しなやかな熱情1.5番外編 さらさら。【BLCD】

しなやかな熱情1.5番外編 さらさら。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神27
  • 萌×24
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
160
評価数
34
平均
4.7 / 5
神率
79.4%
著者
イラスト
媒体
CD
作品演出・監督
阿部信行
脚本
崎谷はるひ
オリジナル媒体
小説
CD発売会社
Atis collection
シリーズ
しなやかな熱情
収録時間
73 分
枚数
1 枚
ふろく
予約特典フリートークCD(三木・神谷)約20分
フリートーク
なし
発売日

あらすじ

刑事の小山臣は新進気鋭の画家・秀島慈英とある事件をきっかけに関係をもつ。事件の解決とともに慈英は東京に戻り、二人の関係も終わりだと思う臣に、慈英は突然長野に戻ってきて住まいを構えるのだが…。想いが通じたのだと喜ぶ臣だが、二人の間には何の言葉も、何の変化もない。慈英の真意が分からずに戸惑う臣は――。(※「しなやかな熱情」と「ひめやかな殉情」の間のストーリーを描いたものです)

表題作 しなやかな熱情1.5番外編 さらさら。

秀島慈英 → 三木眞一郎

小山臣 → 神谷浩史

その他キャラ
堺和宏[中村秀利]/ 秀島照映[風間勇刀]/ 嶋木[岡本信彦]/ 堺和恵[城雅子]

レビュー投稿数6

想いが通じあうということ。

シリーズ番外編になります。
時系列的には「しなやかな熱情」と「ひめやかな殉情」の間のお話。
「あざやかな恋情」が終わった後の、長野に戻ってきたところからの回想で始まる2人がちゃんとデキあがるまでのお話。

別れを告げられた後に慈英が戻ってきたことで自分の気持ちは通じたと思っていた臣だけど、再会の時に聞いた慈英の言葉は望んでいたものとは違っていて。
それならそれでと、多くを望まず、ただカラダだけでも。
そんなふうに臣は諦めてしまって。
慈英は慈英で、戻ってきた理由は臣なのに、それが相手にとって重くはならないかと素直な言葉が出なくて。
それがまた2人が擦れ違っていく要因になるんだけども。
お互いを想い合ってるのに臆病で。
お互いに言葉が足りなくて。
こじれていく関係は相当に切ない。
2人でいても慈英は絵を描くばかりで。
最後には臣が爆発して、ようやく本音をぶつけることになるのだけれど。
それで、ようやく慈英も自分の気持ちを伝えられるのだけれど。
とにかく、切なくてすごく好きです。

爆発してからのシーンはすごく印象的で。
慈英の絵を見た時の臣の感情とか。
ホントにホントの最初っから、慈英が臣のことをとても好きだったことが伝わってきたりとか。
言葉にしなきゃ伝わらないこともたくさんあるとは思うけれど、この絵は言葉よりも雄弁に語っていて。
それも、きっと慈英が臣のことを想ってずっと描き綴っていたものだからでもあるんだろうなぁと思う。
シリーズの中でもこれが一番好きです。
それはきっと一番物語の核心でもあるちゃんと両想いに出来あがるお話だから。
切ない擦れ違いを繰り返した末に結ばれるお話だから。
ほかの作品も好きだけど、やっぱりこのお話がが一番好き。

当然ながら2人の演技もステキすぎです。
それぞれの心情が伝わり過ぎて胸が痛いくらい。
フリトでもわりと真面目に作品について語ってたし、2人ともホントに思い入れのある作品になったんだろうなぁ。

番外編ということはCD化されなかった可能性も大いにあったわけで。
一度完結してしまったシリーズの間のエピソードを追加されるというのはすごく珍しいと思うのですが、CD化されてよかったな、と。
とても素敵な作品に出会えたことに感謝しています。

4

【重要】ココが聴きたかった!!\(^o^)/力作!!

