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男がスキって、いけないこと・・・ですか?
このキラッキラッした表紙からどう予想しろと;
表題作他、短編が一つ入ってます。
表題作は
蒼太 …… 青春ワンコ
零 …… トラウマ姫
真弓 …… トラウマ王子(のちヘタレ?)
いすず …… マジ天使!!
の4人(2カップル)の青春群像ストーリー(あらすじより)。
互いの寂しさを埋めるように、体だけの関係を続けていた真弓と零。その現場を零の幼馴染み、蒼太に目撃されてしまう。
蒼太は零に秘密を守る代わりに、昔のように一緒に帰ることを要求。
零はトラウマと真弓への罪悪感から、蒼太の好意を受け入れることが出来ない……。
一方、真弓は公園で天使(いすず)に遭遇!!!
と、こんな感じの話です。
何が言いたいかと申しますと、いすずちゃんマジ天使!!! ということです。
鬱々、うじうじした登場人物の中、唯一の癒し。唯一のオアシスヽ(*´∀`)ノ
何故BLアワードに天使部門がないのだろうとか本気で思いました(←バカw
そして短編は、ワンコ × ツンデレの学園ものでした。なんかホッとする。
ということで、超オススメです。
いすずちゃんマジ天使!! (←大事なことなので二回言いました)
……いい忘れました。
表紙裏まで必見です!!
天使実力発揮w
やっぱりこうなったか……真弓ガンバレq(^-^q)
……続編出ないかなぁ(切実)。
田中ボール先生は登場人物の心情を上手く表現されていて、台詞も心に残る様な台詞を使うので、本当に大好きで今後の活躍を物凄く楽しみにしている作家さんです。
この漫画を読んで、4人の登場人物の内3人が自分の恋愛について悩みに悩んでいる感じがしました。
あらすじですが…
主人公である零が自分がゲイである事で過去に家族を裏切ってしまった罪悪感、元彼氏に自分がゲイだと学校に言った失望感などで人を愛する事に臆病になり、また、ゲイだとバレない様に人を寄せ付けてない様に過ごしてきた。
だが、幼なじみの蒼太との再開し、蒼太の優しい人柄に触れ、今まで自分が隠していた想いが抑えきれなり蒼太を好きになる。しかし、零は大切な蒼太を自分が過去に経験した辛く惨めな想いをさせたくない気持ちもあり、蒼太に対する気持ちをどうしたら良いか悩み、最後は……。
零視点だけですが簡潔に書くとこんな感じです。他の二人(蒼太と真弓)恋愛に対して悩んでます(笑)
鬱漫画だと思うかもしれませんが、ちゃんと自分たちの恋にちゃんと結論を出してハッピーエンドになってます。田中ボール先生の漫画だからこそ、読み終わってもモヤモヤ感がなく、後味が良い作品なんだと思います。
あと冒頭に書きましたが、この漫画の台詞も一つ一つが本当に良いです。胸がキュンと何回もなりました。
甘酸っぱい高校生男子の恋愛を堪能出来る一冊だと思います。
作品を通して考えると、3カップリングが存在している話。初め、肉体関係のあったカップリング(真弓×零)が分解して、真弓はいすずと、零は蒼太と、それぞれ付き合うことになる。
私は、ビジュアル的には真弓×零が一番好きだし、真弓と零がくっついてほしかったんですが……しょうがない。
私の一番大好きな、浜辺でいすずと蒼太を見ながら、真弓と零が話すシーン。最初読んだ時「……それは何だい?」と、間抜けなことを思っていたのですが、何度か読んでいて、やっと気付きました。一回読んだ時から、面白いと感じたけれど、ここで真弓の言いたい事を理解して、「この作品はそういうことだったんだな、タイトルはそういう意味だったんだな」とやっと理解できた。(遅いw)
二人のためには、二人でいてはいけない。真弓と零では、本当の意味でお互いを救う事はできない。救えるのは、真弓と零の求めているものを与えてくれるのは、真弓にとってのいすずであり、零にとっての蒼太である。だから、これでよかったんだと思える事が出来ました。
可愛らしい絵柄だけれど、主人公の零は、自分がゲイで、劣等感や申し訳なさ、惨めな気持ちや孤独に苛まれているし、真弓は家庭環境が酷いので、内容は表紙の印象より結構重め。重い題材にしては、ライトに扱っていると思う人もいるかもしれないけれど、私には、このくらいの掘りこみ具合が丁度よくて、楽しめました。蒼太の性格が明るかったのも、変に暗くなんなくて、読みやすくてよかったと思います。
最初読んだ時、蒼太と零が、某野球漫画のキャラに見えて困ったりしたんですが(笑/私がその野球漫画のキャラが好きなので見えたのだと…w)1回読み終えたら、そんなことはなくなりましたw
