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全寮制学園モノの、ある種金字塔作品。
一定年齢層より上には、説明不要でしょうが…うら若いお嬢様達へも奨めたい作品。
主人公・蓮川一也は高校一年生。
両親は既に他界し、肉親は男子高で保健医をしている兄のみ。
その兄が、一也の初恋かつ片想いの相手と結婚。
超ブラコンの一也は、優秀で真面目だった兄が転落人生(と思い込み)のきっかけを掴んだであろう、兄の母校でもある緑都学園に入学し、自分は絶対に違う道を進んでやる!…というところから、物語は始まる。
出だしだけでも、どこか既視感を覚えるような内容ながら、そうお約束とおりにならないのが那州先生。
実家に居所を無くした一也が入った、緑都学園付属寮…緑林寮、通称グリーンウッド。
そこは変人の巣。
顔の傷が数秒で治る、驚異の美形寮長・その同室者の神か悪魔か忍様か、という生徒会長。
同室者は、どうみても女子にしか見えない男。
少女漫画のスタイルを借りながら、少年のリアルさを上手く盛り込み、各キャラの特異点を活かし、一也の視点を通して送られる学園ライフ。
明らかに怪しい隣室の先輩(寮長と会長)、寮内唯一公認カップル等も後半出て来て、BL的視点でも十分楽しめる作りになってます。
個人的に、光流先輩の生い立ちの伏線の張り方、それをスカちゃん(主人公)が知った時の衝撃は、読者も同じようにショックを受けました。
学園モノが好きな方は、一度は読んでいて損はないと思います。
お兄ちゃんの一也好きっぷりも、美味しいです(笑)
智祢
>匿名様
コメントありがとうございました!!
那州先生、GWは青春と私をこの道に嵌めた一冊です。
懐かしさをクスグレテよかったです(^ー^)