君は俺たちの共有玩具

秘蜜

秘蜜
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神19
  • 萌×231
  • 萌18
  • 中立4
  • しゅみじゃない7

--

レビュー数
13
得点
277
評価数
79
平均
3.6 / 5
神率
24.1%
著者
いとう由貴 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
朝南かつみ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
秘蜜
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773085358

あらすじ

その電車に乗ったのが、淫らな悪夢の始まり。
平凡な会社員・佳樹(よしき)は、満員電車で痴漢に遭う。艶やかな色気を放つ英一(ひでかず)と季之(としゆき)に身体を嬲られ、ふいに洩れたのは甘い吐息。執拗に追われ、下肢に淫具を挿れられた佳樹は、男達に従うしか術がなかった。エスカレートする行為によって、彼らにしか反応しない身体にされた佳樹。彼らにとって自分は羞恥奴隷でしかない。そこに愛があるはずがないのに、愛されたいと願ってしまうようになり……。
(出版社より)

表題作秘蜜

長谷川英一・33歳/香月季之・30歳
高山佳樹・サラリーマン・25歳

レビュー投稿数13

羞恥奴隷とは新感覚

いとう由貴先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのがとても楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
エロ 5
羞恥 5
痴漢 3
不憫 3
女 2
な感じだと思います。

英一さん、季之さん×佳樹さんの3Pカプです。

平凡なサラリーマンの佳樹さんは出勤時、普段より遅い電車に乗ったことで、淫らな悪夢に堕ちてしまった。満員電車内で痴漢に遭い、嫌悪感を抱きながらも達してしまい、次第に痴漢をされた記憶を反芻してしまうようになり…。

偶々乗り合わせた電車内で、英一さんに目をつけられ、そこに季之さんも加わって、2人掛かりだったりそれぞれとだったり、様々な場所で色々なことをされてしまいます。
電車内での痴漢から始まり、駅やホテルのトイレでの絡み、夜の車内やホテルの窓際で、人が通る可能性がある外での絡みもあります。因みに最後まで繋がる絡みもありますが、佳樹さんに羞恥を味わわせて、昂らせて蕩かせるのも目的なので、指や玩具などで一方的に佳樹さんだけがイかされる絡みも多く書かれています。

ゲイでも変態でもないと自身に言い聞かせている佳樹さんなので、一度は2人との関係から逃げ出して、女性と関係を持つことで正気に戻ろうとします。なので、女性との絡み描写も細かく書かれています。

奴隷とも恋人とも呼べる関係になり、一応は良かったのかな?と思ったのですが、季之さんは浮気する気満々なのが分かってしまって、個人的にそれは嫌だなと思いました。英一さんの方が辛辣さや冷徹さから浮気でも平気でしそうなのに、ちゃんと佳樹さん一筋になってくれたみたいでそれは良かったな。季之さんも他の男に佳樹さんを抱かせる気は無いようで、そこには安心したが…やっぱり浮気はな…そこだけちょっと残念。

2人に翻弄される佳樹さんが若干不憫ではありますが、佳樹さんが次に何をされるのか、それがとても気になって読む手が止まらなかったです。佳樹さんも徐々に2人との関係を受け入れるようになって、でも絡みではずっと羞恥と快楽で乱されるので、とても凄艶で興奮しますので、是非とも読んでほしいです。

0

後半が読みどころ

最初は電車シーンで、そこからの彼らの心の動きがなんとも言えず萌えました。
単なる3Pではなく、元々幼馴染という英一と季之。彼らの信頼関係があるからこその二人の共有の「恋人」が成り立つわけで。
さらに性癖に目覚めた(目覚めさせられた)佳樹も彼ら以外には嫌悪感を感じてしまう状態にされてしまったが、その心の中の思い、それが好きというようなものなのかがわからないまま、、、
それでも彼らが他の誰かを抱くことに嫌悪を覚える自分に、彼らを必要としていたことも自覚する。しかし、結果的に仕事に精が出るようになったのは面白い変化だなぁと思いました。そういう発想が無かったので、視点が面白い。

何より、英一の自分の違和感に真摯に向き合って出した「他の誰かを抱くことはしない」という、この一言が佳樹の心を救ったのかなと思います。
どうもIIが出るようなので、楽しみです。

愛のあるSM。
本人達も言ってますが(爆)ソフトとハードの間、というか羞恥に絞った感じです。
最初はどうかな?と思いましたが、後半加速的に面白くなりました。攻め側の心理変化が醍醐味。