何度も読み返していくと、真弓は最初から零の蒼太に対する気持ちに気付いてて、気を使ってんだな、と感じたりしたのもよかったです。
あと、真弓と蒼太が1on1をやって、蒼太が勝ったようなんですが、私は勝手に、真弓先輩がわざと負けたんだと思ってるwそうだったらいいなと思ってるw
表題の作品のほかに、読み切りが一作収録されているけれど、この読み切りはあんまり読んでなかったりしますw表題作が大好きで、それだけで満足しました。
どうしよう、田中ボールさんの「眉間にシワ」とそれを生み出す
ツンデレキャラからどうにも目が離せない。
というわけで、叶先生からどんどんさかのぼって
「ボール集め」を始めちゃってる私なのですが
この本の零君もなかなかの「素直じゃない」系のツンデレだなぁ。
(素直すぎるツンデレが叶先生なわけですが)
そしてその零のセフレである真弓もただ寂しい!なのと肉欲が優先する切ないタイプだし、
それに巻き込まれてしまった蒼太もネガティブな零に巻き込まれて押せなくなってしまう。
これで本当にエンドあり得るのか?誰とどう?と思ったのですが、
そこに出てきたちいちゃい&芸術系なのにあっけらかんとした俺キャラ(どう考えても一人称は僕だと思ってた・・・)いすず。
いすずが出してくるのは「ただ好きだから付き合って」という当たり前すぎる感情なのですが、その感情がやっと蒼太の逡巡を解き一気に4人をあるべき形にするのです。
というか、それさえできない3人のグルグル悩みっぷりが見ていてとにかくハラハラするし、そういう所が萌えるのです。
初めて読んだのは6年ほど前で、その時は普通に気に入っていたのですが、最近読み直して印象が変わりました。
話は王道的なハッピーエンド。
けれど零くんの過去を思うと涙が止まらなくなりました。
自分がゲイだと気づいてからも、『普通』から外れるのが怖くて誰にも言えなかった中学時代の零くん。
当時付き合っていた彼氏とキスをしているところを母親に見られて家庭内は大惨事。
中学でも「姫霧はゲイらしい」と噂され、その噂の出所が付き合っていた彼氏だったことを知って、誰も信じられなくなった零くん。
「この世に独りきりになった気がした」という言葉はきっと誇張ではない本心で、本当に誰のことも信用できず、ただ真弓くんだけが支えではあったんだなぁと。
人に泣き顔を晒せないほど、周りの人間を信用できなくなるってとっても辛かったんじゃないかなぁって……まだ中学生の零くんがそんな辛い思いをしてきたんだと思うと、涙が止まりませんでした。
そして人を避けていた零くんが最後はみんなと一緒にご飯を食べたり、人と笑いながら下校できたりする様子を見て、心の底から良かったなぁと思いました。
辛い過去がある子こそ、幸せになってくれると、とても嬉しくなります。
本当に良かった。
蒼太くんと幸せになってほしいです。
愛し合ってるわけじゃないのに、自分の居場所を求めて体の関係を重ねるのも、
本心を隠して冷たく笑うのも、
家族との確執も、
とてもゲイっぽくていい設定だと思います。
その辛さから救ってくれるワンコの登場ってのも、キライな展開じゃないです、
体の関係を持ってる相手とも、
恋愛感情とは違うところでちゃんと心が繋がっているっていう設定も、素敵。
(これが一番いいなぁ~と思いました)
それらが、
ギュギュギュッと随分タイトにドラマチック仕立てで詰め込まれていて、
いいんだけど、
キレイにまとまっているんだけど、
・・・キレイ過ぎて、駆け足過ぎて、なんかもうちょっと~~!!と思ってしまいました。
中学の頃から体を繋げてきたふたりは、
互の傷を舐め合いつつ分かり合いつつも結ばれない。
そのふたりには別々の相手ができる。
ならば、もっとゆっくり時間を掛けて、
どうしてこの新しい相手の方がいいのか、どう満たされるのかを描いてもらわないと、
よかったね~と思いづらいなぁ・・・。
相手がただ好きだから、心が惹かれるからって、
まぁ詰まるところ、恋愛モノなんだからそりゃそうなんだろうけど・・・。
今まで負ってた深い傷や問題は、
その好きの気持ちでアッサリ解決しちゃうようなものなのかな~
そう思ってしまうのは、
後ろに全然表題作と関係のない短編が付いているから・・・というのが多分大きいんです。
この短編をナシにして、もうちょっと表題作を描き足してほしかった・・・。
新しいCPのその後の幸せそうな日常の様子をもっと~とかでも。
お笑いナシで、真っ向から「愛が欲しい」というならば、
もっと説得力のある愛を見せてほしかった!
(ただ好きなだけではダメなこともある・・・という現実をもう知っちゃった年齢なので・・・)