慈英と臣が恋人になるまでのお話。
お友達のおかげで聴くことができましたぁーー♪大感謝★
熱演!!!!!熱演です(涙)

2作目のときはすでに同棲してる二人だったので、気持ちを通わせるまでの恋の駆け引きシーン、告白シーンが足りなかった!!!
そうまさにこのCDが、慈英と臣のBL最大の萌えどころです!!!
好きなのに、好きゆえに言えない…聞けない。
好き過ぎて臆病になる頑なな想い。
恋の病にはつきものの症状に惑わされる慈英と臣(><)
誤解ですれ違うのが切ない切ない(ToT)探り合いすぎだから~~w 
胸にチクチク刺さる切なさと、ドキドキとモヤモヤが聴き手に湧き上がる~~。切ないツッコミをしつつ堪能しました♪(あらすじは割愛します)

何気に慈英を指定着信音に設定している臣…www
ツンツンなのに、かわいいです★
神谷さまの意地になるツンツンぶりが、たまらなーーい♪
そんなに好きなのに、臆病すぎる。

三木さまは…なんというかもう慈英としか言えないww
ハマりすぎてコメントする言葉もあまり見つからず(悩)優しさゆえに強く出られない真摯さを、なんて巧く表現なさるんだろうと思いました。
三木さまの演技にはいつも魂を感じる。。。役にどこまでもシンクロしていこうとする役者の情念みたいなものを感じます。
乞うように、噛みしめるように、臣に想いを諭す三木さまの演技は圧巻!
トラック9は胸が締め付けられて涙が自然と出ました。

そして。きゃふん。このシリーズ全体通して、キスのSEが好きです!!★
リアル!!リアルです★★★
やっぱりどっちが出してるのか超気になる(>_<)←諦めろw
キスシーンからの途中までが1回
エチシーン1回
(シリーズ内ではそんなに濃くないと思いますが、一番甘いかもvvv)

このシリーズはほんと神谷さまのいろんな演技が聴ける、素晴らしい作品だと思います!おてんば演技、怒鳴り演技、叫び演技、イライラ演技、拗ね演技、ツンデレ演技、泣き演技、甘え演技、意地っぱり演技、動揺演技、自暴自棄演技、エロエロ喘ぎ、息演技、幸せ演技などなど、多彩な声色を使って操る表現力!!
声だけで臣のすべての顔を表してしまう演技力には、脱帽です!!(*^_^*)

スケブに描きためた臣のデッサンを見せるシーンには泣きました(号泣)
はるひ先生の想いも強く強く感じられる、完結編でした!!(大泣)
キャストファン、原作ファンの方は絶対聴いて頂きたいと願うシリーズ&1枚!!
シリーズ内で一番好きな1枚となりましたっっ(ToT)
全サを聴きたーーーーーーーーいっ(切実)

[特典フリト♪♪♪(三木&神谷)]
息ぴったりのお二人★テンポよく会話が弾んでらっしゃいましたぁぁ。
作品の余韻に浸りたい方は、止めてください的なことを何度も注意喚起されてます。このフリトは珍しく司会的な感じはなく、お二人のおしゃべり~てな感じ♪テンション高めのお二人です☆
過去の3枚を思い出して辛かったという神谷さまw感慨深い様子でした。
通常5時間ほどかかることの多い収録時間が、この作品は2時間半で録り終わったミラクル!!について喜びあうお二人。
積み重ねてきたからこその奇跡ですねー(*^_^*)
阿部監督の拘りについて語るお二人ぃ。やっぱり阿部監督は神ですね!!
ドラマCD、BLについて熱く真剣に語られていて、感動しました(涙)
それと感謝の言葉をたくさん!!!!!三木さまと神谷さまがこんなにフリトでマジ語りされるのは貴重かも。本当に大事に大事に創られた作品なんだと感じさせてくれました。
あー素敵なお二人が慈英と臣でよかったぁーと思いました。幸せぇぇぇ。

