愛玩伝説

好みばっかりの詰め合わせデス！

『放熱JIVE』『拘束志願』からの寄り抜き文庫版コミックス。
最近のJuneの中身のない空っぽのただのエロエロは苦手という自分でも、これは好みです。
何と言っても、基本に倒錯や俗に言う変態、そしてリバやＳＭがオチを用意された、きちんとしたコメディで表現されているからです。
これらはみ～んな自分の好物。
また、文庫の帯に「神葉理世の変態エロ！！」なんて極端なあおり文句ついてますが変態じゃない！おかしな人達とおかしなエロですからｗｗ
どうも変態という言葉は好きじゃないんだな～解りやすくて便利な記号として使っているだけです。

何と言っても一番他作品のＳＭと違う点は”ろうそく”が２本登場するところでしょう。
お道具や縄はよく見かけますが、ロウソクは最近は目にしません。
中でも『放熱JIVE』での放火することで興奮するといういわゆる変質者めいた高校生がろうそくプレイをする相手を見つけたことで放火しなくなったという、今ならちょいひっかかりそうな内容の作品が見られるのも００年前後の作品だからだともいえます。

また、この当時の神葉さんの作品の特徴であるリバが盛大に登場します。
一見攻めなのか！？と思わせて受けだったという以外な展開をみせる疑似攻め風受けという人物の登場も愉快ですが、『VERSUS』においての、好きになった相手が互いにタチだった為に起きる変な競争と言う部分がとても愉快で笑えます。
タチ×タチゆえの、相手を組伏せる魅力というものを表現していて、おバカだけどとっても好きｖ

そんな愉快な作品がそろっている中、『愛すること、愛されること』が唯一シリアスものです。
常に隷属することを望む青年と、彼を抱かずに他に犯させてみることで気持ちを抑え込むご主人様との甘く切ない関係に、
またここにもある種のＳＭの関係が表現されています。

作品は古いですが、現在Juneで出ている色々な作家さんの愛玩ものより全然大好きな作品群です。
しかし・・・JUNEって愛玩がどんだけ好きなんだって話ですよねｗｗ