サガン。
ホントのホントに最後の晴信×景虎本。
「虎の巻」からは3年が経ってます。
「甲斐のゆううつ」
晴信と景虎のやりとりもさることながら、宇佐見と金津のやりとりが噛み合ってなくて面白いです。
宇佐見がんばってるなー(笑)
景虎は抱かれるという立場でありながら少しも屈した感じがなくて、そこが好き。
そんな景虎だから晴信も興味を持ったのかなぁとも思う。
「風伯の宴」
お酒のせいかいつもと違う晴信。
いつも傲慢な感じの彼が見せる本音がなんだかすごく好きです。
敵であるはずの景虎にそれをぶつける姿は幼くも見える。
そして、そうして見せられることでそういった気持ちを抱えているのが自分だけではないと景虎も知ることができたのだろうな。
「散華」
宇佐見と金津による川中島両雄直接対決の回想。
どんな思いで挑んでいたのか。
もう1本、晴信の小説(タイトルなし?)
景虎という人間に対する興味。
ふとした瞬間に思い出される姿。
その恋が終わっても、永らく残る記憶。
あと、最初と最後にすべてを繋ぐようなマンガが入ってるんですが。
これはもう全体的にBLという感じではない本ではあるんですが。
特にこの2篇はすごく「風情を感じる」マンガだったような気がします。
シリーズ通しての桜モチーフのお話でしたしね。
あとは途中取り上げられていた、上杉謙信の歌が超気になる!(笑)