長文失礼いたしました。ありがとうございました

2

番外編ならぬ三部作に欠けていた心臓的な作品

原作未読です。
ストーリーの時間軸が
冒頭3の後、回想にて、その後1と2の間に移動するので、3の後に聞くのがオススメです。

番外編らしいのですが、三部作を聴いた方は、絶対に聴くべき作品だと思いました。

今回は作者の方が音声化にむけ、わかりやすく、書き下ろして下さったらしく、
モノローグが、リレー方式です。
こういったリレー方式は最近では珍しくないかもしれないけど、この頃では珍しいのでは?リレー方式にしたことで、神谷さんが、
助かったと、強調してました。
本当に毎回苦労されているのですね(笑)

普通のBL作品では一番盛り上がる部分が、
1作目で、ばっさりなかったので、
2を、聴いた時に、すっかりラブラブな
二人に困惑。今回では再会した二人が、
どういった経緯で今の関係になったのかが、
メインで描かれており、本当にやっとパズルのピースがはまったと、嬉しくなりました。

三木さんのモノローグが印象的で、
あせり、困惑からか
時折みせる氷の様な冷ややかな語りと
熱をおびた愛しい人への、語りかけが、素晴らしい!!!!
非常に繊細な感情描写のある作品のため、
胸が締め付けられる気持ちで聞いていたため、最後は泣きそうになりました。

もちろん臣の神谷さんも破壊力の凄い甘いセリフに、何度も悩殺されます。
それより、最後の二人の感情のぶつけ合うシーンに本当に感動して、興奮してしまいました。
作品として残してくださり感謝します。

0

ここにきてこのぎこちなさ!

原作未読。
駐在所勤務を終え、長野に戻る引っ越しのシーンから、過去に遡っていきます。
このシリーズを聴いた時、1巻と2巻の間の話について、想像力を駆使し妄想を膨らませてたのですが、有り難いことにその行間の話になってました。

シリーズ通して聴いてきて、ちょっと箸休め、という感じなのでしょうか。
今まで2枚組だったので物足りない感が出るかな、と不安だったのですが、まったくの杞憂でした。
逆に1枚しかないのに内容はしっかりと詰まっていて、どっぷりと浸って聴いた後は充足感でいっぱいになります。

神谷さんも三木さんも、すっかり慈英臣を自分のものにされていて、作品中の慈英臣の関係のぎこちなさに比べ、演者はぎこちなさや不自然さというものは全く感じさせません。
阿吽の呼吸のような、ぴったりと息のあった演技でした。
全てが丁寧に作られた、という印象で、尺的にも気軽に聴ける長さなので結構リピしてます。
作中、慈英が小説の挿絵の仕事をするんですが、その作者の名前が別作品の登場人物とリンクしていたりと、遊び心があるのも楽しかった。

神谷さんの泣き演技は毎回感嘆ものですが、今回の泣きは本当に素晴らしかったです。
ぎこちないすれ違いの末、ぐるぐる悩んで焦ってどんな風に慈英に接して良いか分からなくなった臣が、終盤爆発して泣きながら慈英に想いを告白してからのシーンは神々しくもある。
「なあ、俺ちゃんと笑っただろ?」という台詞は、本当に心臓が引き絞られるほど切ないです。
対する三木さんも、自棄になってしまいがちな臣に対して、必死で自分の気持ちを伝え、臣の全てを包み込もうとするのには、その声の中にある優しさが切なく、たまらなく愛しかったです。
ここはもう涙無しに聴けなくて、神谷さんと一緒に涙がぼたぼたと……。
不安を全て吐き出した臣の「俺のこと好き?」からのエッチへの流れが最高に盛り上がり、うはー!っとひとりで大騒ぎしてました。
そして「意地悪しないで挿れさせて」の三木さんの掠れた甘え声と、事後の神谷さんの、色気だだ漏れ声は本当にやばい。

あー、このCDホントお腹いっぱいになるわ。ごちそうさま。

0

タイトルが秀逸

原作の殆どを濡れ場で占めていた短編を、
原作者自らが大幅加筆修正。
シナリオも原作者が担当するという気合いが入った作品です!
人気のあったシリーズの集大成。
原作者、スタッフ、出演者の並々ならぬ愛!を感じました。

