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utsukushiku moeru mori
3冊ものの3巻目。一応完結?
勇気と昇がひとまず一つの形を選んだ前巻でしたが、本作ではこんな展開になりますか?と正直驚きです。
表紙絵でわかる通り、昇が眼帯をしています。
でもそれは怪我でも結膜炎でもなく、まぶたが開かなくなっていた。
脳に異常はない。視力もある。顔面麻痺でもない。どうして目が開かないのだろう?
そして度々思い出すようになった暗い階段の踊り場。なぜか不安で、なぜかそれ以上思い出せない。
自分と同居するようになって精神的負担になっているのかも、と考える勇気。
勇気が気分転換に、と昇を陶芸に誘います。
有名な作家さんの窯で、そこの娘・萌さんが会社を辞めて帰ってきているのですが、彼女が訳ありである事件が起こります。
彼女との会話で過去にあった「ある事」を思い出して、勇気が萌さんにかける言葉で記憶の奥に封じ込めていた自分の心が浄化される…
え……昇が、そんな事⁉︎ ちょっぴりショックですね。
後半は骨董の重鎮たちにも可愛がられている勇気、絵だけでなく皿や造形も創作に加えていく勇気、
芸術家の孤独、感受性、有限の命、そんな感傷もありつつ、昇が勇気の素晴らしい作品の大皿を割ってしまう!という悲劇なんだかドタバタなんだかの展開があります。
勇気も昇というパートナーを得て、自分の創作、自分の世界観に自信を持っていく。
『もう道連れになってしまったのだ』この昇の独白。
これが全て、今そしてこれからの2人を表していると感じました。
このシリーズはこの巻で終わりますが、もっと年月を重ねた2人を読んでみたいですね…
まるごと一冊がひとつのストーリーでした。
一見、熟年夫婦のような二人。
この2人の、極々日常が描かれているような、そんな感じなのですが・・・
でも、スゴイです。
・・・なにが?・・・読後感がスゴイんです。
「自分を許したかった」という言葉には、胸に響くものがありました。
人間みんなあると思うんですよね。心の中でずっと苦しんでいるような事が。
それを許容しながら、許容する事で成長していくと思うんですが、
許容できないと昇のように、気づかぬうちに蓋をしてしまうのかもしれないですね。
2人の関係性がちゃんとした大人の世界・生活であって、
他の作家さんには決してない世界観、今回も・・・
いえ、今回はより一層楽しめました。
大好きなシリーズ作品です♪
前半は昇の話。
学生だった勇気の浮気性に悩まされていた頃、昇は勇気以外の男二人と関係を持ちます。無理矢理に近かったせいか、昇の中に残ったトラウマは心身症という形で表面化します。
エイズの検査で陰性が出た時の昇の反応が泣けます。神様なんて信じるタイプじゃないくせに「神様」って言うんだもん。せっかく勇気と一緒に生きていくと決めたんだから、そんな残酷なこと起きちゃいけません。
後半は勇気の話。
昇が可愛がる猫、昇が美しいと言った炎や月などからインスピレーションを得た勇気が次々と作品を生み出します。勢いに乗った勇気は、長く交流があった美術批評家の塩野女史の入院をきっかけに大きな美術館で個展を開きます。
1巻のLONG NIGHTでは、世間や好きな女と感性が合わないことに不満を感じる勇気が描かれていましたが、この巻では勇気の不満がはっきりした形で解消されます。
自分の作品に自信が持てず売れセンばかり描いていた勇気が感性を共有する昇と再会して恋に落ちて自信を取り戻して大きな美術館で自分の作品を堂々と発表します。
昇と勇気がそれぞれ慢性的に抱えていた苦しみを乗り越える姿に胸を打たれます。
ホントにすげえとしか言えない完成度です。
前二作を実家に置いたままなので、再読できていないのですが、記憶からすると、笑いと切なさのバランスのよさで言うならこの3作目が一番かもしれません。
こんなに穏やかで幸せな二人をみれるとは!
昇が勇気にとことん愛されていて、本当に嬉しくなりました。前作を得て、更に近づく二人の関係に幸せ感じちゃいます。
そして昇の子供っぽいところ沢山見れて、めちゃくちゃ楽しい。あまりの可笑しさに思わず吹きますって!