1

調教ものはいいぞ

調教ものはいいぞー
これからも羞恥プレイ続けていくのだろうなって思えて
ちょっとほっこりしました

2

秘密とは

いとう由貴先生の作品の中で一番好きなお話しです。
朝南かつみ先生の綺麗なイラストがお話しとあってて萌えます。

平凡な会社員の佳樹が、タイプの違うセレブの英一と季之に、羞恥で興奮する性癖を暴かれ男に抱かれるように調教されていくお話しです。

始め攻めの2人は遊びのつもりで、佳樹に近づき、電車やトイレなど公共の場所で淫らな事を仕掛けて佳樹の反応を確かめていきます。

2人の巧みな愛撫に翻弄され、快楽を得るようになってしまった佳樹は、女性相手に勃たない身体に調教されていきます。

官僚の英一は厳しく、茶道宗家の嫡男の季之からは優しく愛撫と言葉で嬲られ、飴と鞭といった感じでエロいです。
セレブなだけでなく、2人の容姿もいいからね。

2人も始めは佳樹のことを玩具にしか思ってなかったのに、次第に玩具以上の気持ちになってきて、佳樹に独占欲を示すようになります。

攻め2人のキャラが真逆なのもいいです。
英一はインテリ眼鏡の冷たい感じのS風イケメン。
季之は一見優しい遊び人風ですが、茶道のお家なので着物も上品に着こなすイケメンです。

まあ、佳樹と恋人?になってから一途なのは真面目な英一で、一見優しそうな季之は浮気性といった感じみたいですが。

佳樹も性癖がMの羞恥奴隷ですが、攻め2人にしか反応しないのが真面目で一途な感じです。
そんな佳樹が、自分以外を抱いてる攻め2人に傷ついて、車中で泣いて訴えるところや、その後2人が反省して佳樹に恋人宣言するところが萌えてしまいました。

羞恥奴隷だと言ってた2人は、その後佳樹に仕事をまわしたり、服のプレゼントなど甘やかして本当の恋人のようです。

プレイは痴漢行為から始まり、青姦、3P、SM椅子?での拘束などエロエロです。
受けの佳樹がすごく乱れているので、余計にエロいです。
3人のアブノーマルな関係こそ秘密なのかな。

6

特殊な愛?

羞恥奴隷→羞恥心を忘れない、可愛い奴隷が受の佳樹です。
攻の2人にターゲットにされて、電車で恥ずかしい事をされてしまって、嫌なのに感じてしまう。佳樹の気持ちが丁寧に書かれていて、プレイ中は読んでるこっちが恥ずかしくなりました……
奴隷とはいいますが、攻めの一人の英一さんは佳樹を大切にしていますし、季之も可愛がっているのが分かるので、そんなに痛々しいものではありません。ちょっと特殊な形で愛されている感じです。
ただ、好みは分かれるのだろうなと思います。
途中、受は縛られたまま、攻と他の人とのえっちを見せ付けられるシーンは嫌な気分になりました。それ以外は好きです。
恥ずかしいくて嫌なのに、2人じゃないと駄目な佳樹を可愛いと思いましたし、佳樹が成長したり、英一が丸くなる感じが影響し合っていてすごく好きでした。
羞恥プレイが好きなひとは必見です。

2

調教ものではあるけれど

私はSMも調教ものも3Pも、苦手な部類に入るのですが…
この作品は良かったです!

SMといっても羞恥だけで痛いものはない。
3Pといっても、攻め2人が自然なんですよね。
どうしても3人でいつもプレイをしなければとこだわっているわけでもないし、受けをめぐってのライバル関係ということもなく仲が良い。
読んでいて辛くありません。

そして最後がなんとも良いです!
途中で「身体だけの関係は嫌だ」と受けが逃げてしまうのですが、それをきっかけに攻めが「君を愛している!」と気がつくというご都合主義的なこともなく、かといって、冷酷に突き放すこともせず。

こういう系統の作品が苦手だという方にこそ、読んでもらいたいと思いました。

8

これも一つの愛の形

読み終わった後の感想は。
これ、めっちゃ純愛やないの~!でした。
読む人によって感じかたは色々でしょうが、私には純愛。
とても面白かったです♪


簡単あらすじは
佳樹は、特に男前なわけでもないし、スタイルが良いわけでも仕事ができるわけでもない、普通のサラリーマン。
ある朝、いつもより数本遅い電車に乗るはめになり、そこで痴漢(英一)にあう。
後日、いつもの時間の電車で、今度は二人の痴漢(季之と英一)に遭遇する。
痴漢は嫌なのに、人に気づかれたら…と思うと今までに無いほど感じてしまい。
いつしか佳樹のからだは…?


ストーリーは、ほぼ佳樹への様々な痴漢行為(次第に羞恥プレイ)が行われます。
普通の男というか、どちらかというと適当に生きてきた佳樹。
痴漢にあってからは緊張感からか、普段の行動や言動まで変化していきます。
なかなか本当の自分を受け入れられず、終始ず~っと自分の趣味趣向との心の葛藤が続きます。
私、この佳樹の頑なさ、なかなか崩れないプライドの高さが大好きです!

