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aisareru utsuwa
おバカなアホアホコメディが楽しい九州男児さんの「初の本格ドラマティックBL作品集」と銘打って出た一冊。
この本の登場人物達は皆トラウマやネガティブを持った、性格や生活に一癖もふた癖もある痛い人達。
九州男児さんのコメディに登場する人達だって、ある種痛い人達ですよね?
それをお笑いにもっていくか、シリアスにもっていくかの違いだけなんです。
だから本質は変わっていません。
よく、普通のマンガ(感動したりシリアスだったりするもの)の描き下ろしマンガなんかで登場人物をギャグ化する4コマ漫画とかSSとかが付いていますが、この本も後半の描き下ろし作品で、ちゃんと茶化しております。
そうでなくても、本筋を読みながらも、「そう!ここでおバカ展開やセリフを入れれば、いつもの九州男児♪」と思うに違いないのです。
表題は、何不自由ない生活だけど愛とスキンシップが欲しい少年と、ゲイであることから家族から見放された愛と絆が欲しい画家。
破れ鍋に綴じ蓋、需要と供給の関係が的確に描かれています。
どちらも難ありな性格だけに、大人を翻弄する少年と翻弄される大人の組み合わせは小気味がいいです。
そして、もう一編は潔癖症の男と、ほとんどホームレスのような汚い仕事を請け負う汚い男との話。
実はこれが一番好みの話です。
潔癖症の男はツンデレ・ヘタレ・俺様をミックスして持つ男。
性に関して一番の嫌悪感を持つ男がどうして汚い男に惹かれるかという、その奥底に潜む欲望と本能が、汚い男によって暴かれて変化を見るのが、超の羽化のようで見ごたえがあるのです。
そして3編目は抑圧された家と町の中でもがく幼馴染再会の話。
親に引き裂かれ離れ離れになった彼等が、再び過去の思い出によって記憶をよみがえらせていく。
父の借金にもめげず、従兄弟の記憶をよみがえらそうと健気に働く受けの一途さがちょっと悲しい。
どれも、途中展開でギャグに走ってしまいそうな危うさを持ちながらも、まっとうにシリアスに進めることで、九州男児さんのコメディの本質が見えてきた作品でした。
帯『九州男児初の本格ドラマティックBL作品集』
ギャグでお馴染み九州男児さんのシリアス作品、あ、ギャグ短編と描き下ろし分はギャグです。
前に作品名忘れちゃったんですが九州男児さんの割とシリアス系の話がイマイチだったのでそんな期待しないで読んだんですが読み応えありました。
正直最初はちょっと違和感。
タッチを変えてくるのかなと予想してたんですが描き方はほぼそのままで、変な人物が出てくるのもいつも通りといえばいつも通りなのでいつツッコミが入るのかーー!!みたいな。
健さん主演の映画鉄道員で志村け●さんの演技を見た時の違和感みたいな(いつもながら訳わからん例えだな!でも見た人なら通じる気がする)まあそんな感じ。いつアイーンとかやりだしちゃうのかな、あ、でもこれはやらないんだよな、そうだったそうだったみたいな。
そんな脳内での小人さんのやりとりがあった後に脳味噌が納得して読書モードに入ります。
3作のシリアス話がメインで、どの話基本的にどこかしら変な精神的に欠けている人物ばかりが出てきて、それぞれの欠けている部分を補完し合う感じのストーリー。
どの話もがっつり読めてどれも面白い。
シリアスですが、変人が本人真面目に変な行動を取るのは同じなのでちょっとおもろいシーンもありました。やっぱ基本的な部分は一緒なのだな。
精神的に欠けている人物の痛めの話は大好きなのでこれはツボに入りましたー!
そういう話が好きな人は好きだと思います、面白いですよ、これ。
「花房学園男子バニー部」
2Pのギャグ。
描き下ろしはシリアス3作のそれぞれギャグエピソード、やっぱしっくりくるなー。
九州男児さんはこの路線で引き続きシリアスも描いて欲しいな、勿論ギャグも描いて欲しいですけど両方描いて欲しい。
迷ってる人も多そうな気がしますが、九州男児さんが描く変な人々が好きなら読んでみるだけの事はあると思います。
かなり恐る恐る手に取ったんですが、面白かった!
九州男児さんのギャグは苦手という方にも試してもらいたいです。
また、ギャグが好きだからこっちは読む気がしないという方も試してもらいたいです。
食わず嫌いしてるとしたら、もったいないなと。
ただ、万人受けはしない作品かも、と思います。
独特のノリがあるんですが、ツボに入るか入らないかは運次第、みたいな。
どの作品にもエキセントリックな人間が登場します。ヘタレすぎる画家。スーパー潔癖症なリーマン。ロボットみたいな社長の息子。
そういう人間が不器用な恋をする様子を淡々と描いていく。
普通の人間が普通にできるような行動が取れない人たちばかりで、それがもどかしくて切なかったです。思わず応援してしまう感じ。
かなり好きです。
またこういうの読みたいなー。
私、ギャグを描かれる九州男児さんよりも、こっちの路線の九州男児さんのほうが好きかも。
ギャグの九州男児さんの、初の本格ドラマティックBL作品集なんですが、、、
どんなシリアスでヘビーな内容でも、ギャグだと伝わるのに、ギャグ抜きのストレートだと、いまいち響いてこないっぽい。
なぜ?
多分、みんな、しかつめらしい顔で、ひたすら俯いたままか、
二人お互いのことしか目に入らない状態で、お話が展開するからかなぁ、、、
いくらストーリーがシリアスで、閉じられた二人の世界を描くお話でも、主人公達にずっと俯かれたままだと、読んでいるこっちも作品世界から拒否されている感じでつらいのかな。
馴染めなそうなイラストに
心が折れそうになりました
全体のバランスがどうにも
気になって、酔ってしまいそうな
くらいでした。
でも作品そのものにはとても惹かれました。
とけこめない日常に苦労している
人物は陰があり良かった。
もっと展開がほしかった。
期待してしまったのかもしれない
勝手に期待をしてしまったので
読み終えたあとの喪失感は
大きかった。
色んな背景があってこその
ものじゃないのかなとか
肩すかし感を勝手に感じました。