しかし、このシリーズの話は一筋縄にはいかない。和やかななかであっても彼らの心の痛みと共に描かれていたりするのです。伏線が巧みに張ってあって、中身が凄く濃い。
昇の涙と、あの心の叫びには胸を掴まされます。
自分を許すことって案外難しいですよね。そもそも自分で自分を苦しめていることに気付くことが、まず難しいのかも。さりげなく深い、こういうセリフを勇気に言わせる依田さんが凄いなと思いました。
全編通して、昇を癒せるのは勇気しかいないし、勇気にとっても昇が最大の理解者なんだってことを再認識しちゃえる幸せな一冊です。
またいずれ続きを読めることを願ってやみません。
彼らの先をまだ見てみたいです。
もし「すべてのBL作品の中で、一番好きな関係性の二人は誰ですか?」という質問があったら、私は迷わずこの二人を選ぶと思います。
で、この二人の関係性の良さって、年齢を重ねないと見えてこないんじゃないかなと思ったりもします。
通常のBLとは違って、ラブラブいちゃいちゃしてません。
えっちしながら他のことを考えてたり、構われるのを本気でウザく感じてたりw
しかし勇気は完全に女っけがなくなったね。勇気が浮気しなくなった理由は「昇相手にしか発情しない!」みたいないわゆるBL的理由ではなく、「いや、やろうと思えばできるしキモチいいんだけどさ…でももう昇を不機嫌にしたくないし、昇の顔色伺ってビクビクする生活もしたくないし…」みたいなアホ臭い理由なんだろうな。
あと年齢的なもの。年を重ねると、セックスに付随するアレコレ(行為そのものより、それに付随する駆け引きめいたもの)が面倒くさくなっちゃうんだよw
でもそこがイイ。
夢はないけどリアルがある。私はそのリアルさに萌えます。
昇の片付けられない病も健在だしねw
『美しく燃える森』では昇のトラウマがキーワードとなってくるんだけど、最後の後まで勇気は昇のトラウマを知ることはない。
それが良かった。
セオリーなら、勇気が昇の心の闇に気づいて、昇は泣きながらそれを告白して、勇気がかっこいい言葉を吐いて、昇はそれに感動してトラウマ脱出!じゃじゃーん!→激しいエッチ!みたくなるんだろうけど、依田さんはそうしない。
ただ、昇が密やかにトラウマを脱出するきっかけになったのが勇気の言葉だったというのがいい。
二人とも確固としたパーソナルスペースがあって、それはパートナーにも絶対に踏み込ませない。
だからといって相手のパーソナルスペースを全面的に守ってやろうとするかというとそういうわけでもなくて、適当に相手の領域に踏み込んだり、踏み込まないように努力したり、「無意識にテキトー」でw
で、どんなにテキトーでも根底に互いへの愛と信頼はある。
その根底だけはけしてぐらつくことがない。
ここにリアリティのある基盤のしっかりした愛情が感じられる。だからこの二人の関係性が好きです。
BLカップルには未来予想図が見えないカップルが多い(それはそれでいいんだけど)んだけど、この二人には着実な未来が見えるんだよね。
思わず、前の二冊を読み返して、一気に読むと、まだまだいくらでも続きがありそうな?
むしろ、ちょっと尻切れトンボで、さらに続きが気になるような?
いや、もっと、この二人の話が読みたいというのが本音?
続きが出てくれるといいな、と願いつつ、やっぱり依田さんは好きだなと。
思わず前作2冊も読み直してしまいました(笑)
ああっ、同棲から始まってる~vv
そして昇の片目が開かなくなってる~(@@)
原因が過去のトラウマにありそうですが
3Pって場面あったっけ?!
それも勇気じゃない男達と…
だけどそのトラウマから逃げない事で、目も回復。
治った昇はちょっと大胆(笑)
いや、いや、幸せでよかったよ。
後半のお話、昇がお皿を割った場面が
なんとも言えず可愛い過ぎる~っ!!
今回(3巻)はかなり待たされたけど、
これから先も、数年ごとに出てくれると何だか嬉しい。
毎年、毎年新刊出ると飽きる内容だけど
数年ごとなら、逆に癒される~vv
ほんとに、ようやく出た、って言うか、もうあきらめていたこの本。
悔しいけど、やっぱり【神】にするしかないでしょ。
依田さん、絵柄の印象もあって、かわいい子受けな作家さんと思いきや、
実は、この作品の昇のように、結構食えない系の大人のキャラ造形が良い。
昇の、優柔不断なところも、ずるいところも、弱いところも、大人でいいなぁって、しみじみ思う。
悔しいのは、ナツモエの応募券を捨てちゃったこと、
こんな事なら去年の暮れの大掃除の時捨てなきゃよかった。
って言うか、出版社に問い合わすとか、HPチェックしてたら、「ナツモエの応募券有効だから捨てないでね」ってアナウンスでもあったのか?