佳樹はカラダが敏感すぎる事、視姦されるのが実は大好きな事に、無理矢理気付かされます。
もしもあの日、英一に会わなかったら…?
佳樹は、自分の本当の欲望を知らずに一生を終わるはずでした。
普通に結婚して、普通に家庭を持って、平凡な生き方をするはずで。
ところが、あの二人に出会ってしまった。
本当の自分の欲望を知ってしまった。

佳樹は、普通であることに強い拘りを見せます。
普通であること、平凡であることに、プライドを持っています。
英一や季之は金の匂いのする人達で、佳樹とはまったく違う生き方をしたであろう事がうかがえる。
英一たちと羞恥プレイに及んだ人達は普通、二人の名前や経歴や金の出所に強い興味を示すのに。
佳樹は、そんなものには何の関心も持っていませんでした。

カラダは二人を強く求めているのに、心は強い不快感と拒否を示す佳樹。
そんな佳樹に、英一や季之たちにも戸惑いや変化が少しずつあらわれます。
そんな時、思わず心の中で「ヨッシャー!」とガッツポーズしてしまいました。
ちなみに、英一たちの行為は一貫して羞恥プレイのみ。
本格的なSM行為(痛みを伴うプレイ)はありません。
痛いのがダメな人にも読める、3Pものです。

二段組なので、かなり時間がかかるかと思いましたが。
ビックリするほどサクサク読んでしまいました。
私も、電車で痴漢に遭遇した事は何度もありますが。
物語はフィクションなので、かなりいろんな意味で楽しめました♪

朝南先生のイラストは、神がかりなほど美しくて魅力的で。
表紙も含めて素晴らしいです!
あまり手に入りにくいので、出来たら再版して欲しい。
その時は、もう一度買います!

8

痴漢電車から始まる調教!!

いとう由貴さん初読みです。
2段組みだったので読むのに時間かかるかなと思ったのですがあっさり読めました。

偶然いつもとは違う電車に乗ってしまった佳樹が痴漢にあうところから調教?!が始まるんですが、英一さんと季之さんはとにかく鬼畜でした!特に英一さん!
放置のシーンは思わず佳樹が可愛そうになってしまいました。でも最後の方で英一さんの方が佳樹を愛しているのかなと思ったりもしました。

無理やりや羞恥プレイがほとんどなのでそういうのが苦手な人は読むのやめといた方がいいと思います。でも過激な書き方はされてないので読みやすいと思います。
決してラブラブな終わり方ではなく、堕ちてく感じの終わり方になっていますがそれも良かったんじゃないかなと思いました☆




2

3Pモノの最高傑作ではないかと。

そうだ、いとう由貴を忘れていた。
いとう由貴っていうと、アラブもののイメージが強いが、
3Pや複数モノを書いてもうまい作家さんだと思う。
書いている自分に酔っていない、クールさが好きですw
地味~~にウマイ。職人系BL作家とでもいったらいいのか。
どういうわけか、アラブもので一定のステータスを築いてる人が描く3Pって
割に説得力がある。どっちもアサッテの世界だからかな?

3Pモノの自分的経験則として、冒頭からエロシーンが出てくるのは
ハズレ率が高いんだが、これは例外。
電車の中で痴漢される、という日常と非日常の境がとても効果的だ。
日常のペルソナを被った平凡な男性が、心の奥底にある欲望に目覚めていき、
それに戸惑う心理が見事に表されている傑作です。

主人公の中で心理葛藤は多々あるが、攻め2人が無駄に傷つけていないところも
好感が持てる。

異常な心理とそれに対する戸惑い、
あきらかにおかしいのにそれが甘く切ない気持ちになっていくグラデーション、
3人それぞれの性格、微妙な書き分けがきいている。

ここらへんでモニョモニョになって、イラッとくる3Pモノ、多いんだ…。
アラブも3Pも予定調和というか、特殊なフォーミュラがあるので、
それと相いれなければどうしようもないんだけど、
3Pフォーマットを最大限に生かした傑作であります。

18

挿絵が素敵

返す返すも、実に惜しい方を亡くしたと思います。
朝南さんの表紙が美しくて目を惹くこの本、本文中の挿絵も素敵にエロい。
本当に、朝南さんにはもっとお仕事して頂きたかった。
今更ですが、心からのご冥福を祈って、萌+2。

内容の方は、
まあ、間違いなくエロい。
「羞恥」奴隷を調教するお話なので、恥ずかしい事を次々されちゃって、
でも、それにどんどん調教されちゃって
と、冒頭から痴漢系のエロがたっぷりなんですが、
ねむっ!
読んでいると、つい、眠気の波が・・・。
エロシーンが続くと、何故か眠くなるこの不思議。
眠気の波に襲われて、読むのを何度中断させられたことか。
エロシーンに登場する身体のパーツの呼称も好みじゃないなぁ。

5

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