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cello mellow
田倉トヲル先生のデビュー作です。
もう12年も前の作品なのですが、全く古さは感じませんでした。
ファンタジーとかdom/subとかは別として、BLの甘酸っぱいストーリーって案外流行と無関係ななのかもしれませんね。
短編集なんですが、それぞれ胸に秘めた想いとか「好きです」っていう告白とか、両片思いとか、もう青春BLの良いとこどりでキュンとしちゃいますよ〜。
表題作「セロ・メロウ」だけほんのちょっとエッチです。
「女の子みたいに鳴かせたい」って思いながらチェロを弾く攻め…良き♡
ただ、人物の描き分けがあまり出来てない時期だったのかなぁ、と言う点だけ残念でしたかね。
先生の「のみ×しば」も大好きで読ませてもらってるんですが、そちらではそれぞれのキャラを描き分けておられるので、努力されたんだなぁと思いました。
「拝啓、兄さん様」を読んで、感動したので、一連の作品を読んでます。
この作品も、綺麗な内容の短編集。せろ・メロウ以外はキスすら無いものもある。
絵も内容も、詩のようなリズムがある。
数冊作品を読んで感じたのは、
濡れ場シーンを描かなくても、心情の揺れ描写からエロスを感じさせる技術を持ってる作家。
恋する気持ちを、濡れ場無しで描ける人。
そして、二人はきっとこれからもっと幸せになっていくんじゃないのかなー、という未来を予感させる終わり方。
エロい絡み無しで恋情を描ける作家なので、この著者の作品なら、BL嫌いでも楽しめるのじゃないのかな。と、思いました。
絵がきれいですね!
特に背景、構図が好きです。
空の抜け感が気持ちいい。
デビュー作なんですね。
私も先生の作品初読みです。
淡いほやほやのLがいっぱい。
「ですます」調の独白が雰囲気あっていい感じです。
どのお話も、好きになる瞬間、募っていく気持ち、溢れそうになる思い、伝えると決めた覚悟…どれもきゅんきゅんきます。
かわいいお話の中に、ドキッとする展開もあり。
チャリは青春。
チェロはセクシーですね。
人気作の、のみ×しばもいずれ読みたいです。
表題作のセロ・メロウは、かっこいいけどダメな男・真幌くん×下宿先のジャズバーの息子・宗介くんのカップリングです。
年上×年下っていいですよね。年下×年上ももちろん好きなのですが、年下の受けが肉体的にも精神的にも大人な攻めに翻弄されたり、攻めは攻めで、無自覚に煽ってくる受けにモヤモヤしていたり、、。
真幌くんのチェロを弾く姿は色っぽくて、エロいこと、、!楽器って書くの難しいですよね。ちゃんとエローく見えるのが本当に最高でした。
同時収録作品の、荷台の彼女、兄弟ごっこ、放課後のイチゴ味、FINGER、よつばも、どれも本当に面白くて抱きしめて寝たい!それくらいの素晴らしいお話の数々でした。
田倉トヲル先生の初コミックスです。
個人的には『こいものがたり』『拝啓、兄さん様』に続いて3作品目になります。
こちらの作品も絵柄が綺麗で繊細な描写です。
タイトルの『セロ・メロウ』の他に
『荷台の彼女』
『兄弟ごっこ』
『放課後のイチゴ味』
『FINGER』
『よつば』
が、同時収録されています。
どの作品も短編なので、ストーリーに粗削りな部分はありますが、せつなさとトキメキが見事に表現されていますし、キャラクターは爽やかさとエロさが混在していて、他にはない独特の世界観を感じます。
設定もわかりやすく、ストーリーが重くないので、BL初心者の方におすすめの1冊です。
……なぜなら、もう次の本も買おうと決めているから!
