秘蜜II

himitsu

秘蜜II
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×24
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
52
評価数
13
平均
4.2 / 5
神率
53.8%
著者
いとう由貴 

作家さんの新作発表
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イラスト
石田惠美 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
秘蜜
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784773063448

あらすじ

早く、もっと、堕ちてこい

淫らな悪夢の続きは、残酷で甘い現実。
ごく普通の会社員・佳樹は、満員電車内で出会った英一と季之の共有羞恥奴隷になった。見られたくないと思えば思うほどはしたなく昂り、彼らだけにしか反応しない己の身体。
会社員としての日常を守るべく抗う佳樹を、二人は新たなレッスンと称し、様々な場所や道具を使い、さらに堕とそうとしてくる。
たどり着く先にあるのは、まっとうな現実への回帰か、それとも底が見えない快楽地獄か――。

表題作秘蜜II

長谷川英一 主計局主査
高山佳樹 中堅商社M商事 営業 20代半ば

同時収録作品秘蜜 Ⅱ

香月季之 茶道香月流宗家の次男
高山佳樹 中堅商社M商事 営業 20代半ば

同時収録作品秘蜜 Ⅱ

丹沢 中堅商社M商事 二年先輩
高山佳樹 中堅商社M商事 営業 20代半ば

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

これは愛なのか。

前作で、身体から始まる関係、と言ってしまえば簡単すぎて。
3人の歪んだ関係がどうなっていくのかと思っていたんですが、まさかのIIが出ると。

唯一、一生モノと英一と季之に言わしめた佳樹。
日常で、普通でいたい、というささやかな望みを完全に断ち切り、落とされるまでのお話です。一生を保障する覚悟で、次のステップに進むことを決めた二人。

フェロモン出しまくりになってしまった佳樹は、そこらじゅうの男達からの視線を感じます。視線だけでとどまらず、痴漢には合うわ、会社の先輩にまで襲われるわ。
でも、フェロモンに当てられて襲っちゃった先輩の末路はかわいそすぎて、同情してしまった。
(まぁ、襲っといて襲われたとか吹聴したこと自体への制裁なんだろうけど)

とうとう彼らの手の内に堕ちた佳樹。
これからの彼らはどうなっていくんでしょうか。英一も季之も、確固たる地位を持っているけれど、偽装でも結婚したりするのかもしれないし、そうなったら佳樹はどうなるのか。

佳樹が心配ではあります。

0

奴隷と書いて恋人と読む

続編発売を知った時はそれはもう驚きました。
関わった方々に感謝です。
石田先生はイラスト買いしたくなるほど好きなのでとても嬉しいです。

前作も発売当初に購読しましたが、
今作も読み始めるうちに前作のあらゆる場面が思い起こされました。
今作も文体がとても好きです。佳樹のやるせなさ?儚さ?絶望加減?がいい具合に表現されているようなこの文体が…。

内容につきましては、
正直、関係性にあまり進歩はありません!笑
今日も今日とて奴隷な佳樹…
3人でのエロエロショータイム… がひたすら見たい人には大満足かと(^^)

英一さんと季之さんは普通の言葉で愛情表現してあげてーーーっ!
(それができないから面白いんですが)
有難う御座いました。

6

今後の悲劇の匂いしかしない

個人的感想ですが前作『秘蜜』は調教ものの金字塔だと思っておるんですよ。
まさか12年も経ってから続編が読めるとは思っていませんでした。
いとうさんありがとう。

なおかつ、イラストを描こうと英断してくださった石田惠美画伯にも大感謝です。
前作は朝南かつみ画伯なんだもん。
おまけに物語世界とのマッチ度が半端なかったものですから、引き受けるのは勇気のいることだっただろうと思うのですよ。
朝南画伯のインパクトが強すぎて(特に英一の目つき。あれに代わるものを描くのはなかなか困難だと思う)脳内再生はどうしても前作系の見た目になっちゃってしまいましたが、石田画伯も大健闘されていると思います。

