レジーデージー

レジーデージー
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×25
  • 萌9
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
60
評価数
19
平均
3.3 / 5
神率
10.5%
著者
月村奎 

作家さんの新作発表
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イラスト
依田沙江美 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
価格
¥560(税抜)  
ISBN
9784403522321

あらすじ

ミステリ作家ユニットの片割れ・大須賀一夜は、仕事相手と彼女に裏切られ、ヤケを起こして田舎町に越してきた。その町で出会ったのは、イケメン俳優・川嶋大志。一夜はなぜかその人気者に懐かれ、いろいろと構われるようになる。そんなある朝、大志は一夜の目の前で、彼のアイドル時代の相棒にキスをした。そして数日後の夜、大志は一夜にもキスしてきて……? 人気作、オリジナルコンビで復活!! 書き下ろしアリ

表題作レジーデージー

俳優,大須賀の3つ下
26歳,作家

その他の収録作品

  • My Favorite Things

レビュー投稿数6

リアル感がなんともいえない!

なんと言っても、大須賀のキャラがすごく良かった!
良い…とは言っても、いわゆる「イイコ」ではありません。卑屈で根暗で自信がなく、共に作家ユニットを組んでいる相方・君島へのコンプレックスに至っては、いっそ幼稚で「なんなんだこの人…!」といった人となりです。
でも、このダメダメ感が一貫していて、ラストで気持ちが劇的に改まるわけでもない…というところに凄くリアルを感じました。
二次元作品だと、主人公ないし相手の捻じ曲がった根性は最終的には改善されているケースがよく見受けられますが、超現実的に言えば、たった一つの恋愛で数十年蓄積されたものが変わるわけは無いんですよね。
だから見得王であるという大須賀の一見マイナス要素なところを、川嶋がしっかり受止めつつ、それを肯定してあげているところが凄く良いと思いました。マイナスを和らげるのは、マイナスの否定ではなくむしろ肯定にあるのだなぁ…としみじみ思いましたね。
サイドを固めるキャラの性格なども、すごく良かったと思います。主人公だけじゃなく、誰もがなにかを抱えているのだということが、くどすぎず細かすぎずに出ている。単なる当て馬や知り合いで終わらないのが、色んな展開を想像させてくれています。

人間関係にばかり感心してしまいますが、恋愛面もキュンとする瞬間が度重なりました。
川嶋の本来の性格+芸能人ゆえの自信有る強引さが、私が小学生のころから読み漁った恋愛漫画(※非BL)のヒーローを彷彿させてギュっとなりました。大須賀の性格の難と対照的に完全無欠な印象の川嶋は、なんとなく、女の子が少女時代から理想とする王子様像が重なります。
これで王子の弱っているシーンなんかも有ったら間違いないと(なにが)思いましたが、大須賀のてんてこ舞が中心だったのでそれは無かったです。
惜しい! ←

4

辛い過去があって今がある

1998年の作品の新装版です。
過去に読んでいるはずなのに、あんまり記憶に残っていなかった・・・題名以外。

不器用でひがみっぽくて見栄っ張りのミステリ作家(の片割れ)・大須賀一夜と、売れっ子俳優・川嶋大志のお話です。
こんな背景だと芸能界的な展開を期待しそうですが、舞台は田舎です。

片割れの君島に裏切られたと思い、傷心で田舎に引っ越してきた一夜に、地元民の大志がグイグイと入り込んできます。

ワケアリの過去を乗り越えて基本がポジティブな大志と、ネガティブ中のネガティブな一夜のやり取りです。
初めのうちはすれ違い、そのうち仕方なく受け入れ、いつの間にか取り込まれ、無くてはならない存在になっていく過程のなかに、大志の弟やいとこ、追っかけの少女、元相棒、嫌味な君島が絡んできて、それでなくてもグルグルしがちな一夜の気持ちをかき回してくれます。

田舎にいるからといってお仕事を放棄しているわけではなく、それぞれのお仕事がらみのエピソードもそれなりにあります。
中でも大志が惹かれた、一夜が書いた文を引用している部分はウルっとさせられました。

本当の自分をさらけ出しても好きでいてくれる相手。理想ですよね。

3

新たなイラストは合計4枚

特に初期作品が好きなので、花丸レーベルから発売された作品がどんどん新装版となってよみがえってくれるのは嬉しいですね。
それと同時に、もう花丸では書かないのかなぁと寂しくも思います。