捨てた時の状況をはっきり覚えているだけに、よけいに悔しい!
かといって、同じ本をまた買い直すのも業腹だしなあ。
この本に関しては、この帯の応募券だけで対応して欲しかったなぁ。
もう出てくれただけで満足できてしまえるほどに
超々待ち焦がれていました。
依田さんの作品は全般的に大好きなのですが
その中でもこのシリーズは特別な存在で
この二人に再会できて本当に嬉しいです。
前の二冊も繰り返し繰り返し読み返してきましたが
この本もそうなると思います。
何度読んでも味わい深く
二人の心の機微に胸がきゅうっとなります。
(三巻通して)
できることならこれからも続いて欲しいシリーズです。
(でも掲載雑誌が廃刊になっているので望みは薄いかも…汗)
前作から何年あきましたっけ?お話を忘れちゃっていますよ。
でも、忘れちゃっていながらも、なんとなく少しずつ思い出せるようなお話の進みかたになっていたので、助かりました。
原因不明で右目が開かなくなってしまった昇の、心の問題を背景にお話は進みます。
勇気といっしょに陶芸をしにいった先での騒動で、自分の深い部分にある正直な気持ちに気がつかされることになり・・・
嫉妬をしたり不安になったりしながらも、大変ラブラブな二人なのですが、ほんの些細な日常の出来事から、勇気の交際範囲のエピソード、果ては個展開催などのお話もあり、大変読み応えのある一冊でした。
私は普通、このくらいのコミックスの場合30分もあればじっくり読めてしまうのですが、読了するのにたっぷり時間が必要でした。
それにしても、昇っていい性格をしてるなぁと・・・
ツンデレ?ツンツン?っていうか、自分のことは棚に上げちゃってる感がありますよね。
勇気の行動も子供っぽいところがありますが、昇はその上をいくよねって思います。
長い間待たされたこの作品。
私は腐歴が浅いので、中古でこの作品を購入したのですが
当時から発売を待たれていた方にとっては本当に待望の作品ですよね。
「真夜中を駆け抜ける」シリーズの第3弾です。
てっきりこの3作目で完結するのかと思いきや、なんだかまだ続きそうな予感ですよね…?
私は過去のこのシリーズ自体はそんなに萌えはなかったんですよ。
大した山もない、男の恋人同士の、何気ない喧嘩だったり、愛のやりとりだったり
そんな淡々ほのぼのとした展開でした。
依田さんの作品って一度読んだだけじゃなかなか読み解くのが難しいんですよね。
淡々としているようで、奥にはすごい熱情が…(笑)
健気だけど抑えめでなんだか痛々しい昇と、芸術家肌だからかいい加減でもっと昇を幸せにしてあげてよ!とついつい思ってしまうような勇気。
でもそんな二人も長い恋人関係の間で、色々なものを得たんでしょうね。
この二人の間にある絆は、もう…言葉では言い表せないです。
痛々しかった昇が、ある日突然目が開くなってしまったわけなんですが
それの理由が(あるトラウマなんですが)明らかになったシーンは、もう、私も号泣してしまいました。
昇ってそんなに何を考えているのかよくわからなかったので(わざと押さえていた部分が大きいんでしょうけど)
そんな昇の後悔や、心の奥に無意識に隠し続けていた痛みや、何より勇気に対する深い愛情が伝わってきて
悲して切なくて愛しくて仕方ありませんでした。
勇気にもそんな思いがちょっとでも伝わってるといいな。
そんな昇に勇気も、甲斐甲斐しくお世話してたしね。w
今回の事件は二人にとってはいい経験になったと思いますよ。
カバーをめくったカバーの内側にある台詞
「バカ言うな おまえは何も悪くない 俺の方が先に好きになったんだよ 忘れた?」
これにも胸がギューーーっと引き絞られる想いです。
この二人には一生添い遂げてほしいし、添い遂げてくれると信じています。
そしていつまでも新婚気分でイチャイチャしていてほしい♪
ラストのほうの交尾のようなセックスにもかなり萌えましたww
シリーズ4作目は出るんでしょうかね~。
依田さんの中ではもう構想が練られているのでしょうか。
なんにしても、この二人の幸せを見届けたい気分です。
ナツモエも、これにてようやく日の目を浴びることができますね(笑)
当時腐ってなかった私は(笑)この機に応募させていただきますよ~!
前作もまとめて読みたいです。
以前読んだときにはあまり萌えはなかったけれど、今読むとまた違う印象だと思うんですよ。
腐海から探し出したいと思います。