はなやかな哀情

hanayaka na junjou

はなやかな哀情
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神47
  • 萌×29
  • 萌10
  • 中立1
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
21
得点
302
評価数
71
平均
4.3 / 5
神率
66.2%
著者
崎谷はるひ 

作家さんの新作発表
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イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
しなやかな熱情
発売日
電子発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784344820272

あらすじ

事件に巻き込まれ、記憶喪失になった慈英。臣のことを忘れた慈英に臣は……!? 大人気シリーズ、待望の書き下ろし最新刊!!
(出版社より)

恋人小山臣の赴任先で暮らす秀島慈英は、かつて自分を陥れた鹿間に呼び出され、東京の彼のもとを訪れた。そこで倒れている鹿間を発見、そのまま何者かに頭を殴られ昏倒してしまう。知らせを受けて病室を訪れた臣を迎えたのは、臣について一切の記憶を失った慈英だった。冷たい言葉を投げつけてくる慈英に臣は…!?大人気シリーズ全編書き下ろし。

表題作はなやかな哀情

天才画家30歳
駐在勤務警察官34歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数21

眠れぬ夜

裏表紙の「記憶喪失」ワードで怖気付いたけど、大好きなこのシリーズ、読まずにはいられないと。
いやぁ、キツかった……
途中何度、唇を噛み締めたことか。
照英と久遠にずいぶん助けられて、ふたりがより好きになりました。
まんなかくらいで記憶が戻って、はい、いつもの、を期待したけどまんまと裏切られて、残り1/4で布団に入ったらもうソワソワハラハラして臣を思うと胸が苦しくて、まぁ眠れませんでした。
最後の最後、(ほんとに最後)、ようやく平和に戻ってようやくひと息つけました。
久しぶりに気持ちごと持ってかれた一冊でした。

0

やすらかな→はなやかな→たおやかな

これを読むためにシリーズを読んでいたと言っても過言ではない。ついに、きてしまった念願の1冊が。
元々CDで聞いた記憶を辿り、本を買ったのですが、とにかくこのエピソードの印象が強烈だったのです。

細部まで覚えてはいなかったので…それどころか衝撃の記憶ばかり先だって、多分慈英が"そう"なってしまうんだったはず…ぐらいの曖昧さで。始まり方は全く記憶にありませんでした。ただ、期待も手伝って最初からドキドキが!五感を刺激する文章です。

染み渡りましたね〜
こう思うとやはり自分はハマりたてに良い作品を大量摂取したことで、深く界隈の沼に踏み入った気がします。
先生もあとがきで言及している通り、よくあるネタではあるんですが、このネタのこの展開は、長期連載を耐え抜いた者にしか許されないわけですよ!!一冊がそのテーマの作品でもなく、一冊の中盤でそうなるわけでもなく、じっくり2人の関係性を書いてきた後でのこれ。そうでないと書けない!その上この後さらにこの2人のお話が読めることが確定している状態!ありがたいことです。

0

ほかの2冊も読みます

日曜日の午前4時に2時間かけて読了しました。気づいたら泣いてました。むちゃくちゃ分厚いけどむちゃくちゃいい本です。
ネタバレしちゃったらおもしろさ半減するのでネタバレしないでいきます。感想としては、切ないし泣けます。トラブルとかもたくさん起こったけど、結果的に記憶障害が2人を前に進めたんだと思います。あと、情景描写がめっちゃうまいです。慈英が頭痛で倒れるシーンも、慈英の視界に映っているものが精密に描かれていて、なんか感動しました。
恥ずかしながらこの本がシリーズの最終作(?)ということを知らなくて、なんか1番最後から読んじゃったんですけど、ほかの2冊もちゃんと読みます。

1

忍耐と幸せ

切なくて何度も胸が締め付けられました。
慈英が無意識に臣を頼っていて、それが臣にとって傷つける言動であってもちゃんと寄り添ってあげる姿に臣の成長を感じました。
しかし、恋人にこんなことを言われたら悲しい…慈英はやく思い出してと何度思ったことか。
CDも聞きましたが本とは違う良さもあり、神谷さんの声がとても臣さんで素晴らしかったです。三木さんも声も記憶喪失前後で声質が違うのもさすがです。
シリーズがどのお話も分厚いので読むのに躊躇って放置をしてたのですが、読んでびっくり音速で全シリーズ読破しました。
2人の距離感や夫婦感、読み進めてくうちにとてもほっこりとします。

3

涙なくして読めない!

