おとなり

おとなり
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×24
  • 萌7
  • 中立6
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
6
得点
53
評価数
22
平均
2.8 / 5
神率
9.1%
著者
月村奎 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
陵クミコ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥560(税抜)  
ISBN
9784403522703

あらすじ

とある商店街に並んで建つ、大変仲の悪い久保田(くぼた)家と芳野(よしの)家。
久保田和菓子店の次男で、学業優秀な博紀(ひろき)は、
会計事務所と喫茶店を営む芳野家の次男・哲(てつ)と、家族に隠れて友情を育んでいる。
一方、高校の頃のある事件をきっかけに、家族とは無関係に諍い合うのは、
久保田家の長男・多紀(たき)と芳野家の長男・力(りき)。
そんな二組の友情や諍いのバランスが、ふいに変化した時……?

兄弟2カップルの恋を描いた人気作、待望の復活!

表題作おとなり

久保田博紀、久保田和菓子店の次男・高校生
芳野哲、久保田家の隣のカフェの次男・高校生

同時収録作品Every Jack has his jill

芳野力、久保田家の隣のカフェの長男・高校教師
久保田多紀、久保田和菓子店の長男・大学生

その他の収録作品

  • 千里同風
  • おとまり
  • おねだり
  • あとがき

レビュー投稿数6

月村節の王道

花丸文庫版で読んでいますが、書き下ろしもあったので一応購入したまま、積んであったものを、久しぶりに引っぱり出して読みました。

初期の月村さんなので、だいぶかわいいというより、エッチは少なめですが、年上カップルの攻めの横暴ぶりは秋霖シリーズの攻めに通じるものがあって、いっそ気持ちがいいほど性格が悪くておもしろいです。後ろ向きのウジウジ受けが、あわれというよりも、むしろ自業自得と思えるところも楽しい。年下カップルの脳天気さもけっして嫌いじゃないし。

今のBLではないと思いますが、こういう作品もたのしめた昔はよかったな、と懐古厨になってしまいました。

1

萌とはちょっと違うんですが

迷ったんですが、中立よりの萌えかな、というくらいでした。
面白いかどうかというより、カップリングに萌えられるかどうかで考えたらちょっと違ったのと、後半のお話が好きだと思う反面もやもやが大きかったからです。

家がお隣り同士の幼なじみ二組のカップルのお話。
兄同士、弟同士の組み合わせです。
最初に入ってるのは弟同士、優等生の博紀とかわいいヤンキー(?)哲のお話。
親が仲が悪くて遊ばせてくれないため、毎日逢い引きのようなことをしている二人。それを友人は男同士にしてはちょっと行き過ぎだとたしなめます。青春爽やかグラフティ+男同士なのに何故だろうとか、ただの幼なじみ以上の気持ちに気づきはじめているのにどうしたいんだろうかとか、自問自答するこの初々しさが月村さんらしい柔らかい作品でした。

それにしても親同士にとても腹が立ちました。とても子供ぽいというか、自分達の仲の悪さを子供にまで強要する心の狭さというか…。
親が友情・愛情の障害になるなんて気の毒です。
哲の方が恋にかなり鈍くて、最後はくっついたものの、これでいいのかなという感じでした。
私はてっきり最初から両思い(無意識でも)なのかと思っていたので、哲がそうでなく何だか流されてしまった体の主体性のなさに少々疑問。
しかしガッツリしたものよりこのくらいのあまりきつくないテイストが読みたい方には向いてると思います。
こちらはかなり昔に出版されたものの新装版のようですが、月村さんの古めの作品には、初心者向けかなあと思うものも多いので、これもそんな例に漏れていない感じでした。

後半は兄同士のお話で、こっちのほうが面白かった。
前半の二人がどちらもイイコだったので、こちらはケンカップルという感じです。
しかし完全な、いじめっ子とイジメられっ子という構図で、私はいじめっ子の攻めが苦手です^^;
攻めである力は受けである多紀に対し、「お前にはいいところがない」などの言葉をなげたり、行きたい大学に行かなかったことも家を継ぐのも他人の所為にしてばかりだと言うのですが、本人がいいならそれでもいいのでは…なんでわざわざそんな意地悪な事を言うんだろうかと思います。
何よりいけないと思ったのが強姦…。
それを「強姦されたと被害者ぶっている」「俺が悪者なんだろ」みたいな事を言っていますが、あの流れはどうみても強姦だと思ったので一言も謝罪の無いままなのが悶々しました。
「強姦はお前の望んでたことだ、俺が好きなんだろ」みたいなのって何故なのだろうか…と思います。
こういう攻めが出てきたときに、受けはこの人のどこが好きなんだろうかと全くほんとに心の底から疑問なんですが、受けの方も酷い目に合いながらなんで最後は自分から折れてしまうんだろうと思います^^;

でもこういうの、お話としては面白いとは思わなくも無い…。
これで最後にデレてくれたら萌えるんですが、残念ながら最後まで態度が崩れず、もう一押し欲しかったです。

1

軽いお話過ぎるような・・・

読むタイミングを間違ったかな?とも思ったのですが、
ちょっとライトすぎるお話のように思いました。

友達カップルとケンカップル、お好みはどっち?
というのが帯の煽り文句だったのですが、
どちらのカプも、「ん!?」と思ってしまうカプだったことが、
我ながら切ないです。

