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マスター、この胸の痛みを止めてください――。
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
マスターシリーズ(未完)の2巻目。
「ラストマスター」→本作と続いています。
・・・といっても前巻から直接繋がっている感じではなくて、スピンオフと番外編という感じの内容です。
番外編的なお話の「セカンドマスター」が切ないのです。
前巻にも出てきた〔ゾフィエル/表紙下〕が主役のお話。
ゾフィエルは〔大雅/表紙中央〕の父親の秘書として造られたアンドロイド。
しかしその仕えるべきマスターはすでに亡き人となっており、現在の実質のマスターは息子の大雅。
だけど大雅には〔ラグエル/表紙上〕がいる。
自分の存在意義は…?と悩めるアンドロイドのお話です。
ゾフィエルが良い子すぎて切ない〜
ラグエルがボディガード用アンドロイドにも関わらずどこで学習したのか恋愛もエッチもできるのに対して、ゾフィエルは与えられた仕事を事務的にこなしてきただけのアンドロイドなので、恋愛の機微はおろか人間の心を読み取ったりすることが出来ない。
そのうえお仕えすべきマスターもいなくて、大雅とラグエルの関係を羨ましそうに見ているのです。
大雅に仕えると決意したところでこの巻は終わってきますが、大雅にはラグエルがいるからねぇ。。
ゾフィエルにもゾフィエルだけのマスターが現れてほしいよ〜
読んでるこっちが切ないです。
1巻の方にも書きましたが、BLのお仕事はいったんストップされるそうで・・・
いつか連載再開されないかなぁと思っていましたが難しいかなー。。
アンドロイドが出現した世界を描いた『ラストマスター』のスピンオフものです。
前作では、戦いが云々なるテーマがありましたが、これはその乞う次回的なものではなく完全に番外編になるのでは?と思います。
表題は、アンドロイドの研究所の技術院でフィギアおたくの佐倉が、うっかり”眠り姫型アンドロイド”を目覚めさせてしまった為に契約をしなければならなくて、な展開から始まるのですが
その次の『セカンドマスター』にも共通する、アンドロイドは人間の幸せを想い、人間もアンドロイドの幸せを想い、という何ら人間と変わりない彼等の忠実なる一途な心を描いた作品になっていました。
どちらかというと、人間がアンドロイドの忠実さにほだされている部分が多いカモw
佐倉がとても人間らしく(人間だから当たり前なんですが)、アンドロイドのポチが自分に尽くすのは、そうプラミングされているからでは?と疑心暗鬼になり、ポチが自分以外に微笑めば嫉妬し。
ポチは、そういうことで悩んでいるご主人様を不幸にするのは不本意だからと契約破棄(リセット)を望み。
佐倉が不器用だからこそのことではあるのですが、実際にこういう成長型のアンドロイドがあれば、こう悩むのは当然のことで、ありきたりなんだけど、それが機械と人間であるという設定で展開されることに合点がいく展開であるとは思います。
むしろ、『セカンドマスター』のゾフィエルの気持ちが切なかったですよー!
彼は前社長の秘書アンドロイドで、彼をマスターとしていたのに、現社長にはラグエルというボディガードを兼ねた恋人のアンドロイドがおり、愛し合っている。
彼の淋しさ、自分だけの唯一のマスターを持ちたい気持ちが切に伝わってきて悲しくなります。
誠実であるだけに報われない想いがあるというのが、切ないですね。
そしてこの表紙カバー!
大雅とラグエルとゾフィエルなんですが・・・カバーはずすと、この3人の関係が!?
いや、表題はオタクの佐倉とポチなんですが、表紙張らせてもらえなくてカワイソウww