サガン。
「花桜折る少年」の番外編。
むさし野若さんの個人誌です。
「龍のひげ」
景虎ではないですが、さすがに晴信のヒゲには驚きました。
大概にしてそうですが、大河とか見てても急にある時期からヒゲになったりするじゃないですか。
それがまぁ年取ってるって感じならいいんですが、この晴信は「晴信」って呼ばれたくらいの時期ですから全然若い。
しかも、男前なのだ。
なのに、ヒゲ。
ちょっと笑えます。
いや、お話自体はそんなヒゲに特化したお話ではなくギャグでもなくちゃんと身のあるお話なのですが。
「膳上のとり」
↑で晴信に助けられた景虎はそのまま晴信と共に行くことになるのですが。
鳥を含め獣を撃つことに対する思いと、それにまつわる家族の思い出。
景虎のポリシーが見て取れます。
けれど、「景虎の守役にだけはなりたくない」という晴信には同感(笑)
駆け引きめいた2人のやりとりが好きです。
「かしら狩る桜」
肌を重ねることにさえ理由づけをしてしまう景虎。
彼がその時、見た夢は何かを予言するようで。
歴史上の人物たちなので結末は決まっているし、添い遂げるような最後はなくて。
それぞれの道を行くしかない。
そんな信念が見てとれました。
「花桜折る壮年」
オヤジ×オヤジです。
宇佐見定行×金津新兵衛。
名前はなんとなく覚えてるけど何してた人かなんてキャラ紹介の文章見なきゃ思い出せません(爆)
そんな2人の物語なんですが、軽くなのでもっとじっくり読んでみたかった気も(笑)
宇佐見が軍師的な人なので頭も切れただろうと思うので、どんなふうにヒゲオヤジ金津を落としてくれるのかもっと見たかった!(全然知的な部分もなく押せ押せな宇佐見でしたが)
「あとかたり」
金津が語る景虎との思い出。
あと、すごく好きなのが対談コーナーの上にある「武田くらべ」
これいろんなマンガ家さんの景虎と晴信が載ってるんだが、基本的に少年マンガじゃない?
石川賢に横山光輝とかなので絵が濃いのっ!
面白いのっ!!
それに触れて書かれている対談もとても愉快です。
サガン。
トオコさん、はじめましてー。
古い作品なので知らない方ばかりかも…と思いながらレビュー書いてたんですが、知ってる方がいて嬉しいですv
「武田くらべ」手離された今でもそのタイトルだけで思い出せるってことは相当のインパクトだったんでしょうね。
だって、筆者たちも石川さんの晴信は最早人間ではないというようなことおっしゃってましたし…(笑)