な希望。

2

何となくもやもや感が。

一週間ほど前から前作までを読み返したりドラマCD等々で脳内このシリーズでいっぱいにして臨みましたww

内容的には面白くて楽しめたのですが、このシリーズの醍醐味的ないちゃいちゃらぶらぶ(←)は近作は割とあっさりめな感じで、あれ…これでおしまい?的な感覚でした。
今回は2人とも終始何かに悩んでいるようで読んでるこっちもハラハラ、落ち着かない感じで読了。個人的には慈英さんの嫉妬がもっとみたいな、とか。

最後の引き、まさかの続きは一年後……一応一冊完結だと思って読んでいたので読み終わってもすっきりせずにもやもやしたままでした。
あと、男の娘じゃなきゃいけなかった理由がよく解らなかったので次作辺りでわかるのかなぁ。

1

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