蜜室の恋

ドＳスイッチが入る時

この作家さんは受けちゃんが皆女の子っぽいけれど、それが苦にならなければ楽しめるエッチな作品ｗ
今回目に付いたのは、主人公の気持ちモノローグで進んでいくところでしょうか？
だから解説風になっていてわかりやすい・・カナ？

表題は、誰も入ってこない用具室を居心地がいい場所として使っていた保坂が、偶然同級生の秋本と一緒になり、二人で過ごすうちに人間自身も居心地のよい相手となり～な作品。
保坂が友人にホモと言われ興味を持ったことを、秋本で実践してみてそのままのめり込むという、若さにつきものの性的欲求が、次第にこの相手だからこそという部分に繋がっていくのが自然でいい。
お互いが気遣いしながらっていうのが初々しくってかわいいデスｖ
描き下ろしで、保坂がヘタレワンコになっているのがもっとかわいかった♪

あとの作品は受けも攻めも何気にある一瞬にドＳのスイッチが入るのが見ものでした☆
『恋愛小説家』ではヘタレの作家が自分を突き放していると感じた編集に、浮気できないようにといきなり下の毛を剃り始めるシーン！！
『きみにメロメロ』では、恋人が授業で一週間戻ってこなかったら、自分が無関心だったのを棚に上げて、恋人をイヂメテ責めてしまうシーン。
（こんな身勝手男、早く捨てればいいと思う！）
『好きだから』では、兄の友人が好きな弟が、その友人を思い自慰をしているところを見られて、誰を思って何してたんだと苛めて犯されちゃうシーン。
（下で兄待ってるんじゃないのか？そんな最後まで犯ってしまって大丈夫なのか？）
『幸せの代償』では恋人が結婚するからと振られたが、その恋人の後輩と出来てしまう。
しかし、その後輩は・・・な腹黒さが垣間見え、ちょっとゾっとしてみたり。

そんなＳ発動！なシチュがてんこ盛りです。
いや、Ｓというよりイジワルと言った方がいいかな？
安定していて、安心して読めます。