さて内容です。
ひとことで言えば、エリートと御曹司のふたりから、羞恥奴隷に堕とされる『普通のリーマン』のお話です。
いや、ホントにそれだけなのね。
この本の中に書かれている事件eyc.は、全てその目的のために、意図的に、英一と季之がやっている事。
やられる側の佳樹ですが、合意がないだけじゃなく嫌がっている。
普通の生活からはみ出さない様に精一杯頑張って、抗っているんです。
で、その『普通さから抜け出せずに快感に抗う所為で羞恥心がなくならない部分が攻め2人の被虐心を満足させる』という構造になっているんですよ。
なので、エロい嬲りが満載です。

ただね、読み終わってものすごい寂寥感を感じちゃったんですよ。
『ふたりは佳樹を2人だけの、更に気に入ったものにするために、結果として仕事を辞めさせるところまで追い込んで行っちゃいました』という所でお話は終わっているんですけれど、これ、読み終わった直後に頭に浮かんだのはミダス王なのね。

佳樹が佳樹としてあったのは、社会と接していたからなんじゃなかろうかと私は思うんですよ。会社に行かせずマンションに閉じ込めたら、ふたりが所有していた『前のやつら』と同じようになっちゃう可能性は高いんじゃないかなぁ……

英一と季之が抱えるストレスや、世間に対する納得のいかなさをそれぞれがまず自覚すべきだよね。
勿論、佳樹もそうすべき。
そうじゃないと結局、互いに一緒にいるのにいつも一人ぽっちという状況は変わらないと思うんですよね。
本来は3人ともそういう人を求めている様にしか思えんのですよ。
……いや、言い方は『恋人』でも『奴隷』でも良いけどね。

「おめーら、わかっとらんなー」という感想も含めて、結構萌えました。

4

恋人とは名ばかりの羞恥奴隷

待望の秘蜜の続編です。

個人的、各項目5段階で
エロ 5
羞恥 5
不憫 4
甘々 1
な感じだと思います。

前作に引き続き英一さん、季之さん×佳樹さんの3Pカプです。

英一さんと季之さんの羞恥奴隷となった佳樹さん。様々な場所であらゆる羞恥を与えられ身体を昂らせていた。しかしその行為は徐々にエスカレートしていき、常識や日常にしがみつく佳樹さんには、攻め2人の要求が理解出来ず…。

相変わらず、絡みのエロさや佳樹さんに羞恥心を与える行為のバリエーションが多種多様で脱帽致します。しかし、如何せん甘さが足りなかった。元々英一さんも季之さんも佳樹さんのことを恋人では無く奴隷として求めていたし、佳樹さんの方も攻め2人への恋心?は抱いていなかったので、甘々描写を求めるのはお門違いかもしれませんが、佳樹さんの不憫さが際立っててちょっと可哀想でしたね。

前作での奴隷呼ばわりが嫌なら恋人と呼ぶ、みたいなやり取りがあり、今作も「ど…恋人」と、奴隷と言い掛けて恋人と呼び直す、攻め2人の取ってつけた様な言い方にモヤモヤしてしまいましたね。

3人での絡みなどでは甘さが無かったけど、今作は攻め視点や英一さんと季之さんの会話では、佳樹さんのことを気に入ってたり、想ってたりするのが分かるので、その言葉や感情を少しでも佳樹さんに伝えてほしかったですね。そうすればもう少し甘く、佳樹さんの不憫さも薄まったのかな?

3人の関係性が前作では、まだ攻め2人への反発心があったり親密さは無かったので、佳樹さんが徐々に堕とされていく不憫さが良くて萌えたですが、今作では、親密な関係になったのなら、佳樹さんの不憫さは見ていて可哀想になってしまって…前作との比較で中立評価の印象が強くなりました。

絡みのエロさは申し分無いし、羞恥奴隷としての描写や佳樹さんが堕とされていく過程は萌えるとこもあるので、読んでみては如何ですか。

1

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