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大切すぎて触れる事すら戸惑う───。
renai kidou
過去2作品も読んできて、日野ガラスさんて名前の如く繊細な、、なんて書いてましたがこの3冊目を読んで、あ、日野さんて恋愛の女子的ツボを抑えるのが上手いんだ!と思いました。
多分年齢的に20代~の大人に足を踏み入れた時に経験する恋愛の切なさとか苦しさとか、そんな感情がBL上で表現されているんじゃないかって思ったんですよね。
だから、それを高校生で表現した前作は、少し痛いとか女性的な感じがするとか少し背伸びした彼等を感じたのですが、今回は大学生だったりして、少しステップアップしているから割りとしっくりくる。
隣室の白佐木が男ともめているのに遭遇し、互いがゲイであることを知る富浦。
同じ性癖だからか、何故か二人でいるのは居心地がよく、特別に意識し出して一歩を踏み出したいと考えるのに、その居心地の良さを壊すのが怖くて、互いに躊躇している。
そんなお話は、よくある設定ではあるので、このような淡々とした展開だとともすれば飽きてしまったりするのですが、それをよくあるに終わらせない技術というのを日野さんは持ってるような気がしました。
多分に、それは後書きで述べられた「エロを目指した」という部分にあるのかな?と思います。
冒頭、および前編ではエチシーンはありません(但し後編は全編エチでしたがww)その中で見せた、登場人物の手やしぐさ、そんな部分に感情を持たせている部分がエロというよりは色気を感じさせているのかな?とも思います。
居心地の良い関係が終わるのが怖くて踏みだせなかった二人が恋人になって、そして3年後。
きれいごとばかりじゃない、けどこれが恋愛なんだって、いう物語のしめくくりを明確に見せてくれました。
続く『コトノハ』もすれ違いの物語。
愛されたい主人公が傷付くのが怖くて、逆の態度をとってしまうという物語。
本当はその逆をとることで、ものすごく傷付いているんだけど・・・
相手となる男性が、間違って寝てしまったことから彼を意識しだし、でも彼の本音を引き出したことで恋愛のスタートに立つことができるという話。
ただ、これはいかんせん攻めとなる男性がどうにも甘い!ヌるい!
「オレ、責任とるよ」の言葉にドン引きしてしまいました(汗、)こいつ、騙されやすい人かも・・・なんてww
そして、是非に弟君の続編が希望の『レッドライン』面白かったですね~♪
兄に執着する弟。
それと気がつかない、ブラコンの兄。
弟の感情を知ってしまった兄の恋人。
弟の、俺達はキサマよりも濃い血で繋がってるんだぜ、、みたいなほの暗さがたまんなく好みでしたw
お話的には、やっぱりこの位の長さがあった方がいい。
表題作は、エピローグ+前・後編+プロローグ。
時間的には7年くらいの年月の話。
でも、物語的には、出会いと、恋人になって初エチのふた山。
物語の核が少ない分、そこはしっかりかいてある。
エチシーンも、がんばって、たくさんページを費やしている。
ただ、これだけ丁寧に、ページを費やして書き込んでいる割には、萌が燃え上がってこない。
サラッと淡泊な、絵の雰囲気がそう感じさせるのかな。
キスはするけど、恋人じゃない。友達以上恋日未満な関係が続いて、2年?
「よく、2年以上も我慢してるな」ってセリフがあるから、第1話の壁ドン的なキスシーンから2年たったんですよね?
服は着てるけど一緒のベッドで寝ていて、おはようのチューはしてます。
イラスト、綺麗なんだけど……横顔がお菓子のばかうけみたいで苦手ですね。三日月みたいとも言える。
2年以上たって結ばれたから強い絆になりそう。
コトノハの藤城くんの髪型が好きですね。
レッドラインはブラックな感じ。実の兄に弟が欲望を抱いてるよう。兄の恋人を敵視している。短編でなにか、事件がある訳じゃないけど弟の黒い感情が出ている。兄はそれに気づいているのか、気付いてないのか……気になるところ。