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作家さんの新作発表
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義兄弟の弟×兄モノが好きで読んでみました。
可愛らしい絵柄ですが、高校生同士です。
茶髪がお兄ちゃん(受)で、黒髪が弟くん(攻)です。
お兄ちゃんの〔圭太〕は明るくて面倒見の良い兄貴肌で、弟の〔渉(しょう)〕は本音を出すのが苦手なイイ子ちゃん。
最初は圭太をウザく思っていた渉ですが、ついぶちまけてしまった本心を真摯に受け止めてくれたのをきっかけに圭太には本音を出せるようになります。
渉にとっての圭太は、「兄」を通り越して初めて出来た心許せる相手なので、圭太を一人占めしたい一心で圭太に手を出してしまうのですが、それが恋愛感情かどうかはよく分かってなくて、逆に手を出された圭太の方が先に、渉のことを家族として大事に思っているだけではないことをハッキリ自覚します。
頭が良くて要領も良いのに不器用な渉が可愛いです。
圭太に彼女が出来た時に「彼女や友人より劣る弟の立場なんて要らない」ってメソメソしちゃうくらい、圭太が世界の中心になっちゃってるのも可愛い。
圭太はいいお兄ちゃんです。
王道の展開ですけど、好きなカップリングの王道モノはやっぱり萌えます。
表題作以外には短編がふたつ。
『オレらの関係』
付き合いたてのカップルが、受の双子の弟くんに初エッチを邪魔されまくる話。
弟くんが邪魔する理由が可愛い。
『いつか、きっと』
幼馴染みの再会モノ。
これは普通かなぁ。
可愛い雰囲気のわりに意外とエッチしまくりです。
初読みの作家さんです。
あっさりとした絵柄、ちょっとショタ風味がかったキャラクター、特に超絶美系というわけでもなく、親しみのわく絵を描く作家さんだなという印象です。
作家さんが弟兄モノが好きと言われているだけに、こむずかしい細工をするでもなく、ストレートに「好き」っていう気持ちをダイレクトにぶつけて、前向きに対応している点が気持ちがいいです。
表題は『My Sweet Home』『ココロのありか』『ゆれるきもち』との4編から構成されています。
雑誌掲載順は、この兄弟の過去編『ゆれるきもち』が一番ラストなんですが、単行本は表題と前後させてあり、それはこの物語をわかりやすくしていてよかったと思います。
成績優秀で性格もよいと、学校内で評判のよい弟・渉と兄の圭太は実はセックスをする仲の兄弟ですが、でも互いの両親が再婚同士なので血は繋がっていない。
そんな関係なのに、渉は圭太には素直でなくイイ人なのは外面だけ。
本音を見せない、兄に頼ろうとせず突っ張っている渉に前向きに接して欲しいとお兄ちゃんの圭太は真っ直ぐにぶつかるのです。
この関係に悩んでグルグルする姿は、この兄弟には見られません。
とにかく圭太が、本音でぶつかろうとする姿勢が潔くて、「兄弟だから、家族だからというのではなくて、渉だから好きなんだ」という気持ちを素直に弟に伝えているから渉は、安心して居心地がよい。
『ゆれるきもち』で渉の生い立ち、そして気持ちが綴られることによって、彼の不器用さを知ることができて、それがあるので、圭太の渉への接し方は間違っていなくて、正解なんだっていう説得力が増すのです。
作中に出てくる、節操無しの保健医の登場が?な気もしますが、相談相手も、相談もできる内容でないだけに、必要だったのかな?とも・・・
兄弟ものだから”特別”といった部分がないところがいいです。
『オレらの関係』
付き合い始めたばかりのカップルの初体験と、弟を取られまいとする双子の兄の失恋。
『いつか、きっと』
おさななじみ再会モノ。
やはりシリーズになっているだけあって、ツンデレ弟と健気兄のカプが、特に兄が気に入りました。