イラストは旧版と同じく依田沙江美さんです。
表紙イラストは新しくなっていますが、これ髪型違わないですか・・・?
手を恋人握りにして繋いでいるとこは同じですけど。


一夜は大学の同級生だった君島と組んでミステリ小説を書いている。
うじうじ系の主人公です。
被害妄想が強く、虚栄心も強い見栄っ張り。
でも全然嫌なヤツではないんですよね。
精一杯無理をして背伸びして。
それでもお人好しな面がにじみ出てきてます。
君島の方は地味に嫌なヤツです。
悪気なく(いや、悪意があるか)人を傷つけるタイプ。
一夜をいいように利用していて、一夜(と読者)の神経を逆なでするために登場します。

君島への見栄と意地から田舎町に引っ越す一夜。
家の隣のアパートには人気俳優の大志が住んでいた。
一夜達の小説の大ファンである大志。
一夜に対して好意を示すセリフを連発するのですが、ひねくれ者の一夜にはなかなか通じず実力行使へ・・・。

大志は俳優なんて派手な商売をしていますが、芸能活動についての描写は少ないです。
町内会の行事に参加したりと、むしろ庶民的なご近所物語でした。
お互い惹かれていく過程は納得出来るけど、時間的な展開は速いー。


同時収録の『My Favorite Things』は本編から2年後のお話。
特に事件は起きず、仲良く暮らす二人が描かれた短編です。
「最近のお気に入り」というお題のエッセイの依頼に悩む一夜。
その候補に挙げられた、オクムラのコーヒーと総菜屋かみやのロールキャベツ。
『Release』と『Spring has come!』の攻めの家業ではないですか。
そっか~、同じ町(&隣町)だったんだー。

2

タイトルが秀逸

月村さんお得意の、うじうじぐるぐるマイナス思考の受けと、お気楽に見えるポジティブで明るい攻めの典型的なストーリー。
脇キャラも、月村さんお得意の、悪い人ではないけれど怖いところがあります。
それが楽しめる人は、きっと気に入るでしょう。
話のラストを締めるタイトルが印象的。

文庫版の書き下ろしは、同人誌に掲載されたもので書き下ろしじゃないですね。
それにしても、攻めのアイドル時代の相棒の話も出るのかと、当時、ノベルスの頃に思っていたんですが、いまだにお目にかからないですね。残念。

0

しりとり

月村先生作品おっかけで購入。先生の選ばれる言葉の一つ一つには、「おお!」と思う所はあったのですが、今一つ印象が薄かったので中立より萌です。攻め受けともめっちゃ好きだなあというところが無かったからかな。本編210pほど+後日談15p+あとがき。

コンビで小説書いていたけれども、ショックな出来事があって、コンビ一時解消を申し出て、ついでに都内から郊外の築40年のぼろい一戸建てに引越した一夜(いちや)。なぜか隣人は大人気俳優の大志。しょっぱなからやけに人懐っこく色々構ってきて・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
君島(受けのコンビ相手)、類(攻めのユニット相手)、多佳子(攻めの従姉妹、一生懸命でいいのかもしれないけど苦手だ)、美友紀(受けの元カノ)、受けの引っ越し先の町の関係者複数。

**攻め受けについて

受けがとにかくめんどくさい!コンビ組んでた片割れの方が面白いプロットを思いつくので、そっちの方が才能あると思ってるし、恋人は取られちゃうしと、いろいろグズグズ思ってて、「ええーい、はっきりせんか!」と言いたくなってしまって、ちょっと苦手でした。

攻めの方は、やたら懐っこい社交性抜群、ラブラドールか!という感じのワンコ。よく喋る印象なので、やっぱりあまり萌えなかったでした。受けがめんどくさい分、ぐぐっと押さないと、確かにこのカップル成立しなかったよな、とは思うんですけどね。なんだろう、「素敵」と目が♡になる箇所があまり無くて。残念。

攻め受けとも今一つ好みのタイプではなく、お話もぐるぐるっとした感じで、個人的萌え上がりは少なかったでした。初めて思いが通じた時、ベッドで「初めてだから!」とかごちゃごちゃ言う受けをリラックスさせようと、しりとり始めるところは面白かったんですけど、そこに至るまでがそんなに大爆笑なお話ではなかったので、あんまり笑えなかったですし。面白いエピソードだったし、後日談の終わり方もめっちゃ好きだったんだけどな。うーん残念。

0

うん?

うじうじ受とポジティブ攻という大好物で、しかも書いている方が月村さんということで期待して読んだんですが、楽しいけど「うん?」っていう感じでした。
主人公二人よりも女の子二人に注目したせいでしょうか。どうしてそこまで惹かれていったのかがあまり分からない感じでした。
本編から2年後のまだ仲良しな二人にはキュンキュンしましたが。

0

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