物語はすっかり落ち着いた幸せいっぱいラブラブカップルな
臣と慈英が、7年前を振り返るという形で進んで行きます。
聴き慣れたBGMが流れた途端、それだけでうるっときた私です…

「しなやかな熱情」は慈英、
「ひめやかな殉情」「あざやかな恋情」は臣視点で語られ、
今回「さらさら。」は慈英&臣の二人の視点です。
二人の微妙な両片思いっぷりに、焦れ焦れ!!
臣さん、それは違う!どーしてそう思う、慈英!!と。
聴きながら突っ込みを入れまくりでした。

最大の萌え場であるトラック9では舌打ちと丁寧語という合わせ技に、
腐女子をクラクラさせた演技を披露した三木眞一郎は天才だと思います。

そして臣の激白で、泣きの演技なら任せろ!な神谷さんが真骨頂を発揮。
最近、真面目に思いますが。
神谷さんの演技・持ち味のよさを一番堪能できるのは、BLCDではないかと。
音だけで勝負のCDですから、持っている技能をフル発揮してきますし。
神谷さんだけではなく、三木さんをはじめ他の声優さんも、
BLCDを聴いて見直したり感心しましたし。
やはりドラマCD(特にBL)はいいなぁ~と実感。

そして慈英と臣のその後(シリーズは続いているんですよね?)を
もっと音で聴いていきたい!と思う反面、
今回の作品がとても綺麗にまとまっていたので。
ここでCDは完結というのも、余韻があっていいかなと思います。。

2

慈英と臣のふたりが、正しく両思いになるためのエピソード

崎谷さんのシリーズものの中でも、絶大な人気を誇る『慈英&臣』の番外編です。原作では「しなやかな熱情」に同時収録されていますが、CD化にあたり小説版から一部のシーンとニュアンスを抽出し、崎谷さんがシナリオを書き下ろしたというオリジナルシーンが全体の三分の二以上で一部、展開も原作とは違っています。
原作をご存じない方は「しなやかな熱情」と「ひめやかな殉情」そして出来れば「あざやかな恋情」の三冊ともお読みになってからの方が楽しめるんではないかなと思います。

刑事と画家、まるで接点のないはずの二人が出会い、ある事件を通じて結ばれることになるのですが、躯ばかりが先行し、気持ちがちゃんと追いついていかないまま、一旦は離れ離れになります。
自分と違ってストレートだった慈英が本気になってくれるわけはないとあきらめていた臣ですが、なんと突然、慈英は引っ越して来ちゃいます(笑)
本当は、もうとっくに両思いで、離れたくないと想う気持ちも同じなのに、お互いが臆病なものでなかなかスムースにはいかない。

あれっ?慈英ってこんなにヘタレた奴だったっけ?!
あ~もう、じれったいナ!

さんざん焦らされますが、その分クライマックスが感動的でした。
神谷さんの「受けの気持ちを汲み取ってくれない、優しいけど鈍感な攻め」に対しての「抑えに抑えた感情が爆発して、感極まって泣いちゃったじゃんかヨ!バカやろ~!」な演技が、本当にお上手です。

さらさら  と 心はこぼれていった
さらさら  と 掴みどころのないままだった男の背中を 
躊躇いもなく抱き締めることが ゆるされた

不器用だけれども、でも、確かに時をつみ重ねて、心を寄り添わせていった二人の恋は、ここから、本当の意味で始まったのでしょうね。

ああ、そういえば、「さらさら。」って砂時計の砂の音にも聞こえるかも。

あとは まっすぐ続いていく道を 手を離さずに 歩いていくだけだ

慈英のこの言葉を聞いた時、二人に対して「よかったね」という思いと同時に、「ああ、もうこの二人の物語はこれ以上は語られないのかもしれない」と思えて、とても寂しくなってしまいました。

2

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