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subeteha koi ni yorumono
作者さん、寡作な方なのか、初コミックスに作品がたまるまで結構お時間がかかったようです。
収録作品は、巻頭が一番新しくて、おおまかにいって後半にいく程発表時期が遡っていきます。
やはり巻頭の「勘違染」が一番好き。
どことも知れない、いつの時代かも分からないおとぎ話の世界を舞台にしたようなお話に、この装飾過多な絵がとっても合っている。
デザイン的に処理された髪の艶とか、不思議なデザインの装束に、手の込んだ背景。
ペットの小猿もかわいい。
次の「それは運命です」も同じようなおとぎ話の国を舞台にしてるけど、「勘違染」の方が、より装飾性が洗練されていて、こんな風にファンタジックな作品は結構好きかも。
無理に現代物じゃなくていい、エチシーンも朝チュンで十分、
このファンタジック路線で可愛い作品を、もっと読んでみたいな。
表紙につられて買いましたが、絵に違わず可愛いお話満載でした。
短編が何話か収録されていて、表題作のパン屋のお話以外にも
可愛いお話があり、わりと飽きずに楽しめるんじゃないかと思います。
現代から、ちょっとファンタジーというかゲームの世界のような設定のもの(衣装とか名前とか時代とか)もありました。
私は現代ものが好きなので、ちょっと微妙だと思う部分もありましたが、好きな人はきっと楽しめるかと思います。
ただクセのあるキャラがいないので読み終って物足りない感はありますね。
「あー面白かった。可愛かったなあ」といった感じでしょうか。
それにエロもまったくと言っていいほどないので、エロ好きさんにはオススメしません。
ほっこりしたBLが欲しい方は絶対読んでほしい!
作者さんの初コミックでしょうか?
表紙の絵のきれいさとかわいさに絵本を連想してしまいましたが、中身も実にかわいらしい短編集でした。
それぞれの短編に書き下ろしオチ的後日談が付いていて、なんと作品数が14本!
しかし、モノ足りなさを感じる短編ではなくてそれぞれで全てが完結し、また余韻とその後の想像をかきたてるものがあり、まとまり具合は丁度いいのでは?
ジャンルというか誰に似ているという風でもないのですが、おとぎ話っさは猫田リコさんにカテゴライズされるかな?という感じが自分にはしました。
黒ベタの髪のツヤの入れ方が、初期の絵と違って模様風になっているのも特徴的。
ラストの作品が一番古いものかと思われますが、それと比較して絵が洗練されてこなれていっているのも見やすくなっています。
表題はパン屋さんと、そこで働く元同級生のお話なんですが、甘いパンが登場するだけあって中身もあまあまv
パン屋さん帽子をかぶっているのですが、そこに隠された髪が長髪!というのにびっくり!
かすかな執着と無意識の隷属を感じて、思わずニヤリ。
冒頭は異国風のおとぎ話っぽい、ツンツンや無自覚受けが特徴的でした。
また全編を通して女装も多発しております。
この作家さん男の娘好きなんでしょうかw
中でも一番好きだったのは、『イチゴイチエ』でした。
パパになってと押しかける隣室の少年にやんわりと断るおっさん←これが萌えv
しかも少年が一つ覚えるたびに、おじさんへのアピールの仕方がワンステップづつ上がっていくという面白さにニヤニヤなのです。
全体的には性別を超越したモノがあり、まさに甘い雰囲気が漂うのにかといってかわいらしすぎない部分もあり、丁度いいバランス具合に思えます。
短編の作家さんなのかな?口直しにもってこいの作品集でした。