ちょっと昔のデビュー作……なのに、古臭さを全く感じない。
少年たちの青春は、いつの時代も変わらないのだなと。
短編集ではあるのですが、どれも全く物足りなさを感じない。
一つ一つのお話に引き込まれ、その世界に浸って読めました。
どのお話も上手い小道具の使い方で、それは自転車の荷台だったり、
苺味の飴だったり四つ葉のクローバーだったり。
全体的なトーンもまとまっているし、
ストーリーも派手ではないのにどこか印象に残る。
不思議、と言ってしまうと失礼なのかな……^^;
長編とか、もっと色々読んでみたいと思ったので、
すでに出ている本を作者買いしてみたいと思います!
評価的にはとても迷いましたが、萌という点から見ると「萌×1」かな。
でも先の方も書かれていらっしゃいますが、
BL初心者には二重丸でお勧めします!
同作家さんの「ラムネのシャララ」がとても繊細なキラキラ青春系で良かったのでこちらも入手しました。
やはりこちらの本も期待を裏切ることなく、6話どれもきゅんきゅん出来て外れナシの良質短編集。
恋が始まりそうなドキドキ感、恋が始まったばかり甘酸っぱさ、かと思えば高校生なのにプロポーズまでしちゃってる若さゆえのストレートさ、若いっていいねって素直に思えるお話ばかりでした。
最後に掲載されている表題作【セロ メロウ】だけ、それまでの爽やか路線ではなく、色気を含んだお話でした。
チェロを体に見立てて弾くというのが何ともエロティック。
一冊に全部で5つの作品が入っていました。
学生さんのお話がたくさん・・・と言う感じ。
そしてとってもピュアです。
絵も独特な印象を受けましたねー。
好きな相手を思ってドキドキする感じが
と~ってもよく描かれていて、読んでいて自分もドキドキしてきますw
短編なのに、1作1作うまくまとめてあるなと言う感じ。
なのでこの作家さんの長編を読んでみたくなりました。
どちらかというとあっさりしたお話ばかりですが、
ピュアで初恋の甘酸っぱさを感じることのできる作品集でした。
ノンケで同級生な青春で私の大好物でした。
男同士ということの葛藤もあり、本当に素敵な作品でした。
こういう作品はキャラのことを応援したくなるし、
恋が成就すると自分のことのように嬉しくなってしまいます。
どれも面白かったのですが、
特に荷台の彼女、放課後のイチゴ味、よつばが面白かったです。
荷台の彼女
綾がコータに自転車でぎゅっとしたところが最高でした。
これから綾が幸せになれるんだろうな..と思える終わり方も好きでした。
放課後のイチゴ味
つづるの純情さがすごく好印象でした。
圭吾とのやり取りを楽しみにしているところや
心情の変化がわかりやすくて、すごく読みやすかったです。
よつば
この本の中で一番好きな話です。
この切なくて暖かい感じは本当に綺麗の一言です。
設定も少女マンガのようでわかりやすく単純だけど、
男であるからこその悩みのようなものもしっかりあり、
これこそBLである価値がもっともある本だと思いました。
イラストも少女マンガのようで、好きになれない人もいると思うのですが、
すごく繊細な話の内容にもあっていると思うし、
つまらないと思う話はなかったので、
BL初心者の方とかにはすごく読みやすいと思います。
作家さん初のコミックスということでしたが、それを疑わずにはいられないくらいの1冊でした。全体を通して空気感がとても素敵で、私好み。サラッとした透明感溢れる絵柄もポイント高いです。表紙の絵柄がそのまま中の絵柄。あまり好き嫌いの分かれない、無難な絵柄かと思います。表題作を含め6つのお話が入っていました。読む人にとっては消化不良にもなりかねないお話が多いですが、かといって後味が悪い感じは全くしません。むしろ私の場合は気持ちいい程の後読感でした。しっかりとした愛の形にはならなくとも、この作品たちはこれでこそ完成なのだと思わされます。
私自身、どちらかというと長編よりも短編に手を出しやすいのですが、ここまで充実した短編集は今まであまりなかったです。掲載されている全ての作品に読みごたえがあり、とても満足できました。あっさり、だけどずっしり。短い話の中で何かしっかりとしたものを感じられます。
小さな幸せを味わったような、穏やかな気持ちになるこの作品。静かにゆったりと読みたいときにオススメです。作家さんの今後の活躍に期待!