この2カプは、お隣同士の家の兄同士、弟同士がカプなのですが、
2つの家の父親同士が、とても仲が悪い。
弟同士の博紀・哲は、親に隠れて会ったりしている内に・・・

という展開ですが、受となる哲がおバカすぎる。
そして、なんで、哲は博紀を好きになったのかが、よく分かりませんでした。

また、兄同士の力・多紀では、多紀が流されていく感じが面白いのですが、
攻である力が暴君すぎる・・・。

全体的に、もっと
愛を感じたかったな~。と思うのです。

1

王道ですかね??

 とある商店街に並んで建つ、大変仲の悪い久保田家と芳野家。
 話をすることも厳禁な二つの家族の中で、久保田和菓子店の次男で、学業優秀な博紀は、会計事務所と喫茶店を営む吉野家の次男・哲と、隠れて友情を育んでいる。
 和菓子の大好きな哲は、博紀の持ってくるお菓子にいつも大喜びをしている。
 ところが、ある日、もう一人の幼馴染みから、「お前らそれでいいの?」と疑問を呈されたことから、哲の存在が博紀にとってどういうものなのか、改めて考えさせられてしまう。

 という弟カップルの話と。

 高校の頃のある事件をきっかけに、家族とは無関係にぎくしゃくしだしてしまったのは、久保田家の長男・多紀と芳野家の長男・力。

 の兄カップルの話。

 個人的には、頭の悪い哲と、そんな哲にゲロ甘で、結局ヘタレな博紀のカップルの方が好みです。
 なんというか、まどろっこしいけど、若いからそんなに先を焦らなくてもいいのかなー……という感じが、とっても。

 でも、基本的には割とありきたりなカップルの話なので、王道が好きな方にオススメしておきます。

0

友達カップルとケンカップル?

次男同士=友達カップル  長男同士=ケンカップル 
の2組の話です。

次男同士の話は初々しくてかわいらしく読めたのですが
長男同士の話は「んーーー?」って首を傾げてしまう。
ケンカップルってのも違う気がする。
なんなら一番のケンカップルは父親同士だし。

イラストも兄が入れ替わっていれば納得できるのですが
兄弟の割りに似てなさ過ぎて兄弟物に思えなかったかな。
次男同士の初Hまでのすったもんだした話のほうが楽しめた気がしました。


1

イジワル(オレ様?)攻めに、腹が立ってしまった

まず、いつもの月村さんの作風とは違って感じました。繊細な心理描写などあまりないカンジ。家族のドタバタが描かれていたり、どこか「マンガの原作みたい」と思いました。

和菓子屋の久保田家と、会計事務所で、母親がシュミで喫茶店もしている芳野家。
両方の父親の過去の行き違いから反目しあっっているお隣同士だ。
博紀(攻め)は勉強ができる優等生だが、和菓子屋の息子なのにアンコが苦手。親に内緒で「おとなり」の哲(受け)と会っていて。
哲が女の子と一緒に居るところを見て、自分の気持ちが恋だと気づく---
と、いうようなお話(帯によると優等生攻×やんちゃ受)。親同士のケンカのなか、攻めがキレちゃって告白---と展開します。
目新しさはないが、ほのぼのかわいい~wと思いましたw

でも帯にあるところの「イジワル攻×マジメ受の兄たち」のお話が。
わたしは、なんか腹が立って。いやそんなマジメに構えて読むようなお話でもないし、と自分に言い聞かせても~。
攻めは名前は力:芳野家の兄、高校教師。受けは名前は多紀:久保田家の兄。
多紀としては、力に一服盛られて「暴行」されてから、女性相手にもたたなくなり、力のことを嫌っている。なのに、何食わぬ顔をして力は多紀にかかわってきて、翻弄されっぱなし---と、そういうお話です。

小心で自己評価の低いカンジの受けに対して、攻めは一貫して「俺のこと好きなんだろ」的態度で。えっちでも「服を脱いで、足を開けよ」とか。エラソー。上から目線で説教じみたこというし!(腹立つ。なんぼのもんやねん!…いや、わたしが怒っても…;)
受けが攻めを好きなのは本当なのだろう、攻めの言うとおり。えっちも良いんだろう。
でも一緒にいて、みじめな気持ちにさせられるし、腹が立ってしまうし、って状態なら「別れたら~」、といいたくなってしまった、受けに。
でも「オレ様」が好きな人はこういうの好きなのかも?
わたしは、「オレ様」キャラでも、やりすぎちゃって後悔したりってふうに、多少なりとも弱さ(かわいげ)をみせてくれないと萌えないんで、この力ってキャラがどうもダメでした。
結局最後のほうで、「穏やかな恋愛では自分が昂ぶらない」って受けがモノローグしてるから、わたしのシュミではなくたって、割れ鍋にナントカなのだろうと思います。

3

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う