こんなに泣いたBLは初めてかもしれない…
もともとそんなにBL読んでも泣かないけど、これを涙なくして読める人はそうそういないと思う。
最初のしなやかな熱情だけ知ってたけど、ちゃんと全部読もうと決めた!

臣と慈英のどちらも本当に素敵。
臣は、健気だし可愛いし優しいし強いのに脆いし、全てが愛しいです。
受け贔屓しがちなわたしだけど、この作品は攻めの慈英もこの作品だととても苦労されていたけど、本当にいい味を出すというか、臣さんをよく引き立ててくれるし、その上慈英自身も魅力的で…たまらないカプです。

はあ…読んでるときは切なくて何度も泣いて胸が苦しくなったけど、ラストはすごいニヤニヤしながら読んでた(笑)

3

シリーズ№1の切なさです

読み返したけど、やはり私の中でシリーズナンバー1です(/_;)

なんど読み返しても記憶喪失になった慈英に傷つく臣が可哀想だけど萌えすぎる!!!
今まで慈英が臣を傷つけるなんて天地がひっくり返ってもあり得ないことだったんだけど、ここにきてまさかの王道記憶喪失ですからね。キター\(^o^)/ーーですよ。
何度も泣きましたよ!えぇ!
本当に二人の愛を感じれる一冊でした。
結局記憶戻らなくても慈英は臣を好きになるんです!もう本能です!
完全に思い出すのは、Hした後になりますが、その時の翌日濃厚Hと、照英×未紘+臣の慈英が入院中~の裏話が載っている小冊子も合わせて読んで頂きたい!!
個人的には特に、特に、特に!!翌日濃厚Hを(*^_^*)

もともと崎谷先生のファンで読んだシリーズですが、蓮川先生のイラストも綺麗で蓮川作品も買い占めるきっかけになったシリーズです。

3

忘却と執着と

シリーズ4作目。BLではテッパンらしい記憶喪失ネタです。
事件に巻き込まれ、なぜか臣に関する記憶だけ失ってしまう。
慈英に「小山さん」と呼ばれるたび焦れる臣だが、
医師から「忘れていることについて詳細を語らないように」
という注意を受けたこともあって、自分が恋人だと告げられない。

だいたい、もともとヘテロだった慈英と、
両想いになったこと自体が奇跡だとわかっているだけに、
好きになった過程の記憶がないのに、
男同士だけど恋人でしたなんて言っても
理解されるわけがないもんね。

個人的には久遠がよかったです。
久遠がメインのスピンオフが読みたいなぁ。
‥無理だと思うけど。

1

失った理由・邪険にする理由

崎谷はるひ先生の作品で、私にとってこの二人は一番好きなシリーズであり、この本は一番好きな作品でもあります。

1冊丸ごと表題作です。
シリーズものの中では、単独で読める作品もありますが、これは今までの本を読んでいた方が良いものです。
主役の片方である慈英(攻め)が事件にまきこまれ、小山臣(受け)に関することだけ記憶喪失になります。今までの会話やできごとが断片的に出てくるので、前作を読んでいないと話についていけません。

切なさ全開の内容でした。忘れられた臣もですが、後半の慈英もでした。
終わりを決めてしまった臣に対して、湧き上がる感情。自分への嫉妬。切ないです。

そして慈英が臣を忘れてしまった理由が予想外で、それでいて拍子抜けとかガッカリせず、臣と一緒にちょっと怒りました。
慈英が臣にだけ邪険にする理由が、久遠が予想した「甘えている」ものでなく、「今の俺を見ろ」という自覚のない嫉妬からのものだと分かり。記憶をなくしていたというのに、実はあっという間に臣に惹かれてしまっていたというのが素敵でした。

