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作家さんの新作発表
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山本小鉄子による、本格ホラーミステリー。BL作家でありながら、彼女の漫画家としての才能に比例した、いや、それを上回るといえるかもしれない作家としての才能がみえる。この作品には山本小鉄子の頭の良さとテイストが詰まっており、これを読んだ後は、彼女の(BLを含む)作品がより一層、面白く感じられるようになるだろう。読み応えは充分だ。
ストーリーの綿密さは見事だ。管田家の長男直樹と長女の兄妹が叔母の家に従兄弟の隆に会いにやってくる。従兄弟同士である、直樹と隆は同い年で、ふたりはもうすぐ17歳を迎えようとしていた。しかし、古くから管田家には呪いがかけられていた。それは、長男は17歳を迎えると母親を殺し自ら自害するという恐ろしいものだった。それを知らない隆は、彼らの滞在期間中、様子がおかしくなり、その様子に怯えていた隆の母親は自害を計り、この世を去るという事態に・・・。隆の母親の不自然な動揺と自殺の原因が引っかかる直樹は、伯母である美紀子の部屋を探り、管田家にかけられた呪いにい気付き始める。が、しかし、彼自身にもその呪いの影が迫っていた・・・。
この物語は、心温まるストーリーでもなく、ましてや恋愛物語でもない。妥協を許さない本格(ホラー)ミステリーであり、頭を使いながら読み、楽しむ作品である。と同時に、作者である山本小鉄子の本格ミステリーにかけた情熱が強く感じられ、内容の細密度といい、展開に引き込むテンポや途中ぞっとするような場面といい、完成度は高い。主人公や彼を取り囲む人達の心的描写も丁寧で、所々飼い猫「三代」が活躍する場面も心打つ。クライマックスは、決してハッピーではないが納得する形で終わるため、妙にリアリスティックな感覚が残るのだ。彼女はドラマを描くのが上手い。
読み終えて、深く重いけれど、どこか優しい作品だと感じた。BL作家に彼女のような作家がいることは、大変に心強いと思う。
ホラーミステリーなので、BLのような萌えはないので、評価をどうすればいいのか戸惑ったんですが、段階1~5のうち、4ということで萌x2にしました。
山本小鉄子さんの作品ということで読みました。
山本小鉄子さんというと、かわいい絵柄が思い浮かぶと思うんですが、こういうミステリーも似合うんですね。
特に目が印象深い。なんか背後にある暗いものとかを伺わせるっていうんでしょうか、そんな感じです。
面白くて、どんどんストーリーに引き込まれました。主人公たちの謎解きに、「早く!早く!次はなに??」と心が急いていく感じ。
それぞれのキャラの性格付けもとてもしっかりしています。
読み応えあります。
もともとホラーものは映画も小説も見ない派なのですが、コテツコさんが作画されていると言う事で読んでみました。
もうすぐ17歳になる直樹と妹の典子が、母親の姉にあたる伯母の家に遊びに行くところから話が始まります。伯母の家には直樹と同じように間もなく17歳になる従兄弟・隆がいて、伯母とも隆とも仲が良く毎回楽しく滞在しているのですが、今回は途中で隆の様子が変わり、また隆の母親が自殺してしまいます。
どうしてこんな風になってしまったのか、と直樹が調べ始め、先祖代々長男が17歳の時に亡くなっている…。自分も隆ももうすぐ17歳じゃん!と言うところまでが1巻でのお話です。
明らかに、過去に何かがあって、それが引き金になって不可解な出来事が起こっている事が臭わされているのですが、1巻ではそれは分からずじまい。
これから読まれる方は2巻そろえてから読まれることをおススメします。
めちゃくちゃ面白いんですが、ホラーなので怖くて怖くて。
部屋で一人で読んでたんですが、怖くて泣きそうになったのでマクドナルドに移動して読みました。
ワイワイガヤガヤ学生がうるさいマクドナルドでしたが、それでも怖かった!泣
昔はホラーが大好物だったんだけどな。いつの間にかダメになって、読まなくなったんですよね。人間変われば変わるもんだと思いました。
非BL作品です。
原作者の小野不由美さん、大好きです。十二国記シリーズいいですよね。
ストーリーはさすがの一言。
兄妹ふたりで田舎の親戚の家に遊びに行く冒頭、優しくておだやかな従弟が静かに豹変してしまった様子、そして従弟の母親の死。
読ませます。
庭にいる「何者か」の存在。これが怖いぃ!
兄妹は真相を探ろうとし、過去になにか秘密があるようだと突き止める。いったい何が…?
謎をはらんで下巻に続く。
怖いのに読むのをやめられない。てゆか、真相が分からないままだと余計にこわいんだよう。