記憶が徐々に戻る中、もう一度好きになって身体を重ね、記憶を取り戻して、絵の前で再び抱き合うという場面がすごく扇情的に思えました。

このシリーズは二人の恋愛模様がメインではあるのですが、臣が警察官でもあることから事件への解決もちょっとあったりして、飽きない展開になっています。崎谷先生の他の作品はちょっと合わなかったという方もぜひ読んでみて欲しい、そんなお勧めのシリーズ、お勧めの作品です。

4

崎谷さんで一番好きな作品

自分は作家買いはしないタイプではありますが、たくさん読んだ崎谷さん
作品の中でこのシリーズが一番好きです♪
その中でもこの「はなやかな」が一番好きです
攻めが受けの記憶を失ってしまうという王道な展開ですが、その後のや
りとりが巧みです。
いつも、なんでもやさしく受け止める攻めがノンケだった故の受けの存在
の拒否っぷり
そしていつも甘えてばかりの受けが静かにそれを受け止めようとする様子
(年上受けだったのをこのとき実感したのでした)
また攻めが記憶を思い出さなくても受けに惹かれていく様子
思い出さないままの再Hはとてもよかったです
結局思い出すのですが、思い出す理由も確かに彼らしい
挿絵も色っぽく綺麗で申し分ないです
王道展開ではありますが作者さんの個性が出ていてぜひとも読んでいただき
たい1冊だと思います。

3

鉄板ネタ!

慈英×臣シリーズ五作目(前作は短編集だったので本編としては四作目)。
王道鉄板ネタ、記憶喪失の回でございます。

受け側が記憶をなくすよりも攻め側がなくすほうが展開として好きなので、ヒャッホウ!です。
と、言っても、内容はぜんぜヒャッホウ!ではないんですが。

事件に巻き込まれ、頭に怪我を負ってしまったせいで臣に関することだけを忘れてしまった慈英。
忘れられたショックで傷つきながらも、それでも慈英のそばにいる臣。

明るく気丈に振る舞うも、プッツリと切れ照英に食いかかるところは思わず涙が出てしまいました。

慈英は慈英で自分の言動に傷ついた顔をする臣に苛立ち、照英に久遠に慰められていることに苛立ち、それでも東京に帰ることは頑として拒否。

もうね、苦しいです。
負の連載です。

忘れられてしまった方と忘れてしまった方、一体どっちが辛いのか───。

忘れられてしまった方は自分を拒絶され、存在を無かったようにされて、どうして自分だけ、と苦しむ。
忘れてしまった方は思い出せと攻められることが辛く、歯がゆく、また思い出したらその瞬間、自分の言動を呪うんでしょう。

記憶をなくしている間は、忘れられてしまった方が辛く、記憶が戻ってからは忘れていた方が辛いのかな…。

いつも臣側の気持ちに寄り添っていたんですが、今回は慈英と臣、両方に思いが引きずられてしまいました。

最後、臣が慈英を『諦める』決断をしたとき、「慈英のバカたれ!」「臣諦めんな!」と心で叫んでいました。

一冊まるっと慈英の記憶はないままで、え、もうあとちょっとで終わっちゃうよ?ねぇ記憶戻んの?それとも戻んないまま再びスタート?
とハラハラしていたら、ホントに最後の最後で記憶が戻りました。
その戻りかたは…うん、慈英らしいです。

慈英、久遠さんにちゃんとゴメンナサイしなさいね?約束でしょ?

さて、まだシリーズは続きますが…慈英の葛藤が始まるんじゃなかろうかとふんでます。
慈英、記憶なかった間のことも覚えてるし、臣は慈英を諦めようとしたし…。

一波乱ありそうな予感っ。

1

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